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オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

映画『スマホを落としただけなのに』

 衛星で放送された映画『スマホを落としただけなのに』を見る。
 タクシー内で、タイトル通りにスマホを落とした(シートに忘れた)ことから始まる、サスペンス。
 情報を抜かれ、悪用され、位置情報を勝手に覗かれ、他者との不和を工作されてしまう中盤までは、まずまず。
なるほど!も、凄い!も足りないため、想定された被害の範囲内という気はしてしまうが。
 地味には、Amazonの購入やネット動画の閲覧履歴をたどられ、性癖や悪趣味さが暴露されるだけでダメージは甚大かと。
SNS裏アカウントで、同僚や上司への悪口、自社・取引先の問題点暴露、政治・信条に関わる過激な投稿などしていたら、懲戒事由になりそう。
 映画主人公は品行方正だったようで、そういう後ろ暗い部分は無かったのかな。

 困るのが映画後半。
 真犯人は、意外な人物と言うより、最初からテキトーな映画ならではのあやふやな立ち位置で出てくるキャラのため、「そうでしょうねえ」と「そう言われても」が入り交じって反応に困る。
 スマホを用いた陰気な攻撃と裏腹に、素顔はバカ陽気なシリアルキラーだもんで、それも反応に困る要因。
「楽しみながら物理的に人を殺すぜー」って行動様式は、映画の主題と合ってないような……そこを描く時間も長いし。
せっかくの武器をすぐその辺に放り出したり、こんな間の抜けた人間が周到な計画とか立てられるかなあ。
 ヒロインの秘められた過去は、何のために設定した?
無理がある上、だからドラマが深くなる訳でもなく、真犯人と対峙する緊張感を台無しにするばかりで、カットした方が。

 「仕事や友人とのリアルな関係が破壊される」「SNS等で顔も知らない他者から過度な好奇や憎悪を向けられる」どちらの恐怖もしっかり描けておらず、結果的に「バカ殺人鬼と対決したけど恋人とコイツじゃどっちがコワイ?」みたいな後味しか残さず、残念な仕上がり。
 監督・中田秀夫のクレジットは、期待より不安を表す。
本格ホラーから、連続殺人バカを描く『スクリーム』まで成功させたウェス・クレイヴンと同じ路線を狙った……?
 それでも続編が作られるようだから、ヒットはしたのかな。
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『ゼノンザード THE ANIMATION』00.

 YouTube配信中。
スマートフォンのゲームアプリを紹介する特番中、放送された30分枠のアニメ。
 ゲームでプレーヤーの案内役となる美人AIキャラと主人公の出会い、カードバトルの開催、主人公が抱えるトラウマを越えて勝利を掴むまで、ポンポンとテンポ良く描かれた。
テンポ良すぎて色々なところが置いてきぼり、という気はするけど、これ以上何か説明やら主人公の抵抗なんか入れると、枠内で一区切り付かなくなってしまうから仕方ない。

 主人公は、天才か強運の持ち主、ということなのかな。
子供の頃カードバトルに強すぎたからといって、成長後も強いとは限らないと思うけど……
主人公、ご近所でばかり遊ばず、強豪ひしめく全国せめて地方大会ぐらい出場すれば良かったのに、この世界では超人気ゲームなんだろうから。
 この手のゲームに余り縁が無いこともあり、『遊戯王』とか見ても「都合が良い時に、超絶スーパーカードを引いて勝つ」という描き方に乗り切れず。
今作でも、三枚同時に引いたら一枚凄く強いカードがあったので敵瞬殺、という危機の切り抜け方に実感が伴わない。
まあ、ドツキ合いバトルでの「死を前に異次元レベルアップする」「突然、新必殺技を閃く」「仲間がタイミング良く助けに来てくれる」なんてご都合と変わらないことではあるが。
 作画は良く、3Dカードバトルも頑張って描かれていた。

 関係ない話。
 このアニメのようなデジタルのゲームでは不可能だけど、実際のカードを用いて遊ぶ場合、「世界中にもそう数がない・買うと恐ろしい値段がするウルトラスーパーカード」について、白紙のカードにその名前を自分で書いて、実物扱いするってのはダメなのかなあ。
公式大会じゃ怒られるだろうけど、仲間内ではオッケーなような。
お互いに、本来使えるはずのないレジェンドカードを多数繰り出して遊ぶ……楽しそうな気が。
 「手塚治虫先生の直筆サインなんか生涯手にすることはないんだから、自分で偽造サイン描いて壁に飾ればいいじゃん」みたいなもので、虚しい気分しか残らないのか。
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『胡蝶綺 ~若き信長~』10.「兄と弟」

 都合良い視点を取り過ぎだし、フィクション度合いも濃いなあ、とは思うけれど、絵柄や雰囲気から予想するより遙かにしっかり信長を描いている。
 もうちょっと破天荒な信長の魅力を表して欲しい気はする……信長に転生した常識的現代人ぐらいの、穏当な行動が目立つので。

 信長の正室だが超絶の忍びであり、しかも本当は男だという、盛りすぎの帰蝶。
性別変更はキレイ男同士のラブラブを見たい女性視聴者に向けたもの、物語的に大した意味は無い、と思ったが、世継ぎを産めない責任を負って織田家を離れるなど、意外と真面目に考えてあるのね。
 信長母やお市など家族は大丈夫だろうけど、作中数少ない女性・吉乃だって、もしかしたら男設定じゃないかと疑惑の目。
事実そうだった場合、帰蝶が余りにも不憫だなあ。
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『グリザイア:ファントムトリガー』01.「SORD」

 原作ノベルゲーム未プレイ。
 このアニメは、『グリザイアの果実』『迷宮』『楽園』と続いてきたテレビシリーズの最新作となる、二部作劇場公開アニメをテレビ用に再編集したもの、らしい。
 かなり特異な設定だし、キャラクターも一気にドッと出されて面食らってしまったが、前シリーズを視聴していることを前提として作られているのかな。
ほとんど見ていない自分には、ちょっと敷居高い。

 冒頭、街のお祭りを駆け抜ける追跡劇。
ホッケーマスクだったり(御神輿の出る祭りで彼らだけハロウィン?)強引気味なナンパを試みてる風な男達ではあるものの、割とリアクションはフツーなのに、ムービーカメラ破壊・顔面を踏みつけまでするのはどうだろう。
悪党に容赦ないのは構わないけれど、周囲への迷惑まで何とも思わないと、魅力を減じてしまいそう。
 あと数秒費やして、「彼らはヒドイ目に遭って当然のゲス野郎共」と描くべき。
 追跡していた相手を意図せず射殺、事務所?の男達をうっかり全員撲殺……これらも、彼らがそうされてしかるべき連中だとする前提があって初めて、カタルシスになったり受け入れやすくなるのだが。
 「ちょっぴりドジな少女達は、すぐ相手を殺しちゃいます、テヘッ」が彼女たちの魅力で、シリーズファンにはたまらない所だろうか。

 劇場にかけただけあって、作画はキレイ。
 女の子達も可愛く描けている……が、年寄りにはキャラの見分けがキツイ。
先生と生徒の年齢差も分からないぐらい。
 劇場公開作を30分にカットしたものだから仕方ないけれど、次回への引きなどほぼ無く第一話を終える形。
せめてしっかり予告を付け、期待を煽った方が。
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『彼方のアストラ』09.「REVELATION」

 キトリーとフニシアのDNAが同一だという衝撃の事実。
実は一卵性双生児で、フニシアの方に冷凍睡眠期間があって年齢に差が生じた、とか。
あるいは、キトリーを病気や事故で失ってしまった時に備え、予備としてクローン体・フニシアを設けておいたのかと。
 実際は……船の搭乗員全てに関わる、もっと恐ろしい設定。
なるほどそれなら色々なところに辻褄が合う。
全てが解明されなかったり、矛盾があっても「まあまあ細かいコトは」ぐらいで済ませる作品を多く見てきたため、このしっかりした作りに驚く。
 まだ、空間転移した先に偶然宇宙船があったこと、同型の宇宙船が都合良く移動先に存在したことなど、何故?は残っているけれども。

 地球へ帰る!という主人公らの目的。
帰りさえすれば全て丸く収まる……訳ではない、帰還を歓迎されないどころか「親」達が自分を守る上では邪魔であり抹殺対象だと、思ったより遙かに厳しい現状が明らかに。
 凄いネタだなあ、と感心した今回のウチに……
 えええ、まだ物語をひっくり返す設定があったのか!
 主人公らが目指す母星と、ポリーナの地球とは、別物?
パラレルワールド的なことなのか、時間の断層があってどちらかが何十万年・何億年の昔に滅んだ文明の人類?
全く別の惑星で、並行進化した人間がたまたま出会った……うーん。

 毎回、危機的な状況は生じつつ、禍根を残すイヤーなキャラ同士の確執までは描かず、ライト気味に見せてくれる作品。
いや、それぞれ重い物を抱えているのだけれど、主人公らしくしっかりとリーダーシップを発揮してくれるカナタの明るさもあって、必要以上にシンドくならない。
 キャラが皆、個性的であり、相互の関係性もよく描けている。
 ファンタジーよりも「SF」を感じさせてくれるのは嬉しい。
 面白い!早く次回を見たい!
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