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『徒然チルドレン』08.「傷だらけの天使 / もっと欲しくなる / シュート / おっぱい」

 恋愛コメディー、快調。
 男女関係の楽しい所、ドキドキする瞬間、笑えるおバカさん部分だけ集めて描いており、とても気持ち良く見られる。
 群像劇にしたのが上手いのかな、深部暗部に触れる前に他キャラへとカメラを移せて。
いや、結構シリアスな局面も描いているが、そう感じさせないコミカルな雰囲気作りに長けているのか。
 キャラクター達が基本ポジティブであり、ジメッと悩まないのも良い。

 古屋と、その妹まで振り回す、皆川 由紀が好きだなあ。
悪い女のようだけど、LINE?で彼から送られてきたヒドイ言葉を瞬時に「妹ちゃんが代わってコッソリ書いたモノね!」と即見破る洞察力とか、古屋への信頼感は凄く可愛らしい。
不必要なまでに妹ちゃんを追い詰める執拗さはどうなのかというと、まあ、まあまあ。
 付き合い始めたら人生を完全にコントロールされそうで怖い、しかし優柔不断男子にとっては「上手に自分を使いこなしてくれる」有り難い存在かも。
 逆に、こちらから積極恋愛攻勢に出てみたら、意外と不慣れそうな感じもあるがどうか。
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『デッドストック~未知への挑戦~』05.

 テレビ東京、深夜に放送している、ホラードラマ。
 劇中設定でも、架空局ではなく「テレビ東京の」ボツ?フィルム素材を確認する部署が舞台となっている。
 心霊的な内容が記録されているフィルムについて、出自を確かめたり、更に取材して番組に仕上げようとするのが基本。
まあ、テレビ局版「Xファイル」。

 今週の落ち武者呪い話なんかは、怖いイメージがありつつもイマイチだったけれど、全体的にきちんと出来たホラー。
驚かす演出に、照れや躊躇いがないのは嬉しい。
 『リング』『呪怨』なんかの監督達は、ホラーに関わりすぎたのか、「何度もやった恐怖描写をまた繰り返すのはイヤだ」「新しいホラーの在り方を追い求めたい」といった気持ちになってるんじゃないかなあ。
その多くは、「他の人がやってない」のではなく「検討したけれど効果がないと見越してやめた」作り方。
いや、清水 崇監督の『7500』なんか、ありふれたストーリーを気合いの抜けた演出で撮ってあり単に最悪の……まあいいや。

 2話、人形怨念の話が、なかなか。
哀しさから来る恐怖、日本的に湿った怪談の有り様で。
ヒロインに抱きつく瞬間、姿を変える人形と、ラストの可哀想で恐ろしい執念なんか、とても良い。
 4話コックリさんは、ちょっと泣かせ話方面に振りすぎかなあ……でも少女の「許し」でちょっと泣きそうに。
 監督・脚本とか、『クロユリ団地~序章~』『劇場霊からの招待状』など映画公開に合わせたテレビシリーズに関わってた人達。
本編映画より、これらテレビの方がずっと面白かった。
 低予算、凝った画面は作れない中、頑張っていて、毎週楽しみ。

『NEW GAME!!』06.「あぁ……すごいなあ……」

 今期、第一期より「お仕事」方面の比重が増した感じ。
 可愛い女の子だらけ(社会人年齢設定だけど)で、社内が『けいおん!』部活のような雰囲気でありながら。
 描かれる仕事の辛さ。
まだ新入社員でありチームの一員だった前期から、青葉の責任が大きく拡大。
プロジェクトを巡っては、敬愛する先輩・八神とポジションを争うことになり、心理負担も増した。
 反面、その八神に認めてもらう喜びもある。
青葉にとって彼女は、単なる憧れの対象から、遠い目標を経て、競う相手に変化。

 同じ事を繰り返している「日常系」アニメではなく、苦難を経た成長が見て取れる。
 キービジュアル担当から外されようとしても、ただ落ち込んだり拗ねたり、または「私なんかより、八神さんの方が適任だと、私も思います」といった自己卑小化に陥らず。
ハッキリ「コンペは出来レース」と宣言されながらも、自らの仕事への情熱とプライドを掛け、「仕事を後輩から奪った・勝利を譲られた」形にしないことで八神への敬愛も表しつつ、勝負に臨む青葉の成長ぶり。
 「負けた!」と、他者による判定を待たず認めてしまえる絵を八神が描いていた事への、悔しさと、まだ敵わない憧れの人の位置に八神が居てくれる嬉しさ。
 実に複雑な心の動きだけれど、「分かる!」であり、ちょっとホロリ。
 自分も頑張らなきゃなあ、と思わせてくれる、良い話だった。

『ナイツ&マジック』07.「New & Old」

 快調に面白い。
 銀鳳騎士団とラボラトリーとの模擬戦は、当然のように騎士団の圧勝に終わ……らず、意外。
シルエットナイトの性能ではエル特製の方が優れているのだろうが、ベテランパイロット達は実戦経験の豊富さでカバー。
 これまで世界に存在しなかった進化シルエットナイトを使いこなす操縦法や、集団での戦術がまだ確立されておらず、苦戦の理由になってしまった部分も。
コースや運転技量の差によっては、レースで軽自動車がポルシェに勝つことも普通にあるだろうし。
乗り慣れており機動力のある練習機に、主人公がコダワリ続けた『アルドノア・ゼロ』を、ちょっと思い出してしまったり。
 他国騎士団による襲撃・盗難事件に際しては、シルエットナイトの弱点を知り尽くしたエルならではの戦法で容易に制圧したが、彼の技術・戦闘力があればどんな戦いでも楽勝、「という訳ではない」のが、逆に嬉しい。

 以前の話で、エルを呼び出した公爵。
 大きすぎる才能への不安を抱き、もしもエルが、その力に見合う危険なほどの上昇志向を持っていたなら、先に誅する気持ちもあったのか。
 実際は、外見に比例して子供っぽい(オタクっぽい)ロボットへの憧れしか持っておらず、拍子抜けして、過度に恐れる必要は無いと判断。
 しかしそれは正しかったのか?
今回、ラボのジジイといきなり意気投合してしまったように、「同じ熱いロボット好き」に対しては警戒心を持たず、仮に相手が敵国エンジニアであっても情報開示をためらわない可能性が。
 まあ、それも程度問題で、長く技術革新のなかった世界において、エルは余りにも急激な進化をロボットに与えており、生じる戦力差に恐れを抱いた他国が機先を制するべく攻め込んでくる……なんていうコトも考えられ。
そのリスクを軽減するため、肝心な部分はキープしつつ完全独占を避け、情報を少しずつ出していくのは有効。
 シルエットナイトは対魔獣用の兵器でもある(主目的?)訳で、それを容易にし、戦死者を減らす技術を供与してくれるなら、王国は敬意と感謝を受けられそう。
王国と平和条約を締結した国にのみ技術を提供する、って手も。

 エルは、地位・金・女、どれにも興味を持たない。
せっかく可愛い女の子が寄ってきているのに、あんまり迫られると迷惑なんだよね、という反応すら示さない無頓着の徹底ぶり。
 これは、名家の一人息子として生まれ、可愛い顔立ちにも恵まれ、理解ある両親と良い友人に恵まれて育ったことも原因か。
極貧家庭に生を受け、肉体労働を強要されて学校へ行くこともままならず、蔑まれるほどブサイクで、全くチャンスの無い生活をしていたなら、「シルエットナイトに触りたい」というだけでも強烈な上昇志向を持たなければならなかったろう。
 この辺は、『異世界はスマートフォンとともに。』ほど極端ではないものの、本来の運命でなく死んでしまった主人公の転生に際し、神様がサービスしてくれた感じ?

『ウルトラマンジード』06.「僕が僕であること」

 ウルトラマンゼロ……令人と入れ替わってしまうリク。
異星人テクノロジーで作られている基地なのだし、「魂を移動させた」でも構わない気がするけど、シャプレー星人の仮装技術を応用したブローチで行う抑制とくすぐりが楽しい。
人間に化ける宇宙人はシリーズ中、多数存在したが、固有の超能力に寄らず科学技術で実現しているとハッキリ描いた例は、珍しいのかな。
 限度を超える会社員業務の忙しさに、「体力の限界が来てもカラータイマーは鳴らない」と嘆くリク。
笑いつつ、これは初めての提言じゃないかなあ。
「自分の変身リミットが近づいていますと、わざわざ敵に教えるウルトラマンの不合理さ」が指摘されることはあったけど、そうか、心を病むほど・過労死するほど働いて限界をとっくに過ぎているのに「カラータイマーを鳴らして危機を内外に訴えない」人間は、ずっと不合理なのか。
 地球(派遣惑星)防衛をウルトラ族のお仕事だとするなら、カラータイマーはチェックの厳しいタイムカードか、放射線測定ステッカーみたいなもの?
業務の完遂よりも命を重視してくれるシステムで、人道的と言える……まあ、鳴り出すのはギリギリの時点だし、職務中の死亡事故も多発していることから、ホワイト企業と言えるかどうかは分からないが。

 顔立ちがベリアルに似ており、純粋ヒーローというより邪悪寄りなジードの外見設定にきっちり決着をつける、しっかりした物語。
 家族を守るため会社員として敢然と激務に立ち向かう令人が、ゼロの力に頼らずとも格好良く見えて、嬉しい。
 リクにだって、ライハ、モア、駄菓子屋店長、その姪のエリなど、守るべき対象は沢山居ると思うんだけどな。
 前回「あいかた」では、『タロウ』のグダグダ回に近い馬鹿話を見せて驚くやら笑うやら、だったが、全体としてとても出来の良いシリーズ。

映画『のぞきめ』『劇場霊』

 衛星で鑑賞、両作とも元AKB女性が主演のホラー映画。
 元AKBのタレントはよくホラーに出てるなあ、前田敦子『クロユリ団地』とか大島優子『テケテケ』等々。
プロデューサーの秋元 康が『着信アリ』を原作しているし、AKBがずらっと出演した『伝染歌』も手がけている繋がりから?(『クロユリ団地』『劇場霊』の企画も秋元)
 ホラーは、割合低予算で撮れる上、役者にさして演技力を求めないので、アイドルが主演するに向いているジャンル。

『のぞきめ』
 顔立ちやら雰囲気が好きな、板野 友美主演。
演技はまあ、これぐらいで良いでしょうと思うんだけど、「うぉぉー」という変な叫び声と、下積みADでありながら重いモノ持てそうにないぐらい長い爪してるのは、少し気になった。
泥だらけになるシーンは驚いたなあ、意外な役者根性(これぐらいで褒めるのもどうか)。
 『呪怨』『回路』のように、隙間へとガムテープを貼りまくり埋め尽くす異常な行動など、もっと怖くなりそうなイメージがありながら、最後まで見てもサッパリ怖くならなかった。

『劇場霊』
 島崎 遥香主演。
 というより、『リング』『仄暗い水の底から』の中田 秀夫監督作品、ということで見た今作。
うう~~ん……『クロユリ団地』『MONSTERZ モンスターズ』など近作はダメダメなモノばかりだから今更驚かないけど、これはヒドイ。
 「恐怖から逃れられないヒロイン」がホラー設定の大前提だろうに、人形の怪異が襲う舞台演劇からは途中で降板させられており、その後は「元は友達だったけど酷いことを自分に言った女性、その彼女が危ないかも知れないので、真相を探ってみたり頼まれもしないのに舞台公演を妨害してみたり」といった、まるっきり他人事としての事件への関わり方。
 最重要キャラクターである人形が、「あれは幻だったのだろうか?」なんて疑問を差し挟む余地の無い殺人鬼キャラとしてドタドタ歩き回るのに、爆笑。
仮面ライダーの怪人か、いいとこ宇宙から来た怪生物扱い。
ライダーキックで倒せそう、実際、もっと芸の無いやっつけ方してしまうし。
 元になっている『女優霊』には、優れたイメージの恐怖シーンがいくつもあり、当時「日本で一番ホラーが分かっている監督だ」と思ったものなのに、今や「日本でも有数のホラーを撮らせちゃイケナイ監督」だと言わざるを得ず、残念。

『異世界食堂』05.「カツ丼」「プリンアラモード」

 一話目を見た時は辛いこと言っておいて、まだ視聴を続けている。
 相変わらず、料理を作画や演出の技術によって美味しそうに見せることには、無頓着。
いや、そんな悪い描き方ではないのだけれど、今時の、料理描写に過剰なぐらい力を入れる作品群に比べると、はっきり見劣りしてしまう。
 食べた客のリアクションも、無難というか普通。
何も、服が破けたり巨大化して目からビームを出したり発情した表情まで見せる必要は無いが、地味な?『美味しんぼ』でもセリフを重ねることによって美味しさを表現しようと頑張っていたのに。

 それでも、割合面白く見続けられているのは、原作に寄るのだろうストーリーが、しっかり出来ているから。
 料理は、親との大事な思い出だったり、命を賭けた任務を後押ししてくれるものだったり、勇者の特権だったり……
 「現実世界の料理店に、普通の人間である客が来る物語」に翻案したって、成り立つ内容もあるけど。
ただそうすると、カツ丼のような普通の料理に、「初めて食べた、何だこれは!」という衝撃を乗せるのが難しくなるのか。
 料理をかなり珍しいメニューに限定する、客を特殊にする(長年服役していたので甘い物に飢えている等)、料理人の腕前を神業レベルとし普通の料理でも驚愕の仕上がりに出来る、なんていう風にでもしないと。
客を現実知識の無い異世界人、エルフや獣人など「特殊」な存在にすることで、その他は、ありふれた料理、腕は良いのだろうがグルメを唸らせる類いでない街の料理人、という取り合わせなのに、特別な感動を生じさせている。

 ツケが多いようだけど、よく成り立ってるなあ、ねこや。
王族の客などからは少々多めに頂いてるのか……メニューの値段は固定だろうが、チップとか。
 金貨を溶かして売れば現実でかなりの価値を持つ?いや異世界の貨幣そのままで、コレクターには結構な値段で売れそうか。
 色々な事情を抱えつつも、店に入れば「美味しいものを食べたい」だけしか思わない客達。
彼ら彼女らに「美味しいものを食べさせてやりたい」と、一番に考えている店主。
異様な設定を持ちながら、とても平和なお話で、見ていて心地よい。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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