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オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『鉄腕バーディーDECODE』12.「DOOMS DAY」最終13話.「Stand by Me」

 12話。
 リュンカの発動により、東京を大惨事が襲う。
 最終話を控えた物語の盛り上げ方が素晴らしく上手く、驚くぐらい呆気なく塊となり崩れて死んでしまう(本人も自分がどうなったのか気付かないままの最期だったろう)シャマランから始まり、あるべき所に人の姿がなくカラッポの服だけが残る、街の異様な姿を見せて「恐ろしい事態が進行中」と感じさせる演出に、トリハダ。
 そこに、連邦の超兵器による攻撃が。
敵のバリヤーで弾かれたとはいえ、まだ無事だった人々が その爆発に巻き込まれて命を落とし、しかし連邦はそれら被害を気にする様子などなく、より強力で人類にとっては致命的な次の一撃の発射を決定する。
 この辺りもゾワゾワする恐ろしさで破滅のカタルシスに満ち、魂をグワッと掴まれてしまう。

 既に亡いシャマランの「神」を気取るような放送と、並行して描かれるカタストロフ。
 残った最後の希望・バーディーと、小夜香を助けようと走り出す つとむ。
 とにかく見る側の気持ちを高揚させてくれる上手い演出が連続し、平均してレベルが高いこのアニメの中でも屈指の名エピソードだなあ、と思えば、絵コンテは『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎。
ああ、納得。

 最終話。
 小夜香を救う ただ一つの方法。
リュンカを自分の中に受け入れる…それを躊躇いなく実行する つとむ。
 楽しい思い出のデートで、初めて交わしたキスと重なるシーンの作り方に、またトリハダ。
 無敵の力を持たない、「人間」である自分の勇気と愛情を力に換え、行動する つとむの姿に、バーディーと彼を別れさせた意味を強く感じる。
 バーディーの一撃による つとむの悲惨な死と、共生による復活。
最初の切っ掛けとなった事件を繰り返す、納得の展開。
 実に、巧い。

 このアニメは、つとむと小夜香、二人による小さな恋の誕生から悲劇の幕切れまでを描くもの…と思ってきたけれど、意外にもコミカルに、ちょっと切なくも心救われるエンディングを迎えた。
それはそれで、素晴らしく、良し。
 リュンカが存在しなければ、そもそも無かったはずの恋。
つとむは、リュンカに感謝すべきか、呪うべきか。

 リュンカを受け入れる際見せた、つとむ一世一代の告白には、もうちょっと軽いアニメなら異形生物といえど心動かされていたかも。
 バーディーと共生する つとむと、リュンカと共にある小夜香。
このままで、良いカップルになれた可能性があるんだけど。
「リュンカも小夜香も争って表面に昇ってこようとし、つとむを奪い合う」
「バーディーは、まだリュンカを危険視して警戒」
「つとむ=バーディーの危機には、リュンカが『私のカレに何するのよ!』と戦闘参入」
…って感じの「萌え」度合いが強いアニメにも出来たのでは。
 それで面白いかどうかはともかく。

 本当は、つとむを好きだったのは小夜香でなく、最初からリュンカ(その一部?)だったのかも。
つとむのような「二人が一つの体に共生型」じゃなくて、彼女が『ウルトラマン』ハヤタのような形なら(いや、ハヤタは記憶を失わされただけか)。
 破壊を望んだリュンカだが、初めて自分を受け容れてくれると言ったつとむに惹かれ、危険は分かりつつも彼の方に移っていった…と考えると、もう一つ悲劇の物語があったような…いや、大分 強引な解釈(^_^;)。

 「リュンカ事件」は終わったけれど、まだ地球の脅威は去った訳でなく、バーディーも残ったのだから、当然 続編が考えられる終わり方だと思う。
 唯一引っ掛かるのは、「バーディーがアイドルをやっているという設定は余り意味がなかったなあ」ぐらいの、面白い作品だったので、同じスタッフが手掛けてくれるのなら、この続きを是非 見てみたい。
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『コードギアス 反逆のルルーシュR2』最終25話.「Re;」

 この物語を終わらすのには、いくつもパターンが考えられたと思うけど、その中で、最も良い・見る者が納得できる終わり方ではなかったろうか。
 スザクが爆死したと見えても、例えばカレンやC.C.が本編中で死んだとしても、そこで作品が終わるという気はまるでしないけれど、ルルーシュの命が失われた途端、「この後はもうエピローグだ」と感じられたのは、やはりこのアニメが彼の生き様を描く事をこそ、テーマにしていたから。

 ルルーシュは、頭が良いようで抜けていて、冷血だが情に脆く、目的のためなら手段を選ばない部分を持ちつつ常に迷い続ける、大きさと小ささと、嫌われても仕方ない汚さと憎めない愛嬌を併せ持つ、矛盾に満ちたキャラ。
 この作品は、そういう彼の人生を描いたものなので、「他のキャラの扱いがナイガシロ」とか「結構 描き残した部分がないか?」とか言っても仕方ない…んだろう。

 ルルーシュが死んで平和が来るのか、という所など、凄く疑問。
 生きて善政を敷き、世界を自ら良い方向に導けばいいのに。
悪逆非道な独裁者として人々の憎しみを集めるにしても、もっと長く(そこそこ長い?)その地位に就いてムチャしないと、市民から平和を強く求める気持ちが出てこないような。
 父皇帝のようになりたくなかったのだろうし、長期に渡り意図的に最悪の存在としてあり続けるのも、それはそれで大変だろうけど。

 のうのうとルルーシュが生き残ってしまうラストも見てみたかった気はするが、本当にやったら さすがに非難ゴウゴウだろうな。
 生存を許される分岐点など とうの昔に越えており、物語のオトシマエをつけるには、命をもってする他にない。
 出来る事はやり終えて、未来を託すスザクの心をギアスを使わずに縛り・彼も進んでそれを受け、妹が望む世界を確保する。
実に綺麗な幕切れだったと思う。
 兄の本心を知ったナナリーの、歪む表情と、魂を振り絞るような号泣の演技が素晴らしく、ちょっとホロリ。

 ちゃっかり生き残りヨメと子供まで得た上、日本代表みたいな顔をしている(事実?)扇が可笑しい。
 アーニャとオレンジ農園を営むジェレミア…こんな幸せそうな「その後」が見られるキャラだとは思わなかった。
 シュナイゼルはどうしたんだろ。
ギアスは、かけた主の命が消えても有効?
父皇帝が消えてもナナリーの目が開かれなかった事からすると、一度かけたギアスは解除されるまでずっと機能し続けるのかな。

 不平も不満も不可解もあるけど、見終えた気分は不思議と爽やか。
ルルーシュが遂げたのが、「志半ばでの無念な死」ではなかったから。
 彼が満足して死んだなら、それで全て良かろう、と思える、そのぐらいルルーシュが中心の作品だったんだなあ。

 苦しい部分もありつつ、常に次回を楽しみに待たせてくれる、パワーに満ちたアニメだった。
「この先」はもう無いのが、寂しい。
 いや、劇場版という話も?
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