オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『はたらく魔王さま!』最終13話.「魔王と勇者、真っ当に仕事に励む」

 拍子抜けするぐらい、特に構えた所のない最終回。
原作の流れからこうなっているのだろうか。
 多少編成を変えて、エンテ・イスラ伝説の邪神が甦り笹塚を襲うのに魔王・勇者が立ち向かうとか、元の世界へと旅立つ魔王らを千穂が見送る(「夢」として は示されたが)あるいは行動を共にする、といったシーズンクライマックスらしい体裁は取れたと思うが、そういうことを「しない」のがこの作品の特色だか ら、これで良いのか。

 非情になり切れない…どころか、お人好しすぎるぐらいの真奥は、どうしてエンテ・イスラ人間界に仇なす魔王となったんだろう。
見逃してしまった話があるので分からないけれど、このシーズンでは描かれなかったように思う。
 この経緯が解明される時、エミリアとの確執も無くなる?
 だからまあ、次シーズンへと持ち越し、なのかな。

 登場キャラみんな真面目にやっているのだが、何もかも窮乏して自由な行動が許されない状態で、それを認めたり虚勢を張ったりする姿はコミカルに写り、魔王・勇者のファンタジー類似作品と大きく差別化できていた。
 大破壊バトルもあるにはあったけど、それらを呑み込んで淡々と、貧乏くさくある日常の方が、面白かったな。
 全然見足りていないので、次シリーズを希望。
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『革命機ヴァルヴレイヴ』11.「軍事法廷第54号」

 父親を人質に取られ、皆を率いる総理大臣として苦しい決断を迫られるショーコ。
 「大人」な指導者を持たない学生達のドラマ、が主軸の作品なので、父親(しかもきちんと立派な)を自分達の元に迎え入れるはずはなく、既にアイナも殺しており、恐らく死ぬんだろうな…という予測が立つ。
そして、その通り。
 ショーコ苦渋の決断があると良かったかなあ。
実際は、何もしないウチに事態が悲劇へと動いていった訳で。
まあ「みんなを守るのが私の使命、そのためには父親を犠牲にするのもやむなし」なんて決断を、これまで普通に明るく生きてきた少女が下せる訳なく、放っておけばこうなると分かっていながら何もしない、というのが精一杯果たした総理大臣としての責務だろうか。

 今回、非道なマネをした敵の人間は、ショーコが怒りを燃やし憎しみを乗り越える対象として重要な存在になりそう…なモノだけど、死んだ?
 死が凄くアッサリ扱われるのは、この作品の特徴かな。
上院議員フィガロとか、手強いようで抜けている交渉相手として生き残っていくと思ったのに、印象にすら残り辛い退場だし。
 その割にはショーコとか、シリーズ開幕での絶対死んでいるシチュエイションからも、制作者都合により無事生還。
「死」を無意味にしてしまうヴァルブレイブ搭乗員達、死生を含み全てをコントロールする便利なエルエルフ(面白いキャラだとは思うけど)、異常になったハルトを受け入れ性行為に及ぶ(最後までいったのかは分からないが)サキと彼女への求婚…
 何だかこう、作品内でイメージに齟齬が生じているような居心地の悪さ。
 ぎゅうぎゅうに詰め込まれたキャラクターや設定の量からも、スッキリさせず雑然とさせるのが狙いなのかな。
 ヴァルブレイブのハラキリブレイドが表すように、限界の死を越えた先にある何かを見せたい意図が?

 サキは、愛情でなく責任感からのハルト求婚は、受けないだろうな。
 体に大きな変化が生じているはずの二人の性交…結果、妊娠するとか?
妊娠期間はごく短く出産、生まれた子はすぐ主人公らと同じ年齢まで成長し、ヴァルブレイブに乗るため用意された命として驚異的な能力を発揮…それじゃ割と月並みか。
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単行本「ママが 受精し(うけとめ)てあげる」

 本日、新刊単行本「ママが 受精し(うけとめ)てあげる」発売されます。
 毎度図々しくも買って下さい買って下さいばっかり申し上げましてすみません…けれども、えー、よろしくお願い致します!
 こちらで内容サンプル画像も見られるようにしてみました。
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映画『ドゥームズデイ』

 CSで放送された映画『ドゥームズデイ』を見る。
 監督は洞窟モンスターホラー『ディセント』が強烈だったニール・マーシャル。

 病原菌の蔓延、発病の恐怖からパニックになり、閉鎖される街(かなり広い範囲だけど)…『バイオハザード』っぽい。
壮絶な戦闘力を持つヒロインは『攻殻機動隊』?
彼女率いる部隊に下されるミッションは『ニューヨーク1997』、特殊装甲車で乗り込むが襲撃を受け…辺りは『エイリアン2』か。
薄い必然性で急に中世の雰囲気、『ロード・オブ・ザ・リング』風にもしてみる、やりたい放題のガチャガチャな内容。
 覚悟を持って任務に臨んだはずの隊員がお人好しというか油断しすぎた間抜けだったり、その任務の経過は「これでいいの?」だったり、お城関係のアレコレが投げ出されたまま終わってしまったり、実にいい加減。

 しかしつまらないかというとそうでもなく、B級映画のパワーには溢れていて、最後まで退屈させない。
 人体破壊・殺人シーンを凄く楽しげに演出しているのは好み。
 義眼を使ったヒロインの戦いぶりなんか面白かったのに、最初だけで余り使われず残念。
生き別れの母親は絶対に変わり果てた姿で再登場すると思ったが、皆無…フツーに死んだのかな。
 映画イメージ寄せ集めも『マッドマックス』を堂々とやり始める下りで、大笑いしてしまった。
 傑作でも出来の良い内容でもないけれど、「そんなバカな~」が連続する、好きなタイプの映画。
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『ダンボール戦機WARS』11.「語りつがれるもの」

 学園の試験話。
 劇中で開発者が危惧していた、LBXの危険な運用を、正に主人公らの通う学園が行っているような……すぐ現実の軍事に転用できそうなデータを蓄積し続けているとしか思えないんだけど。
まあ、実際に死人が出ている訳ではないし、「サバイバルゲームは軍事シミュレーション目的か」といえばそんなことも無い訳で、余りウルサイことを考えるべきではないか。
 しかし、LBXを中心にした学園なら、その開発者の発言や思想ぐらい教科書に載っていそうなもの。
実戦的知識の方に重きを置いている?
平和利用を目指した開発者の考えを生徒達が知る事について、学園上層部側は歓迎していないとか。

 このシリーズは、前二作もほぼ一年の放送期間を取っており、今作もそのぐらいだと思われる。
だからドタバタ展開せず、ゆっくり設定や人間関係を固めている状況なのだろう…が、このところ大きく展開しておらず、緩み気味の各話完結話が続いているようで、うーん。
 面白いと思った「主人公達は上からの命令により戦場に赴いており、世界全体の戦況でその戦いにどのぐらいの意味があるのか、理解しきっている訳ではない」という基本設定も、各話に込めるバトルやドラマのアイディアが弱いと、次回への引きまで弱くしてしまう。
 その辺に不満を持つような年齢の視聴者に向けた作品ではない、ということかも知れないけれど。
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『翠星のガルガンティア』09.「深海の秘密」

 何か起こりそうで大事件は起こらないまま、レドの人間性萌芽とそれを阻む障害、船団構成員の彫り込み、この世界における日常提示が続いてきたけれど、今回は世界の真相に迫る展開。
 人類の宿敵であるヒディアーズと、同様の体組織を持ちつつ戦闘能力は低い地球のクジライカ。
 両者の関係は、SF的に良くある
「元は人類の関与により生み出された生物兵器」
「レドの降り立った地球は彼の居た時間から遥か過去にあり、その頃のクジライカはさしたる危険もない存在だった」
「レドの攻撃で殲滅の危機を迎えた彼らは、組み込まれた適応能力により急速進化、空を飛び強力な攻撃力を備え巨大化し宇宙にまで進出、やがてヒディアーズとなる」
「使命と怒りに駆られたレドの行動が、未来への脅威を生み出してしまった」
こんな感じかと予想したけれど、遥かにゾワッとする実体。

 ただの戦争だったのか…「ただの戦争」。
 チェインバーが強力すぎ、戦いへの緊張感が薄いのは不満だったけど、それも意味があった訳ね。
 互角の戦力を持ち得ない敵の大量殺害、まだ戦闘力すら持たない幼生体でさえ残さず殺戮。
地球人との交流を通じて人間性が目覚めつつあったレドに、これはキツい。
 真相を隠して戦いを強要する人類銀河同盟って非情、と思うが、互いに全く別の進化を辿り、既に話し合う事も難しい存在同士になっているのだろうから、ど うであれ戦わせる事は決まっている兵士に真実を知らせる意味などあるのか、無用に戸惑わせるだけではないか、という判断なのかな。

 宇宙に出られるぐらいには文明が進化していたはずの地球人類は、何故退化したのか疑問だったが…現状で必要十分だった?
 恐ろしい攻撃能力を持つヒディアーズも、さしたる脅威のない地球上では「警戒は必要ながら、共存可能な相手」に留まっている。
 宇宙で戦い続ける両勢力は強大な力を持つに到ったが、地球で穏やかに暮らす二勢力と比べて幸せであるとは思えない。
 色々な事が読み取れそうな物語だなあ。
オリジナルの設定であるそれぞれに、何が仮託されていると読み解くか、それによっても全く違って見えそう。
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