オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『総天然色ウルトラQ』03.「宇宙からの贈りもの」

 WOWOWで放送されていたのを見る。
 内容自体は、二、三回シリーズを通して見ていると思うけど、カラー化された映像を見てみたくて。

 うーん、これはキレイだ。
危惧したよりずっと無理がない。
 画面内情報量の増加が著しく、一ノ谷博士が掛けているメガネのツルに施された細工まで分かる。
 何も知らずに見たら、時代を昔に設定して近年作られた作品と思うかも。
 せっかく手を入れるのだから、合成のアラなんかも消せたはずだろうが…それは修正した方が客に喜ばれるのか、逆に手作りの「味」が無くなるような勝手をするな!と怒られるのか。
自分は、踏み込んで、やれることを全部やったバージョンも見てみたい。

 ナメゴンの最後、こんなにも呆気ないんだっけ。
もう少し何かあっても…だけど、物語として「傲慢な人類による宇宙計画への、最初の警告」という事になっているのだから、意外なほど脆い怪獣にも意味があるかな。
 作中、唯一モノクロになった場面は「白黒テレビで」アナウンサーが原稿を読んでいる所、ってのが不思議な気分。

 どうせなら、『カネゴン』みたいな当時の風景を映した作品も見たい。
WOWOW、全話カラーで放送してくれないものか。
 続く『ウルトラマン』『セブン』も是非デジタルリマスターしたものを、ブルーレイで発売して欲しい(DVD版は既にあるけど)。
 この方法を使えば『ゴジラ』一作目もカラーに出来る、って事か。
しかし、聖典に近い巨大な作品だけに、拒否反応も出そう。
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『輪るピングドラム』02.「危険な生存戦略」

 今期一番の注目作品…だろう。
 幾原 邦彦が監督するのは、1999年の 『少女革命ウテナ』劇場版以来、という事になるのか。
 病弱で先が長くない妹と、その兄二人がメインキャラ。
慎ましい暮らしぶりや兄二人の妹に寄せる愛情、楽しげな水族館の様子から、余りにも無念な妹の死に繋げ、そこから…よく分からない存在により生き返らされた妹が「生存戦略」と叫び、自宅に送りつけられた他の人には見えないペンギンと共に、兄弟は妹を生き長らえさせるため「ピングドラム」というモノを探し出すよう言い付けられる。
 …飛んだなあ、一気に。

 電波としか言い様がない内容で、飛躍が激しすぎ、普通なら「付いていけない」になる所だけど、日常生活の分かり易さとキャラクター感情の整理(一話目は、兄弟について「妹への想い」以外をカット)、異常なモノに対する「異常だ」というリアクションにより、寄せず離さず視聴者の興味を逃がさない作り方はもう、職人芸だなあ。
 ペンギンについて、どうやって家に来たのか、一般人からはどういう存在なのか、コミュニケーションは取れるのか等々、取りあえず必要な情報を説明ゼリフに頼らず見せる手際の良さ。
 妹への憑依人格については、何が何だか分からないけれど、異世界?で階段?を降りてくる際、細い腰を微妙に振って仄かなエロティシズムを醸し出す あざとさと脳髄への直撃加減で、もう「そういうものだ」と納得。
 視聴者を掴む(「遊び」を提供する)「生存戦略ー!」という意味不明ながら強烈なフレーズの作り方がまた、上手い。
何を考えてたら出てくる言葉なのかなあ、こんなの。

 ピングドラム、という言葉も意味不明。
最初、「ピンク」ドラムかと思った。
 「ピングー」ってペンギンのクレイアニメがあるけれど、そこから?
 「ドラム」は普通に楽器のことか、体積・質量単位のドラムなのか。
ドラム缶的なペンギンの体型を表す?
 やたらよく出てくる電車のモチーフに関係して、「トラム」なら分かるんだけど。
 そういえば電車と、一話目で子供達が話していた『銀河鉄道の夜』はリンクしてくるのかな。

 二話目で扱われた少女、ごく普通の女の子に見せながら、危険を冒してビルの壁を移動する「好きな男のためなら何でも出来る」行動力を発揮し、更にエスカレートしてストーカーとしか思えない事まで。
 「異常」なレベルまで溢れ出す愛の強さが、今作のテーマ?
主人公兄の妹に寄せる気持ちだって、兄妹の範囲を踏み越えるモノみたいだし。
 それは『ウテナ』でも描かれていた事ではあるか。

 幾原監督のイマジネイションは、相変わらず凄い。
「生存戦略」後の暴走しつつ生理的快感までもたらす画面作りなんて、ハリウッドの最上級クリエーターにだって類を見ない。
 『マトリックス4』とか作るなら、タマゲるような金額を提示してでもビジュアルイメージ設定に雇ってはどうか。
いや、この監督は乗らないと仕事しないタイプかな。

 世界の謎を解く手掛かりをチラチラと提示しつつ、それらが全てキレイに揃って大きな輪を成すようには「作らない」んだろうと思う。
 今作も、監督のいいように振り回されながら、楽しく見続けたい。
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『まよチキ!』02.「大好きになっちゃった!」

 原作未読。
 執事である近衛が、作品世界内では「男の子」に見えているらしいことに戸惑う、というか最初コレが理解できず、お嬢様と美少女執事の関係が百合っぽくて他生徒から人気を博しているんだろう、とばかり。
 「男の子だと思ったら実は女の子だった」意外性より、「最初から近衛の可愛さ全開で押したい」意図の方が勝ったのかな。

 お嬢様が男装して男の子として通している設定なら、割とあるような。
「家の厳しい掟により、生まれた女の子は18まで男の子として育てる事になっている(素性がバレたら家督相続権を失う)」とか。
 執事にこんな設定を付加するのは珍しい。
いや、『ハヤテ』じゃ女装が日常になってるし、そうでもない?
 執事に設定した意味は、彼女が お嬢様に絶対服従しており、そのお嬢様がドSの性格異常者だという所にある。
「愛」に因っているのか単に面白がっているだけなのか、次々企てを起こすお嬢様のお陰で、物語は転がっていく。

 今回見せた、身体測定での「本人達は大真面目」「ハタから見ると(性別を勘違いしているせいもあり)異常」というシチュエイションの生み出すドタバタが愉快。
 女の子はみんな可愛く、元気な演出と作画が気持ち良くて、何も考えず気楽に見られるアニメ。
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再度、映画『SUPER 8/スーパーエイト』

 これを「映画を撮っていた少年少女が、彼らの世界を激震させる怪異に直面する話」だと思うから不満だけど、「死者を出し町も破壊される凄まじい事件を背景に取り込みながら、アホみたいな映画を撮り続けた少年少女達の話」と考えると、なんか納得。
 列車事故現場や軍隊の駐留という非日常も、完成フィルムで見ると「アマチュアにしては変に頑張ったシーン」としか見えないし。
 本編映画で最大の見せ場かも知れない列車脱線のスペクタクルが、彼らの完成フィルムでは使われず(使えず)、恐ろしく安っぽい仕上がりになっているのも、そう思えば意味があるんだろう。

 「もっといくらでもスゲエ映画が出来たはず!ドキュメンタリーにした方がまだマシだった…これだけの目に遭っておいて、フィルムにも収めておいて、出来たのがここまで下らないゾンビ映画か!(個人的には好きだけど)」という観客の呆れ具合を「オチ」に設定した、なかなか根性の悪い映画、なのね。
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『ロウきゅーぶ!』01.「小学生がやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」

 原作未読。
 体育館に入ってみれば女子小学生がメイド服でお迎え、呆然とする主人公の対応を嗜好の違いと思い、急遽「お兄ちゃん」属性を付ける…
という辺りで、挫けそうになる。
 こういうのは、もうちょっとキャラが馴染んでから、せめて何故こんな格好をした方が良い・こうしなければならないと思い込んでしまったのか過程を描いてくれないと、視聴者サービスと受け取ることさえ難しく、電波系、あるいは「とにかくコレやっとけば視聴者に受けるはず」という侮った態度にも思えてしまう。
…いや、実際に喜ぶ視聴者もいるかも知れないので、侮った、ってのは言い過ぎか?
 超絶の作画でムリヤリ見せてしまうならまだしも、悪くはないが取り立てて良くもない絵なので、尚更戸惑う。

 主人公側は、コーチを引き受けるにあたり多少抵抗するけれど、小学生側はどうだったんだろ?
主人公を見て「頼りなさそう」「こんな人じゃ務まらない」と初見で思う、その印象が次第に変わっていく…なんてのがアリガチなパターンだが、最初から「メイド服でお迎え」ぐらいに歓迎しちゃ、ドラマが作り辛い。
 ハーレムのお話であり、葛藤とか融和なんてのは、あっても無くても構わないのか。

 少女達それぞれの才能を主人公が認めていく所は、意外と丁寧。
女の子達への個性の付け方も、目新しくはないが、割合しっかりしている。
 ダメな集団を立て直していく、お馴染みの流れに乗せた熱血気味スポーツ物に出来そうだけど、ハーレムが優先なんだろうな。
 見続けられない内容ではない、とは思いつつ、視聴継続の意欲は弱め。
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『30歳の保健体育』最終12話.「はじめてのコンドーム」

 シモネタお笑いばかりのアニメだったのに…お約束としか言い様がない幕切れなのに、迂闊にもジーンと来てしまう。
 迷惑な四人だったけど、居なければ主人公二人が恋人になることなど出来なかったろうし、十分すぎるぐらい役割は果たしてくれたんじゃなかろうか。
「私は、あなたの三十歳の日の心の中にいた童貞・処女の幻影」。

 作画レベルがもっと高ければ、処女信仰童貞の願望をアホな形で具体化したような なつは、更に人気を取れたキャラクターじゃなかろうか。
双子の女神、女装が可愛すぎるマカロンも、良いポジションに居て魅力があった。
 もうちょっと、いい歳して彼女・彼氏が居ない人達に勇気を与えてくれる内容だと更に良かったかと思いつつ、あんまりそこに縛られすぎると物語としては面白くなくなる危険性が高く、「こんな彼女が居ればいいのになあ、オレならこの主人公より上手く付き合えるぞ」と思わせるだけでも意味はあったろうか。
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掲示板終了

 うわー、すみません、掲示板に使っていたOTDがサービスを終了してしまったようです。
 そういう事が予定されてるとは全然気付いておらず、バックアップも新しい物については取ってなくて、せっかくの皆様の書き込みを、申し訳ありません。

 今後は、うーん、もう掲示板を作るよりはブログのコメント欄で替えてはどうかと思いまして、しばらくは様子を見つつそのように。
掲示板やっぱりあった方が良い、と思い至りましたら、どこかをまた借りるようにします。
 ほぼ日常のどーでもいい事しか書いておりませんが、Twitterも始めております。
日記・雑談 | コメント:4 | トラックバック:0 |

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』最終11話.「あの夏に咲く花」

 シリーズ開始当初、もっと厳しい、ダークな、嫌な内容を予想していたため、そこいらには余り踏み込まないで終わったことに、物足りなさを感じつつもホッとする。
 誰でも考えたろう、「こうなって終わる物語なんだろうな」という、大体その通りのエンディング。
 なのに引き込まれ、面白く見てしまったのは、キャラクターそれぞれが的確に捉えられ・彫り込まれていたこと、不足無くドラマを描いていること、めんまの可愛さを全体のテイストとして通しきっていること、等々、丁寧でブレない作りの成果。

 苦悩する仁太よりも、屈折しきっていて賢いが鈍くビックリするぐらい抜けたところのある集が魅力的だった。
わざと可愛くなく、痛々しいぐらいに描かれた女装姿からは、逆にスタッフの愛情を感じたり。
 鉄道は、もうちょっと内面に迫って欲しかったかなあ。
あんまりやると、生者では唯一全開で明るく元気なヤツなのに暗くなりそうなのと、語ったあれぐらいで歪みの全部だ、って事でもあるか。

 物凄く楽しく過ごした子供時代が、それ故、残酷すぎる欠落によりいつまでも続く呪縛になってしまう。
「めんまが皆に会いたかった・別れを言いたかった」ストーリーだけど、「きちんと別れを…溜めた気持ちを言いたかった皆が再会を望んだ」とも言え、互いの想いが通じ合って昇華されていくクライマックスは正しく感動的。
 めんまの家族にもあと少しだけフォローが欲しかったけど、弟・聡志が生きて・成長していく事を認められたので、もう楽にはなっていたんだろうな。
親であれば、ある程度「悲しみ続ける自由」も認められるべきだし。

 真面目に・一生懸命に・優しい気持ちで作られたアニメ。
 哀しくはありつつ、見終わって感じるのは爽やかさ。
 面白かった。
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