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映画『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~』

 地上波で放送された映画『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~』を見る。

 妙なギャグのセンスと、驚くべき低予算FLASH技法で話題になった、テレビアニメシリーズの劇場版。
映画では、その低予算ぶりを逆手に取り、画面の右側に常に「残り予算ゲージ」を出して、CGなどの凝った画面になると途端に激減し、予算を工面してちょっと増やし、スタッフがピザを食べてまた激減する、といった笑いのネタにしている。
 全体として、ギャグの作り方は、テレビシリーズそのまま。
案外と筋の通ったストーリーなので、見易くはあるんだけど、一時間以上の内容となると、所々笑いつつも さすがに少々疲れてしまったり。

 これで、『イノセンス』や『ゲド戦記』など、予算も手間暇も凄く掛かったアニメーション大作と同じ入場料を取り、しかも観客としては「『鷹の爪』の方が面白かった」という評価を下す場合がある、という所が、この作品最大の面白味かな。
テレビで見ると、その辺は弱くなってしまうが。

『図書館戦争』07.「恋の情報探索」

 ヒロインが、書籍に対しネガティブな批評を書いている図書館員を責めていたのが、気になる。
 純粋で真っ直ぐでチョイおバカさんなヒロインの言動・行動として、「変だ」とは思わないけれど、これでは「国家に不都合な書籍を規制する」敵側の態度と変わらなくなってしまう。
 また…これが原作にある描写なのか知らないし、一キャラクターの言動を制作者の真意に重ねる問題もあるとは思うが、こういう題材はもうちょっとデリケートに取り扱うべきじゃなかろうか。
 …と、フィクションである創作物に枷を嵌めようとすることも、表現の自由に反する行動?(^_^;)
いや単なる感想だし。
しかしヒロインも思想を背負っていると言うより「アンタ気に入らない」程度の感情的反応だから…
 うーん、堂々巡りだなあ。

 この作品に於いては、パンパン銃を撃ちまくるバトルに どうも馴染めなかったが、内部から、搦め手で体制を突き崩そうという「裏切り者」、しかもレギュラーキャラクターの兄貴、が登場することで、何だか受け入れやすい物語に。
こういうドラマや人間関係は、女性視聴者に好まれそう。

 ただ敵対して銃撃戦を繰り広げるばかりでは、確かに状況の打開など望めるはずもなく、「裏切り者」達の考えも(まだ全ては分からないが)間違い、とは言えない…かも。
 今後、難しい局面が出てくるかと思うけれど、単純なヒロインは対応できるんだろうか。
色々なことを賢く考えすぎて身動き取れなくなってしまった友人・柴崎からの問いに、単純で明快な言葉で答え、意図はせずだろうが正しい(日が差す明るい)道を指し示したヒロインなら、上手く切り開いていけるのかな。

『ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~』07.「片羽と踊れ」

 ええと、一話目以降、感想を書いてなかったんだっけ。
 結局、迂闊にも裏第一話を見逃してしまったため、開幕を あんなにすっ飛んだ内容にした意図(悪い、と言っているのではない)は上手く受け取れないままだけれど、その後に続く物語は、「冒険ファンタジー」として実にまっとうな、誠実な組み立てで、面白い。

 決して無敵には強くない、しかし心の強さと正しさは人一倍の主人公が見せる成長の物語として、語られるストーリー。
前回、老兵と共に戦った時もそうだったが、他者の意見を抵抗無く取り入れる主人公の素直さと度量は、この後、まだまだ強くなる可能性を感じさせる。
 パーティーメンバーもまた、万能でも優等生でもない欠陥を持ちつつ、固有の能力が局面によっては「凄く使える」事を見せてくれ、性格付けの魅力も含めて、楽しい。

 明るめの主人公パーティーに対し、兄パーティー一行は、シリアスで、ダークな側面も抱えていると感じられ、「熱血バカ」ではない旅への姿勢が興味深い。
 今は、危機一髪の所で主人公らを助けてくれる役割だが、いずれ敵対する事にも…?

 現在、塔のどの階層を昇っているのか(昇ってるんだよね?)、毎回の冒頭ででも見せてくれると分かり易い。
「それすら分からない不安感」を、面白さに入れているのかな。
 ただ、塔が巨大すぎ、昇っている実感が余りにも薄く思えて。

『狂乱家族日記』06.「狂気の博士と宴の二幕」

 ドタバタ大騒ぎの、正しく「狂乱」が主題の作品なので、多少引っ掛かる所があっても気にせず楽しんで見るべし、という鑑賞態度がようやく分かってきたせいか、面白くなってきた。
 白猿を計略に嵌めずとも、これだけの戦力を有する家族であれば、油断さえしなけりゃ正面から戦っても天空の城ぐらい落とせたんじゃなかろうか、とは思うけど、白猿歓迎パーティーの馬鹿騒ぎとか「知能的作戦」の雰囲気を、凶華が楽しんでみたかったのかな。

 前回見せられた、ツンデレ…というより傲慢デレ、神デレな個性を発揮する凶華が可愛い。
 各キャラの描き分けが上手く行くようになってきた。
不可思議な登場人物の中でも、飛び抜けて謎の多い月香は、何でもアリのオチ収拾要員、といった役割?

 罪のないコメディー、と見るには重すぎる要素が時折、チラリ。
白猿達を殺した血まみれの手を見せる雹霞(兄弟殺し?)、世の全てを厭い血を吐きながら しかし愛を求める博士、その愛情が得られたと思えた瞬間 彼に訪れる無惨な(幸せな?)死…
「あっはっは」で済ませるには、ちょっとズシリと来てしまう。
 その重さと、馬鹿馬鹿しい無責任さのバランスが、この作品を独特の色合いに染めているのだが。

映画『モンスター・ハウス』

 WOWOWで放送された映画『モンスター・ハウス』を見る。
 3Dアニメーション作品。

 開幕当初、出てくるキャラクターがみんな強烈…というよりイヤな奴らばかり。
 モンスター・ハウスに住むゴウツクなジジイは勿論、なんでこんなヤツと主人公は仲良くしているのかよく分からないダメダメな友達、優等生に見えて腹黒いヒロイン、無能な警官コンビ、イラつくベビー・シッターと劇中最悪の個性を持つそのボーイフレンド…
主人公は、「好感の持てる少年」とまで言えないものの、まずまずこんな所か、と思えるんだけど、とにかく他がヒドい。
 彼ら彼女らが、不気味なモンスター・ハウスと絡みつつ物語を展開させていくのだが…

 見ている内、次第にキャラクターに対する印象が変わっていくのが、面白い。
「コイツにこんな面があったとは」という意外性で、後半は上手くストーリーを引っ張っていく。
 キャラだけではなく、舞台となるモンスター・ハウスに抱く気持ちも、謎が明らかになるにつれ変えられていくし、ラストでは、「ホラー」という この映画のジャンル分けまでも ひっくり返す、無茶な展開を見せる。
 とても凝った、よく考えられた構成。

 楽しさを追求したエンターテイメント映画だと思うけど、テーマを読み取るなら「外から眺めるだけでなく、相手の内面に入ってみなければ、本当のことは分からない」だろうか。
 さして期待せず見たせいもあるだろうが、とても面白かった。

『RD 潜脳調査室』07.「手と手で」

 飼い犬と自分の関係を、親子や兄弟だと捉えたり、親友と考えることも珍しくはないと思うが、だからといって「犬たちと同一化したい」とまで思い始める人は、ちょっと行き過ぎ。
 一応、男がそう考え始める過程を描いていたが、うーん、説得力あったかなあ?
 犬にしてみても、欲しいのは「可愛がってくれる飼い主」であって、同類にばかり居てもらっても、生活に困るかと。
 まあ、そういう理屈の通じない、若干「異常者」気味の…いや、思い入れが強すぎる上、電脳的な障害の出ている人だった、という事か。

 Production I.Gで犬バカ、となると、必然的に(?)押井 守監督を連想してしまう。
監督としては、こういう犬との接し方は、どうなんだろ。
 このレベルで文句を言うのは贅沢すぎると思いつつ、ちょっと作画に緩みが出ているように思え、残念。

『マクロスFRONTIER』07.「ファースト・アタック」

 壮絶な宇宙戦。
猛スピードで展開されるドッグファイト、撃ち出される無数のミサイルが描く光(煙)跡、とても敵うとは思えない強さの敵巨大戦艦、人型に変形して戦闘力を上げる人類側戦艦…それらに被さりシーンを熱く盛り上げていくヒロインの歌。
 これがマクロスだ!と言う以外無いバトルの連続。
 桁外れの砲撃・破壊能力を持つデストロイド(掲示板でご指摘を頂きました。正しくはケーニッヒ・モンスターというそうです)の大活躍も、嬉しい。
単体でコレだけ凄さを見せつけてくれた事は、かつて無い…のでは。

 以前なら劇場版のクオリティーでなければとても目にすることが出来なかったレベルの画面が、テレビシリーズで見られる驚きとシアワセ。
 3Dよりも手描きの作画を喜ぶ自分にさえ、不満を感じさせず、「ならでは」の良さを楽しませてくれる演出と画面構成が素晴らしい。
 これでまだ7話なので、スタッフが力尽きさえしなければ、ラストバトルでは もっと凄い物を見せてもらえるんじゃなかろうか、と思うと、ワクワクしてしまう。

『炎神戦隊ゴーオンジャー』14.「毎日ドキドキ」

 敵女幹部が人間の女性に変身し、ヒーロー側と接触する、お約束の話。
 ケガレシア…及川奈央の素顔が なかなか美しくて、楽しい。
せっかくなので、修行にかこつけて(蛮機獣に絡め温泉展開でも)、もうちょっと大きな男性視聴者向けサービスのカットがあって良いような気はするが、子供向け番組に何を求めとんじゃコラァと言われればその通り。

 こういうパターンでは、接触によりヒーロー・敵側双方に感情変化が起こり、今後の展開に影響を与えるもの。
 今回の話では…うーん、微妙。
ヒーロー側が、割と移り気でいい加減な範人であり、敵側が「汚れ」を是としているのに彼はケガレシアを「清らか」と表現してしまった事により。
ラストで微妙な表情を見せていたところからすると、ケガレシアの心の奥には、美しさを喜ぶ気持ちがある?
 男女とも、この出会いを切っ掛けに、好意を持ち合える自分へと変わっていく…のかな。
 ドラマを期待すると肩透かされる事のある作品なので、まだ先は読めないが。

 一応、誘惑に負けない精神修行をメインにした話だったが、悟りを開いたのは滝に撃たれていた蛮機獣の方で、範人は修行の最中「恋の誘惑」にもコロリと負けてしまう。
 しかし、「恋のパワーこそ人間の大きな原動力」だというのか、「純粋に雑念だけで心を一杯にすれば、強く精神集中しているのと変わらない」という理屈か、押しまくって勝利を掴んだのは範人。
 容易くパターンを読ませない…無茶苦茶さが楽しい作品。

『RD 潜脳調査室』06.「ラブ・レター」

 デジタル全盛を迎えている世界で、「紙媒体の本を読む」というアナログな行為から始まる お話。
 アナログの良さを訴えていて、年寄り視聴者としては、色々感慨深かったり。
「最後に便箋を付けてある本」だから良いのであって、「読み終わったらメールを打てば良い携帯小説」では、意味合いが変わってしまう(そういう新しい文学の有り様も認めるが)。
 デジタルの良さ、も、両者を対比させるためには もう少し強く打ち出して良かったかな。
真理が自由に活動できる背景…この作品世界そのものが「デジタル・最新技術の恩恵」によって成り立っている訳で、今更か。

 ミナモ、個人が書いた手紙を読みたいというのは、さすがに悪趣味気味。
他人様が抱いた感情、まで感想に含めずとも、「私は読み終えて、こういう手紙を書きたくなった」で十分に感想として成り立つかと。
 ストーリーとしては、一冊の本を通じ、時間を超えて、ミナモが(意図せず)真理と恋人の気持ちを再び結びつける、よく考えられた構成。
『エスパー魔美』が、頻繁にこういう「引き合わせ」能力を発揮していたなあ。

『コードギアス 反逆のルルーシュR2』06.「太平洋 奇襲 作戦」

 ルルーシュが、記憶を操作されたままだとスザクに思わせつつナナリーと通話しなけらばならない、かなり追い詰められた場面。
 ナナリーとのみ共通する思い出や概念を踏み台に、意味のない世間話のように見せかけつつ、妹だけに意図するところを伝える…というセリフの組み立てが出来ていれば凄かったんだけど、言うのは簡単ながら自分でも「例えばこうすれば良い」を考え付かないぐらい難度の高い脚本になってしまうので、無茶(^_^;)。
 実際にはロロに助けられ、裏技で無事 目的を果たす。
 しかし…監視機関(前回崩壊したルルーシュ回りの、ではなく、ナナリーもしくはスザクに付随する)による盗聴は無かったのかなあ?
ナナリーの立場は「総督」であり、その通話を許可も取らず盗聴するなど不敬な行いか。

 今回は、空中を舞台に、黒の騎士団によるナナリー奪回(誘拐)作戦が実行された。
 奇襲による騎士団の圧倒的優勢から、伏兵が集結してのブリタニアの逆襲、主戦力たるカレンの敗戦と直面する死、そこから「こんな事もあろうかと」用意されていた飛行強化ユニットを装着し反転攻勢、しかしナナリーをスザクに確保され戦略的には敗北…
とにかく短時間に目が回るほど忙しく状況が変化し、そのスピード感は、もう流行らない言い方をすれば「ジェットコースター・ムービー」以上。

 カレンのナイトメア、「接近戦では無敵」の兵器を備えながら、距離を取られると酷く不利…という弱点をひっくり返す間接攻撃ユニットが新開発・装備され、騎士団の戦力は大きくアップ。
このぐらい してくれないと、凄腕パイロットが多すぎるブリタニアに、敵うはずもなく。
 絶望的状況から、強化ユニットとの合体、それを用いての大逆転、という展開は、「新型メカ登場」のハッタリとカタルシスに満ちており、ロボット物の醍醐味を満喫させてもらった。
 そうそう、『コードギアス』は、ルルーシュの復讐物語であり、多数のキャラクターを見事に捌いた集団劇でもあり、友情と信頼と構築と敵対と裏切りと喪失のドラマでもあるが、「ロボット物」でもあるんだよね。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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