オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『魔法少女リリカルなのはStrikerS』09.「たいせつなこと」

 一気にコワくなってしまった なのはのイメージを、補修する お話。
 そういう意味では文句ない。
 前回の攻撃による後遺症が一切無い事を示し、いつもの柔らかな表情をした なのはに戻り、ティアに自分の意図を説明しようと懸命な様子を見せ(出動前で一度は果たせず)、その間に第三者による「なのはの隠された過去」話でティアを「すみません なのはさん、そんな事も知らないで…(『ダイバスター』調)」という気分にさせ、自らの言葉による「あなたを理解し、未来のことまで考えているのよ」でトドメ。
これだけの波状攻撃を喰らっては、どれだけヒネくれた人間であっても、反撃不能だろう。

 ただ、ティアに自分の事を語るのは、なのは自身であって欲しかった。
何だか吾妻ひでお先生のネタで、部下に延々と上司である自分の弁護や賞賛を述べさせておき、それが全て終わった所でようやく「よせよ」と言って止める、というのを思い出してしまって。
 第三者による事態の説明のため、内容が「なのはは頑張って頑張って頑張り抜いた素晴らしい人だ」になってしまい、本人であれば語ったはずの「私の浅い考えで、良かれと思ってした無理により、かえって仲間達に迷惑を掛けてしまった」という話にならなかったのも、残念。
これでなければ、ティアの行動への直接的カウンターにはならないような。

 いや、意図は汲めるし、「無理をしなければならない時と、そうでない時を判断しろ」って話でも、十分に反省材料にはなるんだけど。
 今回は「ティアが反省に到る話」なのに、「なのははこんなに魅力あるキャラ」だと見せる事に注力しすぎている気が。
これまでは、「なのはの影が薄い」と文句を言っておいて、勝手だとは思いつつ(^_^;)。

 はやて隊に異様なまで戦力を集中しているので、隊員の能力にリミッターを掛けている、という話があったと思うけど、それは体に負担が掛かる なのはの強力魔法をセーブする(セーブさせる)ため?
 負った傷により、かつてのような魔法力を発揮できなくなってしまった なのはが、自分の抜けた戦力の穴を埋めるため、新人の育成に力を入れている…という事だと分かり易いんだけど。
新人達との戦力差は、セーブしてなお圧倒的だからなあ。
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『ぼくらの』08.「復讐」

 ズシリと重い作品。
 非常に軽い気持ちで契約してしまった結果として、驚くほど軽く仲間の命が奪われていく。
そうして表れてくるのは、腹に堪えるぐらい感じさせられる「命の重さ」。

 ロクデナシの教師に弄ばれた少女・チズ。
彼女は、巨大ロボットを操り、自分と姉を食い物にした教師を殺すため、戦いに背を向けて学校にやってくる。
 結果として、「体を張って教師を護る姉」の前に目的を達することは出来ないのだが…
これが「チズと教師との和解(教師の価値ある本質の理解)」ではなく、「彼女自身の人間的成長」に寄るものでもなく、ただ諦念、「姉と自分は同じ人間に同じように騙される、愚か者だ」という諦念故なのが、切ない。

 最期にチズは姉の幸せを祈るのだが、命を賭け自分を護ってくれた女性を見捨てて一人逃げ出す教師の行動を見ていると、幸せになれるとは思えない…
それは、多分チズにも分かったろう。
 間近に死を控えた身として、教師と姉の関係についても諦念したものか。
それとも、「結局 誰も信じられなかった自分」と違う行動を見せた姉には、違う未来があり得ると信じ、本気で(僅かな可能性しかない)幸せを祈ったものか。
 もうとにかく切なく、哀しい。

 生き延びてしまったクズ教師と、反対に、死んでしまった事さえ今回はほとんど触れられないカコ、知られぬまま萌芽のうちにその生を終えてしまう事になったチズの胎児、無数に出たのだろう街の被災者…と、失われた命は多い。
 生きるべき命の価値ある者だから助かる訳ではなく、生存を認められないゲスだから死ぬ訳でもない。
ちょっと、テツガク的ですらあるなあ。
いや、正しく現代的、と言うべきか。
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