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『ウルトラマンZ』18.「2020年の再挑戦」

 冒頭の、駐車場が陥没するパゴス出現のシーンは以前のバンクなような……
 などということはすぐどうでも良くなる、ケムール人登場回。
 設定として、2020年の未来人(地球人)だとばかり思っていたけど、定かではないのね。
ケムール「星人」だとすると、母星の2020年から、『ウルトラQ』1960年に時間移動して人間をさらう理由が無いような。
宇宙人への対抗手段が未発達な時代の地球を狙ったのか、とも思うけど、今回は現代設定でも平気で誘拐を強行しているし。
母星から地球に至る経路に時間断層でもあって、50数年移動してしまうのか。

 ウルトラマンと正邪対立した存在の、人間・カオリとケムール人合成体。
最後に、カオリがケムール人を抑え込むシーンは人間の尊厳を掛けた神々しさすらあり、感動的。
 浦島太郎状態の彼女が失ったろう、家族や本来あるべきだった普通の生活が描けていたら、より深みが増したかな、とは思うけど長くなるから、観覧車に絡めた思い出語りで十分といえば十分。
 ほぼ「神」に近い力を(ストーリーにより便利に)使うウルトラマンだけど、融合したカオリ・ケムール人を切り離すのが、Zにさえ超常存在のベリアロクだったのは、納得しやすい描き方。
 オリジナルから「ない、ないー!」を踏襲したダークなエンディングになるのでは?と心配したが、消えたのはカオリの記憶一晩分だけ、しかもそれは優しいハルキを思う彼女の嘘だった。
「ありがとう、ウルトラマン」の言葉が素晴らしい、記憶に残るエンディング。

 『Z』本当に面白い。
 敵か味方か、容易に窺わせない隊長はウルトラシリーズ屈指のキャラクター。
OPで歌われている「最後に立ちはだかる相手は誰だ?」とは、隊長のこと?
本作中では、ベリアロクも完全な味方ではないし、キングジョーは異星人の兵器を改造したもの、セレブロに寄生されれば地球人も敵対する上、ベリアルメダルは変身利用に激しい抵抗を示す。
安心できるのは、ハルキ・Zの関係ぐらいか。

 以前、地下に潜った怪獣を見失った原因として、「傷を治す、エネルギーを回復させるため、一時的に冬眠のような仮死状態となっており、生命反応も追えない」としたのに感心。
歴代防衛隊も、そんな理由で見つけられなかったのかも。
 ハルキが怪獣を殺せなかったトラウマは、父親との対面により乗り越えた……?
結構拗らせていた様子だけど、まあ良かった。
ブルトンやグリーザなど、可哀想だと感じられる対象たりえない相手との戦いを組んでいるのは、シリーズの流れとして上手い。
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『アサルトリリィ BOUQUET』04.「キンモクセイ」

 CHARMの原理、戦闘の様式など、細かいところをかなり詰めて作られているアニメ。
その説明が長い、という部分もあるけれど、「不思議なパワーで敵を倒す」に留めたくない意思は伝わる。
 キャラクターもそれぞれ魅力的……ただし、まだ見分けられない少女も存在。
自分の弱った脳でさえ、話の中心に据えて語られたキャラは覚えられており、話数を分けて紹介するつもりがあるようだから、待ち。

 前回の能力暴走から梨璃捨て身の制御、二人なら出来るフィニッシュ、今回の遠距離狙撃弾き返しバトルと、作画的な見どころが毎回設けられていて、楽しい。
どちらも「少女たちの心が近づいていく」戦いなのね、それがテーマの作品か。
 郭 神琳はてっきり韓国籍だと思い、「攻めた」キャラ設定だなあと思ったけれど、実際は台北出身。
いっそ韓国映画で見るパターンのように、北朝鮮から来た少女、実は多数の同期の屍を超えて養成された超人的エージェント・リリィ、当初は祖国のため汚い行動も取るが、仲間たちとの関係を経て次第に変化し……というキャラ立てもできそう。
「拉致被害者も帰らない現状、北朝鮮のエージェントを美化して描く事は許されるのか」は正論だから、難しいかな。

『禍つヴァールハイト -ZUERST-』01.「THE GETAWAY -Part One-」

 原作ゲームアプリ未プレイ。
 モンスター(変異体)が出没する世界。
それら対人類軍の激闘を描くのかと思えば、第一話は人対人。
 変異体と戦うためには各地方に武装が必要、しかし、議会で求められているのは「その武器による反乱行為が起き、治安が乱れているため、所持の厳罰化を」ということ。
まず軍隊派遣による安全確保、更に可能な限り国民不満を解消するのが順番じゃないかなあ。
そんなこと、現実のお上でもなかなか出来てないけど。

 配送の仕事をしているお兄ちゃんは、どう見ても「悲惨な死に方をするモブ」みたいな顔をしているのに、意外、冒頭から出ている新人兵士の少年と並んで、ダブル主役?
敵味方に分かれてしまった二人の物語になっていくのか……いや、配送員がこんな悲劇に見舞われたのは少年のうっかりミスが原因だよね。
成り行きから配送員が兵士を殺してしまったため、もうそんな発端をどうこう言ってる状況ではないが。
 逃走中のテロリスト?一行。
山間の細い道を車で逃げていたのだから、せっかく所持している武器を用い、崖など崩して道を塞げば追跡を食い止められたような。
ここは、野原の一本道とか、そういう手段では相手を止められない設定にすべきでは?脚本とコンテの意思疎通が出来てない?と思えば監督が一人で兼任してた。

 ずっと人間同士の闘いが続くのか、モンスターの猛攻にそれどころじゃなくなるのか。
 もうちょっと見ての判断で。

『おそ松さん(第三期)』01.「降板」

 二期から二年半の休止と映画をはさみ、三期開幕。
 人気はまだ相当ある様子で、商業的には三期どころか四期もその先もアリだろうけど、もうネタ的に厳しいところがあって、スカスカの悲惨なアニメになって続けるよりは終わらせたほうが良いのでは、と余計なことながら思っていた。

 一話目。
 偽物というか普段と違う姿で六つ子が現れるのは、既に何度もやっている(今回、声優の世代交代までがネタみたいだけど、そこはよく分からない)。
しかし女性形態から国籍人種をまたいだ六人まで現れ、「ポリコレに配慮しています」の姿勢を笑いにする攻めた態度は、凄い。
 あとは巨乳になってしまったトト子がその胸故に公的イメージキャラクターに選ばれポスターになるとか……本気で怒られそうか。
 グローバル松に韓国籍を加えるというチャレンジもあったろうが、これもまた「おいおい」とかいう反応では済まさない視聴者を生み出しそうで、さすがに危険。

 楽屋オチの声優から監督登場、『ヱヴァ』『鬼滅』パロディ(『ジャイアントロボ』ヒィッツカラルドの指パッチン懐かしい)、定番と言える六つ子逆上・暴走爆発まで、渾身の一話。
 爆笑までいかないが、笑えたところあり。
声優ネタ、特に女性ファンにはたまらないシーンだったろう、これだけで一本作っても「神回」と言われそう(男性視聴者は置いてきぼり)。
 三期も期待できそう……かはまだ判断できないけれど、やる気は十分に感じられ、息切れするならその様子も含めて楽しみつつ、最後まで付き合いたい。

 ついでに『えいがのおそ松さん』。
 ギャグは所々笑える、ぐらいだが、「最悪」に描かれる六つ子の学生時代でも、他の誰かからすれば価値のある、羨ましいぐらいの時間だったかもしれない、というテーマが、ロクでもないこと以外何もない学生だった自分には染みて染みて、ちょっと泣けるほど。
 無理矢理盛り上げるクライマックスは好きだし、エンディングはじめ歌もすごく良くて、お気に入りの一本。

『おちこぼれフルーツタルト』01.「いってきますヒガコ!」

 『ハナヤマタ』浜弓場双による原作漫画、未読。
 パッとしない所属タレントばかり集めた寮に、新しくヒロインが加わることから始まる、崖っぷちアイドルストーリー。
といっても、アイドルとしてのし上がっていく過程なんかはメインでなく、日常系コメディーが本筋かな。
 彼女らが暮らす街を、東京の小金井市に設定。
取材に基づくのだろう風景がアチコチ見られ、ちょっと行ってみたい気分に。

 目立った芸能活躍を出来ていないヒロイン達だけど、駅前では一糸乱れぬダンスを見せるなど、有能……いつ練習したんだろう?と思ったら、寮の歌として前半で披露されてたものなのね。
 背景美術を含み、画面はとてもキレイ。
ヒロイン達の可愛らしさは、それだけで視聴継続の動機になる。
巨乳表現とか、サービス重視のエンディング絵とか、男性視聴者の心をつかむ方策もバッチリ。
 最後まで見てしまいそう。

『まえせつ!』01.「おわらい!」

 キャラクター原案は『らき☆すた』美水かがみなのね、アニメだと「そう…なの?」ぐらいにしか分からない。
 漫才師を目指す女性たちの話。
企画協力に吉本興業の名前があるのは、期待のポイントか不安要因か。
 てっきり高校在学中に活動しているんだと思ったけど、卒業済み19歳の設定。
フィクションだから構わないが、学業や仕事の片手間ではなく、お笑いに人生を賭けてしまうのはリスキー過ぎ。
「学校で一番面白い」ぐらいじゃ商売にならない。
 youtubeにでも漫才動画を上げて、どのぐらい評価されるかを見てみるべきじゃないかなあ。

 主人公コンビは、まだまだ駆け出しで笑いのヒット率も低く、これから、なんだろうけど、一話から作品として笑いが少なすぎるような。
まあまあ、『けいおん!』だって一話から見事な演奏を披露した訳ではなく、同様に「穏やかな日常」をこそテーマにしているのか。
 作画は良い方、しかし『けいおん!』『らき☆すた』の京アニクオリティーからは遠い。
 もう少し見ようかとは思うが、新作ラッシュが物凄い今期、何かしらインパクトを与えてくれないと厳しい。

『憂国のモリアーティ』01.「伯爵の犯罪」

 原作漫画未読。
 「シャーロック・ホームズ」最強の宿敵・モリアーティ教授を主人公に据える、このアイディアが素晴らしい。
 二次創作的な作品でも、大抵は極悪だったり異常者としてしか描かれないが、なるほど、階級社会であり、警察による犯罪解決能力も低かったろうこの時代、「被害者の復讐を助け、義のある犯罪を知的にサポートする、コンサルタントとしてのモリアーティ」として見せていく方法があったか。
 よくあるビジュアルに引っ張られず、圧倒的美青年として絵にしているのも、女性人気を取れそうで結構。

 モリアーティ本人が手を下さないため、少々物足りない気はするが、それこそ作品の肝なのだろう。
 「犯人を殺したところで息子は喜ばない」とかいったヒューマンな解決にせず、きっちり殺した上、笑顔を見せる被害者(犯人に対しては加害者)が爽やかですらあり、そこがまた怖い。
 アクションで誤魔化さない、知的なゲームの組み立てをどこまで出来るのか、期待して視聴継続。

『体操ザムライ』01.「引退ザムライ」

 オリジナル企画アニメ。
 タイトルから内容の想像ができなかったけれど、無理矢理というか、そのまんま。
引退を迫られている体操選手が、ニンジャの扮装をした驚異的に身軽な青年と出会う。
 崖っぷちの選手を扱う作品として、『ユーリ!!! on ICE』を連想。
そういう感じで行くのか、「サムライの時代にタイムスリップし、体操の技能を生かして出世する」SF路線か、なんて考えていたが、どちらでもなく。

 素っ頓狂なニンジャ青年からして、シリアスな再起の物語になるとは思えず。
彼の動きから、新しい体操のイメージを得ていくのか。
 作画は水準をキープしているけれど、所々緩みも。
体操競技を華麗に表現するには、もうちょっとレベルアップを望みたい。
 三話ぐらいまで見ての判断で。

『神様になった日』01.「降臨の日」

 『CLANNAD』『Angel Beats!』の麻枝准が原作・脚本・音楽の、オリジナルアニメ。
 突然、主人公の前に神だと名乗る少女が現れ、あと30日で世界が終わると告げる。
 「宇宙人です」「魔族です」「あなた専用のメイドです」と言って不可思議なヒロインが登場する作品は、昨今別に珍しくない。
その発言へ周囲が的確なリアクションを示し、本物であることを証明する事象を積み重ね、興味喚起して次回以降につなげる、その構成が大事。
 この作品では、非常に上手く出来ている。

 彼女・ひなの言葉を全く信じない主人公が、次第にそのペースに巻き込まれ、片思いの相手に告白までさせられてしまう。
この流れをテンポよく、笑いを多々混ぜながら描くのに感心。
 天気予報、渋滞情報、競馬予想に野球の投球コース予測と、凄い能力のようでありながら、スマホ等から得られる情報を元に驚異的知力を持って分析すれば、人間でも「絶対不可能」ではないギリギリのライン。
 彼女はホントに神なのか、終末はどういう形で来るのか、主人公はそれに対し何か出来るのか……気になる。

 「その前に世界が、終・わ・る!」の叫びに合わせて、ひなが足を踏み鳴らすシーン、気持ちの良い動きで笑ってしまった。
 作画はカッチリ整っており、ひなも杏子も可愛く描けている。
 これは楽しみな新作。

『ご注文はうさぎですか? BLOOM』01.「にっこりカフェの魔法使い」

 2014年から続くシリーズ、かなり間をおいて第三期。
 一期はほぼ見ていたと思うが、二期は飛び飛び、それでも鑑賞には支障がないぐらい分かりやすい再開第一話。
まあ、基本的に「みんな可愛いなあ」を楽しめば良い作品だし。
 「ラビットハウス閉店の危機を救うべく、少女たちの集客を目指す戦いが始まる」なんていう引きはなく、どころか「十年後もこのまま変わらず居たい」気持ちを表現して今回は終わり。
実に癒やし系。
 可愛さを堪能するのに十分な画面。
 余裕があれば見ていきたい。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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