元はフジテレビオンデマンドで配信されていたCGアニメ…らしい、以前に地上波でも放送されたそうだけど、今回初めて視聴。
1話につき5分程度の内容、全10話。
CGの出来は、ストーリーを伝えるのに不足がないぐらいのもの。
ごく弱いサイコキネシスを使い、人を殺していく主人公。
そうそう、派手な人体破壊などしなくても、脳を軽くかき混ぜる・重要な血管をチョイとつまむぐらいで、命を奪うことは可能なはず。
ただ、超能力自体が具体的でないのにその効果まで地味にしては、面白味に欠けすぎる……といった考えから?なかなかその通り映像化されることはなく、珍しい。
5分という放送時間のため、余計なことを描いている時間は無く、登場キャラは主人公と殺す対象のみのパターンが多いし、「相手を殺すか殺さないか」決めるシーンに絞り込むケースが多い。
間延びさせれば30分埋めることも不可能ではないストーリーだけど、時間の短さ故テンポ良く進み、描かれていない部分を想像させ、見る側のハードルを下げさせ「なんとなく面白かった」と感じさせることに成功しているよう思う。
ちょっと馬鹿馬鹿しい3話「依頼の理由」、主人公が自らの仕事に疑問を持ちそうな(持たないけど)6話「執行の基準」なんかが楽しかった。
「?」というだけの話もあるが。
第二シーズンに続きそうな終わり方。
でも、冗談なのかな?
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伊丹の遠征中、事態は様々に動く。
今回は、柳田にスポットが当たる話だった。
自衛隊内部への根回しにも有能さが……しかし異世界駐屯自衛隊は、独立愚連隊というかクセ者揃いで、理数系より文化系・浪花節混じりの説得が有効そう。
デュランとの交渉、面白かったなあ。
異世界人が通貨に用いる鉱物「以外の資源」採掘を(ちゃっかり税の免除まで)認可させてしまう交渉術、見事。
科学技術の進歩により、いつかデュランの国も、余りに不利益な条約を結んでしまったと後悔するかも知れないが……まあ、そう思えるまで国が存続できたなら、対価としての価値はあったのかも。
紀子を暗殺しようとするデリラ。
街中で歌い踊る楽しそうな姿や、生きる気力を失う紀子の言葉に戸惑う人間的な反応、それらに反して銃撃すら軽々とかわす超絶!戦闘能力のギャップが凄い。
デリラが数十人居て、それを有効活用できる戦法を用いられたなら、自衛隊相手にも相当な戦いが展開できたのでは。
いかにも戦いに不向きそうな柳田だが、自分の腹を刺し動きを止めたデリラに、銃弾を残らず叩き込む執念を見せた。
幸いにも?彼女は死ななかったらしいけれど、捉え、背後関係調査のためにも足を撃つべきでは……と他人事としては思いつつ、ショック状態に陥って不思議ない状態から反撃できたことを驚くべきだろう。
ドラゴンと対戦して機体を焦がされるファントム、可笑しい。
対ドラゴン戦でテュカに攻撃を無理強いし、その間に(死人が出ても不思議ない)被害を出しながら、しかも弾を外してしまう伊丹は、??
「こんな奴だ」といえばそうかも知れず、結局のところ全て上手く収まるんだろうが、大活躍の柳田に比べて株を落としたような。
今回、感慨深かったのは、凶行に走ったデリラについて町や店で聞き込みをする自衛官に、異世界人が、自分達は町を追放されるのか尋ねると、「何故?この事件に関係ないでしょう?」と答えるシーン。
この作品は「ファンタジー」だけど、見習って、こういう対応を取りたいものだなあ。
罪を憎んで、罪を犯した人間も憎んでいいけど、そこまでに留める。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというか、十把一絡げなんて考え方してると、このフィクション自衛官に叱られそう。
現実には……海外派遣された自衛隊が、拠点に出入りする現地人からテロ行為など受けた場合、ここまで鷹揚に対応できるか疑問。
いや自衛隊がどう思おうと、派兵により生じた軋轢は政権の失策!として攻撃の手段にしようとする野党、のみならずそれを恐れる与党からも突き上げを喰らい、これまで通りの現地人との交流は難しくなるだろう。
新たに二人が参入したことで、主人公パーティーは美少女が三人に。
本来嬉しい事態だろうが、三人とも、飛び抜けて優秀な所を持ちながら使い道がヒドく限られる扱いの難しい……まあ有り体に「ポンコツ」と言っても良いような人材。
攻撃力はゼロだが耐久力に優れる(負担を掛けるほど喜ぶ)ダクネスを壁代わりに、これしか使えないめぐみんの爆裂魔法を放ち、すぐ底をつく魔力は女神としての潤沢な力を死蔵するアクアから順次補充、という風に出来ると、無敵のパーティーと化しそうだが。
しかし、引きこもりだったはずなのに智力はまだしもコミュニケーション力・戦闘力までグイグイ強化されていく和真が、一人で頑張った方がずっと効率的だな。
絵として、女性の胸をゴムマリのようでなく、ちょっとだけ崩して描くのが巧い。
寝起きアクアのだらしない胸、キャベツの直撃を受け弾むダクネス胸など、執念の作画!
このアニメは、同時期に放送されている『灰と幻想のグリムガル』と真逆の雰囲気を持っているので、相乗効果があって面白い。
カエルのバケモノであるジャイアント・トード相手にコミカルな戦いを見せる『この素晴らしい…』に対し、人型の、死から逃れようと必死の抵抗や「死んだ ふり」までしてみせるゴブリンを、一撃でトドメが刺せず血みどろの・泥臭い攻撃で「殺害する」『灰と幻想…』との落差、凄い。
『灰と幻想』のリアルな手触りは独特で良いんだけど、そうなると、剣を振り回す戦い方はともかく、「魔法」使用にちょっと違和感。
普通の人間にはそうそう使える物じゃないように思うが、ギルドで簡単に覚えられるのか。
その辺、リアルに描いてもゲーム的世界観で成り立っている印象。
とはいえ「どういう理屈で魔法が使えるのか」現実的な所からのステップで細かく語られても、余り興味を引く所ではあるまいし、説明臭くなるだけか。
ならいっそ、『この素晴らしい』のように、ポイントを使ってカードにスキルを追加する方式の方が分かり易いような……それじゃゲームっぽ過ぎ、「誤魔化す」のがギリギリのリアルなのかな。
このアニメは、面倒くさい所のない『攻殻機動隊』、女性に受ける要素の少ない『TIGER & BUNNY』……いや、『あぶない刑事』辺りがテイストとしては近いのか。
着実に積み重ねてはいるけれど、もうちょっと危機に追い込むエピソードでキャラの関係を明確化した方が良いような。
第八係の有り様に批判的だったはずのあさみを用い、チームをかき回して対立を生み出し、それぞれの個性を浮き上がらせるのがパターン。
しかし、隊への彼女の馴染み方が早すぎ、上手くいっていない。
その分、見やすいようコミカルな部分が強調されており、今回の「歌い踊るあさみ」はなかなか楽しかった。
嫌がる彼女のリアクションでもうちょっと遊べたんじゃないかと思うが、音痴な歌声矯正プログラムとか、アイディア。
これなら「アイドルのライブ映像から3DCGを作り、リアルタイムで操作して映像回線に流す」でも構わない気はするけど、それじゃ、あさみへの羞恥プレイが出来ないのか。
実行犯のオタク男を、気持ち悪い外見で犯罪者ながら最低限ギリギリ筋の通った人間に描いたのは、視聴者への配慮?失礼な(笑)!
シリーズを通しての悪ボスが登場……?
スーパーハッカーかなあ、主人公らが機械的装備で強化されている以上、敵には相応しい。
いずれ第八係のウィルウェアも乗っ取られそう。
関係ないけど、非科学的に感じていた『キカイダー』ギルの笛の能力って「音響によるプログラム関与・操作(攻撃行動誘発)」だったのね、『機動警察パトレイバー the Movie』のレイバー暴走原理としてそのまま映像化されている。
妥協のない京都アニメーション作画が続き、素晴らしい。
舞の巨乳サービスは男性視聴者の目に楽しく、アクションは見応えあり、今回登場したファントム少女二人もヒロイン級に可愛い。
しかし……お話が薄い。
厳しすぎる体術の特訓、晴彦と舞のデート?、共有されてしまう記憶、どれも、あと少し掘り下げれば独自色を出せたり笑えるギャグに出来たはず。
早い展開は良いんだけど、それぞれのストーリー構成要素について、ありがち・通り一遍・無難なエピソードだけが選ばれて描かれるため、見終わっても感想が「普通」ぐらいしか出てこない。
拘った設定があるらしくても、それを活かした内容に出来ていないのでは意味ないし。
個人的に評価微妙な『霊剣山』や『最弱無敗の神装機竜』も、京アニのクオリティーで映像化すれば十分鑑賞に足り、Blu-rayで買い揃えてもいいと思わせるぐらいの価値付けは可能じゃなかろうか。
もしも許諾を得られて『ハリー・ポッター』を、実写映画版より丁寧にテレビアニメ化すれば、世界市場を相手に大儲けできると思う。
せっかくの映像化能力、有意義に使える原作を選ぶべきでは……他社版権の原作で余程シンドイ目に遭ったのかなあ。
皇帝と謁見した際、自衛隊員が武装解除もされていないのに驚いた。
自衛隊に非礼なマネをして怒らせると城ごと破壊されかねない、というピニャの忠言を容れたものか……それにしては、まだその戦力を甘く見ている勢力が居るし、敬愛される皇帝ではないにしてもさすがに殺害されちゃ困るはずで。
自衛官に暴行され、下手をすれば殺される恐れもあった息子を、ただ放置する皇帝といい、何だか不思議。
帝国が効果的反攻手段を持っているとすれば、先に手を出させてから反撃しようとする選択もあったろうが……いや、もう領土に侵攻されているのだし今更そんな大義名分は必要ないか。
現実を認識できない(という風にワザと振る舞ってる?)皇子、他一部を除き、もう大方の戦意は消失しているのかな。
非道な扱いを受けていた日本人を目にし、その場で衛兵を殺して皇子をブン殴って奪還してみせる自衛官は、ファンタジー。
例えば現実、某国でボロボロにされた拉致被害者を発見しても、国際的関係や日本としての姿勢があり、個人の(しかも自衛官の)判断で相手国の抵抗を排除して連れ帰ることは許されないだろう。
その国に、ロクな戦力が無いとしても。
だから、だから、嬉しいシーンだった。
老齢でもうどれだけ元気で居られるか分からない(既に亡くなった方達も)ご家族の元に、何の罪もなく拉致された被害者を帰してやりたい、犯罪国家の兵士 を何人殺しても独裁者の顔の形が変わるまで殴っても、それで日本国としてどれだけの不利益を被ろうとも、それが国として成すべき義務であり「正義」でさえ あるんじゃないの?と思うので。
そんなこと出来るはずないし、やってはいけないのも分かった上で。
だからこそのファンタジー。
ズルいなあ、こういうのはズルいよ、でもちょっと泣きそう。
「我が国は(民を愛しすぎるという)弱点を国是としております」といったセリフも格好いいけど、そうかなあ?と感じられる部分が現実には多々あり、複雑。
虐げて搾り取って殺せ、なんて非道な国家じゃないのは当然だが。
これもまあ、ファンタジー日本の有り様だと思うべきか。
まさか2クールやるアニメだとは思わなかった。
特集したアニメ誌が売り切れるとか、題材からは有り得ない人気の模様。
そりゃあ、毎回何を始めるか分からないドキドキとか面白さがあるし、性格付けされた六つ子の掛け合いやダメっぷりで笑えたりもするけど、それは『男子高校生の日常』とか『ギャグマンガ日和』『ハレのちグゥ』なんかと同様のモノであって、ここまで受けるものかは……
女性人気が高いらしいのも、謎。
六つ子は美形でなく(時々ギャグとして美しく描かれるけど)、ニートだし頼りにならないし『銀魂』みたいな「やる時はやる」ですらない、どの辺を好んでいるんだろ。
人気声優さんが揃っているから、ということならまだ分かり易いが……不思議、面白いなあ。
コレをヨメが大好きなのはともかく、六歳のお姫様までセリフを覚えてしまうほど猛烈なハマリっぷり。
『プリキュア』『アイカツ!』なんかより遙かに好きで、十四松の「マッスルマッスル!ハッスルハッスル!」ってネタを口癖のように繰り返す騒ぎ。
いやあの、六歳女児にはあんまり覚えて頂きたくない俗悪なセリフが満載、しかもニート推奨?アニメな訳で、見せたくないんだけど、気がつくとレコーダー操作して勝手に見てたりするからお手上げ。
制作者は、「園児の視聴者も居る」ということを念頭に、これからはアニメの本道に立ち返り我が子に見せるつもりで徹頭徹尾愛と夢に溢れた作品作りを心がけて頂きたい!ウソですコントロールも出来ず見せちゃう親が悪いんですごめんなさい。
アニメ、離婚しかかった両親が六つ子の誰を引き取るか面接形式で決めようとする、「自立しよう」の狂いっぷりが白眉。
デカパンとダヨーンのロードムービー?「北へ」の妙な後味も忘れがたい。
「異常さ」って、原作・赤塚漫画の大きな魅力だったはずで、ある意味忠実に再現できていると言える。
新たなキャラの魅力を付加する「じょし松さん」も上手い。
六つ子に対抗するため、すっかり人格破綻してしまったトト子が可哀想(笑)。
実際、比較的原作寄りのイヤミやチビ太なんかじゃ六つ子に喰われて、影が薄くなっているし。
時々、臆面も無く「イイ話」をするのも、意外性あって楽しい。
これだけ人気あるなら、映画化するしか。
劇場で、ちゃんとストーリーを展開する回と、好き勝手な声優オーディオコメンタリーのみ聞かせる回(ソフト化時は収録し直すためここでしか聞けないバージョン)を分けてみるの、どうだろう。
原作漫画未読。
アニメ映画を三部作で作りつつ、テレビシリーズまで始めてしまうのは、よほど人気作なんだろう(不勉強)。
内容は、事件の発端を描き、主人公のキャラクター付けと抱える問題、友人関係を見せ、非常事態から事件の当事者として逃亡へ……といった、一話に必要なプロセスをカッチリこなしており、無理なく内容が理解できる。
3DCGによる画面作り。
驚く高品質さ……という程ではないが、ストーリーを追うに問題ない。
ここから、もっと引き込まれる展開になるのを期待。
原作ライトノベル未読。
引きこもりのゲームオタクが異世界へと転移……という筋立てはそのまま『ノーゲーム・ノーライフ』。
死んだ後、美少女に行く先を裁かれる?のは『スカイハイ』みたい。
だけど、美人ながら人の死を面白がったり無責任に進路を勧めたりする極悪女神を「道連れ」に、魔王討伐のため異世界へと落とされる、って展開は、傲岸不遜から哀れな驚愕の表情へと変化してみせる女神の可笑しさを肝として、面白い。
ただ、「女神である自分を悲惨な境遇へと堕とした主人公への恨み」「役に立たず可愛げの無い女神への反発」といった馴れ合わない感情を抱える二人が、生きるため協力し合わなければならない関係で見せるものかと……割とすぐ、長年の親友のように仲良くなっちゃうのね。
今回はそれも意表を突かれて楽しかったけど、次回以降はどうだろう。
女神様を伴う冒険者、ということでは『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』と同様。
レベルアップの儀式はしてくれなさそう、癒やし能力はあるらしいので回復呪文使用の僧侶っぽいことならできる?(体を使った戦闘スキルも高いとか)
引きこもり生活で筋力衰えていただろうに、頑張って肉体労働に従事する主人公の現実対処能力が素晴らしい。
少しずつ厳しい仕事に慣れ、体力を付けつつ顔見知りも増やし、生活さえ向上させる(納屋の藁に布一枚敷くぐらい)頑張りように感心。
『灰と幻想のグリムガル』登場キャラクター達も、こうやって生きていけば良かったのに……この作品の方が魔物の危険度が低いから可能なことかな。
知能と「運」レベルが非常に高い、と言われる主人公、勧められたように商売を始めてみる手もあったんじゃ。
『狼と香辛料』みたいになりそうか。
出オチというか、一番面白い所が終わってしまったような気はしつつ、気軽に見続けよう。
原作アダルトゲーム未プレイ……えっ?元はアダルトゲームなのこれ?
余りにも爽やかなんで、ライトノベル・一般漫画かと。
既に書いた通り、作画と背景が美しく爽やかで、見ていて心地よい。
肝であろう「キャラクターをふわりと、あるいは高速度で飛ばせる」難しい画面も、結構な説得力で映像化できていたと思う。
最初、何気なく飛んでみせる女の子を見た際は、『ハリー・ポッター』みたいに「魔法」が普通に使われている世界なのだとばかり。
一応は科学的?な背景を持つ飛行靴が一般化しているだけで、その他は現実界と変わらないのね。
学生達が普通に使えている所から、使用が難しくも高価でもなさそうだし、物流とか旅客業界に革命が起こりそう……まあ、その辺を突き詰めるSFメインの話ではないのか。
途中からは、空を気持ち良く飛ぶことを目指す『ARIA』みたいな癒やしストーリーになるのかと思ったが、意外、スポ根物?
それでも、女の子達の可愛さと飛行の爽快感が命のアニメ、だろう。
先行きがどうなるのか、楽しみ。