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オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『まおゆう魔王勇者』最終12話.「「待たせたな、わたしの勇者」「寝坊しすぎだ、おれの魔王」」

 経済や宗教、社会システムの有り様をRPG的世界観に持ち込む、異色のファンタジーも終わり。
 『狼と香辛料』では、ちょっと経済的側面が分かり辛く、また薄く感じられた事を不満としていた気がするけど、この作品でも同様。
いや、こちらは頑張って難しいことを描いていたのかな…自分の理解力に難があっただけで。
 魔王が持つ、作品世界の平均水準を超える技術や知識により世界が改変されており、それは便利過ぎでは?と思っていたが、『JIN-仁-』『信長のシェフ』のような「タイムスリップにより知的優位性を持つキャラクターのドラマ」バリエーションだと考えれば、納得できる。

 知的巨人・魔王、化け物のような戦闘力を持つ勇者より、メイド姉みたいな市井の人間が、一歩踏み出す事により歴史の流れを変えていく所を面白く感じた。
 今作では人間世界がストーリーの中心になっていたから、続編があるなら魔族世界の理解や誤解、内紛など、見てみたい。
魔族は食べるモノに困ったりしてないんだっけ?

 無駄に巨乳で博識なのに男女関係への知識や実践力に欠ける魔王は、可愛くて魅力的だった。
 彼女と、勇者を挟んで三角関係を形成する女騎士の位置が面白く、女性同士で火花を散らしつつ互いを尊重し合う所は爽やか。
 メイド妹の元気さには救われる…この子が笑顔で居られるなら少々の事は大目にみられるぐらい。
 世界はまだまだ困難に満ちており、キャラも更に深化させられるはず。
ムズカシイことは置いて、勇者と魔王の奥手なラブコメをもうちょっと見たいなあ、という理由だけでも、続編を期待したい。
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『たまこまーけっと』最終12話.「今年もまた暮れてった」

 京都アニメーションらしい恐るべきハイクオリティーな作風と、拍子抜けするぐらい何も無い日々の描写が、見る者を不安にさえさせてしまうアニメだった。
 一応は物語を閉じる仕掛けだったのだと思う、王子の妃捜し。
誰しも「たまこが候補になる」と予想したろうし、「でも嫁いでいく事はない」も分かっていたろう。
 具体的に描かれはしないけど「チョイは王子が好きで、王子も彼女を大事に思っており、二人の気持ちが確認できればそこでまとまる関係」というのも、ハッピーな物語にするには当然取るべきと考えられる路線。
 …ハラハラさせ、没入させ、高い充足感を与えるストーリーにすることは、最初から目指されていない。

 その代わり?キャラクター達は嫌味なく、衝突する姿を見せず描かれ、ふわっとした後味だけを残す。
 たまこともち蔵、みどりは三角関係を形成するのかと思ったが、そこまで行かず終わってしまった。
もち蔵…自分の誕生日より、あんこの悩みに心をとられ、たまこから差し出されたプレゼントのケーキ?に意表を突かれて涙ぐむ所なんて、モテモテになっても許せるぐらい好感の持てる男の子だったんだけどな。
 史織のエピソードはサラッと流され、後は内面にほとんど触れる事が無くて、物足りない。
 豆腐屋の小太り男が、さゆりに寄せる気持ち・結婚への想いなど、どうせ描くならもうちょっとフォローして上げても…

 でもたまこは元気でボケてる良い子であり、バトン部の振り付けに正面から悩み続けるみどりが愛しく、チョイチョイ一言で笑いを持っていくかんなも好き。
 もっと波乱を起こすキャラであって欲しかったけど、チョイの可愛さ・デラに対してのみ表すキツさも素晴らしい。
 たまこ母の不在、というのがシリーズを通して感じられ、分かり易く泣いたり喚いたりする訳ではないけれど、たまこの気持ちは伝わってきて、上手い。
あんこにはもっとストレートな感情表現をさせても良かったかな…でもまあ、やり過ぎると、ふわふわした作品の感触を損なう恐れがあるか。

 毎回、作画には驚かされる所があり、何気ない一家団欒を真上のアングルから長く描くシーンなんて、地味なのにその面倒さを考えると気が遠くなってしまう。
 人気があったなら続編は作れるだろうし、ココで完結しても問題ないアニメ。
でも時を経て、ふと、またこの居心地の良さに還りたくなる事、あるかも知れない。

 プロモーション的に流された京アニのCM。
 水泳男子のバージョン、そういえば女性向けアニメをこの会社はほぼ手掛けていないよう思われるので、こういう挑戦は面白いかも。
これまでの顧客である男性視聴者が付いてくるかどうかは分からないけど。
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