オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』10.「純白のドレスは、少女の夢と血に染まる…後編」

 女刑事・未咲の過去を描く。
 マフィアの一人娘は、結局何が欲しかったのか。
「束縛」を求め、「依存」したがっていた、と言われたが、父親は十分に束縛的であり、組織のドンとして依存するに値する存在だったと思う。
 ありふれた話にはなってしまうが、「愛情」を欲しがっていたんだろうな。
まあ、自分を束縛してくれるのも依存に応えてくれるのも、ある種の愛情があればこそ、だけど。

 未咲のチャイナ姿は、とても目に楽しかった。
 普段の硬派な姿勢と、父親と食事している時の砕けた、「娘」らしい態度の違いが、可愛い。
 黒とリストカット男とのバトルも見応えがあり、相変わらず充実した内容。

 ところで、前の話で中心に据えられていた探偵は、もしかすると もう出てこない?
陽気な女子助手と共に、面白いキャラだったと思うが。
 あの話は、複雑怪奇な人間心理を解き明かしていく構成、「匂い」という、アニメでは表現するのが苦手な要素をキーにするアイディアなど、内容も非常に良くできていた。
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『電脳コイル』05.「メタバグ争奪バスツアー」

 キャラクターの会話を通して、色々な事が語られ、また少しこの世界の現実が見えてきた。
 ただ、この作品の世界が「現実」なのか「『マトリックス』調の全て電脳世界に築かれた虚構」なのかは、まだ解釈の余地を残しているような。
バスの床板に関する描写では、現実をベースにしていると思えたが、「電波の入りが悪い」事を恐れるようにアンテナ体質の男の子にピッタリ寄り添う部分からは、状況により実体すら危うくなる存在なのか、とも思える。

 説明不足、というより、意図的にぼかしているのだろう。
 『マトリックス』発電所のカプセルのような所で目覚めた子供達が、そこを出ていくと、未来であろう割にはノスタルジックでさえある このアニメの世界とは全く違う、無機的・未来的な空間が広がっている…なんていうシーンは、シリーズの最後まで(例えこういう設定であったとしても)出てこないんじゃなかろうか。

 宝物を求め、子供達が ひたすら歩いて行く様子は、『スタンド・バイ・ミー』を思わせた。
もっと「苦難の旅路」にして、子供らが仲間割れしたり団結したり、という様子を見せても面白かったと思うが…ほとんどの視聴者は「そんな関係ない事に時間を取らないで、早く物語を進めろ」だろうな。
 フミエの話だけで、すぐにダイチの不器用な気持ちに気付くヤサコ。
意外に鋭いんだなあ。
女の子として、フミエが鈍すぎるだけか。

 メタバグに目が眩み、イサコの部下になれという命令を受け入れてしまうダイチ。
馬鹿なガキのプライドに賭けて、はね除けるかと思ったのに…情けないぞ!(笑)
 まあ、利益で結びついているだけの関係だし、状況次第では またすぐ裏切るんだろうが。

 恐ろしい存在なんだろうけど、妙に可愛く思えてきた「ぼくサッチー」。
 理屈も何も通じないコイツを、止めたばかりかお座り・お手までやらせてしまう部長。
父親の仕事の関係で、裏技を知っていたのか。
それとも、父親の会社で制作中だったサッチーに、こっそり自作の制御プログラムを紛れ込ませておいた、とか?(彼が言っていた「叔母さんのペット」って、サッチー?)

 今更ながら、エンディングの歩く犬。
歩道から車道に降りる時、また歩道に昇る時、上から見た、変化を付け辛いアングルなのに、段差を越えるべくどう動いているか、(影の動きもあり)分かるように描いている。
細かい作画だなあ。
 それにしては、最後に出てくる段差が意識されていないようで、不思議。
 エンディングの途中、砂丘?の様な場所で一度倒れたのは、「生身の犬は死んだ」という事の暗示なのか。
その後、一度フレームアウトしてから歩いて来たのは「生前と同じ形状で、電脳キャラクターとして設定された犬」だと考えると、段差の認識が甘いのも納得できるけれど。
 いや、単に最後の段差は、ほぼ意識せずとも済むぐらい低かったのかな。
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