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映画『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』

 映画『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』を見る。
 酷く悪い評判を聞いてから見たもので、心構えが出来ていたものかどうか、割合に面白かった。
 評価軸をどの辺に置くか、それによっては大きく点数が違ってくるだろう映画。
 「映画」である事を望み、ならではの感動や充実感を求めると、厳しい。

 この作品を通じて、制作者が言いたいことは、もう何も無いのだと思う。
お金を掛けて、大きなスクリーンで見せるからこそ出来ることも、『1』でほぼやり尽くしてしまい、それでもどうにか「映画」の体裁を繕おうとした『2』は、見るも無惨な、ドコを面白いと思って欲しいのかさえ不明確な作品になってしまった。
 『パイレーツ・オブ・カリビアン』も そうだったなあ。
まだ二作目まではアクションのアイディアやキャラの勢いで もったけれど、三作目の苦しみようは半端でなく。
 いや、作数を重ねてなお面白い・やりたい事の尽きない映画シリーズの方が珍しいか。

 『踊る3』は、普通の映画というより「上映をファンイベントだけに限定したフィルム」に思えるぐらい、ずっと見てきたファンに対するサービスが強力。
 大きなストーリーやテーマを犠牲にして、小ネタを一杯詰め込んだ印象。
いや、語りたいストーリーもテーマも無いのだ、という事実に素直になり、「せめてファンだけでも楽しんで欲しい」方向に絞り込んで作ったものか。
 フォローが足りず、小ネタに分かり辛い物があったのは残念。
事件の下りを更に削ってでも、回想シーン入れたり説明すべきだったのでは…そうすればこの映画の見方がより明確になるし。

 特にキャラクターのファンが多いだろうこの作品で、新キャラを結構な数、しかもそこそこのウエイトで出してしまったのは、失敗。
 和久ノートだけ宅急便で署に送りつけられれば、甥は要らなかっただろう。
中国研修生や気力に欠ける新人警官など、時代の変化を演出するため出しても良いけど、もっと背景であるべき。
 犯人の計画が、計算より、偶然や湾岸署のアホさ加減によって成り立っているのは宜しくない。
小ネタを活かすためにもストレートで分かり易い事件にしておいた方が…映画一作目メインの事件「副総監誘拐」辺りが理想的だったなあ。

 時を経ても元気で頑張っている青島や すみれ、スリーアミーゴスの姿を見て、それだけでほとんど満足できる人向けの映画。
 しかし、青島達もイイ歳になっており、ラブコメ的な関係を続けるのはかなり厳しい。
 次作があるなら、青島と すみれ、結婚式までの七日間を描くとかして、関係に区切りを付けてあげてはどうか。
それは、シリーズの終了を意味するだろうが。
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『MM9』03.

 つまらない、とは言わないが、凄く面白かったり心をガッチリ掴まれるまでは行かず。
 気象庁特異生物対策部は、怪獣に関する情報を収集したり進路予想や対策を立てる事が主な仕事なのだと思っていたが、前回は(事情があったとはいえ)怪生物の捕獲・退治を試みる。
自分達の業務から外れた事には関わらない、とした方が、「お役所仕事」の面白味を出せそうな。
『踊る大捜査線』でも、署の区分ギリギリで発生した事件について受け持ちたがらない様子が見られ、リアルに感じたもの。
 ロクな装備も持たず、怪生物に自分達だけで挑むのは、プロの所業と思えない…『エイリアン2』パロディーはちょっと笑ったけど。

 キャラクター達が、怪獣を、「恐ろしい脅威」「イベント的に面白い存在」「仕事だから取り扱っているだけ」どう捉えているのか、分かり辛い。
 今回、女性職員が見学の学生達相手に熱い演説?を行ったところを見ると、人々を守りたい意識は強いのかも知れないが、普段の勤務態度からはそれほどと思えず。
 怪獣を出してドッカンドッカンした戦いを見せれば、それだけで番組はもつけれど、テーマ故か予算の都合かそう「しない」のであれば、キャラをもっと強烈に、それだけで次回見たくなるぐらい面白く描かないと、物足りないばかり。

『ストライクウィッチーズ2』03.「一緒にできること」

 キャラクターが勢揃いしたところで、激戦の開幕となる、あるいは ほのぼの~とした日常話を展開すると予想していたが…
 なるほど、再訓練。
前話で問題のない戦闘力を発揮したような気もするけど、こういう過程を描けば彼女達の強さに説得力が生まれることになり、結構。
 また、数が多い少女達を一斉横並びで見せるのを避け、主要?三名のみ、まず集中的に描いて初見の(もしくは前シーズンを見ていても記憶がオボロになってる自分のような)視聴者に印象づける、上手い構成。

 ホウキを用いた訓練は、ストライカーユニットの歴史を仄かに連想させて楽しい。
 前シーズンでもこういう話があって良かったかなあ。
ホウキでの空中戦闘に限界を感じたところでストライカーユニットの登場、という風に段階を追わせて、少女達を強くしていけば。
 柄の部分との接触面に痛みを訴える少女達が、リアルで、ちょっとエッチ。
『魔法使いTai』でも、痛いって描写があったような。
擦り痕にお湯が沁みる、というペリーヌのセリフから、妄想を逞しく広げた同人誌が作られそう。
 ここで、擦れないようサポーターなりを着用したいと少女らに言い出させれば、老婆の叱責に乗せて「なぜこの世界で少女達はパンツ全開なのか」理屈を作品内で語れたんじゃなかろうか。
まあ、そういうのも無粋かな。

 もうちょっとハードな訓練であって良かった気が。
少女らが泣き声を上げる内容にすればするほど、特訓の成果たる戦闘のカタルシスが際立つ…坂本でさえ泣いてたそうなんだから。
 これで文句を言うのは気の毒だけど、作画にちょっと緩み。
 老教官のキャラクターはなかなか良く、「守る戦い」への持って行きようも周到で(守った成果の孫達来訪まで見られるのが嬉しい)、出来の良いお話だった。

「ママー」と「マンマー」

 娘が「ママ」と言うようになってきた。
 大抵は機嫌が悪い時で、泣きながら叫び、その原因はほとんどが空腹であるため、「ママー」なのか「マンマー」なのかは定かじゃないけど。
 ウチで食事を「マンマ」と言い表すことはほぼ無く、「ご飯」「おかゆ」等と言っているから、食べ物=マンマ、というのは結びつき辛いと思うが。
 「マ」というのは発声しやすい音らしく、「マ~ァ~」と言っただけで「今ママって言った?(抱っこする)」「マンマで、ご飯が欲しいんじゃないの?(ミルクを出す)」などとリアクションを親達が取るため、効果アリと判断して次第に多用するのか。

 しかし、「パパ」は言いそうな兆候すらないなあ。
無理矢理 娘唇に指を当て、閉じたり開けたりして「パ」と言わせようとするが、全くダメ。
 これもアレか、「パ…パパなんて言ってあげないんだからねっ!」というツンデレな感じなのだろうか。
どうせなら後に付け足し「だって…『パパ』とは結婚できないってママが教えてくれたんだもん」とか言ってくれると、萌え。

 実際には、「幸せそうねえ、一日中そんな事ばっかり考えてんの?」とヨメが後ろから氷のような目で見つつ言うだけだが。

『セキレイ~Pure Engagement~』03.「風ノ答エ」

 風花の羽化について、原作と全く同じにすることはもう難しく、どう処理するのかと思えば…
 敵の復讐戦という形で、元イメージとかなり似たシチュエイションを作り出し、原作と遜色ない、いや彼女の羽化を「色々な事件が起きた中での一つ」として語った原作より丁寧にアニメ化してある。
 懲罰部隊・灰翅の自傷ギャグも楽しく、なかなか良い出来だったなあ。
 流れからして上手く入れられなかった原作のセリフや描写については、まだこの後フォローがあるんだろう。
 続く皆人のセキレイ誕生エピソードにも、期待。

「お父さん」と「パパ」

 「お父さん」と「パパ」。
父親の呼び方には、大きく分けてこの二つがあると思う。
 どちらで呼ばれたいかというと、自分が親をその系統で呼んでいたように「お父さん」。
 でも、ヨメは「ママ」と呼ばれたいらしく。

 娘がこの世に出てくる際、最も苦労したのはヨメなので、その辺りの決定権は主にヨメが持つ。
 両親を「お父さん」「ママ」と呼ばせる手もあるけれど…ヒドく難しい訳じゃないが憶えづらかろうし、無用な混乱を与えてもナニだから、合わせて「パパ」に妥協。
 えー、この和風バリバリのオッサンが「パパ」って、と思いつつ、「パパだよー」とか繰り返し言っていると慣れるもので、段々と平気に。

 今後の希望としては、反抗期を外した所ででも是非、「パパ大好き」と言ってもらいたい。
ハイビジョンカメラで録画して、仕事やら人生が辛い時エンドレスで再生するから。
 あるいは、「パ…パパなんか好きでも何でもないんだからねっ!」も可。
ただコレは ちょっと間違えると「パパなんか好きでも何でもない」という、事実を淡々と語っている言葉になりかねないので注意。

 しかし、「パパ大好き」と言ってくれる娘に育てるのもそりゃ難しいが、父親に対してツンデレな娘、というのはもう、どう育てればそんな風になるのかサッパリ見当が付かないなあ。
 まず、格好良くて優しくて尊敬できて力強い、好かれるに値する父親になるのが先か。
 いや、そりゃ無理だー。

『HEROMAN』16.「デシジョン」

 逃亡編、終了。
 しかし…うーん、逃亡中も緊張感に欠けていたけれど、事態解決もちょっと簡単に過ぎる気が。

 ヒューズは、最初から分かり易く「善い人」然として登場しており、途中もそれに反するような行動は見せず、そのまま和解と解決にまで到る。
 政府の「顔」となるキャラなのだから、『MONSTER』ルンゲ警部、あるいは『プリズンブレイク』マホーン捜査官(登場時)のごとく、あくまでジョーイ達を追い詰めることに執念を燃やす、知性的で恐ろしげな相手に設定し、段々と態度を軟化させた方がドラマチックだったような。

 ヒーローマンへの誤解が解消される直接のイベントは、ドクターミナミのアホみたいな暴走。
 そういうキャラだ、といえばそうなんだけど、余りにも考えが無く馬鹿すぎ。
米政府に公然と反抗し、後はどうするつもりだったのか…彼が、というか製作スタッフはどう考えてたんだろ。
巨大企業を背景に持つようだから上手く根回しする(これまで出来てないが)、「あのヒーローマンをも倒した」戦闘力を有する事実をもって米政府に有利なポジションを確保し交渉する、ぐらいかな。
 もう少し賢く立ち回ってくれないと、ジョーイ達が危機的状況から復帰するカタルシスも弱い。

 ヒーローマンの後ろにそびえるダムを一切意に介せず猛攻撃を続けるドクターミナミ、下流の人々のため体を張ってダムを庇うヒーローマン。
これが誤解を解く直接的なポイントになったものと思われるが…
 ヒーローマンはどのぐらいの脅威に考えられていたんだろ?
例えば、自爆する気満々で街中を核爆弾背負って走り回るテロリスト相手なら、追跡者が人混みの中で発砲して巻き添え被弾する人を出したって、理解を得られないこともない…かも。
 報道したマスコミ二人組の主観、だからなあ。
 一般人がそれに乗せられるならともかく、大統領までノリノリになってるのはコドモ過ぎ。

 この作品はあくまでジュブナイル、あんまりハードだったりダークな展開には「しない」意図があるのか。
なかなか報われない『スパイダーマン』みたいにされても、特に年少の視聴者はシンドイばかりだし。
 ヒューズがすぐジョーイらに接触し、事情を聞いてヒーローマンを米政府公認の存在にすれば、逃亡編は要らず一話で済んでいた内容のような。
今後の展開で、ここ数話が生きる構成になっていれば良いんだけど。
 ドクターミナミ、とりあえず高い科学力・戦闘力を持っているのは確かな訳で、再び地球への脅威が現れた時には登場しそう。

『ストライクウィッチーズ2』02.「伝説の魔女達」

 一話目も上手かったけど、二話目は更に上手い作り。
 新たな敵の襲来、全滅の危機に瀕する艦隊という第一期冒頭部に重なる状況設定、飛び立つ芳佳の高揚と戦えない坂本のフラストレーション、善戦するが危ない芳佳を救うべく飛び出す坂本…
 坂本が、上着を脱ぎ去るや純白のスクール水着(?)を顕わにする恥ずかしさと、ただ構えた日本刀に捲土重来・乾坤一擲を賭けて急降下し敵光線をも切り裂いて進み一斬撃で敵を破砕する、脱力とテンション急上昇のバランスが素晴らしい。
「これが『ストライクウィッチーズ』だ」を体現するようなシーン。

 敵撃破をもって、二話目として十分すぎるぐらいの盛り上がりだったため、駆けつけるウィッチ二人は単に出迎えで終わるのかと思えば大間違い。
 もう一盛り上がり。
 危機的状況に次々馳せ参じるウィッチーズ、顔見せに終わらず僅かに個性と戦闘特性を示して「そういえばこんな子が居たなあ」と思い出させる…初見の視聴者にも ざっと紹介する…作りが堅実。
 続編第一話の燃えるパターンとして、お手本ともなる巧さ。
 これで二期最終回でも、面白かった!と思えるぐらいのカタルシス。

 術式を練り込んだ日本刀があれだけの力を発揮するなら、同様の作り方で銃弾・砲弾を製造すれば、一般兵が使ってもネウロイに対抗できるのでは?
 使用する少女らの魔力を術式に流し込んで初めて効果が出るため、それだけじゃダメなのかな。

『アマガミSS』03.「ヤキモチ」

 なるほど、この作品の主人公少年が「変態」だとか表現されるのを見た事あり、しかしまあこれまでは常識の範疇に十分収まる行動しか見せていなかったので、???と思っていたけれど…
 今回で納得。

 女の子から、唇以外ドコでも自由にキスして良い、と言われて、高校生がなかなか「ヒザの裏」ってチョイスしないんじゃなかろうか。
額か頬か首筋か、エロ方面でもストレートに太腿とかヘソとか言いそう。
 それも「チュッ」で終わらず、延々と唇を押し付け続け、先輩に喘ぎ声を上げさせる執念。
 凄い!しかし勢いに乗って更なるご無体を、とは考えない辺り、確かに「変態という名の紳士」って感じだ。
 衆目の中で行うイメージプレイも、壮絶。
提案する主人公も異常だけど、ノリノリで応える先輩も負けず劣らずアブノーマル。
 「性格」は知らないが、「性嗜好」は一致していると思え、新たなパートナーを見つけるのも難しかろう事から、もう付き合っちゃえばいいじゃん、と思わせられる。

 アニメ見ながら、こんな変な汗かいたの珍しい。
半裸や全裸、エロゼリフとか馬鹿シチュエイションなど、結構恥ずかしい画面を見て慣れてたつもりだけど、そういう作品じゃないと思い油断した所へ濃いめの異常性を見せられると、意外なほど破壊力があるなあ。
 攻略キャラ一人目からこんな事して、この後はどうなってしまうんだろ。
まだまだ小手調べで異常性は増していくのか、シリーズのツカミとして変なキャラ・変な状況を見せただけで、この後は到ってノーマルになるのか。
 勿論、前者を期待したい。

寝返り

 娘が寝返りをうてるようになってきた。
 これまで、頭や体を横に傾ける、ぐらいまでは出来ていたが、それ以上にはなかなか達せず。
同じ姿勢で寝ていても、泣いて親を呼べばすぐ抱っこされ、体勢を変えられるため、自ら寝返りする必要を感じていないのかと思っていた。
 ゴロンと転がるや、勢いが付いてうつ伏せにまでなる事もあるが、そこからもう一回仰向けになる方法はまだ修得していないため、腕を体下に巻き込んで顔を床にベッタリ付けた いかにも苦しそうな姿勢で、ギャーギャー泣いて親を呼ぶ。
 仕方なく近づいて仰向けに戻してやっても、ちょっと目を離すとまたうつ伏せになって泣いている。
可笑しいやら困るやら。
 うつ伏せになると、手足をもぞもぞと動かしている事から、もう少し修練を積めばハイハイが出来るようになるんだろうな。
そうなると、部屋全体の危険物(倒れやすい物とか口に入るぐらいの雑貨)を片付けねばならず、大変だけど。

 あと、不満があると唇を鳴らして「ブー」と言うようになった。
 親へのブーイングか?
 ヨメは「ブブセラ」と表現。
あー確かに響きが似てる、しかしワールドカップも終わったのに今頃。
 機嫌が悪いと、口に入れたばかりの離乳食を「ブブブブブー」とばかりブブセラ音と共に飛ばすため、周辺に被害が広がってしまう。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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