オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『劇場霊からの招待状』05.「因果」

 映画を盛り上げるため作られたオムニバスのテレビホラー・シリーズ。
『クロユリ団地』の公開時にも同様のモノが放送されており、ネタによっては映画本編よりずっと面白かったり。
 『劇場霊からの…』でも、LINEをイメージさせるスマホの関係性で霊と繋がってしまう3話「偶像」とか、馬鹿ホラーネタの4話「腐敗」なんか結構楽しく見られた。

 で、この5話。
女子高生であるヒロインは、町で、「盗撮犯」とされて取り押さえられる中年男性をスマホで何気なく撮影し、友人達のみとの交流に使っているSNSにそれを投稿してしまう。
しかしその映像は、彼女の予想を遙かに超えて拡散し、無数の人々から「勇気を持って悪を告発した『神』」である彼女への賞賛と、悪質な犯人への怒りが寄せられる。
やがて検証サイトが作られ、犯人の名前・勤務先・住居・家族構成まで全て「正義のため」晒されてゆく。
こんなつもりではなかった、自分の投稿なんかいつも仲良しの友達数人ぐらいしか見ない、彼女たちに笑って欲しかっただけなのに……恐怖を覚えるヒロインだが、ついに、全てを失い追い詰められた犯人は自殺。
その後、実は中年男に掛けられた嫌疑は全くの間違いだったことが明らかに。
検証サイトへの書き込みは一転、「無罪の男を自殺に追い込んだ非道な」ヒロインへの怒りで満ち、「騙された」「コイツのせいじゃん」「命まで奪ってさあ、 どうやって責任取るつもりなの?」として「正義のため」彼女の名前や学校、顔写真から電話番号まで、全てがネット上に拡散されていく。

 もう、見ていて怖くて怖くて、ガクガク震えてしまう。
 この後、中年男の霊とか出てくるんだけど、そんなのもう、どーでもいい!
生きた人間の悪意……いや集合「善意」?に比べれば、霊なんかサッパリ怖くない。
 バイトしている飲食店の厨房で不衛生なことをしている写真を撮って投稿する若い衆が、一時期話題になったけど、こういう軽い気持ちでやったんだろうな。
 中・高校生に、インターネットの怖さを伝えてもなかなか実感を持って受け取られないと思う。
その際、このエピソードを見せれば分かり易く……トラウマとかになるんじゃないかな。
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『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』01.「摩天楼の名探偵」

 もしも現代にシャーロック・ホームズが居たら…というドラマに、イギリスの傑作テレビシリーズ『SHERLOCK』があるけれど、こちらはアメリカ版。
 ワトソンを女性…ルーシー・リューにしたのが大きな特徴。
「ホームズとワトソン、仲良すぎじゃないのー?」というのは昔から言われた妄想ネタ。
その一方を女性にしたことで、関係性を一歩進められるようになったろうか…それじゃ逆につまらないと思われる向きも御座いましょうが。

 ホームズのエキセントリックな魅力については、こちらでも割合上手く表現されている。
英版・‎ベネディクト・カンバーバッチの強烈なインパクトにはどうしても負けてしまうが、これはこれで悪くない。
 ワトソン女性化はともかく、ルーシー・リューは……個人的にもうちょっと美人の女優が良かったなあ。
『チャーリーズ・エンジェル』にも出ていたし、米ではこういうアジア系の顔が美しく見えるのか。
でもまあ、役柄的にはホームズの対極に位置し、「常識」を体現できている。

 事件。
 推理を披露する際、発想の飛び方が英版に比べると少々弱い。
放送時間の短さに加え、キャラや設定紹介も兼ねている第一話から余り凝った内容は展開できない、と考えた?
 携帯電話のありかは、なるほど。
しかし、こういう知識、アメリカじゃ一般的なの?
日本ではまず取らない行動のような…(と思って検索したら、「こうしろ」って書いてるページ、あるなあ)

 ごく短く終わってしまう英版(2シーズンで全6話)に対し、こちらはかなりの話数が放送されるのだろう。
 制作陣の慣れ、重ねられていくドラマに期待。
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第一シーズンを見終えた米ドラマシリーズ

『FRINGE(フリンジ)』
 J・J・エイブラムスが手掛けるSFドラマ。
 シリーズを通した敵…というか陰謀というか…は存在するけど、基本的に『Xファイル』風、一話完結形式。
 多くの事件について、捜査をしていると、ヒロインがチームに引き込んだマッドサイエンティストお父ちゃんが「ああ、そういえばアレ私が昔作ったモノだ」とか唐突に言い出し、目が点になる。
こんな話の作り方アリか…
 まあ、このお父ちゃんの壮絶に立ったキャラクターが作品の魅力の90%ぐらいを占めるとさえ言えるから、いいんだけど。
 マッドサイエンティスト、といっても大抵の作品ではもうチョイまともなものだが、お父ちゃんは本当にイカレてて、会話が通じるようで通じなかったり、無茶苦茶な行動を取ったり、善悪の基準が見当たらなかったり、正にマッド。
 オヤジを見ているのが楽しく、ヒロインの隠された過去やらストーリー上の仕掛けなんかは割合どうでもいい気分。

『ウォーキング・デッド』
 「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督がプロデュースから(一部)監督も務める、珍しいゾンビ物のテレビシリーズ。
 最近の流行りである全速力走行ゾンビではなく、由緒正しいモタモタ歩きを採用してあるのが嬉しい。
猛スピードで追いかけてくるタイプも、それはそれで緊張感があり悪くないんだけど、ワビサビ、趣と癒しがあるのは やはりヨタヨタ歩きの方。
 お金が掛かっていて、ゾンビのメイク等も安っぽくなく、画面には見応えアリ。
 ただ…ロメロ一連の作品や『バイオハザード』『28日後...』『ショーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ群突破のアイディアが…)』その他多くの同ジャンル映画から要素を抜き出して構成したソツの無いストーリー、と思え、新しさや、シリーズとして時間が掛けられるからこそ見えてくる何か、という部分の魅力はまだ弱い。
切り口としては『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の方が、優れてるなあ。
 第一シーズンは全6話しかなく、色々と気になる引きを残しているから、この作品独自の面白さが表れるのはこの後かも。
 長期シリーズになったとして、「ゾンビ化ウィルスを生み出した組織と主人公らの戦い」とか「知性を持ったゾンビ出現により地上の覇権を賭けた最終戦争になる」なんてテコ入れが始まると「ゾンビ物」から外れる可能性があり、かといってゾンビ対人間だけじゃバリエーションが限られ、人間ドラマもそんなには深くないので、今後の展開はなかなか難しかろう。
 刑務所が舞台になるという第二シーズンを、取りあえず楽しみに待ちたい。
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『フラッシュフォワード』

 テレビ朝日が見られる方は、深夜0時半からの『フラッシュフォワード』を見てみては。
 一話、二話…三話ぐらいまでは、もの凄い面白さだと思う。
お金も掛かってるし。
 その後、謎の提示や興味を引っ張っていこうとするエピソードの連続で頑張っている、とは思いつつ、「まさかこんなコトじゃないよね?」と恐れられていた大体その通りでガッカリの真相とか、ヨメさんが別の男とくっつくのかどうかといった「どーでもいい」所にやたら時間を取られ、テンションはグイグイ下降気味になってしまう。
シーズン1で打ち切りになるのもやむを得ず、と思うぐらい。

 「全人類がホンの僅かな時間だけ、断片的に半年先の未来を見てしまう」というアイディアから、なるほど そういう世界ではこんな事も起こり得るか、と感心させてくれる広げ方の巧さがシリーズ中にチラチラあるので、惜しく思いつつ。
 まあ、最初だけオススメ。
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『CONTROL~犯罪心理捜査~』01.「顔は真実を隠せない! 心理学でわかる事件の裏側」

 あんまり日本のドラマを見ないんだけど、「心理捜査」というタイトルに引かれて、鑑賞。
 うーん、まあ失望はしない、こんな感じかと思っていたから。
 マジシャンとして一流であるためには、ショウの後で「ちょっともう一回そのカード確かめさせて」と「言わせない」だけの、人間的迫力や貫禄や雰囲気を備えていることが必要。
このドラマ主演の藤木直人には、それが全く無くて、イイ兄ちゃんではあるかも知れないが、何かしらの凄味を感じさせる部分など皆無。
だから何を言っても裏側を感じさせず、「単純すぎる」「そんなバカな」「薄っぺらい」と視聴者に思わせてしまう。

 脚本自体も単純すぎ…無理があっても良いから、心理学者が居なければ絶対に解決しなかっただろう困難な事件を設定すべきだったかと。
このぐらい、フツーの警官でも気が付きそうな真相。
 僅かに面白かったのは、心理学者のセオリーを完全無視した方法で、松下奈緒が自殺志願者を止めるところ。
コミカルなシーンとしてちょっと笑ったけど、ここだけが楽しいようじゃ、タイトルに偽りあり。

 『メンタリスト』『ライ・トゥ・ミー』『クリミナル・マインド』みたいなのは、日本じゃ難しいのかな。
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『救命医ハンク セレブ診療ファイル』01.「運命のパーティー」

 WOWOWで放送開始された、米ドラマ。
 本国で非常に視聴率が良かった、という事で、タイトルからして余り期待できないかなあ、と思いつつの鑑賞。

 いや、面白い。
 庶民にとっては雲の上の存在でありムカツク奴らでもある大金持ち連中を、「それなりの問題を抱えた人々」であり「ある部分では庶民以下の困った人種」に描き、主人公ハンクが彼ら彼女らに染まらず、どちらかというと距離を置いて付き合うのが上手い。
 ハンクに助けられたセレブ女性が、彼の元を訪れた際、かけてもらった彼のジャケットを返しに来た…というのも目的であったろうに、ベッドへ腰掛ける段になって「そのまま座っちゃ汚い」って事なのか、脱いだそのジャケットをごく自然に腰の下へと敷き込んでグシャグシャにしてしまう、この無神経さが実にセレブっぽくて楽しい。

 車の事故を起こした事を父親に黙っていて欲しいという少年との会話。
ハンク「お父さんがあのフェラーリを見ればすぐバレるぞ」
少年「十日は向こうにいるから、時間はあるよ」
ハンク「五十万ドルはする特別な車で、組み立ては手作業だよ。十日で修理できるのか?」
少年「直すんじゃなく買い換える」
ハンク「世界で七十台しかない」
少年「ああ、でも一台買えばいいから」
 この生まれと育ちの落差を感じさせる会話が、凄くイイ。
 少年に対し、ハンクが兄か父親のような立ち位置に付くと、今後に繋げられそう。

 クビになった病院を絡めてクライマックスを設け、ナニガシかオチを付ければ、映画にもなりそうな内容。
 出てくる女性が美人ばっかりで、見目麗しい。
 なるほど、こういう面白さもアリか…米ドラマの作り手は上手いなあ。
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『電車男』01.

 フジテレビでドラマシリーズになった『電車男』、第一話。

 オープニングがGONZOによるアニメーションで、音楽(ELO)からアクション構成から まるっきり『DAICON4 オープニングアニメ』なのに驚く。
GAINAXが作ってれば、もっと凄かったのにな。
 『DAICON4』とは何か、ってのはこちらを参照。
 しかし、この作品の発表は22年ぐらい前の話なので、見て懐かしがるのは かなり古参のオタクだけ?
庵野秀明ら、ビッグネームが大挙して参加している作品だから、もうオタの基礎教養、と言って良いのだろうか?

 『踊る大捜査線』劇中の『セーラームーン』を凄く劣化させたアニメキャラに比べると、OKAMA先生のデザイン、GONZOによるアニメーション、という事で、実際、キャラクター商品となって展開されても おかしくないぐらいのクオリティーに出来上がっている。
 まあ、オタクがメインのキャラクターになっているのに、ココに手を抜いたんじゃ、叩かれそうだからね。
 ELOのテーマは、「私はもう一つの時間からメッセージを持ってきた」というような内容なので、別々の世界に生きる男女と、その間を繋いだ2ちゃんねるの「メッセージ」を象徴するのに向いている…のかな。

 秋葉原の様子、オタク同士の会話など、痛い感じでリアル。
 手元でガンプラをガチャガチャやりながら、「ロケットパンチで~」と言っているシーンとか、ちょっとした所に不満を持ってしまったけども、そんな事 言うのは重いオタ野郎だけだから放っといて構わないや(笑)。
「ビームサーベル」では、「ロケットパンチ」に比べ知名度が劣る、パッと聞いて何のことだか分かり辛い、というマイナスがあるし。

 ドラマ内容。
えーと……
 原作は、短い文章ベースのコミュニケーション形式で、色々な物を削ぎ落としたからこそ成り立った「ファンタジー」なのに、ドラマは長く持たせるため日常を継ぎ足し継ぎ足ししたため、変な所にリアリティーが出、しかし肝心な所が余りにも嘘っぽくなってしまった。
 コレはもう別物だなあ…
でもまあ、OLさんとかが何となくテレビを眺めて、「劣っている・欠けている」風に描かれたオタクの姿を「可愛い・ピュアだ」という言葉で表す事により優越感に換え、楽しむドラマとしては、別に悪くないんじゃ無かろうか。
 このドラマを見て、オタクの方が救いを感じる事は…まず無いと思うけど。
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