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映画『ソウ5』

 衛星で放送された映画『ソウ5』を見る。
 監督のデヴィッド・ハックルは、『2』から美術監督を担当していた人?
うーん、まあドコ出身であろうとも、面白い映画を撮れるなら文句ないが……

 元祖に代わる二代目(三代目?)ジグゾウに全く魅力が無い。
役者さんの顔も行動も、シナリオ上の仕掛けも。
 どんでん返しが無い、ってのは、どうなんだろ。
「ああっそうだったのか」「やられた」は無く、「うん、まあそうなるよね」という驚きも面白味もないダラダラとした流れのみでエンディングまで行ってしまう。
 無理でも何でも、このシリーズらしく少しはヒネった展開が見たかったなあ。

 残酷シーンの趣味の悪ささえ薄味。
 これでシリーズを終わらせる気など皆無、謎や伏線を次作へ先送りっぱなし。
それもそのはず、この監督が、一作空けて『7』『8』も手掛ける事が決まってるのね。
 『1』の衝撃的面白さに引っ張られ、ここまで見てきたけれど、さすがに限界か。

『獣の奏者エリン』43.「獣ノ医術師」

 過去にあった恐ろしい事件が語られ、希望が生まれたかと思えば理解ある真王が崩御、腹の底に覚悟を据えている様子のエリンから、シリアスな展開を予想してはいたが…
 愛情を込めて接し、心が通じ合ったと感じられていたリランは、凶暴化して王獣使い達を襲ってしまう。
血だらけになって地面に転がる男達の、ビジュアル的な衝撃が(ぼかしてはあるけど)凄い。

 体でリランを制止しようとするエリン、しかし止める事は出来ず、自身も襲われて気を失った彼女は、目覚めた時、自分の指三本が食い千切られている現実を目にする。
 うわー、うわー、うわー。
こんなのアリなのか。
 音無し笛を使ってしまったエリンとリランの間に、かつてのような暖かい関係は成立し得ず、失った様々なものの大きさがズシリと腹に堪える。

 ちょっと、『風の谷のナウシカ』へのアンチテーゼに感じられたり。
 長い時間を費やさなければ獣と分かり合う事など出来ないし、ようやく結んだ関係さえも「本能」の前には脆い。
暴走を遮ろうと身を投げ出した末の運命が、「死」「生」両極端であればフィクション的にサッパリして、受け入れやすくもあるけれど、築き上げた信頼と共に指を永遠に失う、という成り行きは余りに重く、シビア。
 所詮 人ならぬ獣とは、心を開いて金色の野に降り立たせてもらう関係など築けず、押さえつけて命令に従わせる以外、無いのか…

 重い、重いなあ。
子供は、どう思って この作品を見てるんだろ。
 シリーズも終盤、幸せな終わり方を望みたいが……

『キディ・ガーランド』04.「子守特務」

 妙なパロディーや笑いの入らない、まっとうな子守り話で、見易い。
前話の感想で書いた、「家出少女の世話」とはちょっと違うけれど、ほぼそういう路線で、やはり懐かしいスタイルを通すシリーズにしたいのかな。
 幼女、一話限りのゲストだと思っていたため、居座ったのは意外。
他者の能力を伸ばす(相手にエネルギーを充填する)力がある…?
いずれもっと重要な役割を担うようになるのか。

 敵能力者とアスクールらの、真面目なバトルが見られた。
 敵は逆恨みで来たみたいだけど…パターンながら、話を整理して「幼女の特殊能力が目的」とした方がスッキリしたような。
 本部のすぐ裏で戦っているのだから、新人としては襲撃を受けた瞬間に救援を呼ぶべき、自分達だけで大丈夫と思ったとしても報告だけはしておけば良いのに(結局最後はそれで水入りだし)。
まあ、そこが二人ともまだ半人前な所か。
 パワーアップしたアスクールはともかく、ク・フィーユはどうやって敵の攻撃を回避し続けられたのか。
彼女は逃げる能力に優れている、戦った双方とも攻撃に特化した力ではない、等 理屈は付かなくもないけど、「そもそも本気の襲撃ではない」ように見え(本当にそうかも知れないが)、緊張感に欠けてしまう。

 今回は、ヒロイン二人の着替えシーンが色っぽく、「ああそうなってるんだ」と納得もあって、なかなか。
 七歳の幼女と、同い年だというク・フィーユ。
成長した姿で生み出されたクローンか人工生命で本当に生後七年、あるいは七年より以前の記憶を持たない事をそう表現したのかな。
 この作品が『キディ・グレイド』の七年後を舞台にしていれば更に考察できそうだけど、設定としては五十年後らしい。
今シリーズ冒頭で描かれた、何らかの大きな作戦からは どれだけ経ってるんだったか。

『とある科学の超電磁砲』06.「こういうことにはみんな積極的なんですよ」

 ジャッジメントの仕事を、成り行きから手伝う事になってしまう美琴。
 黒子は、こういう地味な人助けや街の美化なんて、やってたのかなあ?
向いているとも思えないけど。
 力と心を制御できるようになる上級生でなければ任せられない仕事だから…かな。

 街を襲っている危険について、固法は全く聞かされていないのか。
直接捜査したり戦いに参加する事が無くとも、全員で情報を共有した方が良いような。
 異常犯罪が頻発する街において、これぐらいじゃ珍しい事件とは言えず、無数にある報告書・注意事項の一つとして見過ごされた?

 ジャッジメントの理性面を代表するような、「委員長」っぽい固法がステキ。
 慣れない仕事に振り回されつつ、次第に馴染んでいく美琴も、いつもながら人の善さを感じさせてくれて嬉しい。
 幼女の失せ物を取り戻すシーンに、能力を使う犯人とのバトルを絡めれば、次回を待たず一話で済んでいた内容では。
この事件は、もっと大きく膨らむネタになっていくのか。

『にゃんこい!』06.「ミルク&ビター&シュガー&スパイス」

 「~~ふじこ~」とかいう、ネット上で、興奮したり慌てる余り意味不明になっている単語について、実際読み上げられるのを初めて聞いたなあ。
 正確(?)な表記は「くぁwせdrftgyふじこlp」で、文字化けなんだとばかり思っていたけど、こういう由来があったのか。

 乱暴者の朱莉に対し、主人公へと気持ちを寄せる琴音はマトモな女の子…ではなく、不幸萌えで電波系なストーカー少女だった。
可愛い外見との落差が凄まじく、強烈。
 ただ…
せっかく面白いキャラなのだから、30分この二人だけをメインに据えてもらいたかったかなあ。
後半になると、もう中心から外れてしまうのが、物足りない。
 双子である事の意外性と性格の差異、主人公との関係性について、アチコチ膨らませれば、前半の内容だけで一話ぐらい十分にもたせられたような。
 薄ーく引き延ばして退屈にするぐらいなら、詰め込みすぎの方が、そりゃあ まだしも嬉しいんだけど。

『ささめきこと』05.「friends」

 テンポの良い馬鹿ネタが連続して、大笑い。
 「爆発する料理」って、久しぶりに見たような。
心象イメージというかギャグのための描写(辛いものを食べて口から火を噴くように大袈裟にした)なのだろうと思ったけれど、窓から立ち上る黒煙が遠くから見えていたり、酷い状態になった部屋の内装が ずっとそのままだったり、で、現実の事なのか。
消防署が来て大騒ぎになりそう。

 村雨家の家政婦さん・野江が、見事に性格破綻していて楽しい。
 合成写真まで作って純夏と疑似母娘だったように装うのは、強い愛情故か、純夏を からかうと面白いからか、「そう思い込む事で救われる」辛い過去を秘めているのか(コレは無さそう)。
女同士の行き過ぎた愛が遍在する、この作品ならではの「正しい」愛情表現、とも考えられる。
 美人で、異常に母性愛が強く、ちょっと壊れている性格付けは、大変に好み。
この設定だけで、一本ネタが出来るなあ。

 料理が得意で、部屋をメチャクチャにされても全く怒らず、いつも にこやか、という事で、今回の汐は実にマトモな女の子の面を見せる。
…逃げ出そうとする純夏に対し、容赦なく鍋をぶつけ、悪鬼の表情で詰め寄る所は、あんまりマトモと言えないが。
 純夏は、部屋を汚した事に責任を感じて逃げたのかと思ったけど……それもあろうが、汐に捕まった後のリアクション、「アタシ、お嫁になんか行かないもん!」と合わせて考えると、料理が出来るようになって女の子寄りになる事で、「汐と結ばれる自分」の理想から遠ざかってしまうのが嫌だったのだろうか。
 そこを乗り越えて、野江から料理を教わろうとする純夏は、一歩女の子に近づいたのか、「好きな女の子に得意料理を振る舞いたいデキる男の心理」なのか。

『とある科学の超電磁砲』05.「とある二人の新人研修」

 作画は高いレベルをキープしており、女の子達が可愛く、アクションにも気合いを入れている事で、目に楽しい。
 今回は美琴の出番がほとんど無く、まだ幼い黒子と初春(一応は美琴も)の出会いを描く、エピソードゼロ。
細く、頼りない少女二人の体がキレイに描かれていて、このままの年齢設定で『キルミン』…いや、超能力設定からは『絶対可憐チルドレン』少女期のようなシリーズにしてもいいな、とか思ってしまう。

 幼少期、自分のミスで先輩や初春を危険に晒す大失態を演じてしまった黒子だが、現在でも余り変わっておらず、独断専行でミスして初春を危険に晒した上、美琴のヘルプを得られなかったため犯人に逃げられてしまう。
なんだ、年齢と共に成長、どころか退化してるんじゃない?
 まあ、黒子は「そういうキャラ」で、莫迦な所が可愛いのであり、冷静・的確な判断がいつも出来るようになったからって魅力が増す訳でもないのかな。

 黒子の視点で語られるから間違えてしまうが、今回は「初春の成長を描く」話だったのかも。
 まるで何も出来ず人質にさえ取られてしまった幼少期に比べれば、黒子に警戒を呼びかけ(無視されたけど)、犯人を逃した後も諦めず情報収集分析にあたり、居所を突き止める成果を上げた現在は、いくらか成長が感じられる。
 黒子が足踏みをしていた間に、初春が追いつき、横に並んできた、というような状況だろうか。
 いや…「結局 黒子達ではまるで敵わない美琴の凄さを、僅かな登場場面で描いた話」でもある?

映画『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』

 衛星で放送された映画『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』を見る。
 『いかレスラー』『かにゴールキーパー』『日本以外全部沈没』(全て未見)など、脱力バカ映画を量産する河崎 実監督作品。
 監督の作品で割とマトモに見たのは、二十年ぐらい前、『地球防衛少女イコちゃん』と『地球防衛少女イコちゃん2 ルンナの秘密』を一本に収録したビデオぐらいかなあ。
増田未亜が可愛かったのと、ダルい内容だった事以外、何も憶えていないけど。

 オリジナル『宇宙大怪獣ギララ』も、頑張っている部分はありつつ特撮の歴史に埋没してしまったマイナー映画なので、大した期待をせず鑑賞。
その「期待」をも乗り越えていく、ダルさと しょーもなさと低予算ぶりに、ああやっぱり。
 監督と波長が合う観客なら、凄く楽しめる…かも知れないけど、自分には「外したギャグが多すぎるバラエティー番組のコント」ぐらいにしか思えず。

 せめて特撮部分をもうちょっと頑張ってくれれば。
旧作フィルムの再利用ばかりじゃなく。
 いっそ安っぽさを逆手にとって、超絶ダメダメ特撮で笑わせる手もあったかと思うが、そこまで酷くなく、着ぐるみの出来やアクションの一部は それなりに見えてしまう所が中途半端。

 パクリとインスパイアの間ギリギリを行ったり来たりする音楽は、楽しい。
タケ魔人の歌とか、妙に耳に残ってしまう。
 加藤夏希は可愛いなあ、と思いつつ、内容はほとんど飛ばし見で、最後の戦いさえ飛ばし飛ばし見て、視聴終了。
 この内容で98分は長過ぎ、切り詰めるべきだろうが、この間延びしたダルダルさ加減も好きな人には心地良いのだろうから、まあ。

『そらのおとしもの』04.「愛と三角地帯(トライアングル)ふたたび」

 まさかの飛行パンツ・リターンズ。
 半分意志を持っているような、高速で飛行するパンツ、という設定と絵面が面白かったので、すぐにただの布きれに戻ってしまったのは残念。
ネタを発展させ、変な方向に転がす事も可能だったかと……まあ、「ただの布きれ」に戻った方が、普通の人には価値があるのかな。

 主人公のダメさとクズっぷりが凄い!
普通、もうちょっと真面目だったり、事態への戸惑いがあったり、女性陣から好意を寄せられるに値する良い部分を見せるものだけど。
 パンツに はしゃぐのはまだしも、家中に飾り付ける異常行動とかパンツロボといった暴走は怖いぐらい。
 そはらが「ステキな思い出」然として語る誕生日話にしても、第三者視点からは「勝手に人の部屋に侵入してケーキを食い散らかした挙げ句、どうでもイイものをくれた」だけとしか。
まあ、本人がそれで良いと思っているなら、良いんだろうが。

 この作品を「萌えコメディー」と捉えるのが間違いで、「ドタバタのギャグ」として見るべきなんだろうな。
 主人公の性格にドコか救いを残したり、言い訳のように好かれるべきエピソードをコジ付ける世の「萌え」作品に対するアンチテーゼ、相当ブラックなネタのようにも思える。

映画『REC/レック』

 レンタルで映画『REC/レック』を見る。
 スペイン製のホラー映画。
なので、監督も出演者も見知らぬ人ばかり。
 米ですぐリメイク版が作られ、現在日本でスペイン版の続編が公開中、という好調ぶりが気になり、鑑賞。

 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバーフィールド』のように、ドキュメンタリー・タッチを用い、登場人物の一人が持つ(という設定の)安定しないカメラで全編を撮影。
 この手法は、緊張感を生みやすい事、比較的低予算で撮れる事、多少の矛盾や変な所があっても「現実ってそんなものだよね」と大目に見てもらいやすい事などに優れている。
視聴者が画面酔いを起こしやすいのが最大の難点か。
『REC』については、あまり画面がブレないせいか幸いにも酔わずに済んだけれど。

 冒頭の消防署取材の様子から、異常事態が起こるアパートに着いてまでも、ホラーとして物語が動き始めるまでには結構な間がある。
少々ダレたりもするが、それが現実の取材フィルムっぽさを増しているので良し悪し。

 ホラーな事態が起こってからは、いやあ、結構怖い。
数回「うひゃあ」とか言って、イスから腰が浮いてしまうぐらい。
 大体はゾンビ物のパターンで構成されているんだけど、演出手法を変え、相当に狭い限定空間を活かす物語を構築し、速いテンポでイベントを組んでいく事により、これまであった多くの作品群と違う印象を与えるのに成功。
こういうやり方もあったんだなあ、と感心。

 投げっぱなしで終わるんだろうと思っていたため、一応は物語を閉じてある事に驚く。
それでもまだ不明点は色々残るけど、それらは『2』で解消されてる…のかな?
 発病までの時間が加速度的に早くなる所とか、可笑しい部分もあるが、特に終盤の嫌さ加減は物凄く、「うわー」と思わせられるエンディング(そういえば同様手法の映画でハッピーエンドって見ないような)まで含め、久々に面白いホラーを見た気分。
 続編を見たく思いつつ、しかし上映館の少なさにより、ソフト化待ちかなあ。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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