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『22/7(ナナブンノニジュウニ)』03.「こんにちは、新しい世界」

 最初に少女達が集められてから、どれぐらいの時間が経過したのか分からないが、ファーストライブが決定し、思い出したように歌や踊りのレッスンが始められた。
基礎練習なら、これまでも出来たんじゃないかなあ……アイドルユニットなんでしょ?

 お披露目で200人規模の会場が、フツーに満席。
AKBだってもっと苦労したんじゃなかったっけ?
『推しが武道館…』でも、屋外でまばらな客に向かいアピールしている様子があったし。
 このアニメスタッフは、アイドル物というジャンルをテキトーに捉えている、あるいはアイドル物として作っていない、ということか。
 予算度外視なら、TVスポットを多数打つなど大々的キャンペーンを張る、国家的事業であれば国立大学の学徒動員(会場入りすれば単位を与えるなど)を行ったとか。
超常的「壁」設定があるのだから、確率操作により来場する人数の増減も可能かな。

 本来、多々あるべきファーストライブの困難は「壁」が都合良く取り除いてくれるため、物語の焦点は「みうが自分の殻を破れるか」という一点だけになる。
開幕前に解決法が提示され済みのステージトラブル、だけでなく、もしかしてユニットの人員配置から全て彼女のためかと思え、ヒイキが過ぎる「壁」って、みう父親の転生体?
 これだと、武道館超満員ライブも、新人賞総ナメも簡単だろう。
現代らしいストレスフリーなアイドル物語。
 いや、「壁」が突然「メンバーの誰かを脱退させよ」と言い出す障害は設けられるか。
絶対、指示には従う決まりらしいから、「アイドルとして絶頂を極めたみうを『壁』前の祭壇に生け贄として捧げよ」と命令されたらどうするのかな。
そういう興味で見るアニメ?
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『空挺ドラゴンズ』03.「光る龍と」

 このアニメ、最終12話まで、サブタイトルとスタッフが発表されてる?と思ったら、Netflixで既に全話配信済みなのか。
そういうことであれば、クオリティーの極端な低下はなさそう、3DCGだから作画崩壊なんてのは元から無いけれど。
 メインキャラクターの中で、ジローという青年だけが妙に宮崎アニメっぽく、『千と千尋』ハクが成長したみたいな雰囲気。
彼らが乗り込む飛行船も『ラピュタ』タイガーモス号との類似が感じられていた(飛行船なのだから似るのは仕方ないにせよ)。

 今回、ジローが同じ龍捕りだった父親から聞いた、嵐の中に出現する光る龍の思い出が語られる。
そして彼らの飛行船もまた嵐に見舞われ、上空では空中都市を擁していそうな巨大雷雲が渦を巻いており、飛行船上部に付いた二人用の観測場所からジローが見つめる先に光る龍が現れ、嵐の抜け道へと飛行船を導くように飛んで行く……
 よくココまで!スゴイなあ。
リスペクトと言うよりオマージュと言うよりパロディと言うより……そのまま。
 もうちょっと前から伏線として引いておくべきだったかなあ。
 あと「嵐で危機に見舞われる飛行船」というのが表現できておらず、割と安全な飛行状態かのごとく見えるため、光る龍の先導に有り難みがない。
 宮崎駿を超えろ!なんてムチャは言わないが、完成したお手本があるのだから、もうちょっとアプローチを考えられたかと。

 ジローは『ラピュタ』パズーとシータの息子、という裏設定があれば、納得しやすい話かも知れない。
 その場合、最後に彼が食べるのはトーストに目玉焼きを乗せたもので、「父さんの味だ」と言うべきだけど。

『22/7(ナナブンノニジュウニ)』02.「めまいの真ん中」

 謎めかして引っぱった、このアイドルプロジェクトの全てを決定する「壁」だけども。
割とポンポン、メッセージを出してきて、それも人智を越えた意思を感じるとかそういう高尚なモノでなく、手練手管とか逆張りで人気を取ることに長けた「秋元 康かなあ」って感じ。
 ポジション決めの審査会。
ヒロイン・みうがダメなのはストーリーから当然として、審査員が驚きの声を上げるほどの才能を示すニコルの歌が「お友だちとのカラオケならまあまあ上手い方」ぐらいなのは、どうでしょう。
メンバーに、もっと歌える子は居ないのか?
 また、その歌パワーの演出を「バックライトが彼女の時だけ強く光る」ことで表すの、あんまりだ。

 レッスンに出てこなくなったみうの家を、桜が訪ねるのはまあ良いけれど、その二人の会話を、押しかけた(ニコル除く)他メンバー全員が見ており、それがバレて……という流れ、単によくあるパターンに乗せただけで、感情的交流が全く無い他の子達にそんな行動を取らせるのは都合良すぎ。
むしろ、ニコルだけみうを訪ねる方が、まだ納得できそう。
 うーん、素材となるアイドル声優さん達は変えようがないのだから、アニメを作る時、それをどう組み合わせて、どう見せれば魅力を増すことができるか、考え抜くべき。
現実の彼女達がまだ圧倒的人気を博していないなら、アニメの失敗は、グループの存続にも影響する恐れがあるのに。

『7SEEDS』01.「立春」

 原作漫画未読。
 新作アニメ……という訳ではなく、19年にNetflixで全話配信された作品の地上波放送。
 Netflixといえば、潤沢な資金で高品質な映像作品を提供する、というのが売りなので期待したが、一話目から作画は怪しげ。

 何が何だか分からない状況から物語を始める、米テレビシリーズに向いた題材ではあろうか。
しかし、中CM明けで説明もなくキャラも舞台も切り替えてしまうのは、どうだろ。
同じく不可解な島でのサバイバル劇なので、前半のストーリーと繋がりがあるのかどうか、混乱してしまうし。
 嵐の中、海に落ちた仲間を救出する下りから突然カットが飛び始め、総集編なの?ぐらいのダイジェスト加減。
急展開と言うにも酷すぎて、意図を疑う。
 更に、ラスト一分ほどでまた新しいキャラ・状況のお話を開始する驚き。
 オムニバス的に、いくつかの物語を切り替えつつ描いていく形式なのか、とは思うけど、三十分に三つものお話をブツ切れで詰め込んだ結果、「どうなるんだろう?という期待感が三倍に」とはならず「どれも、どうでもいい」にしてしまった。

『ドロヘドロ』01.「カイマン」

 原作漫画未読。
 ドロヘドロ……なんてタイトルなんだ!
ここからでは内容が何も予想できないけれど、本編を見始めてもよく分からない。
 トカゲのような頭の男、その口の奥には人間男性の頭部があり、敵対した相手の頭を口内にくわえ込み、その男性頭部と対面させてトカゲは「中のヤツになんて言われたか」尋ねている。
喉に?男性頭部を内蔵しつつ、それでもトカゲ・カイマンはフツーに食事を取れるらしい。
うーん、自分がこの設定だけ語られても「お前、大丈夫か?」みたいな反応しかしないだろうな、意味不明。
 それが、見ているウチに段々馴染んでくる不思議。

 キャラクターは3DCG、と、手描きを併用?
異常な世界観を支える背景の描き込みがスゴイ!
 正直なところ、一話を見終わっても、???ばっかりなんだけど(誰も親切に説明してくれないから)、画面クオリティの高さだけで引きつけ、次回も見ようという気にさせてくれる。
……どのキャラも感情移入の対象にならず、まだ強烈な画面と把握しきれないお話を眺めるに留まっているため、このままずっと進むようなら厳しいかも知れないが。

『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』01.「Darlin' from hell」

 原作漫画未読。
 男子ばっかり版『中二病でも恋がしたい!』。
しかし、圧倒的な絵のクオリティと、センスを感じさせる演出、痛さを可愛さに転換させつつ的確に突っ込みを入れて笑いを生んでいた『中二病…』に対し、こちらは全て水準に足りない印象。
 中二病男子、ツッコミ要因男子、二人を引っかき回し喜ぶ男子、この辺りに何かしら魅力を感じられるかどうか、それが命。
そこに乗れない視聴者は、「今になってこのネタで中央突破を図られても…」。

『A3!』01.「満開の未来へ」

 原作アプリゲーム未プレイ。
 タイムリミットを設けられた廃部から部活を救うため頑張る部員達、というパターンの、街中劇団版。
 ヒロインは居るけれど、基本的に取り揃えられた美少年を楽しむ作品。
元ゲームについて「イケメン役者育成ゲーム(Wikipedia)」と書かれている通り。
 時折緩んでいるが、不足の無い作画。
 少し、先は気になるものの、視聴対象外。

『ARP Backstage Pass』01.「The Show Must Go On」

 3DCGでステージを展開する複数美形男子ユニットのアニメ。
キレイ所男子に見分けが付かず、これまで放送された同種作品をロクに見ていないため、てっきり何かの続編かと……初アニメ化なのね。
 「AR performersは、ユークスによるアーティストプロジェクト」らしい。
 CGは頑張った造形だと思うけれど、本編に入ると手描きアニメに変わり、そのクオリティーが必ずしも高くないため違和感。
キャラ絵が精気に欠けて見えるのはCGに合わせるため、無機質に描いている?

 ストーリーが余りに淡々と始まっており、視聴意欲を削がれる。
インタビューから回想の形でユニットが組まれるまでを説明するのは親切、しかし見る側が「彼らはどんな経緯を経てこのユニットに加わったのか」積極的に興味を持ってないと、さして面白くない導入で脱落してしまいそう。
 視聴対象外。

『異種族レビュアーズ』01.「エルフの熟女と人間の熟女についての議論が沸騰し、天使はニャンニャン天国で昇天し、有翼人は総排泄孔で感度も抜群!」

 原作漫画未読。
 剣と魔法の異世界、生きるか死ぬかのクエストから解放された街中では、男達に(女達にも?)癒やしを与える産業があって当然。
『ダンジョンに出会いを求めるのは…』で取り扱われていたし、他の作品でも「商売女性に手を引っぱられて困る」ぐらいの描写なら大抵ある。
 小説では『JKハルは異世界で娼婦になった』というそのまんま題材のモノがあり、成人向け漫画なら「巨乳エルフと」「人外と人間形態にならないまま」とかいう題材も珍しくないけど。
 深夜とはいえ一般向けのアニメで、ここまで踏み込んだ内容の作品が放送できるのか。

 長寿の種族にとって、人間の熟女は(老女でも)自分より遙かな年下で、問題なく性愛の対象。
対して、外見を重視する向きには、実年齢数百歳であろうとも年若く見えるエルフが嬉しい。
価値観をドコに置くか、それによって対象への魅力の感じ方はまるで変わってくる。
 考えてみれば当たり前のことで、現実にも「アレはないだろう」という相手に全てを貢いでしまう事例なんかよくあるし、老若・体躯豊貧・美醜まで、人の数だけ好みのバリエーションは有り得る。
 より極端な姿や設定を描けるファンタジーで、いかなる相手でも区別差別すべきではないし、彼女ら彼らを愛する自分を恥じる必要もない……そういうことを訴えるのがテーマの作品なのかな。
 「男って心底バカ」「女だったら誰でも何でもいいのか」が描かれているだけにも思えるけど(笑)。

 作画クオリティーは高く、題材から当然重視される女性のボディーラインを肉感的に見せられている。
 キワモノに到るまで、性対象とする種族をぐるりと一周、ネタには出来るけど、それが尽きたらどうなるんだろう。
ああ、「魔女王とやってみたい」という動機で勇者と同様の行動をするって手はあるのか。
 楽しみに、視聴継続。

『22/7(ナナブンノニジュウニ)』01.「さよなら、私のささやかな世界」

 「22/7(ナナブンノニジュウニ)は、日本のデジタル声優アイドルグループである。秋元康のプロデュース(Wikipedia)」ということで、グループ名に数字を使う所とか、いかにも秋元。
そのアイドルグループのイメージを元にしたアニメ、なのかな。
 てっきりイラスト・アニメのキャラクターを正面に立て、声優アイドル自身の顔は公開してないのかと思ったけど、普通に出してる。

 人付き合いが苦手な少女を中心に、ユニットメンバーが集められ、いよいよ動き出す、までが第一話。
 アイドルになろうったって、研究生なんか給料が出るどころか研修費を納めるぐらいの立場だろうに、一家の生活を支える少女がそんなことしてる余裕あるのかなあ?などと思えば、通常のアイドル物とは違うのね。
 オーディションすらなく、集められた全員が確定メンバーで、動物園の地下に彼女らを養成する目的だけで巨費を投じたのだろう施設が構えられている。
 有り得ない、AKBだってこんなにも資金投下されているか分からないだろ、という疑問は、SF?方向へ振ることで解消される。
彼女らをアイドルとして活動させることが、何か巨大な意味を持つのかな。
 これだけのプロジェクトであれば、要求されるなら給料ぐらい払ったってどうという事はなさそう。

 作画は、チョイ不安定な部分もありつつ良好。
CMで見られる曲のプロモやOPの一部では3DCGを用いているが、本編ではどうなるのかな?
 気になるのは、「声優」アイドルグループとして売り出そうとしているんだろうに、特にヒロインの演技が、声優学校の一年生より上手くない所。
他の子も危なげだけど、ヒロインに比べれば、まだマシで通りそう。
彼女たちの、声優としての成長を視聴者が見守るシリーズになるのか……深夜アニメの視聴者ってそんなに優しい?
 様子見。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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