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『干物妹!うまるちゃん』最終12話.「うまるとみんな」

 癒やし系ほのぼのダメ妹アニメ、最終回。
 うまるがとにかく可愛い……外面の良い整えた姿じゃなく、家の中でグダグダした所が可愛くて、癒やされる。
 他のレギュラー少女も、たまに出てしまう秋田弁と大食いが印象的な菜々、おバカさんさが愛しいシルフィン、切絵……は兄との関係がまだ少し彫り込み不足ではあったが、それぞれに魅力的。
 少女四人、全員に兄が居る設定なのかな、まだ菜々の方は明らかにされていないが。
いずれ、兄達側のドラマ(コメディー)も展開される?

 本編終了後のCMミニコーナーにも過度なほどの気合いが。
 楽しみに見ていたため、終了は寂しい。
ソフトのセールス成績等が良ければ第二期もあるかな。
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『監獄学園』最終12話.「グッドモーニング プリズン!」

 原作単行本(未読)のシリアスタッチな表紙やタイトルの雰囲気から、真面目なストーリーだと誤解していたこの作品。
しかし、ここまで大馬鹿(褒め言葉)で、下ネタ連発のお下品内容(大好き)とは、アニメシリーズ開幕時にもまだ予測できていなかった。
 特に裏生徒会副会長に関する馬鹿ギャグの暴走が壮絶。
鬼のように厳しくありながら、裏生徒会会長には不必要なまでに強い忠誠心を示し、「エロ漫画のキャラか!」と思うほど大量の体液を垂れ流しつつ、誇り高く、囚人の最後の願いを叶えるためなら虫取りに全力を尽くす誠意も見せる。
作中、最も魅力的な……少なくとも強烈なキャラなのは確かだろう。
制作者も、描いているウチにどんどん楽しくなっていったと思われるノリノリ加減。

 書記・花も、男性に関する知識が乏しく、変な方向へと暴発する思考が面白かった。
シリーズクライマックスで見せた、清志との息詰まるバカ攻防とか、実に素晴らしい。
 比べると裏生徒会長の影は最も薄かったような……しかし、彼女含む裏生徒会三人組がこの作品を支える中核だったのは間違いない。
 おバカさんな内容、といってもバカな作品では勿論なく、考えられた脱獄計画、何度も破綻しかけながら最後には目的を達成するカタルシス、男達の熱い友情(薄い部分も)など、骨格はかなりしっかりしている。

 投獄される裏生徒会三人。
酷薄そうな表の生徒会長。
解放された男子生徒達は何を思うのか。
 第二期アニメ化があるなら、また面白くなりそうだなあ。

『WORKING!!!』最終13話.「まひるの決闘」

 ぽぷらが可愛かったなあ、最後まで恋愛沙汰に発展する相手が居なかったのは、残念なような良かったような。
強烈だった暴力女のイメージが拭いきれないまひるより、ぽぷらの方が魅力的だと思う……いや胸の差だけじゃなくて。
 杏子に対する依存が大きかった八千代は、そこから独立する際に問題が発生しそうに思ったけど、さほどでもなく。
 相馬、山田は、熱烈な恋に落ちるような関係でないにせよ、何となく互いを思いやる疑似兄妹ぶりは進展しそう。
 
 今期は、エンディングの「男性陣手拍子」「女性陣足ショットのみでのステップ」が抜群のリズム感で、「もうちょっと見たい」フラストレーションを起こさせる短さも上手く、印象的だった。
 原作未読だから分からないけど、特にアニメのシリーズとしてはこれで終わり、なのかな?
山田の家庭事情を始め、各員の恋愛や抱えた葛藤にも一応の決着を付けた。
 そうはいっても山田は店に残っており、男女間に波乱を起こすのはまだまだ可能で、更に言えばドラマの進展や恋愛の成就に対する関心より「コミカルな日常」の楽しさが、このアニメを見続けさせる要因になっていたと思えるため、必要があれば続けられはするのか。
 原作漫画で、キャラクターを入れ替えたスピンオフ的なシリーズが描かれているらしい、アニメ次期はそちらを題材にする形?

『がっこうぐらし!』最終12話.「そつぎょう」

 日常系ほのぼの萌え萌えゾンビ物……とか勝手なジャンル分けしていたけれど、その危ういバランスを最後まで取り続け、ゾンビホラーに固まりそうなシリーズクライマックスの危機状況を、ふわっとした「下校放送」で乗り切るアイディアには感心。
 死後も生前の行動を繰り返してしまう、とするゾンビ物は多い。
変わり果てた姿になっても学校にやってくる・残り続けるのが染みついた日常行動なら、下校を促す放送により学校を離れてしまうのもまた、反復学習的行動。
 ゾンビというバケモノは、「恐ろしさ」と共に「悲しさ」を備えるのが特徴。
ヨロヨロと下校し、再び登校しようとする生徒の姿は、不気味さがあり可笑しくて悲しい、なかなかに良質なゾンビ描写と感じられ、嬉しい。

 学校内に症状を抑える特効薬が備蓄されていたのは、ちょっと便利すぎるかなあ。
懸命に生徒達を守ろうとした慈先生のイメージを拡大したものが学校になっている、というような意図は分かるにせよ。
 こういうものを予め用意しておけるぐらいなら、日本中では相当な人数が生き残っているはず。
むしろ、これほど規模の大きいバイオハザード発生が不思議。
まあ、とても正気とは思えないこんな事態への対処マニュアルなんて、平常時であれば「何コレ?」であって、真面目に読むほどの価値無しと判断するのが当然か。

 卒業、という形で学校を去るのがキレイ。
送辞・答辞内容の上手さには、ホロリ。
 これからは、また別の避難所学校のお話になる?
大学へ進学、あるいは企業社屋に移って就職とか。
 現実を認識してしまった由紀……だと、ストーリーのテイストがかなり違う物になりそう。
 原作は続いているようだし、第二期のアニメ化も期待したい。

『のんのんびより りぴーと』最終12話.「一年がたった」

 第二期の最終回。
 このアニメらしくそんなに特別なことは起こらない終わり方……だけども、毎回の日常描写が実を結び、穏やかで楽しくて満たされた、しかし過疎の村でありいずれ上級生達は卒業し学校が寂しくなっていくことも感じられ、しみじみしてしまう一年の経過。
 縁側での超長回しに、演出と、支える作画への自信が感じられて楽しい。
これがラストカットの、何も起こらない「間」にも繋がり、時間の流れをより強調する形になっているのが上手い。

 普通に良い子のため印象が弱かった蛍。
家に帰った時の驚くべき甘えっ子ぶり披露で、一気に萌えキャラ化。
こういう娘が居たらそりゃあ嬉しいだろうなあ、全国のオヤジ世代視聴者のハート鷲掴みじゃなかろうか。
 背が低いのを気にする小鞠、おバカさん加減が愛しい夏海も、ウチの娘として頂けるものなら頂きたい(頂けません)。
 前回、れんげが使った謎の拳法・そすんすに大笑い。
北斗神拳並みの猛烈アクションだったけど、破壊力は特にない模様。
この飛んだ発想と絵の巧さがあれば、将来も安泰。

 可笑しい可愛いと、ただ喜んで見ていれば良い作品。
加えて、あちこちにチラチラと人生の真実とか死生観まで混ぜてあるよう感じられるのが、深み。
 とにかく好きなアニメだったため、最後はちょっと泣きそうに。
 原作の連載は続いており、アニメも人気があると思われるので、第三期がいずれ作られるだろうが。

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』最終12話.「下ネタよ永遠に」

 社会問題的な部分への批判は凄く抑えめにし(ほぼ無い)、下ネタ・馬鹿ネタを徹底したのが、いっそ心地よい。
 相対する敵として、最後まで在り続けると思われたアンナの変貌!
ストーカーというか厄介なターミネーターというか、「美人だから大抵のことは許される」範疇を遙かに超える異常性。
 作り手も彼女を描くのが段々楽しくなってきたのか悪ノリ暴走しており、キャラが面白くなりすぎて、当初は強烈だった綾女の影を薄くしてしまう騒ぎ。

 放送禁止用語を連発する綾女のセリフや、マークで隠された部分の絵は、ソフト化の際はオープンになる?(一部除き、なってるらしい)
いや、テンポ良く「隠す」のがギャグとして機能しており、全部見せれば・聞かせれば良いとばかりは言えないか。
 気楽に見られる、全力で作られた馬鹿アニメ。
面白かった。

『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』最終12話.「伊丹なら」

 最後まで、自衛隊スゲー、日本ツエーだけで押し通してしまったような感じがあり、ちょっと残念。
じゃあ自衛隊がコテンパンにやられる展開なら良かったかというとそうでもなく、遙かに進んだ技術で相手を圧倒する「架空戦記」っぽい楽しさは確かにあった。
 物理的常識が通用しない異世界の魔法攻撃に苦戦するとか、自衛隊員が攫われて人質になる、鹵獲された兵器が異世界人により使われるなど、あと少し苦労して緊張感を醸し出しても良かったような。

 アメリカ・ロシア・中国他、異世界での権益を狙う大国からの介入や妨害も期待したが……「温泉宿を襲撃する特殊部隊」「ロゥリィによりアッサリ撃退される」という分かり易い図式で終了。
 日本国内の反応も、異世界からの侵攻により多数の死傷者を出した国民感情を背景に複雑な物があるだろうと予想したけど、「自衛隊を嫌い与党の揚げ足取りを狙うバカ野党」「格好良い総理大臣や『太郎閣下』」「素晴らしく理性的な国民」といった、紋切り型だったり楽な描き方に終始。
 昨今の世界情勢に照らし、ドラゴンに襲われ圧政に苦しむ異世界民衆が大挙して日本への移民・難民認定を求めてきたら、政府はどういう対応を示すのか、とか考えてしまう。
まあ、この作品世界でそういう事態は起こり得ないだろうが。

 気軽に読める作品を意図したと思われる原作・アニメに対し、最初から描いていないことを勝手に期待して勝手に不満がられても、制作者は困るかな。
 キャラの魅力、文明間ギャップがもたらすコミカルさ、圧勝チート戦の気軽さなど、最後まで見続けさせる力を持つ作品だった。
 第二部ドラゴン退治は自衛隊が勝つんでしょう、としか言いようがないけど、それでも再開を楽しみに待ちたい。

映画『ジュラシック・ワールド』

 映画『ジュラシック・ワールド』を見る。
大ヒットシリーズの四作目。
 監督のコリン・トレヴォロウは、これが初の大作だけど、大ヒットしたため『スター・ウォーズ』の九作目も手がける出世ぶり。
 記録的な興行収益を叩き出した本作、どんな出来かと期待不安半々で見たが…

 ああ、悪くない。
こういったパニックアクション物のパターンを忠実に踏んだ作りで、斬新さはないが、安心して見ていられる。
映像的な驚きと満足感のあった『1』ほどではないにせよ、破綻気味だった『2』よりずっと良く、手堅い『3』に近い印象。
 有能な主人公、無理解な上層部、恐ろしい恐竜たち、(抑え気味ながら)ショッキングなシーン、必要な要素は不足なく入っている。
 CGの仕上がりも上々で、見応えあり。

 シリーズ初となる「既にオープンしたパークが舞台」という設定を、十分に活かせたとは言えないのが残念。
来園した客がパニックになるのはほとんどワンシーンのみだし、パークを指揮すべき女性は途中から責任を放り出し、巨大な損失にうろたえ醜態をさらすはずの経営会社オーナーはすぐ死んで退場。
カタストロフの恐怖と楽しさが薄い。
 このオーナー、「パークの目的は金じゃなくて人間の無力を思い知らせることだ」なんて、何事か哲学を持つようなことを言いながら、試作恐竜の射殺には金銭的理由で反対。
見かけ倒しの厚みがないキャラ。
 恐竜製造の遺伝子学者も、オーナーにさえ食って掛かる気骨を見せつつ、実は金が目当ての裏切り者。
 どう見ても制御できてないラプトルを、やたら実戦投入したがるインジェン社の馬鹿オジサンも同じく、「物語の都合で喋っている」ようにしか見えず。

 インドミナス・レックスの脱獄過程、余りに間抜け。
何よりまず、所在位置マーカーを確認するものだろう。
 「離婚しかけている兄弟の両親」というエピソードが、最終的にどうなったか放置されている。
危機を前に家族が一つになり乗り越える……という描き方にすると『3』そのものだから?それなら離婚設定なんか無くて良いような。
 さっき危うく囓られかけたラプトルと、バイクでチームのように併走して戦いに向かうオーウェンの頭が不思議(格好良いシーンではあるけど)。
 ラプトルは友達、でもなく、所詮は恐竜、でもない描き方が中途半端で消化不良。
これはしかし、「そこが良いんだよ」と捉える向きもあろうか。

 ストーリーに不満はありつつ、「ジュラシック・パーク・シリーズって全部こうじゃない」「映画『トランスフォーマー』シリーズの四作目まで見てきてお話に突っ込む奴いるか?」と言われればその通り。
 頭を空っぽにすればするほど楽しめる、エンターテイメント。
 文句言いつつ、入場料分の価値があるのは確か。

映画『ザ・ベイ』

 衛星で放送された映画『ザ・ベイ』を見る。
 疑似ドキュメンタリー…モキュメンタリーというんだっけ、形式のパンデミック、寄生虫大繁殖映画。
 前置きのダルいドラマがほとんど無く、イキナリ多数の人が苦しみだし、死ぬので、テンポは良い。
ただ、疑似ドキュメンタリーだから仕方ないとはいえ、物語として盛り上がらず、淡々と人が死に、途中から面倒になったように「町全滅」まで事態が飛んでしまうため、面白味は薄い。
 ホラー映画っぽい描写、特にゾンビ物を思わせるカットがあり、ジャンルを間違えて作っているような違和感。
 これだけの事件がそれで収まるのか?と拍子抜けするラスト。
原因不明で生き残るヒロインにも、???

 悪趣味・グロな表現が多々。
こういう映画が好きなら、まあまあ楽しめる内容。
 驚くのは、監督が『ナチュラル』『グッドモーニング, ベトナム』『レインマン』のバリー・レヴィンソンだということ。
あの監督がこういうのを撮るとは……
でもまあ、『スフィア』なんて変な映画もあったか。

映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』

 映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』を見る。
 「特撮監督としての」腕は素晴らしい樋口 真嗣監督、映画評論家として面白いことを言う町山 智浩が脚本(共著で、もう一人は『ガッチャマン』『MONSTERZ モンスターズ』と駄作の多い渡辺 雄介だけど)。

 うーん、良くない。
ドラマ部分に日本映画のグダグダ・ダサダサな描写が横溢、集中力を途切れさせるほど。
 不発弾の上に立ってガンガン蹴りつけ破天荒を気取るエレン、爆弾脇に描かれた絵の僅かな水色から海を連想する不自然さ、城壁に向かう流れ……もうこれら最初から全部手際が悪い。
早く巨人が出てくれ!と祈るばかり。
 巨人登場からの迫力・緊張感はなかなかだけど。
大きさ、恐ろしさがとても良く表現できていて。

 しかし、襲撃一段落後、ドラマに戻るとまたガックリ。
 人類の命運が掛かった作戦中、子供の泣き声がする、なんて理由でフラフラ無断行動し、巨人の子供に見つかって大騒ぎになり部隊を全滅の危機にさらす愚行。
「助けを求める仲間」さえ置き去りにしても任務遂行せねばならない局面だろうに、どういう教育が成されていたのか(訓練の描写もないし、どの程度の練度なのかサッパリ分からない)。
 性行為に及ぼうとする隊員らが、やっぱりというか突然巨人に襲われて殺される下りは、ホラー映画へのダメなオマージュみたいで笑ってしまう。
それにしても、見張りの一人すら置いてなかったのか……こんな「ビックリシーン」を入れたいばかりに、ヒラ隊員のみならず隊長や歴戦の勇者っぽいシキシマまでバカに描くのは、どんなもんだろ。

 立体起動装置を用いた実戦。
隊員達の基本戦闘能力が不明なため、動転して実力が出せていないのか元々こんなモノなのか、巨人の足を切ってるヤツは何なのか、「原作読んでれば大体分かりますよね」といった甘えた作りしか無く、誰が頑張っても死んでも他人事としか感じられない。
 作戦の要である爆薬搭載車を、チョイチョイ顔を出していた謎キャラが強奪する、ここから大きくストーリーが展開するかと思えば、ダンナを殺された女が狂乱して謎キャラを運転席から蹴り出して自爆。
えええええ印象、弱!
この「どうでもいい扱い」の謎キャラは何者か、物語上どういう役割を担わせたいのか、一周回って気になるけど、普通に言ってこれはヒドい。

 巨人に関する特撮以外、まるで見る所のない映画。
ダルいドラマ部分は大きくカットし(話は繋がらなくなるだろうが、繋がったからどうだって内容でもない)、特撮中心に編集すれば、前後編合わせても一時間チョイで済むんじゃなかろうか。
 さすがに、後編は、劇場では見ないかな。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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