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『喰霊-零-』07.「呵責連鎖(かしゃくのれんさ)」

 取り憑かれた保険医を殺した事(自分達に隠し事をしていた事も?)で、級友達に責められる神楽。
 …神楽らの所属する組織は、どの程度まで存在を秘匿してあるんだろう?
それ自体は、全く隠していないのか。
 魔物達の存在については?
少女達はまるで知らなかったようだし、一般に公開しては社会不安も広がりそうだから情報は制限されていると思うが、組織は彼女らに割とテキトーな説明だけ聞かせ、「秘密にしてネ」ぐらいの口止めも行ったのかどうか。

 どうせ説明するなら、魔物の正体から組織の役割、神楽が保険医を殺さなければならなかった理由まで聞かせてやれば良いのに。
「友達の邪魔にならないよう、口を閉ざしていよう」と思うほど言い聞かせてやらなければ、そりゃフツーの女子中学生が、こんな理不尽な目に遭って、黙っていられる訳もなく。
 いっそ、記憶消去処理がベストの選択、とも(技術的に可能な世界かどうか知らないが)。
 いや、この作品世界では、魔物など「殺人鬼」どころか「変質者」程度の珍しさしか持たない?

 せっかく、「環境省所属の退魔チーム」という面白い、独特の設定を持っているのだから、「起きた事件への対処」についても、それに沿ったリアリティーが欲しかった所。
 「お役所仕事なので後処理は実に適当、責任など たらい回し、抜本的な対処は手遅れになるまで先送り」というのがこの作品なりの「リアル」だというなら、それはそれでアリだけど。
次回以降、そのツケをきちんと物語に表してくれるなら。

『CLANNAD AFTER STORY』08.「勇気ある闘い」

 資料室の主・有紀寧の、外見や普段の おっとりした態度からは想像も出来ない、不良達との関わりを描くエピソード、後編。
 偏見なく、誰にでも優しく接する事で、対立する どちらの陣営からも信頼を得ており、その言葉も重視される有紀寧は、意外と「極道の妻」的なポジションに向いているのかも知れないなあ。
それで幸せになれるのかどうかはともかく。

 中身はみんな気の良い連中ばかりだが、仁義だのメンツだのいった概念に拘り、川を挟んで睨み合い、大将同士がタイマンで決着を付けようとする不良達…って、相当昔のイメージのような。
現代風に悪いヤツらを描いては、話が成り立ち辛く、有紀寧が容易く関わる事も難しくなってしまう都合に寄るのだろうが。
 そもそも、このエピソードの中心となる有紀寧自身が…いや、この作品全体からして「リアル」というより「心地良い夢」寄りで形作られており、その基本路線に外れない嘘や誇張は許容されるべきか。

 有紀寧、最初から相手方の不良に「兄は亡くなった」と伝えていれば良かったように思うが、それをしなかったのは結局対立側を「信用」はしていなかったのかな。
主人公達にもあくまで伏せようとしていた所からは、ストーリー上の必要性、とも思えるけど。
 出ていけば平和に済むはずもなかろうに、春原の時は笑顔で見送ろうとし、朋也が代わって出ていくと泣き始める渚の態度が…不自然ではなくリアルですらあると思いつつ、うーん。
 替え玉として春原を立てようとし、彼が使えなくなったので朋也が飛び出し、殴り合いでボロボロにされた頃に変装有紀寧を登場させる。
三段構えの構成は構わないけれど、有紀寧の時にだけドラマティックな盛り上げを形作ろうとされても、うううーん。

 まあ、不良達のリーダーを死語である「番長」だと捉え、ゴタゴタ考えずに割り切って見れば、悪い話ではないんだけど。
 殺傷能力さえ持つ渚母の新作パンには、笑ったし。
 次回以降、ようやく主人公に関わる本筋に入っていく…のかな。

『魍魎の匣』07.「もうりょうの事」

 京極堂の長い長~い お話。
 頑張って映像も加え、分かりやすくしようとしているのだと思うが、同じ所を楽に読み返せる小説と違い、こちらの理解ペースに合わせずドンドン進めていくアニメの特性上(録画データなら見返しは効くけど)、途中で頭にスッと入らない部分や聞き逃した概念があると、この話全体が「あーもう分からねー」で終わってしまいそう。

 「魍魎」というモノについて、上手く論理のアクロバットで説明してみせ、それが物語を理解するキーにもなっていく重要な部分。
この、何というか、知識が豊富で喋りも上手い人間に、「納得」より「論理構築能力の冴えで屈服させられる」ような不思議な気持ち良さが、自分の感じる原作の魅力。
 その辺は、原作未読の視聴者に伝わったのかどうか…
 座り込んで長~く喋っているだけ、しかも回想や、「ここでこれまでの疑問を解消する」といった視聴者が最初から興味を持ってくれる内容でもない、そういうシーンを映像化するのは、困難を極めて仕方ないけど。

『機動戦士ガンダム00 2nd season』07.「再会と離別と」

 サブタイトル、再会と離別は、アレルヤとマリーの再会であり、ソーマとセルゲイの別れ、だけど、一人の少女の中で、マリーという本来の人格と再会し、植え付けられたソーマという存在と離別する意味もあるのか。
 ソーマの人格が割合とアッサリ消えてしまったのは、物足りない。
不本意な、作られた人格とはいえ、彼女は彼女なりに生きてきたのだし拘りもあったはずで、そう従容と座を譲れるものではないような。
 まだセルゲイを思う気持ちは「他人事」でなく残っているようだから、両人格が融合し、今はマリーが主導権を握っている、というぐらいの状況かも。

 セルゲイに、もうマリーを戦いに巻き込まないと誓うアレルヤだが、彼女は、ソレスタルビーイングにとって貴重な戦力だろうし、他に組織内で活かせそうな有効な才能も持たず、いずれはまたパイロットとして参戦する事になる…だろう。
それであってこそ、セルゲイは勿論、その息子やルイスらと今期になって設けた繋がりに意味が出てくる。
 連邦が のして来ているこの世界で、彼女が平和に幸せに暮らせる環境など、有り得ないし。
ああ、カタロンに引き渡して被災した子供達の世話でもさせる、という手はあるのか。
常に全滅の危険に晒されている組織ではあるが。

 ソーマの気持ちと、アレルヤの強い意志を理解し、戦死扱いにして帰投しようとするセルゲイが、イカス。
今回はもう、彼が良い所を全部持って行ったと言って過言でない。
 随分と昔の事になる、ステーション救出作戦での やり取りを憶えており、アレルヤに感謝の言葉を述べるのも、優れた記憶力・判断力と無骨・誠実な人格を感じ取らせてくれて、嬉しい。
 このアニメの中で、最も正しく、格好良いキャラじゃなかろうか。
 ソーマとの再会は、敵としてか、どちらかがどちらかの勢力に付く味方同士としてか。

 帰るべき国を失ってしまう お姫様。
しかし、アザディスタンの国内状況は現状、かなり酷いようだから、国民にとっては逆に暮らしぶりがマトモになる可能性さえ。
 彼女のアイデンティティーは この国に寄ってあった訳で、今後は何を求めて生きていくんだろ。
お家の再興…国民が喜ぶかどうか。
広く人類社会にとっての救済のシンボル姫になる…母国一つもマトモに指導できなかったのに。
刹那との恋に生きるか。まあそれぐらいなら。
 ソレスタルビーイングの中で、沙慈やソーマと共に、自分はこれからどうやって生きていけば良いのか、探す事になるのかな。

 沙慈、さすがにまだ戦う・殺す事を割り切れてなかった。
不覚悟で苛立たされはするが、人間らしい葛藤で安心も。

『かんなぎ』07.「キューティー大ピンチ!激辛ひつまぶしの逆襲」(後篇)

 「しまった、先週分見逃した?」と思わせるのが狙い…なんだろうサブタイトル。
 中身も、既に何か気掛かりな事件が起きた後を描いてあり、思わせぶりにしつつ その詳細はなかなか明らかにされず、いかにも「後編」っぽい。
 サブタイトルは、この事件の原因となったモノの事なのね。
最初から伏線は引かれていたのか…といっても、コレだけ見てオチが予想できる人は凄すぎる。

 岩戸隠れしたナギを引きずり出そうと、行われる様々な事柄が楽しく、引き籠もったっきり(時々獲物を求めて出ていたけど)それなりに楽しく過ごしてしまうナギの図太さも、愉快。
 押し入れで えっちな本を見つけながら、それを仁に対する攻撃・交渉の最終兵器にしなかったのは、神様たる最低限の優しさか、まるで無自覚な所作から分かるように「これが何か?」という程度にしかその意味を解さなかったのか。

 信仰心?など集めようとするには、押し入れに籠もっちゃまるで逆効果。
ケガレが(見える範囲では)現れなかったから良いようなモノの、人々を守るという使命についてナギは、どれぐらい真剣に考えているのだろうか。
 …とか真面目に考える内容ではないな。
 普通なら思いつきで終わりそうなアイディアを、煮詰めて煮詰めて、「ほのぼのノンビリしていつつ見せ方はアップテンポ」という非常に難しい演出でもって描ききる、パワー全開の面白い話だった。
 サブタイトルの意味を実際に見せてしまうエンディングまで、凝っている。
 見終えて、もう一度最初から見返してみると、意味が分からなかった会話にキレイに筋が通っていると分かるのも、素晴らしい。

『とらドラ!』07.「プールびらき」

 大河がストーカーに対して行った暴走・暴行を目にして、心を開いたと思われた亜美。
素直な良い子になってしまっては、逆に魅力が無くなるなあ、と危惧していたが…
 大河への地味~な、ごくごく小さな嫌がらせを重ねて行うようになり、これまでより面白いキャラになったと感じられる。
 自身の恥ずかしい姿まで晒したのだから、大河達とお友達になりそうに思うけれど。
いや、これが彼女の「心を開き、嘘がない付き合いをしている」自然体なのか。
 そういえば、北村が亜美の事を心配しなくなっているし、実乃梨もごく普通に接している。
 やられる大河は迷惑だろうが、これこそ亜美の「友情」の表し方かも。

 実乃梨の呟く「ギニュー…特戦隊」という言葉の意味がしばらく分からなかったけど、大河の上げ底水着胸を見破っての「偽乳」って事ね。
いつもアホみたいに見える彼女だが、「その胸、詰め物でしょう?」とハッキリ口にしては、大河を傷つけるし他の人間に聞きとがめられるかも知れず、上手くぼかして他人には意味が分からない言葉にする辺り、随分と気遣いの出来る少女。
 こういうタイプのキャラクターは、基本的にさほど好きじゃないのに、実乃梨には「魅力」を感じられる。
通り一遍ではないキャラ描写の巧さと、ドラマの中での活かし方が良いんだろうな。

 今回は、貧乳に悩み、詰め物水着に喜んで「お嫁に行く時、持って行く」などと口走る大河も、弱い・素直な部分が全開で可愛かった。
貧乳や幼児体型が大好き!むしろそういう女性しか愛せない!という野郎も世の中には相当な割合でおり、別に悩む必要は無いと思うんだけど…今は「自分が北村好みの女の子で有り得ているかどうか」だけが問題なのか。
 大河、水中で竜児により胸に直にパッドを詰め込まれた件については、さすがに返礼の暴行を加えはしなかったのかな。
屈辱、とは感じたみたいだけど、一切の悪意無く、ただ彼女のためを思っての行動である、という事はさすがに理解できたのか。
「恥をかかないで済んだ感謝」と「人の胸触りやがって殺したい」という気持ちが相殺し合って、ようやくゼロって計算?
 寝起きでポーッとした姿、溺れてパッドが外れパニックになった際の表情など、作画も良い感じだった。

『タイタニア』06.「シラクサ星域会戦」

 余り見分けが付かなかったタイタニアの一族に、キャラクターを感じ取れるようになり、思惑や対立が面白く見られるようになってきた。
 藩王アジュマーンは、『銀英伝』ラインハルトほどの絶対的カリスマ性に欠けていると思え、また公爵達は王への忠誠より野心に富んでいるよう感じられるため、無敵のタイタニアを撃破するなら、その辺りの隙を上手く突いて内紛を誘う手だろうか。
ヤン・ウェンリーだと、「自国の利益のためなら、相手国の国民を内紛に巻き込んで構わないのか」という部分に引っ掛かり、自由に行動できなかったかも知れないが、もうちょっと思想的に軽そうなファン・ヒューリックなら…

 艦隊戦のアイディアは、『銀英伝』からそうだけど、「そんなんで上手く行くかなあ」が多い。
 今回の、ファン・ヒューリックによるワイゲルト砲を用いた奇策を、被害を受けた側だったタイタニアが逆に取り込んで使う作戦にしても…
 そもそも、不良品大砲を、なんでこんなに大量生産してあったんだろ?
「ある特殊な使い方をすると壊れる」のではなく、「一発撃ったら必ず壊れる」大砲では、なかなか使い道がなく、生産の認可も下りないような。
 また、敵艦隊が密集隊形を取らず、しかも長距離射撃による殲滅戦に徹していた場合、まるで無駄な準備に終わっていただけでは。
 ワイゲルト砲は異常なほど頑丈に出来ている、というのでなければ、射撃を喰らって破損したら最後。
機動性は要求されないし「一撃」以外攻撃できなくて構わないので、恐ろしく強固な外装で覆ってあるとか、対策を取らないと(ファンの作戦ではそうなってたっけ)。

 ワイゲルト砲が、安価で大量に用意できるなら、これからの艦隊戦には、取りあえずワイゲルト砲部隊を加えておいた方が得策。
 まあ、この世界でのタイタニア以外の軍人は、常識的戦法に囚われて柔軟性を欠き、多くの場合それが敗因となるようだから、ムリなのか。
 そして…今回の戦いでテーマになっているのは、「素晴らしい戦術アイディアの冴え」ではなく、「恥とするべき敗戦からでも何か有益なものを掴んで立ち上がるタイタニアの恐ろしさ」だろうから、作戦の巧拙だけを語っても仕方ないが。

 やっぱり、タイタニア対ファン・ヒューリックが早く見たいんだけど、原作で あんまりそういうシーンが無かったような。
 アニメのオリジナルで、そこいらを面白く見せられるぐらい、脚本の腕があるだろうか。

『ミチコとハッチン』04.「のら猫のミルキーウェイ」

 一話目を見て、どういう話になっていくのか、と思っていたが…四話目まで見ても しっかり理解できた、とは言えず。
ラブコメだとか勧善懲悪アクションを目指していないのは、そりゃ当然分かるんだけど。
 タイトルからも、女二人の関係が主軸であるのは確かだろう。
まだ「年齢差から母娘」にも「年齢差を越えて友達」にもなり得てない、と思える二人が、これからどうなっていくのか、に注視して見続けるべきか。

 善人ではないが、人の命など何とも思わない程の悪人でもないミチコが、今回、他者を見捨ててしまう事に驚く。
土地のルールには逆らえず、またハナの保護者であらねばならない立場を自覚してきたが故の、苦渋の決断かな。
 しかし、彼女は銃弾には「当たらない」キャラクターとして軽快に描かれているし、警官達もまるで相手にならないぐらい豪快な性格付けなので、違和感も。

 これまた善人・悪人どちらでもないゴウツクな中華屋のオヤジ、ミチコに対し屈折した思いを抱く女警官など、一筋縄でいかないキャラが多数。
 ドコへ行くか分からない物語は、魅力でもあるが、大きく不安にさせられる要素でもある。

『今日の5の2』06.「カンサツニッキ」「ジャンケン」「ユウダチ」「ナツマツリ」

 リョータの耳を噛んだカズミが、「耳、指よりいい感触」と観察日記に付けていたのは、第一話で歯の痛みを紛らそうと色々なモノを噛んだ際に彼の指までイケニエにした事を踏まえてか。
 この作品、基本的に一話完結で前後のつながりは弱いように見せながら、時折こういう事をやったりする。

 今回、夏祭りのエピソードでは、このシリーズの基本がリョータとチカの淡い恋にあると、改めて知らせてくれた。
 浴衣は女子全員が着ており、「下着を着けてない」というデマに踊らされるなら全員に注意を呼びかけるべき所を、リョータはチカにばかり執着、他の女子に目もくれない態度で、意識をしてかせずか「彼女は自分にとって特別な存在」だと物語ってしまう。
 リョータが ちょっと大人っぽく(?)自分に気を遣ってくれたのは、アホな誤解からだ、と知って呆れながらも、チカが彼の手を握って見せたのは、こういう事が理解できたから、なんだろうな。
 ジャンケンしてワーワー騒いでいるような無邪気な男子に対し、女子の精神年齢の高さを伺わせ、上手い。

 そうはいっても、雨の中、泥だらけになって はしゃぎ回る馬鹿な男子に付き合い、自分達も泥まみれになる程度には、女性陣もまだ子供なんだけど。
 いや…これだって、「最初に飛び出した体育会系の女の子・ナツミ」「一人残されるのがイヤで最後に飛び出した眼鏡の子・メグミ」以外の二人からは、仄かに「計算」を感じ取れなくもないが。
 ナツミのヘソが取られるのを心配して隠れていた遊具から飛び出すカズミは、冷めてるのか熱いのか、大人なのか子供なのかよく分からず、でもそここそが面白い、魅力な所かな。

『機動戦士ガンダム00 2nd season』06.「傷痕」

 カタロンの情報を話してしまったが故、自責の念に苦しめられる沙慈。
 彼を弁護するなら…まあ仕方がないというか。

 砂漠での行動に慣れているとも限らないソレスタルビーイングの一員(沙慈)に、気軽に車を貸してしまうカタロンメンバーも迂闊。
それでも、セルゲイ艦が偶然上空を通りかかりさえしなければ、何とか町まで辿り着けたのだろうが。
 セルゲイに発見されては、例え車に乗っていたのがカタロンの買い出し部隊であろうとも、拘束され、尋問から拷問(セルゲイはやらなくてもアロウズは遠慮しまい)の末、基地の情報を聞き出されていたろう。
 いや…カタロン構成員なら、逃げ切れないと悟った時点で自爆でもしたのかな。
ああ、外へ出る役割を現地人のみにしておけば、見つかっても さして怪しまれないか。

 元はと言えば、第一シーズン時の「組織の機密絶対厳守」という原則が、ソレスタルビーイング内部で守られなくなって来たのも原因。
以前であれば、まず「沙慈を船に連れ込ませない」対応だったろうし、乗せるなら「ソレスタルビーイングへの加入が条件」であり、仮に人道的見地から乗船させたとしても、沙慈が抱える事情(連邦から追われている?)まで考慮せず、ドコか適当な施設近くで速やかに放り出していたはず。
 カタロン基地に置いて行かれる事を、戦いへの参加を徹底して忌避していた沙慈が喜ぶ道理は無く。
連邦側の報道しか知らなかろう彼にとって、この組織なんか極悪無比のテロ集団かと。
 カタロンも、彼をどうするつもりだったんだろ。
いずれ、連邦非加入の国家、例えば姫様の母国へ送り届けてやる予定だったとか?
 そういう説明も、沙慈に していなかったのでは。

 現状、ロクな戦力を持たないカタロンは勿論、ソレスタルビーイングも一杯一杯な状態で、余計な乗員である沙慈になど時間を割く余裕がないのは当然。
 しかし、非戦闘員である沙慈は、カタロン基地に収容していた幼い子供達とさして変わらない存在で、戦士としての覚悟をただ求めても、無駄。
よく教え諭す、あるいは「無自覚に機密を喋る」人間として警戒して扱わなければ。
 ……というのが、沙慈を弁護する方向からの意見。
そんなに彼を庇う必要も無いけれど、自分が沙慈の立場なら、他に選択肢はあったのかなあ、とも思えて。

 沙慈には、後ろを振り返らず現場から逃げ出させる事も出来たろうが…上記の自分のようなウダウダした言い訳などせず、カタロンに戻り、正面から苦しみ、どこかへ向かい走り出す様を描こうとする制作態度は、「優しい」とさえ言えるもの。
 第二シーズンは、戦う術も能力も覚悟も持たなかった彼の成長物語、という位置付けにも。
 ルイスと最悪の「再開」を果たす彼は、トリガーを引き絞る事が出来るのだろうか。

 コックピット越しに言葉を交わしながら(イメージだろうけど)、アリーと戦った・追われた様子もなく何事もなかったかのように帰投する刹那に、驚く。
姫様を連れている訳で、その安全が第一であり、一目散に逃げ出した、という事だろうから、「随分 冷静な判断が出来るようになった」と言えようか。
 セルゲイからの心遣いに感謝しながら、彼の望みとは正反対の方向に進んでいこうとするソーマ。
軍から身を引いてセルゲイの養女になり「超兵」ではなく「人間」としての幸せを甘受する、という生き方もあろうに、不器用な事だけど、それが彼女の魅力、かな。
 ルイスを見るや、「乙女だ」とか妙な事を呟くアンドレイ。
ソーマに惚れてくれれば、スミルノフ一家の問題がキレイに解決すると思ったのに、上手く行かないもので。

 もう、出て来て何か言う度に笑ってしまうミスター・ブシドー。
回りも ちょっと持て余しているというか、「ハイハイ、もうアナタは好きなようにして下さい」扱い。
 いいポジションだなあ。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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