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『はなまる幼稚園』最終12話.「はなまるなクリスマス」「はなまるな気持ち」

 前半。
 杏が見る夢で、美しくスタイル抜群に成長した姿が見目麗しい。
柊と小梅も非常に可愛らしく、この年齢のままで『ARIA』みたいなバージョンの『はなまる高校(あるいは中学校)』も行けるんじゃなかろうか。
 頭は子供、体は過剰にナイスバデー、という事で、好きな男性を振り回す杏、として。
 ただ…この作品の十数年後に設定すると、土田の方が三十を超えてしまい少々痛くなりそうな…いやそれでも年若い美少女に好かれる可能性があるのだというのはオッサン視聴者に対し大いなる慰撫となろうか。

 後半。
 土田の告白を全力で応援する杏が愛しい。
 「こんな行動は大人っぽ過ぎる」と思うけれど、「まだ恋愛がよく分からない幼女だからこそ取れる選択」とも考えられ、なかなかフクザツ。
 勘違いにより告白が受け入れられはしなかったが、これで、土田達が高校生だった頃から始まる気持ちを繋げていく物語としては、一段落付いたと感じられる。

 全体に、とても楽しいアニメだった。
 杏の可愛さ、柊の面白さが素晴らしく、しかし一番引き付けられたのは小梅。
運動会エピソードで、途中コケながらも懸命に最後まで走り抜く姿を見て、ほろほろ泣いてしまう。
ウチの子がこんな感じで頑張ってゴールしたなら、周りの父兄が引くぐらい号泣しそうで怖い。
 鈍い山本先生も、ブラコンぶりが妹好きのツボを突きまくる さつきも、魅力的。
 ここで終わって不満が残る訳ではないが、とにかくキャラが良かったので別れるのが寂しいのと、雑誌連載で読んだ「プラネタリウム老人の話」に泣いてしまったから是非アニメで見せて欲しいことにより、続編を期待したいところ。
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『キディ・ガーランド』最終24話.「いつまでも一緒!」

 終わりよければ全て良し…なんだけど、余りにもドタバタした急転直下の終わり方。
 物語自体はさして詰まっていた訳じゃないが、キャラの片付け方に不満。

 Gソサエティ・シャドウワーカーの扱い方がヒドい。
 トーチとシェイドは、まだしも僅かにドラマがあり、最後に力を残していったことで意味もある…のかな?
 良い側に転向してきたのはともかく、必要に迫られた訳でなく死に至る残留を選び、それを特に気にされもしないリュビスは可哀想。
 悪役(ガクトエルへの狂信的愛)を通し改心しないのは良いが、凍結されたまま何となく片付けられてしまうサフィルの不遇ぶりに、ちょっと笑ってしまった。
 サフィル以外、エンディングで生存を示されたんだけど、理由付けなど無く、「とにかく殺して(そのように見せて)盛り上げよう」「生還させて視聴後感を良くしよう」という都合ばかり。
それならそれで、せめてもう少し上手くやってくれれば文句言わないのに…

 彼ら彼女らに割く時間を犠牲にしても、アスクール・ガクトエルの結末を優先したかったのか…とは思うが。
 それがまた疑問で、両者の心情を上手く(このクライマックス向けて周到に)描いてこなかったため、ガクトエルの告白は説得力に欠け、アスクールのリアクションにも、その後 危機的状況を救う奇跡的な展開にも、乗れない。

 エクレールらが通常任務に復帰。
これも積み重ねやフォローが弱く、長期に渡り苦難に耐えてきたよう思えず、軽い。
「軽さ」は、この作品のテーマと言えるテイスト、なのかも知れないが。
 そういえば、ク・フィーユの記憶が失われていく現象はどうなったんだっけ?
一度リセットしたようなもので、治ったのかな。

 お笑い馬鹿アニメか、シリアスなドラマ、どちらかを徹底して描いた方が価値はあったと思う。
 シリーズを通し、何を描きたいのか、どこを一番面白い部分として見て欲しいのか、絞り込みが甘く、良くなりそうな要素は多かったにもかかわらず、印象の弱い作品になってしまったのが残念。

『ひだまりスケッチ×☆☆☆』最終12話.「みつぼし×リコピン」

 いつもながら、最終回だからと特に構えない、今シーズンから登場の二人を含めたアパートの六人でトマト料理を楽しむ、呑気な終わり方。
 しかし…『GA 芸術科アートデザインクラス』等と比べ、芸術に対するアプローチのエピソードが弱いと思われる本作だけれど、「料理」もアート表現の一種だと考えれば、集団での作品制作過程を描いた内容だったと取れなくもない。
みんなで作り、みんなで(大家や先生にまでお裾分けあり)楽しむ有り様が、この作品らしい。
 同じ場所で実るまでの時間を過ごした同じ素材(トマト)から、まるで印象の違う料理…作品が仕上がり、しかしそのどれもが見事に美味しく完成する。
同じアパートと学園で日々を過ごし、やがてそれぞれの進路へと歩み出す少女達の未来をも、象徴する内容だったのか。

 新一年生二人は、当初かなり邪魔に思えていたけれど、いつの間にか風景に溶け込んでいた。
…というのは逆に言うと「印象が弱い」事にも繋がってしまうが。
 流れを乱したりイヤなことを言うキャラをこの世界に加えることはさすがに不可能だろうから、元々居た四人に新たな住人を付け足すのは、至難の技。
 「邪魔にならなかった」「それはそれなりに可愛かった」というのが、期待される最大限の賛辞だろう。

 今期も穏やかであり、癒される作品であってくれて、嬉しい。
 次のシーズンが有り得るなら、またほのぼのと見ていきたい。

『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』最終12話.「蒼穹ニ響ケ」

 基本的にほのぼのした内容だが、意外にハードでありシビアな所もある作品だったので、最後はどうなるのか……開戦となる・戦争とは縁遠く終わる、身内から死者を出す・無事に済む、殺し殺される・そこには到らず終わる……可能性としてはどちらも有り得ると思え、最終話近くはちょっとドキドキしながら見た。
 敵兵を庇って報告しない、上官に銃口を向けて脅し監禁する、フィリシアの思い切った行動に驚く。
上官の方が間違っていたから良いようなモノの、彼の行いが全く軍命に沿っていた場合、どうしたんだろ。

 放送開始当初、「一応は軍隊を扱っている物語内容なのに、『けいおん』的なキャラクターを登場させるのは違和感だなあ」と思っていたけれど、恐らくはその違和感こそが作り手の狙いであって、おおよそ戦いには不向きに見える、平和な雰囲気を持つキャラクター達(実際は外見に反した傷を抱えている)が、戦い殺し殺される「軍隊」らしさに打ち勝っていく、このラストから逆算して作られた作品なんじゃなかろうか。
 音楽に乗せて迫力あるバトルを展開しエンターテイメントしてみせる『マクロス』に対し、少女の吹き鳴らす楽曲は、心を静め停戦を訴えるものであるのが面白い。
いや、『マクロス』だって音楽は「分かり合う」ツールでもあったか。

 ドタバタ走る多脚戦車は、絵的に楽しかった。
 戦いの回避が喜ばしいのは、守るべき価値ある日常がこれまで描かれてきたからであり、ヒロインらに魅力があり開戦を望まないその気持ちに説得力を持たせられていたから。
 ちょっと甘い最終回だ…とは思うけど、気持ちの良い終わり方だし、ここまでシリーズを見てきた視聴者の望んでいた結末なので問題なし。

 やたら重い荷物を背負っての訓練話とか、時系列を入れ替えたトリッキーな話、クラウスの侠気話と待ち続ける老婆の話あたりが、印象深い。
 軍隊設定でなくとも出来る作品じゃないか、と思ったこともあったが、振り返れば結構上手く物語に絡めてあり、このアニメならではの世界観を構築できていた。
 これでキレイに終わっているけれど、続けようと思えば第二期を作れなくもないかな。
せっかく確立できた女の子達のキャラクターが勿体ないので、日常話を中心に、もう少し先まで見せて欲しい気分。

『キディ・ガーランド』23.「とまらない想い」

 あれ?エクレールとリュミエールの出番は、あれでお仕舞い?
第一話から長く引いてきた割には呆気ない…
 時間を凍結したのはつい最近、じゃない訳で、それ相応のリアクションを彼女達と周囲のキャラに取らせるべきでは。
 時間が解凍されようとする、物語で最大級の危機だったはずだけど、その回避は「アスクールらを加えた4人の不思議能力で何とかしました」以上の実感が持てるものでなく、物足りない。
もうちょっとピンチを積み増してみるとか、バトル物でお馴染み客観的解説キャラに困難な進行度合いを適時報告させるとか、せめて4人の悲鳴や喘ぎ声を(ミッションクリア時の上気した表情だけでなく)増量してサービスすれば、満足感を上げられたろうか。

 ガクトエルの動機は、信じていたモノに裏切られた事と虐待の連続による絶望。
 …ただこれは、既にリュビスやシェイドが現状に到った経緯として語られた内容と、重複している。
同じ傷を持つ者同士が集まってGソサエティを形作っていた、とも取れるけど、ガクトエルの真相に「またか」という感想しか持てないのは(追い詰められた期間が他の者達よりずっと長く、幼い頃からだったため深い、という部分はあろうが)残念。
 そういう彼が、目的のため他のあらゆる物を裏切り捨てようとするのも…ほぼ同時にサフィルが相方を捨てていく事で、重層的になっている、というより個別の印象が弱くなっているような。

 それでも、凄く久しぶりに目にしたエクレールとリュミエールの姿は嬉しく、「??」と思うところは多くとも終局に向けて物語が大きく動いている事で、飽きずに見ていられる。
 シリーズ前半の悪ふざけエピソードを少し削って、前シリーズキャラ達へのフォローに当てるなどした方が、正しく「視聴者サービス」だったんじゃなかろうか。
 まあそれは、最終回を見てから判断すべきかな。

虐待死

 娘を、「バカ」とは言わないけど、「おバカちゃん」なら言うなあ。
出先から携帯で「ウチのおバカちゃんは寝てるの?」と聞いたり。

 子供を虐待死させる親のニュースが続いて、ブルーな気分。
 あの親達は、恐らく本当に殺す気はなかったんだろうと思う。
本気で子供を邪魔者と考え、殺すことで排除しようとするなら、親であればもっと「上手く」、罪に問われないやり方がいくらでもあろうから。
 というか、愛情を持って世話していてさえ、ちょっとした油断や不可避の出来事で子供の命が失われてしまうこと、少なくない。

 殺す気はなかった、というのも問題で、いっそ子供を「自分の人生の障害物」と捉え、抱く殺意を自覚するなら、取り除く合理的な方法が考えられるだろう。
逮捕され裁かれるリスクを利己的に避け、公的機関に相談し、施設に預ける解決法を取る等する事で(これもそんな簡単じゃないんだろうけど)、少なくとも子供虐待死という最悪の事態は回避できるはず。
 なのに殺してしまうのは、恐るべき想像力の欠如により、まさかこのぐらいで死ぬとは予想できなかった…と本心から思ってるんじゃなかろうか。

 殺す気はないけど、生かしておく気もない。
 認識として子供は「所有物」で、餌を与えようが与えまいが、可愛がろうが虐待しようが所有者の自由、と認識しているよう思える。

 「我が子を愛さぬ親がどこに居るものか」という定番のセリフが成り立ちづらい世の中。
 親の資格がない、どころか人間と呼ぶことさえ憚られる親達から子供をどうやって守れば良いのか、子供のためを考えるなら、この辺は優先して取り組むべき課題。

『とある科学の超電磁砲<レールガン>』最終24話.「Dear My Friends」

 最終エピソードの悪役だった、憎々しさが上がりすぎ逆に愉快なキャラになってしまっているテレスティーナが、好きだなあ。
自分の計画を得意げにペラペラ喋り、いつまでも主人公側を甘く見て、とどめを刺せる時に刺さず、結局ボロカスにやられる……悪役の典型と言える造形が、楽しい。

 この作品は、「超能力」を前提に全て構築されている。
 超能力を持つ生徒を集め、作り上げた学園では、当然ながら能力の高低がそこでの地位を決めてしまい(学園側としては別に高レベル能力者だからと優遇していないようだが)、持たざる者は持つ者を羨み・憎み、力を手に入れるためなら何でもしてしまう。
ここいらの設定固めがしっかり出来ており、そこから、持たない者代表である佐天の苦悩が分かり易く描かれることで、起きてくる「所詮は絵空事」の事件に説得力が発生。
 この能力ピラミッドで頂点に立つ1人である美琴だけれど、それに驕ることなく、しかし「普通の人になりたい」といった苦悩を抱くこともなく、バイクを持っているから乗っている、幼い頃から習っていたので空手で戦えば強い、というぐらいの能力認識。
 彼女や黒子達の強さは、怯まず諦めず突き進む「心の強さ」であって、超能力はそれに付随するもの。
最後の戦いでカギを握ったのは、特別な力を持たないからこそ自由な行動が出来た佐天だったし。

 キャラクターが皆元気で、魅力があり、楽しかった。
 ヒロイン・美琴は割合スタンダードに(当麻と相対する時以外)描かれているが、彼女に異様な執着を見せる黒子の行動・言動は、いつまでも見ていたくなるぐらい楽しく、互いに足りないところを補いつつ成長していく初春・佐天は可愛く嬉しく元気の出る二人組。
 固法の個人エピソードは、胸に染みるものがあり、「委員長」っぽい彼女の意外な一面を見せてくれ、魅力を強化してあって好き。
 すぐ脱いでしまう、目的のためには手段を選ばず常識も気にしない(その割には基本的に人が好い)木山も印象深い。
シリーズの大部分は、「彼女の抱える苦しみが解消されていく過程」を描いている、と言える。
 高飛車お馬鹿系キャラ・婚后 光子も非常に好みなんだけど、登場シーン自体は少なく、食い足りない。

 『魔術…』のアニメ版は途中で視聴脱落してしまったため、両方見ていれば更に魅力を増したキャラや状況があったかも知れない、と思え、いずれきちんと見直したい気分に。
 高いレベルをキープし続けた演出・作画が素晴らしい。
無茶な超能力にリアリティーが生じているのは、この頑張りがあったから。
 原作はまだ継続中?既刊分でもアニメに使われていない部分があるのかな?
せっかく馴染んだキャラクター達なのだし、第二期もあると嬉しい。

乳児の笑顔

 アニメやら映画を見るより、娘の顔を見る…ミルクを飲ませたり泣きやませるため抱っこするのに見ていなければならない…時間の方が遙かに長く、何とも。
 しかし、グッスリ寝た後やミルクを飲み終わった瞬間に見せる乳児の笑顔は、破壊力が強烈だなあ。
どんな苦労も寝不足も報われてしまう。

花粉症発症

 毎年お馴染みの花粉症発症。
 医者にかかるヒマがないので、市販の薬を服用。
効くのは凄く効くけれど、副作用で激烈に眠くなるのも毎度お馴染み。

 ゲホゲホぐしゅぐしゅいって仕事にならないため、薬を飲むと、薬効が出て来た頃に眠くなって気絶するように熟睡、ようやく起きてもヨメと交代して娘の世話があり、手が空いたと思えばまた眠気、どうしようもなく寝て起きて娘の世話をしている内、ぼちぼち薬効が切れかけていて鼻がぐしゅぐしゅ、仕方ないので薬を飲むと…(以下エンドレス)
 気が付けば仕事がサッパリ進まない。
 この時期だけでも杉花粉のない沖縄に避難したいと、心底思う。

 消費税を20%にして良いから、「花粉症対策目的税」として、杉林をバカスカ伐採してもらえないものだろうか。
 こんなラチもない泣き言を呻き始めるのも、まあ毎年春の(うっとおしい)風物詩。
 ああ、娘だけはこんな悲惨な体質になりませんように。

『天装戦隊ゴセイジャー』04.「響け、天使の歌」

 まだ、キャラの基本設定を固め、伏線(エリの歌が持つパワー辺りは後に活かしそう…CD展開など商業的にも)を引き、このシリーズの基本パターンを確立している段階であり、面白いつまらないを言うのは早い、けれど…
 「天使」という設定への淡泊すぎるアプローチが、今のところこの作品を「ごくスタンダードな戦隊物」という評価に留める。
 変身アイテムや巨大ロボに、何かしらそれらしいコジツケが欲しかったなあ。
 匙加減を間違えると宗教色が出てしまう恐れは、あるけども。

 まあ、今更『エヴァンゲリオン』風に、子供には憶え辛い天使の名前なんかを使ってみても仕方なかろうが。
ウォースターとかブレドランといったもじりの方が、センスを感じるぐらいで。
 スタンダードな内容であるが故、敷居は低く、子供でも初回から問題なく馴染める、といった利点も。

 しかし、天使に対するんだから敵は「悪魔」という事で問題ないよう思うのに、なんでそうしなかったんだろ。
やっぱり宗教色に配慮とか、ネタが限定されるのを嫌がったものか。
 主人公側を悪魔に設定してしまう手もあったような。
 『悪魔戦隊デモンジャー』。
地上侵攻を狙う悪魔の軍団から5人の戦士が離脱(悪魔4人と人間1人の編成でも)、持ち逃げしたデビルマシンを用いて、最初は自分達のため、次第に、交流を深めて知った人間達の愛のため、戦う。
 ……『デビルマン』だし、特撮でも『アクマイザー3』があるか。
 それに、そういった少々ヒネくれた作りは『ライダー』向きで、戦隊は素直な設定を旨としているようだからなあ。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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