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『異世界チート魔術師』06.「アズパイア防衛戦」

 現実の科学知識を用いてチート級の魔法を駆使する凜。
更に強力な大魔術師、エルフとトリオで戦い、圧倒的な強さ。
 それでも楽勝とはいかない敵の物量、そして最後に控える強敵。
 「チート」とタイトルからお気楽に謳っている割、戦場の構成を真面目に考えてあり、見応えがある。

 残念なのは、やっぱりアニメーション的表現に力不足を感じるところ。
 凜が繰り出す科学思考魔法の理屈づけとか、事前に説明があるし理解不能ではないけれど、誰か解説役に付けて「ま、まさか地下水と反応させたっていうの?こんな戦い方は有り得ない!」とか何とか、セリフで状況に即して説明させた方が親切。
 演出、二話前、太一が謎の存在(エアリアル)からパワーを受け取る大事なシーンで、何故か太一股間がアップになって笑う。
パワーは局部をアンテナ代わりにして受け取った?
 前話でも、「小石を投げて衛兵の注意をそらす」場面、小石がホントに小さく描かれ、しかも画面下を素早く横切るため、一瞬何が起きたか分からない。
カットを割りアップを使う、投石のモーションを見せるなど、もうちょっとフォローがあっても。

 双子の少女魔導師。
ゴブリンを大量に発生させ攻撃を仕掛けるが、太一が危惧の言葉を放つやいなや、双子まで襲われ恐怖の叫びを上げる展開の早さが可笑しい。
葛藤もなく彼女らを助ける太一、当然のように彼とチームを組んでゴブリンに敵対する双子……ちょっと先を急ぎすぎ、単なる段取りになっている。
 これなら、急に現れて「今日から私たち双子はあなたの仲間になるわ」と宣言し、パーティーに加わる、ぐらいの扱いでも良かったような。
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『鬼滅の刃』19.「ヒノカミ」

 ここまで、作画は高いクオリティを維持したまま落ちず、それも「顔のアップだけ整えて描いてある」というものではなく、相当な枚数を費やすだろう動きで表されているのが凄い。
 以前の鬼で、掌の目に映し出される矢印の方向に相手を吹き飛ばす能力の者が居て、原作でもユニークな敵ではあったが、アニメーションによる表現を得、初めて真のパワーと恐ろしい厄介さを実感できた思い。
「高所から落とされたら痛い」まで体感させる演出と絵に、唸る。

 頑張った画面に慣れていた自分でも、今回のクライマックス、ヒノカミ神楽発現の衝撃と戦闘効果の美しさ、予想する先までキャラを動かすスピード感、タイ ムリミットの近さを伝えるギリギリの緊張、そして追いついた鬼の首に刃を当て一気に振り抜くシーンの圧倒的カタルシス……それらが劇場版かと思わせる執念 の作画で表現され、ちょっと震えてしまう。
 ここでこんなに盛り上げてしまって、この後、更に出現する強敵との激闘や、超絶の能力を持つ柱の演出は大丈夫なのか?などと余計な心配、大きな期待。
 愛されてるなあ原作。
 この制作会社、このスタッフでアニメ化してもらえ、ファンとして幸せ。

『まちカドまぞく』05.「町内は罠だらけ?? 崖っぷちまぞくの新たなる能力」

 作画レベルは少々落ちてしまったけれど、ネタとしては快調。
 3話、シャミ子が魔力特訓した際、攻撃発動のキーワードが「みんなが仲良くなりますように!」、放出された極小の魔力はパワーが小さすぎてシャミ子の体 内に戻ろうとする、それが命中した時の痛みは筋肉注射ぐらいという予測、走って逃げるシャミ子だが意外に攻撃魔力は速く(シャミ子が遅すぎる?)追いつか れ、命中・体内吸収で感じた痛みはやはり「筋肉注射ぐらい」。
脱力のギャグに、独自の感性によるネタが多数詰め込まれており、ちょっと笑いつつ感心。

 対する魔法少女・桃。
 廃工場を自身の財力で買い取っていたり、シャミ子が売っていたウィンナーを大量買いしたり、結構なお金持ち?
両親は既に居ない(同居していない、という意味?)らしいので、その遺産があるのか、あるいは生活苦にあえぐ魔族末裔と違い魔法少女職への給料が過分に振り込まれているのか。
 他にも魔法少女は存在し、それは桃のように穏やかな性格をしていない、という発言も。
 基本的には面倒見の良いお人好し少女だけど、チョイチョイ謎、というか不明点があるなあ彼女。

 シャミ子の御先祖様・リリス。
 子孫の精神世界?に住み込んでおり、テレビゲームしながらダラダラする様子は、単なるニート。
精神世界で、シャミ子が実際に所有するゲームが遊べる、と言っているところから、子孫がプレイしたゲームイメージをなぞる(追体験する)形で遊んでいる、ということなのかな。
 ダメダメな子孫と、魔力・精神力共にほぼ同等で、肉体を乗っ取っても桃にボロ負け……いや勝負以前の問題。
 キャラクター全てに悪意がなく(魔族はそれでいいのか?)、女性陣はみんな可愛い、癒やし系アニメ。
覚醒すると恐ろしそうなのは、知能が高いシャミ子妹ちゃんっぽい。
リリスも、肩入れして育てるなら彼女の方が良いと思うな。

映画『哭声/コクソン』

 衛星で、韓国映画『哭声/コクソン』を見る。
 サスペンス?ホラー?騙し合い疑い合う人間心理物?宗教テーマ?全てを内包していると思うべきなのか、ちょっとジャンル分けに困る映画。
 自主的に考察して筋を繋げようとし、監督の意図をも読み取ろうとする人には面白い!内容だろうけど、エンターテインメントとして映画を見たい向きには「意味が分からん」「最後投げっぱなし」としか思えまい。
自分も、どちらかというと後者。
 それでも最後まで集中して見られたのは、画面の緊張感や、特に主人公娘の『エクソシスト』より鬼気迫る演技故。

 よく知らない相手に不信感を持つ、誰かの無責任な示唆により自分に起きた不幸はその相手のせいだと思い込む、そうなるとその相手は「敵」であって、向こ うが大事にしている物を踏みにじろうと、直接的・致命的な傷害を与えようと、それは「相手が悪いから」であり「正義の怒り」であって、通常なら非道と認識 できるはずの行為に躊躇いなど覚えない。
……分からなくもないなあ、自分に思い当たるところがあるのは恐ろしいことだけど。
 邪悪を成す真犯人は、「アイツだよ」「ゴメン間違えたソイツだ」「実はコイツ」と、主人公のみならず観客も次々示される情報に揺さぶられ、真実を見失う。
 ホラーとしての恐怖より、そういう人間的・社会的恐ろしさを描く映画だったのかな。

 謎の日本人として國村隼が出演しており、真意を伺わせない不気味な外国人扱いなんだろうけど、同じ日本人としては何だか応援したい対象にもなってしまう。
彼の犬に暴行を加える主人公らに怒る……彼自身を酷く扱うのはまだしも(オイ)。
 褌一丁で目を赤く光らせてみたりとか、もう結構な重鎮役者だろうに、頑張るなあ。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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