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『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』09.「モテないし、夏が終わる」

 夏休み三部作完結編…?
 家に引きこもってグダグダと日々を過ごしてしまうダメさ加減に笑ったり、身に詰まされたり。
 自分は高校時代、川で泳いだり隣町まで自転車で行ったりそこそこアクティブに過ごしていたと記憶しているけれど、それは「他にする事がなかったから」。
現代のような携帯電話はもちろんパソコンもなく、地方でテレビ局は二つのみ、レンタルビデオなんて気の効いたシステムが出来るのは数年後の話、自宅の漫画や小説は飽きるほど読み返して…そうなると、外に出る以外、時間の潰しようがない。
 必要に迫られたからアウトドアで過ごしたり、友人宅をハシゴ(そしてその家の漫画を読み尽くす)した訳で、部屋にこもっていても楽しく過ごせる方法が今 ぐらい多くあれば、どうなっていたか分かったモンじゃない、というかこのヒロインと変わらなかったろうコトは容易に想像が付く。

 お話が、原作で未読のエリアに入ってきたため、より楽しく見られる。
 友人少女が勤めていたような、可愛い制服の店でバイトしてみれば良いのに、智子。
妙な気合いや思い込みを取り去り、普通程度に可愛い服、スッキリした髪型でニッコリ笑えば、素材は悪くないんだし(特にアニメ版では)モテることもありそう。
 いずれそういうエピソードもある…かも知れないけど、「看板に偽りあり」にもなりかねないため、そうそう簡単に繰り出せる手ではないのかな。

 異常行動の目立つ智子に対し、周囲の目線は、ちょっと不自然なぐらい優しい。
 いやー、現実には、智子のような相手を嫌い、悪し様に罵る人も居そうなもの。
ただ、そういう存在があると、彼女の「考えすぎて迷走・暴走」が「まんざら考えすぎとばかりも言えない」ことになってしまい、ある意味世間と噛み合ってしまうのか。
 ケーキ屋さんで可愛くバイトをしたいという彼女の夢が、ベルトコンベアー作業のケーキ工場でオッサンオバサンに混じって機械的に働かされることで粉々になる、このギャグに大笑いしてしまった。
可哀想だなあ。

『サーバント×サービス』09.「ありますか 心のゆとりと 積み重ね」

 開始当初、てっきりルーシーと一宮が恋に落ちると思っていたので、全然違う形になったのは意外。
生真面目なルーシーには、一宮が最適の相手だと…まあ、だからこそドラマとしては面白味に欠ける恐れがあるのか。
 ルーシーと絡む事で、見た目では分からない内面が明らかになってくる長谷部。
一宮をイジメる事で、フクザツに屈折した性格が露わになる千早。
ペアの相手を取り替えて考えた場合、現状ほどの可笑しさに繋げられたかは疑問。

 途中、見逃した回があるようで、イキナリ当たり前のようにうさぎの縫いぐるみが喋っていて、面食らう。
 あくまで現実に即している作品なのに、「呪いでうさぎに変えられた人」とかそんな?と思いつつ調べると…遠隔操作ぬいぐるみなのね。
なーんだ…いやいや、十分現実離れした設定のような。
 これがアリなら、役所の全PCを制御する自律思考型美少女プログラムなんかもレギュラーに加えられそう。
毎日のように窓口にやってくるバーサンが、実はとうに亡くなっていて霊体として来ており、一部の職員だけにしか見えてないとか。

 役所の仕事に絡んだエピソードがもうちょっと欲しい気はするけど、大きなプロジェクトが動いている訳でもない日々の業務を愉快に描くには限界があり、このぐらいが良い案配かな。
 気軽に見られて、楽しい。

『宇宙戦艦ヤマト2199』最終第七章「そして艦は行く」

 第一章を除き、劇場で鑑賞。
 自分はオリジナル『ヤマト』に大きく人生を変えられた年代の人間で、だから思い入れが強く、「聖典を安易に変えること、まかりならん」などとウルサイことを言い出しがち。
 それでも、最後まで飽きさせず呆れさせず興味を持って見続けさせられ、いい加減だった設定の辻褄合わせや、搭乗員(特に女性)の増加、「ヤマトの謎」 「ガミラス内部闘争」など現代的な味付けは成功している部分が多く、しっかり考えられた新しい戦闘シーンの迫力や面白さには感心させられさえしたのだから、大したもの。
 高いレベルで推移した作画は嬉しい(だから一部の崩れが目立ってしまっているが)。
 オリジナルに忠実な音楽、新しく作られたガミラス国歌も素晴らしい。
 誉められる部分は数多く。

 でも、感心しない所も。
 旧作で主題に据えられた「沖田と古代の父子関係」が、ほぼ無くなっている。
艦橋勤務時以外の個人的な交わりとか、記憶にないぐらい。
 古代は、旧作での「感情的で未完成だが強い意志を持ち、劇中で大きく成長する」キャラクターではなく、「感情的に安定しており士官に相応しい能力を最初から発揮、(初めての?)恋愛に動揺する」男性になっている。
 何かに反発したり、激情に任せた行動を取る古代の強い個性は、主に新キャラクター達へと分配されており、ために彼の影は薄くなってしまった。
 ガミラス決戦で見せる雪への気持ちの爆発が大きな見せ場になるはずだったろうが…結果として役に立っておらず、残念。
 新作は群像劇であり、個人というより乗員全員の関係性、更には「ヤマト」という艦そのものが大きく変化し、成長する物語、なんだと思うけど、つい古代を「主人公」と捉えてしまう身としては不満。

 さしたる原因も無いよう見えるのに、女性キャラにモテる古代。
数人の女性キャラから好意を寄せられる部分にこそ、今風「主人公」としての才覚がある、のかな。
 萌え作品には、伝統的な有り様を示す「親」不在のことが多い。
 『ヤマト』現代風リニューアルは、その辺にも及んでいるのか。

 この後は、特にラスト近くの内容に触れてしまうので御注意。





 ガミラス内部の権力闘争や将校の関係、非情なだけでなく権力者としての才覚を見せるデスラーなど、敵側事情は面白かったんだけど…
 結局、細かい事など血迷ったデスラーの暴挙で全部吹き飛んでしまい、ガッカリ。
ガミラスに犠牲を出す事と、イスカンダルとの関係と、どう繋げるつもりだったのか。
 デスラーの動機…スターシャとの約束?彼女が好きだった?
描写の不足もあり、独裁者としてはいかにも弱い。

 イスカンダル、スターシャ。
 デスラーとの約束を大事に覚えている様子を見せながら、しかし守と関係を結んだ?
 イスカンダルまで辿り着いたヤマトに対し、波動エンジンを兵器に転用した事などからコスモリバースシステムの譲渡を渋ったり、印象が宜しくない。
「じゃあどうすれば良かったんだ」としか思えないし。
 自分達が使用した決戦兵器を他種族が持つ事に否定的、というのは、核兵器保有に対するアメリカ的な?
 旧作のスターシャは地球人に希望を与える「女神」のようだったが、今作では「女」であって超越存在などではない捉え方。

 突然ヤマトに拾われるミーゼラ、急に彼女を(古代を、ならともかく)庇い死亡する雪、ヤマトに光線兵器以外の武装があるのを聞いていなかったのか逆襲され爆散するデスラー、地球でなく一個人を救うため勝手に発動する守コスモリバースシステム、限定範囲使用だし「試射」扱いで凌ぐのかと思えば律儀に使用で きなくなるシステム、説明はないけど死んだばかりの沖田を取り込んで再使用可能に…
 色々、台無しにしているような。
 沖田の死に、「ああ、コレを充填すればまたコスモリバースシステムが使えそう」という余計な意味を持たせないで欲しかったなあ。
「地球か…何もかも皆懐かしい」にも、彼自身がそうなる事を知っていたかは分からないが、自分システムにより「懐かしい地球に何もかも皆戻す」意味が含まれてしまう。

 特にラスト四話について、不満点が多く、残念。
 詰め込まれた様々な要素をわずか四話で結実させられるのか不安だったけど、やっぱり相当な無理が出てしまった印象。
 もう少し話数を増やし、個々の事情について彫り込んで描けば「なるほど、そういう事か」と納得でき、面白さに繋げられたかも知れないのだが。
旧作で哀れな最期を遂げたヒスが、倒れたヒルデを助ける、なんて、ちょっとした所だけど凄く嬉しいシーンだったのに。

 でも、それでも。
 「次」があるなら、またこのスタッフで。
 文句も言いながら、とても楽しませて頂きました。
面白い『ヤマト』を、ありがとうございました。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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