オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『ワンパンマン』09.「不屈の正義」

 なんだこのアニメは!
面白い以外、何にも無いじゃないか!
面白けりゃ許されると思ってるのか!
面白くすることしか考えてないだろ!
 いやあ、面白い。

 「バカみたいに強いヒーロー」だけなら、スーパーマンなんかその典型な訳だし、そう珍しくはない。
しかし、「パンチ一発でどんな強敵も瞬殺」となると、物語を成り立たせるのは非常に困難。
 主人公が敵と戦い、負け、修行を積んで強くなり(「覚醒」とかに頼りこの過程省略も多いけど)勝利を収め、より強い敵に挑むのがバトル物の王道。
 最初から最強なんじゃ挫折も葛藤も有り得ず、面白く物語を構成するのは至難の業。
理解されないサイタマの不遇と、それを気にしない超然ぶり、発揮する圧倒的実力、傲岸不遜で毎度登場「最強の敵」、サイタマを見下したり示される力の差に切歯扼腕するヒーロー達の成長ドラマ、そういったものを上手く積み重ね、周到にストーリーを作っていくしかない。
 非常に高いレベルの作画パワーにも寄っているが、これで「面白い!」と感じさせてしまうのだから、もう凄いとしか言い様が。

 今回は、無免ライダーの熱い正義魂が感動的だった。
戦闘力は絶望的でも、精神力だけはサイタマより余程上なような。
 もうちょっとランクを上げてやって欲しい気はしつつ、それに見合う敵と常時戦わされていたらすぐ死ぬんだろう、と思うと上げない方が良いのか。
 それでも、各上ヒーロー達がバタバタ倒される中、恐ろしく強い深海王の攻撃を受けて致命傷を負わない「打たれ強さ」は、立派にヒーローの資格を示してる?
 あと、サイタマが、他ヒーロー達の頑張りを気遣うのに驚いた。
強くあり、その自分の強さを当然と受け止めている人間は、他者の弱さに配慮など出来ず、率直に「弱いね」という感想しか抱かないものなので。
これは、無免ライダーにも負けないヒーローの資格を示したもの、だろうか。
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映画『キョンシー』

 衛星で放送された映画『キョンシー』を見る。
 一時期流行った『霊幻道士』のリメイクというかリブートというか。
ホラー・アクション・コメディーだったオリジナルを、恐ろしく大真面目な内容にした物。
 かつての映画シリーズに出演していた俳優さん達が大勢出ている、らしい(覚えてない)。

 キョンシーというと、顔にお札を貼り付け、手を前に突き出してピョンピョン跳ねるモンスター……ゾンビ?だったけど、この映画ではそういうお馴染みのコミカルな姿は全然見られない。
死んだ男性を無理に蘇らせたところ、驚異的パワーを持つバケモノになってしまった、というだけで。
 ここがオリジナル作品のファンだった人達には最も残念な部分かなあ。
『キャプテン・アメリカ』なんかも、実写であの笑われそうなコスチュームにどうやって説得力を持たせて見せるか、そこを一生懸命考えていた訳で、もし「デ ザイン全部変えちゃおう、米軍の戦闘服をちょっとヒーロー寄りにした程度がリアルじゃない?」なんて事してたなら、不評を喰らって当然。

 怨念を残して死んだ双子女霊のビジュアルとか、不気味でなかなか良い。
 凄い霊力を持ちながら仕事がなくて引退状態、食堂で霊退治に用いた餅米を炒める親父になってしまっている霊幻道士、なんて設定も面白く。
 脚本が散漫で何を見せたいのかハッキリしないのが、一番の問題。
プロデュースに『呪怨』の清水崇が入ってる割に、怖くないのも残念(ご本人の映画も最近のは全然怖くないけど)。
 「は?」としか言い様のない、意図の分からないラストにはガッカリ。
 死を控え闇に傾く道士、夫を蘇らせるため手段を選ばないババア、行き場を無くした母子との家族ごっこ、一階が食堂になってる?複合マンション……面白くなりそうな要素は取りそろえているのに。
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『こども刑事めめたん』01.「鳥取砂丘」

 テレビ番組表で見かけて、ふと録画してみた五分アニメ。
鳥取県の県おこしを狙った……願った?内容。
 原作漫画があるのね、未読。
しかし、キャラクターだけ借りて、「その鳥取県を舞台にした番外編」みたいな扱いなのかな。

 総監督が、元GAINAXの……じゃなくて現在でも所属しているらしい赤井 孝美。
Wikipediaで見て、GAINAX取締役だったんだ、とか、そんな騒動があって辞任してたのか、というのを今更知る。
 『アオイホノオ』の登場キャラクターとしてのみならず(のみならず、って)、『DAICON III』オープニングアニメ、『プリンセスメーカー』『ぷちぷり*ユーシィ』等のお仕事でお馴染み。
 異常に力が入っている、鳥取県米子市のご当地特撮フィルム『ネギマン』も手がけた。
その流れから?このアニメも鳥取PRに特化。
 名所など紹介しつつ、「砂丘じゃなくてお灸」「砂丘だけにサンドイッチに砂(SAND)が入ってる」みたいな脱力ギャグを入れてある。
 アニメとしての見所がオープニングの爆発ぐらいしかないのは残念だけど、全体に良いも悪いもなく、企画意図に沿って必要十分な内容。
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『劇場霊からの招待状』05.「因果」

 映画を盛り上げるため作られたオムニバスのテレビホラー・シリーズ。
『クロユリ団地』の公開時にも同様のモノが放送されており、ネタによっては映画本編よりずっと面白かったり。
 『劇場霊からの…』でも、LINEをイメージさせるスマホの関係性で霊と繋がってしまう3話「偶像」とか、馬鹿ホラーネタの4話「腐敗」なんか結構楽しく見られた。

 で、この5話。
女子高生であるヒロインは、町で、「盗撮犯」とされて取り押さえられる中年男性をスマホで何気なく撮影し、友人達のみとの交流に使っているSNSにそれを投稿してしまう。
しかしその映像は、彼女の予想を遙かに超えて拡散し、無数の人々から「勇気を持って悪を告発した『神』」である彼女への賞賛と、悪質な犯人への怒りが寄せられる。
やがて検証サイトが作られ、犯人の名前・勤務先・住居・家族構成まで全て「正義のため」晒されてゆく。
こんなつもりではなかった、自分の投稿なんかいつも仲良しの友達数人ぐらいしか見ない、彼女たちに笑って欲しかっただけなのに……恐怖を覚えるヒロインだが、ついに、全てを失い追い詰められた犯人は自殺。
その後、実は中年男に掛けられた嫌疑は全くの間違いだったことが明らかに。
検証サイトへの書き込みは一転、「無罪の男を自殺に追い込んだ非道な」ヒロインへの怒りで満ち、「騙された」「コイツのせいじゃん」「命まで奪ってさあ、 どうやって責任取るつもりなの?」として「正義のため」彼女の名前や学校、顔写真から電話番号まで、全てがネット上に拡散されていく。

 もう、見ていて怖くて怖くて、ガクガク震えてしまう。
 この後、中年男の霊とか出てくるんだけど、そんなのもう、どーでもいい!
生きた人間の悪意……いや集合「善意」?に比べれば、霊なんかサッパリ怖くない。
 バイトしている飲食店の厨房で不衛生なことをしている写真を撮って投稿する若い衆が、一時期話題になったけど、こういう軽い気持ちでやったんだろうな。
 中・高校生に、インターネットの怖さを伝えてもなかなか実感を持って受け取られないと思う。
その際、このエピソードを見せれば分かり易く……トラウマとかになるんじゃないかな。
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『終物語』05.「そだちロスト 其の貮」

 老倉 育の口から、真実が語られた。
 大体はこれまでに推理・推測された通りで、やっぱり阿良々木への態度は無理な逆恨みだなあ、と思うんだけど……
 何だかもう、可哀想で可哀想で。
逆恨みと知りつつそうすることでしか自分を保てないギリギリの内面と、「どうして私は幸せになれないの?」という余りにも悲しい問いかけに、ポロポロ泣いてしまう。
ウチに引き取ってご飯食べさせてやりたい……それが一般的「幸せ」かは知らないが。

 しかし、もし自分が阿良々木の位置に居たとして、とてもじゃないけど彼女に掛けられる言葉はない。
よく言えたなあ阿良々木、エライなあ。
 幼少時から続く、彼女との数奇な因縁が彼の心を駆り立てたものか、「まあそういう奴だから」か。
 その言葉が老倉を救えたのかどうか、それはもうちょっと時間を経ないと分からない。
より良い対応は「お前の気持ちが楽になるまでボクがずっと、一生でも側に居てやる」ということじゃないかと思うんだけど、現状の老倉からは余計な反発を招くセリフかも知れず、また阿良々木が迂闊にこんなの言うと死者が出る恐れもあり。

 ここからは、老倉母を探す流れになる?
鍵がどうとか言っていたのが、文字通りキーになるのかな。
 足を使った失踪人の捜索なんてフツーのことする物語とは思えないので、母親はまだ家の中に居る(生死どちらかで)が、「母親」と認識されない状態にある、とか。
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