オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『機動戦士ガンダムAGE』24.「Xラウンダー」

 アセム編に入ってから、色々と上手く噛み合いだしたようで、面白い部分が出て来た。
 特に、アスノ家二世代の確執。
 フリットは、ユリン及び母親を殺されたことを恨みに思い、ヴェイガンに対し激しい憎しみを抱く。
対話や和平が成り立つとは恐らく思っていない。
それでも、「ヴェイガン殲滅のためならどんな犠牲も払う」という所まで狂信的にならず、被害者は少なく…といった戦い方を考えられるのは、年月による熟成か、立場がもたらす責任感か。
 アセムは、ゼハートとの学園生活で友情を育んでおり、ヴェイガンを理解できない・憎むべき相手とは思っていない。
父への反発、その父が敵を憎悪する理由に、母ではない少女の死が関わり、結果として愛に満たされない母の存在が生み出されており、理解したくない気持ちも?(これは知らないんだっけ)

 親子の過ごした時間や、それがもたらす考え方の違いが、真逆とも言えるヴェイガンへの対応に現れている。
 誰一人犠牲を出したくない、というアセムの子供っぽい反応も、実戦経験不足とやはり父親への反発がもたらしたもので、この確執は面白くなりそうだなあ…と思っていたが…

 えええ、アセム豹変?
 ゼハートと戦って負けたから?ロマリーが自分より彼を選ぶようなそぶり(と思い込んだ)を見せたから?
ちょっと変化が急すぎて、付いていけない。
 うーん…こういう形に変える理由がよく分からないなあ。
良い子過ぎるアセムの幼くて未熟な側面を描くプロセス?
ここから、大きく回ってまたゼハート・ヴェイガンとの友情が成り立つようになるのか。
 ゼハートの心が異様に広いため、まだ復縁の道はありそうだけど、普通なら完全に断絶、憎しみ合う仲になって不思議無い。

 ヴェイガンとの戦いで、敵一対味方複数、というフォーメーションを指示するフリットは、何となく有能。
それだけ圧倒的な戦力差があったから、取れた戦法だけど。
戦艦等の全力砲撃で戦闘空間を分断し、細かく分けた一つに地球側全戦力を投入、効率的に敵を壊滅させていく、とか。
 自分ならではの戦い方を見つけろ、というような事を言われ、試行錯誤するアセム。
しかし…新しい戦闘パーツで優位に立っては、楽すぎるような。

 三世代目、アセムの子供編。
 ヴェイガン女性との間に子供が出来れば一番良いと思うんだけど、まだそういう候補は居ないか。
 じゃあ、乗船の大破により宇宙を漂流していたロマリーをゼハートが救助、数日を彼の船室で過ごした後開放されアセムの元へ、死んだと思っていたロマリーの帰還にアセムの感情が爆発し…
で、どちらの子の可能性もある三世代目が生まれるのは如何でしょう?(一応は子供向けアニメ)
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『ブラック★ロックシューター』最終08話.「世界を超えて」

 「痛くしてゴメンね…私も痛くなるから!一緒に痛くなろうよ!」というマトのセリフが、作品テーマだったのかな。
 バーチャルに仮託せず、生身の自分として相手に向き合うと、喧嘩した時は勿論、語ったり遊んだりしているだけで容易に傷を付けてしまう。
 初めて出来た友達のマトは、「自分だけの友達」であって欲しいヨミ。
それが叶えられないと距離を置く彼女に対し、普通に皆と仲良くできる性格のため正しく理解できず、事もあろうにユウを伴い家を訪問しようとするマト。
別に誰も悪くないし、傷つけようという気持ちなど介在しない、でもヨミは「痛い」思いをしてしまう。
 普通のアニメなら、さしたる事件にも繋がらないため飛ばされがちな、恐ろしく繊細な心理表現。
 この積み重ねがあるから、「一緒に痛くなろう」という言葉が見る者に伝わってくる。

 ちょっと古い制作者世代だと、バーチャル=悪、とする紋切り型の描き方になりそうだが、「仮想世界のストレングスが生身のユウになっていた」とし、彼女とヒロインが友情を育む事で、バーチャルキャラクターでも決して隔絶した、理解し合えない存在ではない、と描くところが新世代。
 自己犠牲の精神まで持ち(仮想世界キャラは全員「犠牲」?)、マトとユウを深く思うストレングスは、今作の真のヒロイン…お姫様だったのかも知れないなあ。
ラストでの復活は、彼女にとって救いなのか、遙かな痛みの道を再び歩き出すだけなのか。
 仮想世界との人格交代が容易になったなら、マトが現実で悪いヤツらに絡まれ危ない時にはブラック★ロックシューターと入れ替わり、叩きのめしてもらう、という便利な使い方も可能?

 特にシリーズ後半部、話数が8話しかない弊害が出たものか、駆け足で終わっており、「ユウとストレングスの入れ替わり」なんて大きな真相さえサッと流されてしまったようで衝撃が十分には受け取れず、残念。
 仮想世界と現実の関わりも、あと少し時間を掛ければ、理屈でなく感覚で理解させるのが上手かったこの作品なりのやり方で、「何となく分かった」という所まで視聴者を引き摺って行けたかも知れないのに。
 ブラック★ロックシューターを描く作品なので仕方ないけれど、現実の、女の子同士のデリケートな関係性に大きな魅力を見出していたので、そこをもっと充実させて欲しかったなあ。
 とはいえ、見せられた範囲でも十分面白く興味深く、仮想世界バトルには大変な迫力があって、見応えのある作品だった。
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『モーレツ宇宙海賊』12.「永遠(とわ)よりの帰還」

 話数を費やして探した黄金の幽霊船。
別に謎の存在でも何でもなく、これまでにも幾度となく人が乗り込んで、船内の金銭に換えられる物は既に母星の経済危機を救うべく持ち出されている。
 ううう~ん…脱力な設定なんだけど、「宇宙海賊は茶番の海賊ショーを見せる事を主な仕事とする、何でも屋的な存在」というのと同じく、パターン通りの期待に応えず、肩透かしの真実を見せるのがこの作品のテーマなのか。

 それは対立構図の解消となる、二勢力睨み合いの場面も同様。
何が起きたのか分からなかったが、要は「子供のケンカに大人は付き合わない」って事?
 確かに、姉妹の確執がこじれるようだと、最悪の場合内戦状態になる恐れもあり、意見がぶつかる原因となっていた幽霊船…移民船について、二人が考えなかった「第三の選択」を相談もなく実行してしまうことで、もう争っても仕方ない状態へと追い込んでしまうのは有効…なのかも知れない。
 でも、やっぱり双方物分かりが良すぎる。
特にセレニティ王家側、海賊とアッサリ手を組んで姫に手を掛けさせるなど、有り得ない事のような。
いや、有り得るのか、この世界では。

 意外な展開は良いが、ここで驚くキャラクターは二人の姫だけなのだから、「彼女達の視点」をもっと意識してストーリーを描くべき。
通常通り茉莉香視点で進めておいて、実は姫にも視聴者にもナイショにしてましたが裏では色々やってました、という事の結果をサプライズとして示されても、素直に驚けないし、喜べない。
 茉莉香に、含んだような表情や行動、「?」と思わせる所(後に「ああ、伏線だったのか!」と分かる)があったっけ?
この辺が薄いと爽快感に欠け、アンフェアな印象を残してしまう。
 何となくは分かるけど、移民船内のシステムを秘密にする理由、セレニティ王国の政情など、姉妹が対立する原因となるものについて…次回以降、説明してくれるのかな。

 未熟な茉莉香が、船長として次第にクルー達に認められ、困難に遭う度成長する物語かと思っていたけれど、現状「判断も行動も的確、周りからも認められている」存在なので、それは期待しない方が良さそう。
いつもの「お楽しみ海賊ショー」ではない、実戦場に初めて飛び込んだのだから、判断を間違え、上手く行動が取れなくなって良かったような…いやまあ、今回も結局は「お楽しみ宝探し・お姫様ビックリショー」だった訳だけど。
 主人公の成長や、誤解から和解へと移り変わるウチに築かれる人間関係の嬉しさをスポイルしてしまうと、純粋に「ストーリーの面白さ」が期待される事となり、それはほぼやり尽くされた感のある宇宙物ではとても難しいと思うんだけどな。
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『オズマ』02.「潜航限界」

 一話目も余り良くなかったが、今回の作画は酷い。
 既に「松本 零士絵に雰囲気が似ているかどうか」なんて話ではなく、「今日のアニメとして許せるかどうか」。
時折、落書きみたいなキャラ絵が入り、画面を見続けるのが辛いレベル。

 お話としても…『眼下の敵』とか『U・ボート』をやりたかったのかな?しかし女艦長はそれほどの考えもなく行動していて、ただただ(居場所はほぼバレてるのに)隠れ続けるばかり。
 結局は敵側が気を利かせ戦力を引いてくれることで助かったのだから、それなら、マヤに直接銃口を突きつけて「下がらないとコイツを殺すぞ」芝居で済んだような。
それは松本世界的に、主人公側の選択肢には無い?
 部下を潜砂艦の追跡に付けてあるのかなあ…イキナリ現場から本部までノコノコと戻って報告しているハーロックもどきにも驚いた。

 ツッコミ甲斐はある作品だけど、暇が無く、視聴はここまでに。
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『妖狐×僕SS』11.「陽炎」

 舞台とキャラクターの設定から、いずれバトル物になると考えていたこの作品。
とにかく驚くぐらい、まったりノンビリした癒し系アニメ。
 感想を一言で表すと、「凜々蝶が可愛い」というコレに尽きる。
もちろん御狐神との相乗効果ではあるけれど、作品構成自体から「彼女を可愛く見せる」そのために作られているようで。
 高慢の裏側に控え目すぎるほどの優しさを隠し(隠しきれないが)、複雑なようで分かり易く、扱いきれない自らの対人対応に毎度落ち込んで反省して、でもまた同じ行動を取ってしまう彼女は、撫でてやりたくなるぐらいに愛しくさせられる造形。
 高品質な作画がそれを盛り立てる。
凜々蝶が四つん這いになった際のお尻のライン…まだ余り肉は付いていないが柔らかさを感じさせ明確に少年とは違う形を取らせており、その巧さにタメイキ。
こんな絵が描ければなあ。

 前回、珍しく作品のダークな側面が見られ、「イヤな展開を迎えてしまうのか」と身構えていたが、今回、長い御狐神の成長記録から明けてみれば、拍子抜けするほどの蜻蛉の良い奴ぶりで、丸く収まってしまう。
 普通だと不満を言いたくなる所だけど、何しろ「凜々蝶が可愛い」作品なので、彼女が必要以上に悲しまずに済んだのは喜ぶべき。

 のほほ~んとして見える御狐神に、あんな過去があったのは意外。
 これまで彼を支配する立場にあった女性に対し、態度だけでなく、肉体でもご奉仕していた?
といっても相手は美人だからなあ、さして辛そうでない、どころか羨まし…いやいや。
 酷い辛苦を味わってきたのに、凛々蝶にだけはあんな、偏愛行き過ぎみたいな対応が出来るものか。
だからこそ、彼女の中に「救い」を求めているのかな。
蜻蛉により凛々蝶が自らの「救い」にならなくなってしまうか、という疑惑が生まれた時、黒い顔が現れてきてたし。

 ぼーっとしているが無敵のカルタも、可愛い。
実体は余り可愛くないけど…そのギャップも魅力か。
 男前なのに、それをまるで活かさず、実体はとても情けない連勝も楽しい。
 メゾンの住人に、「イヤな奴」を一人も設定してないのが癒し系。
 このまま、シンドイ気持ちにさせるドラマティック展開ナシで、楽しく進んでくれるとイイなあ。
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『オズマ』01.「砂のクジラ」

『オズマ』

 松本 零士先生が、『999』から『1000年女王』『わが青春の…』など次々に自作がアニメ化されていた80年代に、映画作品用として書き下ろしていた脚本を元とし、制作されたテレビシリーズ。
 見て…ああ、なるほど、80年代の香り濃厚。
あの頃、『999』以外は正直「う~~ん…」という内容のモノが多かった松本映画化作品の一本としてなら、作られていても不思議ない中身。
しかし、現在、企画として掘り起こしてきてまでアニメ化する意味は、よく分からない。

 演出はボケていて「このシーンで何を言いたいのか」ハッキリせず、作画もシャンとしない。
 高橋 良輔が総監督、という点に期待してたんだけど、それらしく上手いところは少なくともこの第一話には見受けられず。
 WOWOW開局20周年記念作品、らしいのだから、せめて作画面だけでも充実させて欲しかった。

 主人公の乗る船に女性乗員が多い所は、松本作品には珍しく、今風。
 「仮面を付けたハーロック」的な風貌を持ちながら、砂煙の中で三十分に二度も対象を見失う敵司令官は、不必要なまでに無能さを感じさせ、緊張感が薄れる。
砂に飲まれて少女は死んだ、と判断したのだろうが、「少女の重要性」「司令官の執念」を示すべく、形だけでも降りて捜索すべきじゃなかろうか。
 目の前に銃口を突きつけられてからボチボチ潜砂を始める(エンジン起動から?)艦、という呑気な描き方が、また緊張感を削ぐ。
 次回への引きが弱い一話の終わり方も、視聴意欲を減退させてしまう。
 第二話以降の視聴は、時間があれば…という所で。
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映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』

 CSで放送された映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』を見る。
 迫力ある映像、スピーディーな展開で大変に楽しく見られた前映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』とは違う監督なのか。
しかし、乗っている感のある円谷作品だけあって、今作も面白い。

 前映画からそうだけど、視点が「人間(人類社会)」ではなく、「ウルトラマン」に置かれている。
人間体が登場するのはウルトラマンゼロだけ。
 特異な舞台設定で、下手をすると他人事になり感情移入を阻害してしまいそうだけど、分かり易い危機の提示と、考える暇も与えない怒濤の展開により、見る者を一気に画面内へと引き込む。
 ゼロが「視点」を持ったまま、異宇宙の異惑星へと赴き、その星の人間と融合するため、オリジナルテレビシリーズで何度も示された「地球人類の立場から超越存在ウルトラマンの来訪を見る」のではなく、「使命を持って星を訪れたウルトラマンが自らの都合との擦り合わせにより傷ついた人間の体を借りる」という逆方向からの切り口で、作品世界を見られるのが面白い。

 ウルトラマンが存在する宇宙「ではない」から出来る、円谷アナザーヒーロー達との夢の共演。
 ファイアーマン、ミラーマン、ジャンボーグA…大好きだったヒーロー達がリニューアルされた姿を見せてくれ、テンション上がる。
 全員ちょっと名前が変えられており、BGMも主題歌と「似てるけど違う」曲になっているのは、円谷だけで済まない権利関係故?
まあ、ジャンボーグAなんかオリジナル「セスナが変身」のままでは使い辛く、ファイアーマンもミラーマンもキャラを立たせるためか性格付けは大きく変えられているため、むしろ同じ名前は使わない方が良いのかも。
 宇宙を割って登場するグレンファイヤー、頭脳派の戦いを見せるミラーナイト、「叫べナオ!ジャンファイト!」に鳥肌が立ったジャンボット、みんな良いキャラクターだからこれ一本で終わらせるのは惜しい。
本当にゼロを中心とする新警備隊を結成し、ケンカして和解して友情を深めつつ戦う新作が見たいなあ。

 この短時間によく詰め込んだ!とは思うけど、やっぱりアチコチ消化不良気味。
もう三十分あれば色々膨らませて、より盛り上がる内容に出来たかと思うが…細かいことを振り落とす、このスピード感は無くなってしまうので良し悪し。
 旧ウルトラお父さん世代も、子供達も楽しめる、面白い、好きな映画。
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『男子高校生の日常』08.「男子高校生とモトハルの姉」ほか

 原作未読。
 作画的には「美しい」とか「高レベル」というものでなく、イキナリ掴まれるような内容でもないが…
 良い意味で馬鹿馬鹿しく、下らなく、しょーもなくて、第一話で数回笑ってしまい、以来ずっと見ている。

 『日常』もそうだけど、上に「男子高校生の」が付いたこの作品も、全然「日常」じゃないよね。
まあ、客観的に見ても超常的だったりする『日常』よりは、コチラの方が、自分が男子高校生だった頃の自意識過剰ぶりや愚かさを思い出し、拡大理解するに、有り得なくもないと思える部分はあるか。
 河原の土手で、ライトノベル的な会話を男子・女子高校生が繰り広げるネタが好き。
「風がこの町に悪いものを運んできた」なんて、ラノベや少年漫画に毒された脳からイカニモ出て来そうなアホらしさで、笑う。

 今回の、隣の家と向かい合ったベランダを通し会話する男女。
その一昔前漫画的シチュエイションが羨ましい余り、5メートルの距離を飛んで隣家少女のベランダにしがみつく、バカ男子の行動力と頭の悪さが素晴らしい。
 それだけ積極的な事が出来るなら、普段から隣の少女と会話を心懸け仲良くしておけば、DVDぐらい普通に貸してくれたんじゃなかろうか。
 「モテたい」とかそういう欲望を正しい方向に昇華させることが出来ず、暴走気味で最悪の選択肢を選んでしまうのもまた、バカ男子高校生らしいと言えばらしいか。

 ネタは良し悪し…個人的好みに合う・合わないの差が大きく、ピンと来ないモノは「?」という感想しか抱けなかったりする。
 長く愛されたり人々の記憶に残る作品かというとそれは分からないけど、だから気楽に見られるアニメ。
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