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『真マジンガー衝撃!Z編』19.「遺恨!くろがね屋の一番長い日 前編」

 何話か前だけど、『デビルマン』での印象的なセリフを、あしゅら男爵に言わせるとは思わなかった。
主人公でもないのに……いや、今作では、過去から現在に至る複雑な経緯や、抱える葛藤、微妙な立ち位置など、甲児より主人公らしい扱いなのかな。
 ローレライのエピソードに、シュトロハイムと女将・兜一族の関わりを絡め、大きな悲劇として語りきる所など、原作を上手く消化しつつ深めてあり、感心。
 スタッフが、『マジンガーZ』をはじめ永井豪作品を相当に読み込み、面白く料理すべく努力してある事が伺え、毎回どんなアレンジを(ある部分は原作尊重の内容を)見せてくれるのか、楽しみ。

 ブロッケン伯爵の頭サッカーネタを ここで使ってしまう、という事は、原作であった人質機械獣は登場しない?
人質が全員 裸に…って絵は、昨今の状況から使える訳がないんだけど。
 くろがね屋の四人は、本当に死んでしまったのか。
超常的な空間内での出来事だったので、現実に帰ってみれば無事だった、という事でも構わないようなものなのに。
シリーズ開始当初は「邪魔」とも思えるキャラ達だったけど、永井豪作品らしい「狂」が込められている連中であり、親しみも湧いてきていた事から、ちょっと残念。
 何でもアリな作品なのだし、再登場の可能性は無くもないが。

 エネルガーZ登場、役割から年齢まで まるで違う剣 鉄也の設定など、まだ驚かせてくれそうだなあ。

『涼宮ハルヒの憂鬱』19.「エンドレスエイト」

 この夏のアニメ界、最大イベント…アニメ史に残る事件?…終了。
 自分は未読ながら、原作準拠の終わり方らしい。
 僅かに期待されていた、「アニメならではの仕掛けを用いたオチ」というようなものは見当たらず。
 うーん、この19話を、繰り返してきた8話分のオチと捉えると、余りにも物足りない。
「これだけのために延々と同じ話を続けていたのか、3話か4話ぐらいあれば十分だったのではないか」という感想が出て来て当然だろうな。

 前回までと今回で、毎度リセットが効いているキョンの中に如何なる変化があったものか、分からないのは弱い。
登場キャラクターが頑張って事態を解決に導いた、というような話に なっておらず、カタルシスも薄い。
 確かに、見ているこちら側としては、「頼むから何かアクションを起こしてループから抜けてくれ」という気持ちを一話ごとに強めていたが、その末に訪れる解決編にしても、やはり3話か4話ぐらいのタメで十分だったかと。

 8話で本当に終わるのか、9話まで行くんじゃないか、いや内容とシンクロする8月末まで続ける気では、等々、確かに話題になった構成。
 「最悪だ」「制作者の傲慢」「もう見てない」「オチだけは見ておきたい」「これはコレで毎回面白い」「『ハルヒ』はスゲーなあ色々な意味で」…周りでも雑多な意見が出され、そういう意味では面白かったと言える。
 ただ、そういう意味以外では相当にシンドかった、というのも事実で、ソフト化された物は勿論、再放送・衛星等で放送されても、この8話分 全部通しては見返す必要を感じず。

 これから、『ハルヒ』という作品を語る時、必ずこの「エンドレスエイト」が引き合いに出され、京都アニメーションや監督・総監督ら主要スタッフを評価する際にも、例示され言及される事だろう。
 誰が、どういう意図を込めて作った構成で、社内的評価と商業的評価はどうだったのか、そこいらが次の関心事。
 あと、何だかもう今期の『ハルヒ』は終わったような気分になってしまうけど、8回の積み重ねがあってこその効果を上げる新規エピソードは、これから物語られるのかどうか。

『東京マグニチュード8.0』05.「慟哭の、学び舎」

 危機一髪!も、嫌な出来事も特にない、避難所のエピソード。
前回までの流れなら、またトイレに長蛇の列とか、食糧配給でズルをする人とか、横になった所で爺ちゃんに声をかけられて「ウルセー寝られねーよ!」とブチキレる若い衆など、ちょっとシンドイ事件を挟みそうなものだけど、何だか実に穏やか。
 家族から死者を出し泣き崩れる、未来のクラスメート。
そんなに仲良くない、とはいえ、ドラマとしては「未来が近づいて声を掛ける」シーンを見せそう。
双方とも、そんな余裕さえないのが、リアル。

 避難所ボランティアとして頑張る爺ちゃん。
 その行動理由が…誰を悪いという事も出来ない「運が悪かった」としか言い様のない事態だけれど、若い命の、取りわけ孫の死は、そりゃキツかろうなあ。
 死ぬべきは(孫ではなく年寄りの)自分だった、という爺ちゃんの言葉はズシリと重く、慰める事も出来ない未来の涙が切ない。
 死も、余り連続して描きすぎると飽和状態になってしまうが、今回はバランス良く、意外性はないが胸に響く内容に出来ていたと思う。

『宙のまにまに』05.「言葉の星」

 ツンデレの魅力全開になってきた、生徒会長・文江が可愛い。
朔に惹かれる気持ちを感じつつ、しかしまだ立場を危うくする程はデレデレにならない、ツンデレの一番美味しい段階じゃなかろうか。
 美星も元気な愛おしいキャラなんだけど…文江の方がヒロインには相応しくないかなあ。
ドラマを様々な方向へ展開できそうだし。

 「星を見上げる楽しさ」について、語るクライマックスが素晴らしい。
星座とかに さほど強い興味を持っていた訳ではない自分でさえ、「いいものだなあ」という気分にさせられてしまう。
 原作者は勿論だけど、アニメのスタッフも、視聴者に力強く伝えられるぐらい星が好きなのかな。
そうでもないのに、仕事としてここまで演出できているなら、それはそれで大したモノ。

大原 麗子さん、亡くなる

 いくつになってもキレイな、可愛い人だったのに、とても残念。
ご冥福を。

ふたたび

 という訳で、ヨメが再度懐妊の様子です。
 ぼちぼち6ヶ月目に入ろうという所で、経過は順調。
 まだ顔形さえ分からないエコー検査映像を見ても、可愛いように感じてしまうのは、種族保存の本能に関わるDNAの成せるワザでしょうか。
 この際、元気で産まれてくれれば他に望む事などなく。
 イイ歳だしロクデナシだし、おおよそ親に向いているとは思えない身ですが、出来る限り生きて、働き続けなきゃイケナイなあ、と思っている事です。

 そういった理由もあり、夏コミケ…しばらく出られなくなるかも知れないから今回は行く!とヨメの談…は、早めの撤収が予想されます。
 悪しからず、ご了承ください。

映画『サマーウォーズ』

 映画『サマーウォーズ』を見る。
 『時をかける少女』等、才気溢れる作品でお馴染み、細田 守監督の最新作。
 以下、内容に触れてしまう部分があるため、未見の方は御注意。


 とにかく、作画の凄さに圧倒される。
 大家族を中心に据える作品なので当然…かも知れないけど、大勢が画面中で一斉に動くシーンが多く、特に後半、全員集まって一人ずつ違う動作・ペースでご飯を食べるシーンは、作画の手間を思うと気が遠くなってしまいそう。
 細やかな演出と合わせ、それを絵にする作画陣の腕の良さが、この作品を支えている。

 テーマとしては、「人と人の繋がり」という辺りになるだろうか。
 突然 大家族の中に放り込まれ、誤解したり理解したり、拒絶されたり支えられたり、生身のコミュニケーションにより絆を結んでいく主人公。
 しかし、対比として「デジタルは冷たく、人間らしくない」とは描かないのが、この監督の個性。
前記の、誤解・理解・拒絶・支援は、仮想空間上であっても成り立つ関係。
 仮想空間OZは、余程 管理がしっかりしていない限り、もっと荒れたヤツが居たり冷笑的であって不思議ないと思うけど…まあ時間的余裕の問題と、テーマに沿わないという事で、描かれないのかな。

 大家族のキャラクターを見事に捌いて描いてあり、登場時は「モブ」にしか見えない それぞれが、ストーリーの進行と共に個性を持って感じられるようになる。
 知ってみれば気の良い男女ばかりの家族で、「こういう人間関係も悪くないなあ」と思えた。
いや、現実の親戚づきあいは苦手なんだけど。

 持っている背景(人生)も含み、魅力のある大勢のキャラクター達による群集劇、というのが、この映画のやりたい事だったのだろうし、それは相当に実現できていると思うが…
「詰め込みすぎ」とも感じられてしまう。
 婆ちゃんと侘助の、多くのドラマを呑み込んでいそうな関係は勿論、万助と佳主馬が現在に至る経緯でさえ、下手すると一本の映画になりそう。
 夏希が侘助に寄せる想いなど、駆け足の紹介に留まっているが、ココはもう少し彫り込まないと、彼女自身の存在さえ薄くしかねない部分。
 健二と夏希の そもそもの関係すら飛ばされており、無ければ理解できない所ではないにせよ、物足りなさは残る。

 送られてきた謎のメール暗号に対し、疑問も持たず、夜を徹して解いてしまう健二。
物語に必要な要素であるのは分かりつつ、「憧れの先輩の家で初めて過ごす夜」に起こすイベントとしては、酷く不似合い。
その行動に感情移入できない事で、後に訪れる窮地について、他人事のように感じてしまうし。
 健二が かつて大きなチャンスを逃してしまった原因なのだろう、「ケアレスミス」。
それが、特に理由(成長過程)を設けず生じなくなってしまうのが、よく分からず。
もう少し時間をかけ、ミスを犯す彼の心の機構に斬り込んで、乗り越える過程を辿らせないと、カタルシスが弱い。

 婆ちゃんの凄さを描くため、電話を用いた大活躍を見せるのだが、そこで、ある程度 事態が落ち着くため、次第に危機感を増大させていく『ぼくらのウォーゲーム』で取ったシンプルな力強い構成が崩れてしまう。
 佳主馬アバターを格好良く見せすぎ、健二の存在感が余りにも薄くなる箇所があるのは、残念。
 終盤、侘助の活躍が実感できないのも、モノ足りず。
 構成に、荒い所は目立ってしまう。

 しかし…この映画は、大勢のキャラクター達と同じぐらい多くの要素を持っており、斬り方次第では全く別の様相を呈しそう。

 日本家屋のリアルな空気感、魅力の引き出し方が、素晴らしい。
ウチの父親方実家が、豪邸とは縁遠いけど かなり大きな漁師家で、子供の頃よく連れて行かれた そこに関する記憶の、明るい庭と暗い屋内、開け放した部屋を吹き抜ける風、木造建築の湿度まで、ありありと思い出させてくれる画面作りは驚異的。

 そういえば、対比を多用した作品だなあ。
夏空の明度と、それを見上げる部屋の中の暗さは、ハッとする「映画」の絵。
パソコンもロクに無い田舎(汗と涙の甲子園大会も)のアナログと、デジタル世界。
訪れる「死」と、無心に母親の乳房へ吸いつく幼児の「生」。
無敵仮想ヒーローの、正体と過去の弱さ。
現代技術の粋を集めた仮想キャラクターと、花札。
絆を力に換えていく大家族と、たった一人きりの敵、というのもそうだろうか。

 大家族が「敵」を相手に戦を仕掛けようとするけど、その間、OZ管理者達や、強力な設備を持っているはずの同業企業体(政府も)などは何をしていたのか?といった疑問に、事態に対処すべく家屋へと持ち込まれる家族達の特殊所有物が、それぞれ、破壊とか問責とか、リスクを抱えて集結してくる事で、何となく主体になって活躍する事を納得させてしまう、この誤魔化し方が上手い。
 要するにキーボードを叩いているだけ、のアクションシーンに肉体性を付加すべく、「鼻血」を演出するアイディアは秀逸。

 誉める所も、惜しい所も、数多くある映画。
 引き込まれてドキドキしながら見られたし、スッキリと決着が付くエンターテイメントな終わり方も心地良い。
 完璧な構成に唸るのではなく、細田監督の演出パワーで振り回されるのを楽しむ作品、かな。

『大正野球娘。』05.「花や蝶やと駆ける日々」

 美少女達が大勢出ている割に、地味~な、地味~な野球物。
もちろん、それは「つまらない」という意味でなく。
 敗戦から立ち直るのに時間が必要だったり、死ぬ程やらされる走り込みは いずれ基礎力として野球に結びついていくのだろうが まだまだ道は遠かったりで、簡単に美少女スーパーチームにしない作りは、変わらず。
 野球物で、地味さでは、『キャプテン』に近いのかな。
でもあれは、練習を積み重ねつつも、「戦って勝つ」事により物語を先に進めていく構成だったが。

 ただ野球だけ無我夢中で やっていれば良い、という訳にいかない、女性を囲む社会状況が、彼女達の戦いを更に困難にする。
逆に、「女が野球など(笑)」とする男達の態度により、戦う意志の再燃と継続が成っている、という所もあろうか。
 前も書いたけど、大正浪漫のイメージ良い所だけ取り入れ、面倒な所は削って楽しく仕上げる作りに「していない」のが、凄いなあ。
それを、視聴者をウンザリさせる程 過度にシビアには扱いすぎず、頑張る女の子達の視点からコミカルにさえ描いてみせるバランス感覚が、素晴らしい。

 個性が更に明確になり、女の子達が揃って可愛く見えてきたのは、嬉しい。
 地味なので一話ごとの感想は書き辛いんだけど、面白い。

『狼と香辛料』04.「狼と浅知恵の末路」

 ホロに対し、ロレンスが「愛してる、ドコにも行かないでくれ」と言えば解決できそうな事態に思えたが、なかなか、そうは簡単なモノでなく。
 大真面目なアマーティを挟んで、二人が試したり試されたり、ギリギリの所で「もしかすると離ればなれになる」事も含み、関係を確認しているのか。

 ホロ・ロレンス・アマーティの やり取りは面白いけれど、信用取引の下りが ちょっと分かり辛い。
経済番組ではないので、余り細かく説明しすぎても視聴者が退屈してしまう恐れはあるにせよ、これだと、意味…は まだしも、面白味は分かってもらえない恐れがあるかと。
 取りあえず、「黄鉄鉱相場が暴落するかどうかにホロの運命が係っている」とだけ、理解してもらえれば良いのか。

 マルクが持つ、街の露天商ならではの商売へのプライドや譲れない一線が、面白い。
それは、まだ女の子のため懸命になっているロレンスと、妻も子もあり責任を負っているマルクの、人生の差でもあろう。
 ロレンスは、自分と違うルールの下で生きている人間の事情について、まだちょっと鈍感気味。
発展途上、という事か。
 その上で、マルクが示す男気…友達甲斐が嬉しい。

 アマーティは、金を積んで「ホロを自由にしたい」のではなく、「自分のもの(嫁)にしたい」という考え。
彼の中で、ホロの自由=自分と共にある人生、となっており、何ら邪気など無いのだろうが。
 どういう幕切れになるのか分からないけど、ロレンスとホロが別離に到るはずはなく、そうなるとアマーティは大損を喰らう?
自ら望んで首を突っ込んできた(原因にもなっている)、とはいえ、痴話喧嘩に巻き込まれたようなモノなので、彼もまた何かを得て終わるのでなければ、可哀想。

エンドレスエイト

 ふと思ったけど、夏のコミケでは、同じ漫画内容を8ページほど続けて貼り付け、「これは手抜きではなく京都アニメーション批判の意図を込めた『エンドレスエイト』のパロディーです」などと書く、手間が省けて作家には とても有り難いネタを使う同人誌が現れるんじゃなかろうか。
 その際、一々アングル等を替えて絵を描き直しているか、本当にコピーのみで手を抜いているかを見れば、その作家さんが持つ良心の総量が分かる。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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