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『みなみけ~おかわり~』06.「冷めてもあったか、ウチゴハン」

 登場するたび作品内の空気を変えてしまうアニメオリジナルキャラ・フユキを、かなり大きく取り上げた話。
 今回もまた、彼が出ている場面では他と雰囲気が変わっているし、この内容が、特にこの作品の『無印』を好んでいた視聴者に喜ばれるものであったかどうかは疑問だけど、これはこれと割り切ってしまえば、面白く見られる出来ではあった。

 『おかわり』では、千秋の成長…変化、かな?を描こうとしているのだろうか。
 初恋とか そういう段階には容易に変わっていきそうにないが、彼女にとり気になる、若干 苛立つ相手であるフユキを絡めることで、「終わりなき日常」から「いつか終着点に辿り着くドラマ」へと内容を変貌させようとしているかに見える。

 素直に心を開けない、あくまで模範的良い子であり続けようとするフユキが、「魅力的」と言えるかどうかはともかく、キャラとして なかなかよく描けている。
 誰でも吸い込んで同化し、「南家」の一員にしてしまう恐るべき一家と接触(一緒の毛布にくるまる所まで)しながら、なお「良い子」を保ち続けるフユキは、驚異的な存在。
…それがまあ、前シーズンからのファンとしては問題にも感じるんだけど。
 何か「これを見せたい!」意図をもって、彼を物語中に放り込んだのだろうから、その仕掛けが上手く成果を上げてくれるよう祈りたい。

訃報

 あああああ、俳優のロイ・シャイダーが亡くなってしまった。
多くの傑作に出演して強い印象を残した、渋い俳優さんだったのに。
 特に『ジョーズ』と『ブルーサンダー』は、何度見ても見飽きない。
 ご冥福を。

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』最終49話.「ズンズン!獣拳は、ずっと…」

 前回、格好良く退場した理央とメレが再登場。
惜しいキャラクターだったので、また顔が見られたのを喜びつつ、ちょっと蛇足かな…と思ったが、記憶イメージとしての登場に抑えて要らない事を喋らせない、非常に上手い扱いで感心。

 敵性拳法の極意を学んで吸収し、強さの限界を乗り越えていく三人。
…ゴウとケンの影がどうも薄いなあ、とは感じていたけど、クライマックスに来てまで「主人公三人と仲間達」ぐらいに留まり、可哀想な気も。
 ジャンらが強くなっていく所、『ドラゴンボール』の修行風景なら少なくとも3、4週もたせるだろう。
これまで作中で描かれてきた他の修行と比べても、ちょっと短すぎて段取りっぽくなっており、残念。

 それでも、最強パワーでロンを圧倒するバトルは気持ち良く、巨大戦抜きで(もうやっているから)封印する倒し方にも意表を突かれ、ボール状になった「恐ろしい敵」をオモチャにして遊んでしまう悪ノリに笑ってしまう、スピード感溢れる物語の片付け方が楽しい。
 この作品の本当のクライマックスは先週で終わっており、今回は「物語をきっちり収めるため、やるべき事をやった」という程度のウェイトだから、少々軽く感じるぐらいのボスの最後で丁度良い。

 理央と似た少年(傍らに、メレ似の少女も居て欲しかった)に出会い、心の内側を語るジャン。
一年間を締めるに相応しいエピローグで、ジーンと来る。
 「拳法を通じて成長する主人公達」の物語を、描ききった終わり方。
 シリーズの中盤、少し中だるんだ印象があるけれど、特に後半の盛り上がりは大したモノ。
面白い作品だった。

『仮面ライダーキバ』03.「英雄・パーフェクトハンター」

 お父ちゃん・音也の行状をメインに描く話。
 女癖が悪い、というか、ここまで極端に移り気では、女性を傷つけるところまで行けず、人畜無害な珍獣で終わりそう。
まあ、さすがに日曜朝から、本気で非道な女性の扱いを見せる訳にはいくまいが。
 周囲の人々を酷い目に遭わせた、というのも、ほとんどは「被害者の自業自得」で終わるモノ。
この辺りも、やっぱり「日曜朝から本当に酷い話は出来ない」ためのソフト化なのか、「音也に責任は無く、被害者の能力や努力が足りなくて失敗した」と捉えて欲しい意図があるのか。

 今回は新キャラ、バウンティーハンターの名護が登場。
 寿司とフランクフルトとコーヒーで食事を取る「ヤッチマイナー」外人には笑ったけど、賞金稼ぎの実体を見せるため時間を取ってしまい、音也と彼とでちょっと散漫な印象に。
名護は次回まわしでも良かったかと。
 「ダメダメな父親」と「憧れの対象たる格好良い(?)名護」を対照的に描きたいのかな。

 彼らの描写のため、今回はファンガイア方面にしわ寄せが行き、過去でも現在でも、唐突に現れて理由も分からず人を襲う「余計物」扱い。
いずれそうなるのは仕方ないけど、三話目では早いんじゃないかな…
 前後編のようだから、次回、ファンガイアのエピソードが入る?
 ライダーが怪人を取り逃がしてしまうのは お約束だが、この作品では「過去編で一度逃がす」場面を見ているため、サクッと片付けて欲しい欲求も。
ここいらは予算との兼ね合いか。

 強風が吹き荒れる横断歩道でのコントとか、余りにも無茶苦茶な女弁護士(財産狙い?)とか、今回は全体に、ライダーではシリーズ中盤ぐらいに よく入る「番外馬鹿話編」を見たような気分。
 下らなくて笑ったし、面白くもあったんだけど、まだツカミであろう三話目に こういう空気を入れて大丈夫なのかどうか。

『機動戦士ガンダム00』18.「悪意の矛先」

 物語中で、誰が「悪者」なのかハッキリさせたので、見易くなってきた。
 極悪なトリニティ三兄妹に比べれば、ある程度の(戦争の?)ルールを守ってテロを起こしていた旧マイスターズは、遙かに理解しやすく感情移入も出来るキャラクターだ、という価値提示か。

 何のために出ているのか よく分からなかった沙慈とルイスのコンビだけど、トリニティ末妹の気まぐれ奇襲攻撃により、本人含むルイス一家は地獄を見せられる。
 怒った沙慈が何か行動を起こすのか。
世界観として、フツーの学生が一念発起したからといって即日軍人になりモビルスーツのエースパイロットになれるとは思えない…しないよね?…なので、無理矢理な設定だった「隣の部屋に刹那が住んでいる」事を使い、日常方面から復讐の気持ちを消化させるのかな。
 左腕を失ったルイスは、悲惨。
細胞再生技術か機械技術により、不自由のない手がいずれ付けられるんだろうと思うが。

 しかし、トリニティ末妹の民間人虐殺は余りにも唐突…これを「何の道理もない非道な行い」と取るか、「『シナリオの都合』が見えてしまう作られた『凶行』」と取るかで、物語に乗れるかどうかは決まってくる。
 劇中で疑惑として語られていたように、軍需産業関係者が多数出席した結婚式だった、ぐらいの理由付けは しても良かったかな。
まあそれだと、旧マイスターズでもやりかねない行動、と思われそうだけど。

 お前らなんかガンダムじゃねえ!という訳で、単身三兄妹に斬り込む刹那の姿を見せ、今回は終わり。
旧マイスターズでも一番弱いぐらいなのに、強力な新ガンダム三機を相手に、無茶するなあ。
 普通負けるはずだけど、今回は、怒りに燃えることでグラハムが機体能力差を消し飛ばす大活躍を見せており、そういうパワーアップが可能なのなら、刹那も結構良い勝負に持ち込めそう。

『CLANNAD』17.「不在の空間」

 熱を出して、渚が学校休みに入る。
そういえば、体が弱くて学校を休みがちであったため、留年してたんだっけ。
いつもは特にそれらしいそぶりを見せないから、忘れてた。
 …別段、「実はもう長く生きられない」事を示すフラグだ、という訳じゃないよね?
そういうキャラクター設定は、同社の作品で以前も使っていたと思うし。

 メインヒロインがピットインした隙を突き、ヒロインズが主人公を賭けた壮絶なデッドヒートを繰り広げる。
 主人公を想いつつも押しが弱く、特技であったはずの占いは最近影を潜め、「致命的料理下手」というマイナス要因ぐらいでしか自分をアピールできない椋は、先行きがちょっと厳しい。
 業を煮やしてか、椋のピットクルーに専念するはずだった杏が自ら走り出し、「体育倉庫に二人きりで閉じこめられる」といった大技を繰り出して、一気に首位へと肉迫。
 攻略対象としてはアピール度が薄かった智代も、「毎朝家に上がり込んで主人公を起こし、一緒に登校する」…萌え作品においてメインヒロインだけに許される必殺技を駆使し、強靱な体に潜む傷つきやすい心で意外性を設けることにもよって、居並ぶライバルをゴボウ抜き。

 白熱した戦い。
 その中で、自分のエピソードはもう終わったから、というのか、背景に徹して主人公に声を掛けることさえしない ことみが、可哀想(次回は何かしそうだけど)。
主人公も、資料室で お茶なんか飲んでないで、図書館の ことみと話してやれよ。
 「おまじない」という、フィクション中では異常なほどのパワーを持つ事が多い「呪術」を駆使して、ヒロインズに参入しようとする資料室のヌシ・有紀寧(原作ゲームでは普通にヒロインの一人?)にも油断できない。
 しかし、押すばかりではなく、大きく引いて「不在」を演出することにより、逆に存在感を主張する高等技に出た渚が、もしかして一番したたかなのかも。

 まだ、ドロドロとか悲惨な人間関係に発展しない、この辺りが、恋愛モノの最も楽しい所。

映画『ゾディアック』

 レンタルで映画『ゾディアック』を見る。
 『セブン』のデビッド・フィンチャー監督作品。
 現実に起きた未解決事件を題材に、それに関わり、人生を歪められていく男達を描く。
聞いたことぐらいはある事件だけど詳細は知らず、『ダーティーハリー』の犯人像が ここから発想を得て形作られていたことも、初めて知った。

 何しろ未解決の事件なので、尻切れな印象に終わるんだろうな、と思えば、かなりハッキリと犯人を特定してみせる。
いいのかなあ…と心配にはなるけれど、映画としてはこの方が鑑賞後感が良い。
 残された細切れの証拠から全体像を想像し、間違いながらも真犯人に迫っていく、捜査物としてなかなか しっかりとした出来。
 これが事件のカギだな、と思われた暗号文に、実はさほどの意味がなかったり、フィクションなら「絶対的」な物にしそうな筆跡鑑定が意外にあやふやだったり、容易には先を読ませない。
 事実が元だけに、フィンチャーらしい仕掛けや意表を突くラストとは無縁だけど、捜査の展開にハラハラ、破滅に瀕していく男達にドキドキさせる演出の上手さは、フィンチャーならでは、かな。

 主人公の漫画家に、「漫画家ならでは」の視点を用いた発想があると、更に好み。
全てを絵にして、一つの漫画形式にまとめ上げることで、新たに見えてくる物があった、とか。
 いや、事実がそうでなかった以上、ウソをついて盛り上げる訳にもいかないのだろうが。

『シゴフミ』05.「タダイマ」

 猫に、シュレディンガーと名付ける老夫婦(だろう)というのも、なかなか居ないような。
とにかく呼びづらいし。
 部屋にムツカシそうな本が並んでいたところから、どちらかが、あるいは両方がそういう素養を持つ人間で、ちなんで名付けたのだろうが。

 今回は、前回よりも更に真っ直ぐな、悪意の無い話。
 しかし、取り壊されると分かっていただろう部屋に猫を帰して、果たして良い結果が得られるのかどうか。
誰かに「猫を頼む」というメッセージを託した方が良かったのではないか…とも思うけど、そういう知人は居なかったのかな。
 主夫婦を失った部屋で、寝床に潜り込んで満足げな顔をしている猫に、犬を飼っている身として、ホロリ。

 本編の脇で、フミカの正体にジワジワと迫る。
ここまでに示された事実からは、どうも「まあ、そんなところでしょう」という辺りに落ち着きそうな気がするんだけど、物凄くロクでもない お父ちゃんを絡め、何か大きく仕掛けて驚かせてくれる?

 街で声を掛けてきたお兄ちゃん二人組をフミカが叩きのめした際、彼らが土下座で許しを請うのはともかく、お詫びにとサイフ丸ごとを差し出すのは、さすがに不自然。
「有り金全部」というのを分かり易く絵にしたものだろうが、サイフにはカードとか身分証明書とか、容易に諦められないモノも入ってないか?
 彼らは普段から非合法な行いをしており、もしもの際に備えて、大事なモノは一切持ち歩かないことにしていた、というなら分かるけど。
 「か、金やるから許してくれ~!」とでも言わせ、後ろ向きに逃げ出す背中に、宙を舞う数枚の紙幣を重ねれば、それで済んだような。
 いや、細かいことだけど。

映画『テラビシアにかける橋』

 映画『テラビシアにかける橋』を見る。
 主演した子供二人に見覚えが…と思えば、男の子は『ザスーラ』のお兄ちゃん、女の子は『チャーリーとチョコレート工場』の生意気な子かあ。

 子供の頃、秘密基地を造り、ごっこ遊びに興じ、ガキ同士が似た程度のアホな頭を持ち寄り、何も無い現実の上に瞬間でも共通の「夢(あるいは妄想)」を上書きする、そんな楽しかった記憶を持っていれば、もう問題なく映画内に入り込めるはず。
 父親との関係が上手く行かず(そう思え)、学校では嬉しくない目に遭わされ続け、逃げ場のない男の子が、気の合う友達…少女と作り上げるのが、ファンタジーの王国。
やたら敵に襲われる、息が抜けない王国で、楽しいのかなあ?とも思うけど、「全力で敵を倒せばそれで済む」とはいかないシンドイ現実よりは遙かに満たされる場であり、現状を乗り越える心理作用としては こういう場が必要なんだろう。

 少女・レスリーがとにかく可愛く、こんな美少女と二人で楽しく過ごした記憶だけは、自分の少年期と重ね合わせることが出来ないところ。
羨ましいなあ。
 「友情」と「初恋」のギリギリ境界にあるような二人の関係が、微笑ましい。

 大きな出来事を経て、主人公は、自分を拒絶しているようでさえあった現実が、決して冷たく酷いばかりのモノではない事に気が付く。
 あざとく盛り上げようとはせず、淡々と描く作風が、少年の成長を鮮やかに伝えてくれる。
 「こうしないで欲しかった」「こうであれば、もっと自分の好みだった」という所はあるけれど、どこか爽やかに見終えられる、心に残る映画。

『ARIA The ORIGINATION』05.「その おもいでのクローバーは…」

 藍華が、他二人との才能の差に打ちのめされつつ、立ち直っていく話。
 しかし…三大妖精はともかく、見習い三人組には実際の所、大した差がないような。
アリスについては、年若くして藍華達と同じ段階にあるのが、既に才能の発現、なのかな。
灯里は…うーん、「誰とでもすぐ友達になれる」のは確かに凄い事で、自分など この才能はカケラも持っていないんだけど、羨んだり、才能差に絶望したりする類のモノでは無いだろう。
藍華の内面に、灯里のようになりたい前向きな気持ちがあるから、か。

 素晴らしい才能を持つ者へ感じる、羨望と絶望。
ああ、よく分かるなあ。
 他人を羨む前に、なりふり構わぬ必死の努力をしたのか、と問われると、怪しいものだけど。
 努力するには、努力する「才能」が要る。
根気、根性、挫けぬ心、そういうモノが無いと、努力を続けることは出来ない。
 天賦の特殊な才能にのみ寄って高みにある者は、挫折した時に立ち直る術を知らない。
絶望と努力を知る者は、何度折れても立ち上がり、また高みを目指すことが出来る。
 藍華と晃は、誰を羨む必要も無い、優れた資質を持っているんだと思うな。

 晃を立ち直らせた、幼い自分の言葉をすっかり忘れている藍華。
藍華自身は何の気無しに言っただけなのだろうから、憶えてなくても仕方ないか。
 「あの時、私のお陰で晃さんは立ち直ったんですよね」なんて言い出すと、もうこの作品じゃなくなってしまうし。
 年月を経て、曇り無い目で世界を見ていた頃の「自分」に教えられる藍華。
面白い構成で、感心。

 ジーンと胸に染みる、良い話だった。
 本当、今シーズンは、少女達の確かな成長を描き、やがて踏み出す人生の大きな一歩…穏やかな現在からの変化…を予感させるエピソードが多いなあ。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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