オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『異世界食堂』05.「カツ丼」「プリンアラモード」

 一話目を見た時は辛いこと言っておいて、まだ視聴を続けている。
 相変わらず、料理を作画や演出の技術によって美味しそうに見せることには、無頓着。
いや、そんな悪い描き方ではないのだけれど、今時の、料理描写に過剰なぐらい力を入れる作品群に比べると、はっきり見劣りしてしまう。
 食べた客のリアクションも、無難というか普通。
何も、服が破けたり巨大化して目からビームを出したり発情した表情まで見せる必要は無いが、地味な?『美味しんぼ』でもセリフを重ねることによって美味しさを表現しようと頑張っていたのに。

 それでも、割合面白く見続けられているのは、原作に寄るのだろうストーリーが、しっかり出来ているから。
 料理は、親との大事な思い出だったり、命を賭けた任務を後押ししてくれるものだったり、勇者の特権だったり……
 「現実世界の料理店に、普通の人間である客が来る物語」に翻案したって、成り立つ内容もあるけど。
ただそうすると、カツ丼のような普通の料理に、「初めて食べた、何だこれは!」という衝撃を乗せるのが難しくなるのか。
 料理をかなり珍しいメニューに限定する、客を特殊にする(長年服役していたので甘い物に飢えている等)、料理人の腕前を神業レベルとし普通の料理でも驚愕の仕上がりに出来る、なんていう風にでもしないと。
客を現実知識の無い異世界人、エルフや獣人など「特殊」な存在にすることで、その他は、ありふれた料理、腕は良いのだろうがグルメを唸らせる類いでない街の料理人、という取り合わせなのに、特別な感動を生じさせている。

 ツケが多いようだけど、よく成り立ってるなあ、ねこや。
王族の客などからは少々多めに頂いてるのか……メニューの値段は固定だろうが、チップとか。
 金貨を溶かして売れば現実でかなりの価値を持つ?いや異世界の貨幣そのままで、コレクターには結構な値段で売れそうか。
 色々な事情を抱えつつも、店に入れば「美味しいものを食べたい」だけしか思わない客達。
彼ら彼女らに「美味しいものを食べさせてやりたい」と、一番に考えている店主。
異様な設定を持ちながら、とても平和なお話で、見ていて心地よい。
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