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『トータル・イクリプス』04.「朧月の群れ」

 二話目までのハードな展開は、凄かった。
 恐ろしい数と強さの敵に追われ、少しずつ人数を減らしていくヒロイン所属部隊の緊張感。
 敗走する機体を狙い撃たれ、いかなる対抗策も効果がない恐怖。
 生きたまま喰われる仲間と、それをただ見続けるしかないヒロインの絶望。
 飛び去る戦術機が掠めただけで民家の屋根が大きく破損し、衝撃で停めてある乗用車が震える、巨大なロボットを描こうとする細かな配慮もあり、見応えのあるシーンが連続した。

 BETAに対して有効な戦法はごく限られており、人類側の消耗は激しく、希望の持てない戦局。
 どうにか生き延びたヒロインは、これからどうなっていくのか…という期待を持って三話以降を見ているが…

 スーパーロボット物っぽい展開だなあ。
絶滅へと追いやられようとする世界が背景となっていることを、各国パイロットの対応から伺うのは難しい。
まあ、『ストライクウィッチーズ』だって相当シビアな背景を持ちつつ、少女達がパンツ(違うんだっけ)見せて飛び回る様を受け入れ、楽しんで見ていた訳で、ずっと正当にシリアスなこの作品にゴタゴタ言うのは何だけど。
 漫画版『ゲッターロボ號』のアラスカ戦線を思わせるところもあり、本来なら好みなぐらいの舞台設定。
 しかし…抵抗を感じるのは、二話までの重い絶望感に比べると、何もかも軽く感じてしまうから。
ここから物語が始まっていれば、普通に見ていられたと思う。

 悲劇のヒロインだった唯依が脇のキャラ扱いになり、ユウヤをメインで描いているのも、ちょっと距離を感じる理由。
 いかにもツンデレな態度を取っているので、いずれ彼女とユウヤの垣根が取れて接近し、負った心の傷が癒される展開になるのだろう。
 最初が強烈すぎた分、今の流れに馴染むまでもう少し時間を必要としそう。
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