オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

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『エル・カザド』12.「撃つ男」

 武器オタクで、物騒な機銃までバンに備え付けておきながら、防弾チョッキなど防衛策を用意しておかないのは片手落ちじゃなかろうか。
 でもまあ、ずらりとモデルガンを揃えて悦に入る人はよく見かけるけど、実戦を想定して身の守りまで考えているケースは希だろうから、改造バンに乗っているだけで大したものか。
 「インターネット常時接続」を前提に物事を考えていたため、回線が途切れてしまうと、紙に印刷された地図さえ持っておらず、お手上げ、という考えの薄さだったのだし。
…そういえば自分も、ネットで見られる地図とかカーナビにすっかり頼ってしまい、本の形で見られる地図なんてドコに置いたかも分からないが。

 前回の「ニセ魔女」エピソードもそうだけど、もうちょっと煮詰めれば、寓意的な何かが描き出せそうな基本アイディアだと思う。
 しかし、各話完結の色合いが強かったシリーズ前半に比べ、物語に連続性が(若干)生じて来たため、「ヒロインらが旅の途中で出会った人の物語」にはならず、「ヒロインらの旅を彩る行きずりの人」程度の扱いで終わってしまい、食い足りない。
 見えてきたメインの物語が、まだ ゆる~いモノなのも、物足りない気分にさせられる原因。
いや、その緩さが この作品の持ち味だとは、分かっているつもりだけれども。
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『電脳コイル』06.「赤いオートマトン」

 サッチーを従えてしまう、ハラケンの正体が明らかに。
もう少し引っ張るつもりかと思ったが…
 サッチーは、電脳的悪さを企む者達にとって確かに恐ろしい、最悪の存在ではあろうけど、要するに「全く融通が利かないお巡りさん」や「厳しすぎる近所のオジサン」と変わらない役割を果たしている訳で、それと通じているからといってハラケンを嫌う理由は無いような。
 いや、子供はそういう理性的判断など出来ないものだし、ペットを消されてしまった哀しい過去を持つフミエにとってみれば、好意的に接する理由の無い相手なのだろうが(これまで「秘密」を打ち明けてくれなかった事への怒りも?)。

 サッチーも、さすがに個人所有のペットを撃ち殺しては やり過ぎで、問題になりそうだけど…
その辺はどう解決されたのだろうか?
 違法ペットだったから不問とか?
でも、ヤサコの合法ペット・デンスケまで(一度汚染されたことにより?)狙う頑なさがあり、サーチ・駆除機能を信用できるとは限らず。
 …デンスケは、汚染を経て、通常のプログラム範囲を越える存在に進化しているので駆除対象になっている、という可能性もあるか。
前回、環境に合わせて暑がったり、飼い主であるヤサコを置いて勝手に歩き回ったりしていたし。

 サッチーが建物を通り抜ける時に表示していた「郵」マークの意味が明らかに。
ごく普通で、やっぱり郵政局管轄のプログラムだから、という事。
神社に入れないのも、「管轄違い」という実に色気のない理由による。
 フミエ、花屋のオバサンを疑っていたみたいだけど、サッチーは郵便局の建物から出動していたのだし、何をどう疑うのだか。
 まあ、駄菓子屋のバーサンが恐るべき電脳裏技術を持っている世界だし、どんな事が起きても不思議じゃないかな。

 電脳バーサンと お友達バーサンのボケた会話で笑わせつつ伏線を引き、メガネをダメにしてしまう流れが上手い。
 京子が左右ちぐはぐな靴を履いている、というコミカルな見せ方を、今回クライマックスの危機に繋げる持って行き方も。

 色々な設定が明らかになる話。
まだ引っ張れた「謎(伏せた設定)」を早々に明かしてしまうのは、お子様同士の電脳お遊びで終わらせる物語ではない、という事なのだろう。
 「メガネをかけた子供の交通事故が増えている」というセリフや、ハラケン彼女の死、子供を狙うストーカー(これはハラケンおばさん?)など、やがて現れる…かと思う大きな事件への伏線が引かれた。

 ライダー・スーツの可愛いオバサンが魅力的(^ ^)。
17歳は若すぎ…29歳ぐらいの微妙な年頃の方が好みだったけど。
電脳バーサンと対比し、電脳的超越者を「若すぎ・年寄り過ぎ」両極端に設定する面白さを狙ったものか。
 彼女自身は、ある程度 規則にも融通を利かせてくれるような度量の広さがあるのに、サッチーが恐ろしく非情なプログラムなのは不思議。
 これが、生みの親である彼女の思惑をも越えた事態なのだとすると、いつか直面するのだろう危機の端緒だとも考えられるが。
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