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オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『ウルトラマンZ』07.「陛下のメダル」

 このところずーっと「ウルトラ」シリーズ特撮には過剰なほどの力が入っていて、それが当たり前のようになっており、今更特別に言う事もないか……と思っていたけれど。
 今回、スカルゴモラと戦うZ・ジードのダブルウルトラマンを、その足下、人間大の身長からカメラを構えたようなアングルに拘り、走りを追いかけ怪獣との組み合いを真下から捉えゴモラのシッポを抱えて一撃喰らわすなど、ワンカットで大迫力バトルをかなり長く見せてくれるのに、驚愕。
どーやって撮ったんだ、こんなの!
着ぐるみ格闘・ミニチュアビル街・土煙などエフェクトを別々に合成し、更にCGを加えたモノか……いや、結構な割合が日本特撮伝統の一発撮りで構成されてるかも。
 予算に余裕がある映画版の、それもクライマックスでようやく実現できる、手間と気迫のこもった極上特撮。
 テレビで見せていいクオリティーの画面じゃない!

 今期シリーズでは、ペギラ相手の空中戦や、吹き飛ばされたミニチュア車のフロントガラス越しに見える風景など、限界に挑戦し、越えていくような凄いシーンが随所に見られ、毎週が驚き。
 ウルトラマンだからってライダーや戦隊より予算があるはずもなく、それでこのビジュアルを実現するのは、血を吐く現場の頑張りに寄っているんだと思う。

 夕日をバックに勇姿を現すZ・ジードが、燃える。
駆けつけたゼロを加え、もう一回夕日バックにして三人が突撃するシーン、もう笑うほど熱い。
 『Z』では、防衛隊の隊長が、敵か味方か分からないジャグラーだというのが大きな特色。
少々不安定な存在ではあるけれど、今回、基地に人間偽装して侵入した敵を瞬間で見抜き、「何気なく」蹴り倒して実体を表させる場面が無闇に格好良かった(そこからの乱戦は部下に任せて基本的に参加しないズルさも可笑しい)。
 Zが人間大に変身するには、ハルキの体を乗っ取る?エネルギー消耗の激しい形を取るしかない模様。
セブンなど、普通に人間大で活動できるウルトラ族も居たけど……まあZはまだ未熟だからか。
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『ウルトラマンG』02.「凍てついた龍」

 オーストラリアで制作され、日本では90年にビデオ等で公開された、異色のウルトラシリーズ。
 当時レンタルで全話見た……と思うんだけど、防衛隊の車がハマーだったとか、女性隊員の一人を平野文が吹き替えていた、なんていう些末なことが印象に残っているぐらい。
 スーパーチャンネルが放送を始めてくれて、久々の鑑賞。
 一応はデジタル修正をしてあるはずだが、画質は酷く荒い。
美しくリマスターされた初代『ウルトラマン』は勿論、元はビデオ画質の『ティガ』『ダイナ』なんかよりも、遙かに荒れた画面。
もう少し何とかならなかったモノか、マスターテープが余り良い状態で残ってないのかな?
YouTubeで配信されている『80』もボンヤリ画質だということから考えると、まだ本格的リマスターの順番が回ってきていないとか。

 内容。
 ウルトラマンと融合した人間が防衛隊隊員となり、襲来する怪獣達から地球を守る、基本に忠実な設定。
ただ、火星から(グレートの力で)生還した主人公に対し、防衛隊UMAが当初、疑いの目を向けるなど、ちょっとハードな部分も。
 全体のテイストは、とにかく地味。
ストーリーは淡々と進むし、音楽で盛り上げようという意識も弱い。
子供向けとしては宜しくない部分、だけど、それが海外の大人向けドラマっぽさを醸し出しているし、「日本のウルトラマンとは違う」と感じさせてくれる要因でもある。
 隊員同士の会話に、アメリカンな(オーストラリア製なのに)ジョークが入ったりするのも情緒。

 自然光を活かした特撮には、かなり良い所と、ビックリするぐらい雑な所がある。
 グレート、頭部はともかく、体を覆うスーツが「色の付いた全身タイツ」っぽく見えるのは、どうかなあ。
動きやすそうではあるが。
 面白い!とはまだ言えないけれど、思っていたよりはずっと楽しく、興味深く見られる。
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『ウルトラマンZ』03.「生中継!怪獣輸送大作戦」

 ウルトラマンサーガの、ええと、もう何本目のシリーズか分からない最新作。
 前作『タイガ』には、タロウの息子だったり、一人の人間に三人のウルトラマンが同居するという、特異な設定を全く効果的に使えていない不満があった。
 今作は、ゼロの弟子であるZが主人公。
ゼロ自身は開幕早々に異次元へとブッ飛ばされてしまい、『レオ』のように師弟関係で鍛えられる話ではないが、時折ゼロを思い出すので無意味でもなく。

 第一話のストーリーは、防衛隊に所属する主人公と、怪獣を追って飛来したZが融合する、驚くぐらい基本に忠実なウルトラマンパターン。
 まだまだ人格的に完成されていない主人公とZのやり取りを、コミカルに描くのが今作の基本かな。
Zの妙な日本語(この地球にはこれまでウルトラマンが訪れていないのか、Zが日本語の授業を真面目に受けていなかったのか)、一生懸命だけれどもダメダメな主人公、余り深刻にならない防衛隊・ストレイジの雰囲気もあって、気楽に見られる。
 防衛隊がしっかり描かれるのは『X』以来か。
施設のセット、隊員服、車両や戦闘機を用意しなければならず、全体に特撮シーンが増えてしまうことによる、予算の都合で登場させづらい?
今作も、司令室やセブンガー格納庫にどうしても限界が……いや、よく頑張ってる。

 ストレイジ隊員が隊長含めても4人というのは、ちょっと寂しいような。
でもまあ、科学特捜隊だって5人か。
 戦闘機でなく巨大ロボットを対怪獣兵器として設定し、多数の整備班員が描かれるのは珍しいところ。
整備班長は『パトレイバー』ライク。

 特撮の予算が潤沢な訳などなかろうに、見せ方含め凄い。
毎回、ただただ感心。
 ちょっと不満なのは、新しいウルトラマンが全て、歴代ウルトラ戦士の力を借りているところ。
『仮面ライダー』『戦隊』共に、過去ヒーローを引っ張り出す作品もあったけれど、ほとんどは自力で勝負しているぞ。
 商業上の都合は分かりつつ、『ティガ』『ダイナ』『ガイア』みたいなシリーズも見てみたい。
 今期も最後まで視聴継続。
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『GARO-VERSUS ROAD-』01.「NEW GAME」

 ええと、外伝・映画・アニメを入れると、もう何作続いているのか数えるのも大変な『牙狼〈GARO〉』の最新作。
 魔戒騎士やホラーといった、これまでのシリーズで中核を成した存在が、少なくとも第一話では脇の小道具然としてしか登場せず、スピンオフというか、設定の一部だけを借りたデスゲーム深夜ドラマの新作と感じられる。
 そう真面目にこれまでのシリーズを追いかけていない……最後まで見た作品のほうが少ない自分としては、これぐらい独立して鑑賞できる内容のほうが有り難い。
正しい『牙狼〈GARO〉』ファンにはどう思われるか、分からないけれど。

 100人の参加者を半数にするのが、第1ゲームの通過条件。
人間を狩る魔界の住人・ホラーが追いかけてくる、しかし襲撃方法のよく分からないそれらより、異常に強いDV男や、凶器を手にムチャクチャしてくるヤクザ三人組の方が怖い。
 どんなバケモノより人間の方が恐ろしい、ってのは仕方ないとしても、行きすぎると「これなら人間のみ参加の『バトルロワイヤル』でいいじゃん」になってしまうので、ホラーも頑張って欲しい所。

 アクションの演出に冴え。
 自分を殴りつけてきたロクデナシのDV男がボコられ、関係を断つ良いチャンスかと思うのに、情けなく敗走していくその背中を追いかける女が、イヤな感じにリアル。
 面白くなっていくかはまだ不明確だけど、しばらく見続けたい気持ちにはさせる第一話。
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『ウルトラマンタイガ』最終25話.「バディ ステディ ゴー」

 対トレギア戦のクライマックス……というには、何でも食べてしまう怪獣とピリカに尺が裂かれており、言いがかりのような「君もウルトラマンだ」という言葉で片が付いてしまう、余りに拍子抜けの決着。
 トレギア・霧崎は、単に悪い、イヤなヤツに描かれるばかりでキャラとして厚みに欠け、タロウとの因縁もよく分からないため、光方向への葛藤に説得力がない。

 作品として、多種多数の宇宙人がひっそり共存する状況を通し、現実の外国人労働者や移民、社会に認められない人々の問題提起を行うのがテーマ……だったのかな。
 それにしては、会社の男性は宇宙人、オペレーター女性は宇宙アンドロイド、主人公など三人のウルトラマンを宿す特異な存在で、唯一?人間寄りの社長も超常事件と関わり・理解が深いため、レギュラーで「普通の人」視点を持つキャラクターがいない。
一人ぐらい「宇宙人って怖いよね?何考えてるか分からないし、実際に事件も起こしてる訳でしょ」という考えの者を出し、シリーズを通した思考の変化でテーマに迫るモノじゃなかろうか。
 面白い部分も確かにあったけれど、題材へのアプローチ不足は否めないところ。

 三人のウルトラマンが共生する、作品の大きな特色。
これも上手く活かせていたとは言い難く、性格の違いによるぶつかり合いや成長、理解し合うことで発揮される力のカタルシス、なんてのが弱くて、同じ構造を持つ『仮面ライダー電王』と比べて大きく劣る。
過去にそういう成功作があるため、差別化を図りたかった気持ちもあるのかな。
 ヒロユキと三人の関係性も薄く、タイガとの友情や信頼の変化も感じられない。
 そもそも、ヒロユキについて、どのような人生を送ってきた、どういう性格の男性で、何を理想とし、何が苦手なのか、全然伝わって来ない。
タイガも同様、「父親がタロウである」せっかくの設定にも、ほぼ意味を持たせられないまま終了。

 素晴らしい精度のミニチュア、CGも用いたその効果的な見せ方については、毎回驚かされるぐらいの完成度で、それだけでも視聴を続けるだけの価値があった。
 円谷は儲かってるのかなあ?
関連商品が売れていれば良いけど。
『ジード』『R/B』はとても面白く見られており、また新しいテレビシリーズも是非見せて欲しいところ。
 『シン・ウルトラマン』に向けての盛り上がりに期待。
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『ウルトラマンタイガ』19.「雷撃を跳ね返せ!」

 シリーズとしての折り返し点をとうに過ぎて。
 やはりというか、思った以上に、作品の根幹を成す「一人の地球人の体に、三人のウルトラマンが同居する」という設定が使えていない。
出身惑星さえ違うウルトラマン達による衝突、また彼らと地球人との立場の違い、敵への対応・作戦の違いから起こる危機、それらを乗り越えて発揮される本当の(それ以上、何倍にもなる)力、といった、当然予想される物語への組み込みがほとんど無く、「そういう設定だから一緒に居る」だけに留まる。
トライスクワッドによるネット配信ボイスドラマでフォローが成されている、って話も聞くけど未聴。
 主人公の先輩が宇宙人だという設定、こうなるとウルトラマン人間体なことを隠蔽する主人公、それから先輩が正体を隠している(そもそも隠せていないが)所に意味が薄くなってしまい、うーん。
 超能力アイドルや魔法の話を前後編で展開する余裕があるなら、こういった基本を固めるのこそ優先じゃないかなあ。

 ただイヤな悪役というだけで魅力に欠ける敵・霧崎が惜しい。
前作『R/B』の愛染どころか、後半でボス敵になった美剣サキにも全然負けている。
 彼との最終決戦に向かうのだろうシリーズの流れには、あんまり期待が持てなくて残念。

 それではこの作品に見所がないのかというと、いや、全編目が離せない。
もう驚くぐらい、ミニチュア特撮に力が入っているから。
 執念を感じさせる作り込んだセットを手前に置き、ウルトラマンや怪獣の巨大さを感じさせるのは、まあ恒例として。
 今回の内容では、高速道路上で怪獣から逃げる車を、模型車のラジコン走行(?)により表現し、高架の道路が次々落ちる中、走り続ける一台の車をカメラが追って、「崩落する道路に巻き込まれるサスペンス」と「このセットどこまで作ってるんだ?」二つのドキドキを感じさせてくれた。
 前回冒頭、少し映りの悪いテレビなら実景と間違えるぐらい細かい街中の線路を電車が走る、これだけでも凄かったが、「その模型電車内にカメラを置き、窓越しにミニチュア街の風景を移動しつつ捉える」このショットには「おおお!」とか声が出てしまった。
長い特撮の歴史でも、こんなことやったのは、初めてじゃなかろうか。
 他にも、「地下から出現する怪獣」というお約束のシーンについて、ミニチュアの駐車場セットを本当に深く掘り抜き(高くセットを作ったのかな)、穴の底に頭部を覗かせる怪獣の、これまた見たことない絵があったり。
 ビルセット破壊の際、割れる窓ガラスをCGで?細かく入れて巨大感を出そうとしていたり。
 とにかく熱い!
予算は決して潤沢じゃなかろうに、特撮班の度を超した情熱で、数百倍の予算規模で撮られるハリウッドCGにも負けない、驚愕の画面を見せてくれる。
特撮スタッフは家に帰れているのか、無駄な心配をしてしまうぐらい。

 興味深いエピソードもある、例えば18話「新しき世界のために」。
 ボロアパートに暮らす宇宙人、という意味では『ウルトラセブン』メトロン星人のちゃぶ台シーンを思い出す。
しかし、メトロン星人は「驚異的な科学力や侵略意図の偽装のため」ボロアパートだったのに対し、こちらは「普通に働いても生活が苦しくてそこに住んでいる」。
 以前は、同等以上の力を持つ敵対者・侵入者として宇宙人が描かれたけれど(「怪獣使いと少年」のように難民然とした宇宙人も居たか)、今は、平穏に暮らそうと地球にやってきたが、差別のある生活に疲れ不穏な思想を吹き込まれたことでテロリストになってしまう「不法入国者」。
 『仮面ライダーゼロワン』のヒューマギアもまた、人口減少に苦しみ、海外からの労働者や移民に頼るしかない状況で、日本人とは「異質な」考えを持つ人々への偏見・不公平な処遇は続き、そこに火を付けられた時の恐ろしさについて描いていると思える(勿論、それでも通じ合える喜びも)。
 日本人だけでは社会を維持できない未来、いや現在、すぐに考えるべき問題。

 今回の、相撲取り(雷様?)みたいな怪獣と戦いつつ、ヘソのカプセルに捕まっている社長を助け出そうとする、『ウルトラマンタロウ』みたいな馬鹿話も、単体として楽しかった。
シリアスな連続エピソード中で扱って良いネタかどうかはともかく。
 このまま、特撮スタッフ入魂の画面に応えるシリーズクライマックスに、なると良いなあ。
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『ウルトラマンタイガ』01.「バディゴー!」

 令和一作目となるウルトラシリーズ作品。
 「三タイプではなく三人のウルトラマンが登場、しかも全て一人の人間が変身する」という設定、どうにもピンと来ない。
三人の人間がそれぞれウルトラマンになり、チームを組んで敵と戦う、というならまだしも。
 「ウルトラマンタロウの息子・タイガが地球を守る」だけで十分だったんじゃないかなあ。
それも、既にセブンの息子・ゼロがシリーズには登場している訳で、よりドラマ性を強化するには、(珍しく)父や母が居る円満家庭出身のタロウより、家族どころか故郷の星まで失ったレオが(M78星雲女性との間に?)子供を設け、獅子座L77星再建への一歩を踏み出した、とする方が良かったような。
それなら、異種族婚により特殊な能力を持つ子供が産まれた設定に出来るし、宇宙をさすらう叔父・アストラの参戦も有り得る。
 まあ、『ウルトラマンR/B』初回では、兄弟で変身するウルトラマンなんて面白く出来るのか?と思っていたけれど、終わってみればかなり好きな「ウルトラ」作品となっており、今作も、現時点では予想できない輝きを放ってくれる……そうなる仕掛けはしてあるのだと思うが。

 第一話。
シリーズを通しての敵と、タイガらが地球に向かった理由、人間主人公のキャラクター紹介に、怪獣出現・ウルトラマン変身の理由付けと、テンポも手際も良く処理してあり、悪くない。
 まだ、ならではの魅力は感じられないものの、それは前述の通り、これから。
 特撮には気合いが入っており、見応えあり。
 最後まで見続けたい。
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『ウルトラマンR/B』最終25話.「朝日のあたる家」

 うーん、最後はちょっと詰め込みすぎ。
せっかく登場した湊家母がストーリー進行を邪魔する形になっており、それがあっても負けてしまうラスボス怪獣は余り強く見えず、その間に慌てて明かされるアサヒの正体には「??」。
 特にアサヒ、まあまあそんな感じの設定なんだろうとは思っていたけれど、「時間がないからこれで納得しといて」と言わんばかりの駆け足説明をするぐらいなら、ヒネリなく普通の妹にしておいた方が良かったのでは。
「本来、母から生まれているべき可能性の娘」という彼女の有り様はもっと上手く描けたはずだし、(美剣のせいで)誕生できなかったアサヒが美剣の魂を救済する流れも、感動的にできたはず。
 都合良く彼女が帰ってくるラスト、家族を中心に据えたシリーズの締めくくりとして妥当ながら、やっぱり、うーん。

 自分にとって『R/B』は、愛染マコトという強烈なキャラクターに尽きる。
巨大企業の社長で、社員一人一人に気を遣いカリスマ性を持ちつつ、社員を道具として扱う非情さもある。
憎んでいるのか愛しているのか「ウルトラマン」という存在に強烈な思い入れがあり、主人公兄弟の変身後に厳しいダメ出しを連発し、「ウルトラ」には珍しくメタな発言(「二週間もクズグズ悩みやがって」)までする自由さ。
 自身がウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツに変身しても、正義か悪か容易に分からせない複雑さ(幼児性?)があって、好きだったなあ。
決して主人公らの味方ではないが、状況と機嫌によっては「邪魔な敵」相手の共闘は成り立つ関係。
 発想元は、スーパーマンと同等の身体能力を手に入れたレックス・ルーサーだろうか。
人間として求めた圧倒的な金も権力も些細なことにしてしまう、「無敵で永遠のスーパー自分」へとルーサーが変わってしまったなら、自企業の利益とか陰謀・武装を用い他者を潰すことなんかに興味が持てなくなって、つい正義側に付いたりもしちゃうんじゃないかなあ。
 とにかくこの愛染が面白かっただけに、途中での退場は残念だった。
彼の行動理由が「宇宙人の憑依によるもの」で、しかもその宇宙人が呆気なく取り除かれてしまうのも、残念。
 せめて最終回周辺での再登場を期待したけど、果たされず。

 カメラアングルや演出に強いコダワリがあり、ミニチュア特撮の意地を感じさせてくれる巨大バトルが、毎週見られるのは嬉しかった。
 ムダに美人で陽気な湊母、良かったな……眞鍋かをりにはビックリ。
 防衛軍が出てこないのも珍しくない最近のウルトラシリーズだが、「ホームドラマ」を主軸とすることで、余り気にさせないよう作れていたと思う。
 戦いを経て、ウルトラの力を含め何も失われていない、どころか家族が増えさえしているという、ハッピーすぎるエンディング。
 シリーズ後半での息切れや構成不備が残念ではあるものの、楽しくて元気な、十分見る価値のある作品だった。
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