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『東京マグニチュード8.0』03.「燃える、橋」

 子供達と保護者が歩いていく際、苛立った人々に突き飛ばされたり怒鳴られたりするのは、リアル。
 しかし、コンビニ放出の食糧を食べる事により さして飢えてもいないなら、ベビーカーが引っ掛かって難儀している母親に、誰も手を貸さないのは不自然。
困難な事態下でも変わらない真理の優しさを演出しようという意図なんだろうけど、うーん。
 未来が、悠貴が、はぐれてしまったかと見せて、すぐ何事もなく再会できるイベントを続けてしまう工夫の無さも、うーん。

 劇中で言われていたように、真理が、見ず知らずの姉弟に関わって行動を遅らせ、子供の元への帰宅を伸ばしてしまう理由が、少々分かり辛い。
 他に頼るべき人の居ないヒロインらを見捨てていけない性分だろうし、余り構えなかった実子に対する罪滅ぼし、といった気持ちもあるのだろうが。
もっと自宅の心配をして良いかと。

 ビル倒壊や橋梁落下による大波など、大きなイベントは、なかなかに迫力をもって描けている。
 こんな風に崩れるものなのか…?とは思うけど、その辺は調べて演出しているのだろうから。

『青い花』04.「青春は美わし」

 百合、とかいうイメージにある、萌えや浮ついた気分が無く、対象が同性だという部分を除けば、胸が苦しくなるぐらい真面目に描かれた「恋」の物語。

 先輩と両思い?になってしまう ふみだが、あきらに遠慮して先輩と一緒に通学する事を躊躇う。
また…かなり大きな決断が必要だと思うのに、あきらには自分の本当の姿を告白。
 ふみにとり、あきらは特別な存在だと感じさせる積み重ね。
 遊びや馬鹿馬鹿しさのない作りに、困難な先行きが予想され、とにかくもう、胸が苦しくなるばかり。

 引き込まれて見ている。
 けど、感想が書きにくい作品だなあ。
 無理に書こうとすると、文学作品を読んだ時と似た、カタい内容になってしまいそう。

金田 伊功、逝去

 絶句して、しばらく動けなくなるぐらいの衝撃。

 日本アニメ界を主に作画面で引っ張っていった旗手であり、天才であり、憧れの人だった。
 高校・大学時代…高いレベルの基礎を持ち、卓越した感性と計算能力があって初めて為し得る超絶の芸なのだ、という事も分からないまま、あの特徴的な作画を闇雲に真似しようとしていたのを、昨日のように思い出す。
いや今でも、「パワー溢れる絵」と言われてまず連想するのは氏の画面で、メカや爆発を描こうとすると、まだその影響下から抜け出せない。

 『ザンボット3』『ダイターン3』『劇場版・銀河鉄道999』『幻魔大戦』『ナウシカ』、数々の作品OP…
楽しませて頂いた、魅了された作品は、数え上げればキリがない。
 現実を ただ写したものではない、圧倒される迫力のパース、動きの気持ち良さ、天才としか言い様のない仕事ぶり。
日本のアニメを どの国の物とも違えさせ、遙かな高みへと押し上げた、巨人の一人。
 もう新しいお仕事を目にする事は出来ないのだと思うと、たまらなく悲しい。

 ありがとうございました!

 心より、ご冥福をお祈り致します。

『プリンセスラバー!』03.「剣と舞踏会」

 相変わらず作画は高い品質を保っている。
 女の子達が可愛く、色っぽく描けているのは、「萌え」な作品として非常に大きな利点。
 今回、ほとんど意味がないのに廊下を背景動画にしてあった。
枚数的にかなりの自由が許されているのか、逆に「最低これぐらいは使うべし」と言われてるんじゃないか…と思ってしまうぐらい。
 その割に、認められるに到る品格ある所作の発表を、ほぼ止め絵で処理してあり、不満。
武術の礼儀を発展させて身に付けた優雅さや気品、というモノをセリフと周囲のリアクションのみで終わらせたのは、物足りない。
まあ、絵で表すのは難しいよね、とは思うが。

 メインヒロインとなるのだろう四人は、パターンと言えばパターンなんだけど、それぞれ個性的であり嫌味が無く、しっかり描けば魅力をアピールできそう。
 主人公と初めて出会ったのは お姫様だが、一緒に過ごす時間の長さや、抱えている過去の傷痕まで開けて見せた事から、メイド娘が最終的に心を射止める事になるのかな。
 豪邸で大勢のメイドにかしずかれる生活への戸惑い、元の暮らしに戻りたいという気持ち、辺りは、視聴者に感情移入して貰うべく もうちょっと丁寧に描いても良かったかと。
そんな段取りより、女の子達を見せた方が視聴者は喜ぶ、という判断なら、間違ってはいないけれど。

『仮面ライダーディケイド』25.「外道ライダー、参る!」

 前代未聞の東映二大特撮シリーズコラボ話、終了。
 もっと何かトンデモない展開を期待してしまったが、無理のないカッチリした構成すぎて ちょっと不満、というのは勝手な言い分だろうな。
 放送開始前は、ライダー世界を巡るにあたり、出来るだけ元通りの俳優を使い、忠実な作品世界へディケイドがチョイと お邪魔する、ぐらいの内容かと思っていたが、俳優を替え、世界もオリジナルの「匂い」ぐらいを残して大きく変える事で、また新しい楽しさを感じさせてくれていた(そういう話が多い)シリーズとなっているため、今回は、劇場版を盛り上げるイベントとして十分すぎるぐらい面白かったのだけれど、つい「もっと踏み込んで!」を望んでしまう。
 現在放送中の『シンケンジャー』に、勝手なイメージ改変など加えられる訳ない、とは思いつつ。

 シンケンジャーらのピンチに颯爽と登場する、合作相手に配慮しない士が愉快。
脚本が、その『シンケンジャー』の小林 靖子だから許されるネタ、かなあ。
 ディケイドとシンケンレッドが、互いの剣を取り替えて見せるトドメの一撃は、熱くて嬉しい。
 等身大バトルが終わった所で、ライダー世界には余り縁がない戦隊巨大ロボ戦へと突入してみるのも、楽しかったろうか。

 次回、初の昭和ライダー(平成にかけての放送だけど)『BLACK RX』世界へ突入。
 オリジナル俳優が出演?どういう風に料理してくれるのかな。

『うみねこのなく頃に』03.「dubious move」

 シリーズ開幕から一気にドドッと出された登場キャラクターの多さに、血縁関係や職業設定・名前は勿論、誰が誰の親・兄弟なのか、という事すら見失いがちで(公式サイトで予習復習すれば良いんだろうが、まだ面白さに引き込まれてもいない段階で そういう情熱は湧いてこない)、視聴を脱落しようか、と思っていたが…
 一人ずつなどとケチらず、キャラが複数まとめて殺され、画面から退場していく事で、だいぶ分かりやすくなってきた。
もっと速いペースで減らしてくれると楽なんだけど、次回は何人ほど片付くのかな、という興味で見続けるのは正しいのかどうなのか(笑)。

 不可解な殺人事件について、動機やらトリックが、いずれ誰かにより説明されるのかな。
推理物は形だけの事、本当のテーマは他にある?
 シリーズを通して謎の解明を引っぱっていくなら、途中で何度も事態を取りまとめ、分かりやすいよう提示し続けないと、視聴者は(自分は)前の事など すぐ忘れてしまいそう。
今日的な推理モノの在り方は、アニメ『名探偵コナン』のような、基本二週間で事件が解決する形態がベスト…限界ではないかと思うため。

『GA 芸術科アートデザインクラス』01.「えがいてあそぼ」02.「神様の鉛筆」

『GA 芸術科アートデザインクラス』

 原作未読。
 誰しも思う事だろうが、四コマが原作で、芸術学校に通う女の子グループをメインに据え、ほのぼのコメディーを展開する内容から、まず『ひだまりスケッチ』を連想。
 実写をチョイと混ぜる作風から、監督も同じ新房 昭之かと感じてしまうけれど、こちらは桜井 弘明が手掛けている。

 『ひだまり~』より、舞台となっている芸術科の学習内容を多く描いてある。
紙の使い方や、鉛筆での質感の出し方、出される課題など、多少なりと絵を描く人間なら(美術授業の記憶ぐらいでも)あるある、そうそう、を感じさせてくれ、楽しい。
 ああ、標識とか案内板の図案をピクトグラムって言うんだ、と、雑学知識になる部分もあり。

 ネタとしては、爆笑!まで行かないが、それは元々強烈な刺激を狙いとしていない作品なのだろうから、問題なし。
 ポーッとした癒し系コメディーとして、何度も挙げてしまうけど『ひだまり~』を見る気持ちでいれば、十分楽しめるかと。
 二話目、文房具屋のイタズラ婆ちゃんエピソードを、イイ話として締めたのが意外。
何が出てくるか分からないなあ。

 気負わず、力を抜いて、視聴継続。

映画『トランスフォーマー/リベンジ』

 映画『トランスフォーマー/リベンジ』を見る。
 ロボットアニメを原作とする、大ヒット映画第二弾。
これまた驚異的な大ヒットを記録している模様。

 マイケル・ベイ監督作品は、矛盾や構成ミス、雑な部分を上げていくとキリがない。
だから、その映画の核になる部分を楽しむ、という姿勢が大事なのであって、減点方式を採ると0点からマイナス点にもなりかねないのは、毎度。
 今作は、前作と同じく「巨大ロボット同士がガッチャンガッチャン大バトルを繰り広げる」様を迫力をもって描くのが、テーマ。
余計なドラマ部分が短くなり、最初からサービス過剰気味にCG映像を見せてくれる事で、それは十分実現できていると思う。
 後は、自分に合うか合わないか、映画に乗れたか乗れなかったか、それだけ。

 前作は割と楽しんだが…今作はちょっと、乗れなかった。
 理由を挙げるなら、サム同室の子の存在理由が薄い、サム親のギャグがウザいし感動シーンには感情変化の裏付けがない、オプティマスの元へ急ぐ際どうしてバンブルビーに乗らなかったのか不明、前作登場元政府側オジサンと双子オートボットの連携が皆無だし活躍に無理がありすぎ、突然でてくる米軍の超兵器、オプティマスが決戦に必要だった訳ってパワーが凄まじく強いから…だけ(オプティマスの顛末から、プライムはプライムでしか倒せないとは思えず)?等々。
 でも、こんな事ゴタゴタ言うのに意味があるとは、考えてない。
これぐらいのマイナス点、前作にもあったのだし。
 今作が凄く面白かった!という友人達に上記の事を言ってみても、返ってくる答えは、「何でそんな どーでもイイ事を気にするのか理由が分からねー」「マイケル・ベイに何を期待してるんだよ」であり、それはもっともだと。
 この映画は、後から理論的に納得して面白さが増す内容ではなく、見ている間 楽しめたか楽しめなかったか、乗れたか乗れなかったかが全て。
自分は、上手く乗れなかった、それだけ。

 吹き替え版で見た。
 やたら口が悪く、相手をボロカスに言いながらボッコンボッコンにドツキ倒すオプティマスに、笑ってしまう。
もうちょっと知的なリーダーかと。
いや自分を鼓舞していたのかも知れず、迫力と変な可笑しさがあって楽しかったんだけども。
 オプティマスが、他トランスフォーマーから受け取った遺産とも言うべきパーツを、戦闘後「邪魔」とばかり こともなげにパージしてしまう非情さがまた、愉快。
 前半に出て来る、生物に偽装したトランスフォーマーが面白い。
やり過ぎると『ターミネーター』に なりそうだけど。
爆煙を背中に歩いてくるシーンなど、映像監督マイケル・ベイの面目躍如でヤタラに格好良い。

 これだけ当たったからには、『3』も出来るんだろう。
 次は、素直に楽しめる精神状態で見たいモノだなあ。

『獣の奏者エリン』28.「ジョウンの死」

 死んでいたかも知れないエリンを助けてくれ、育て、学問する事を教えてくれた「父親」、ジョウンが亡くなる話。
 彼が危篤状態だ、という事を知らされ、エリンが慌てて駆けつけた死の床で最後の言葉を交わし、泣かせに繋げるのが妥当な構成だと思うけれど、そっけなく短い手紙を学園内で読み、ただ死の事実を知らされる、酷く突き放された作り。
 今回は、この受け入れがたい方法で知らされた受け入れがたい現実を、ゆっくりと受け止めるための お話。

 号泣、といった激しい感情の爆発に寄らず、何度も小さな波を越えていく押さえた語り口が、渋い。
 学園長に連れられ、エリンはジョウンの死を確認する旅に出るのだが、彼と過ごした家に行く訳でなく、葬儀(あったのかな?)に出席する訳でもない。
彼ゆかりの地を訪れる渋さも良いんだけど…うーん、子供には ちょっと難しい内容だったかも(意図自体は理解できたろうが)。

 死の予感は前回もうエリンと視聴者に感じさせているし、「お父さん」と呼んで、「二階級特進」的な称号を与え、別れは既に済んでいる、と取る事も出来ようか。
 とかヒネた事を言いつつ、悲しみを少しずつ乗り越えていく過程の巧さと、今回も「お父さん…ありがとう」でホロリ。
いやあ、このセリフはイイ歳のオッサンに堪える、ジジイ殺しだなあ。

『涼宮ハルヒの憂鬱』16.「エンドレスエイト」

 ええと、16話でいいんだっけ?
ウィキペディアでタイトル一覧を見ても、ここ5話分は全部同じだし、放送日を書いてないんで判断し辛い。
 …というぐらい、視聴者大混乱の構成。

 ほとんど同じ内容を、演出的に手を替え品を替え、しかし「同じ事やってる」という印象だけは替えないよう注意を払い、見せ続けている。
恐らくはドンドン新しいストーリーを語っていくより、遙かに手間が掛かり、大変だろう。
 しかし…そういう方面で評価してくれるのはオタク寄りな人間ぐらい。
今回、ヨメと見ていたのだが、余りにも同じ内容なのに飽きたようで、途中から台所に立ってしまった。
こういう視聴者数、このまま回を重ねるごとに増えていくのでは。
 割が合わない手法だなあ。

 DVD等の売り上げにしても、全話コンプリートしたい人や「繰り返しの度に変化する みくるの表情が凄くイイ」といった細かい事に拘る人、この手法に「京都アニメーションは神」を感じ取れた人以外は、歯抜けで構わないや、って気分にならないだろうか。
 普通に一話を作るのと、少なくとも同じ予算を掛けて(脚本代金は値切れそう?)、しかしセールスが下がる可能性はあっても上がる期待は余り持てない。
現場はともかく、よく上層部が許したなあ、このやり方。

 個人的には、物語の行く末から制作外部事情まで、色々な事を想像(妄想)させてくれる事を含め、まだ楽しく見ているが。
 8月30日、喫茶店で、ハルヒを呼び止めようとして出来ないキョンに対し、「今回こそは呼び止めるのか」という期待と、「呼び止めろよ!お前が何とかしないと来週もまたコレじゃないか!」という苛立ち?ハラハラ?の気持ちが、超越している長門、一回ごとにリセットされているためまだ焦燥感が弱い他キャラクターを置いて、視聴者である自分の胸の内にのみ凄く高まっているのを感じる(感じさせられる)、もの凄い構成なのだし。
 ただ、あと数回このまま見せられたら、さすがに感想がネガティブ方面に転びそう。
「傲慢だ」とか「高い技術力に溺れ視聴者を軽視している」などと言って。

 勝算があってやっている事なら、いいなあ。
 解決編を見せられた途端、なるほどここに到るべく設けられた長いタメか、繰り返しの一話たりとも無駄ではなかった、ソフト化されたらエピソードの最初から見返したい…と思わせ、カタルシスと感動を与えてくれるような。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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