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『のんのんびより のんすとっぷ』最終12話.「また桜が咲いた」

 影が薄いにもほどがある越谷家長兄・卓の卒業式から始まる、春らしい、シーズンの区切りっぽいお話。
 視聴者としては、彼が学校に(その背景に何気なく)居なくなっても、何ら変わることなど無いだろう……と思うけれど、卒業式のピアノ演奏を、学校内で唯一弾ける卓が担当するなど「存在感」を演出してあって、細かい。
来年からピアノどうするのかな?
CDで伴奏を流す、あるいは卓を呼んできて弾かせるとか。
 卓、地味ながら、よく見ると男前だと思う。
高校行ったらモテるかも。

 そして4月、新入生としてしおりが加わったことで、学校の生徒数は変わらず。
後輩ができて、れんげはしっかりするのか変わらずマイペースか……そのままっぽいな。
 れんげ達が出産に少しだけ協力した、しおりの妹と、れんげだけは同じ学校に通うことができる。
他の子達は皆卒業し、生徒二人だけで少し寂しかろうが、彼女の入学を待つ楽しみがあれば。
 指切りしようとれんげが差し出した小指を赤ちゃんが握るシーン、可愛い・おかしい・嬉しい・切ない、様々な感情がドッと押し寄せる。
それが愛おしい人生であり、「のんのんびより」という作品が描いてきたもの。

 作画的に、もう一歩!を望みたいところはあったけれど、シリーズを通し概ね好調。
 とにかくれんげが可愛く、ウチの子にしたい(そればっかり)。
 原作は完結したようで、第四期が可能かどうか分からないが、キャラクター達と再会できたなら嬉しい。
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『怪物事変』最終12話.「怪物事変」

 相当に上手い原作漫画の絵を、最後までイメージ損なわず動かしてみせた作画クオリティに、ただ感心。
 グロい、残酷なシーンも多々あったが、下品にせず描ききるセンスは素晴らしい。

 それぞれ魅力的なキャラクター達、物語としてもまだまだ途中の段階なので、第二期もあるといいなあ。
 あっ、このスタッフで『保健室の死神』アニメ化も嬉しい。

『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』最終11話.「子供と戦士」

 生まれ育った村から都会に出て、新たなキャラ達と出会い、可愛い女の子とも仲良くなる……までは当然のように予想されたけれど、そこでのエピソードもまだ語りきらないうちに異なる大陸へと飛ばされ、最強だが問題を抱える男と三人旅を始める、というのは予想外。
 ルイジェルドがギレーヌのような美人であれば、ハーレム構築への過程としてパターン処理できるけれど、ゴツいオジサンだし。
 この作品は非常に真面目に作られており、都合良く心地よいサービスよりも、しっかりキャラクターやストーリーを語ることこそ主眼だろう。
ルイジェルドだって、「美女」でこそないが、十分すぎるくらい魅力的で、複雑な面を持つキャラとして描かれている。

 作品開始当初は、幼児としては規格外の魔法力を持ち、大人たちをも驚かせるルーデウスに「俺ツエー」を感じていたけれど、しっかり限界が設定されており、強い・戦い慣れている大人に対しては、まだまだ容易に勝てない。
 内面はオッサンだし異世界を俯瞰で見ており、見事な戦略を立てる……が、「現実」の前に予想を覆され、敗北感に塗れることも。
 お気楽異世界転生物の、ボク一人で一国の軍隊だってラクラク壊滅させますよ、も嫌いではない。
しかし、未熟・未完成な人間として成長していこうとする主人公には、感情移入度が高くなってしまう。

 エロへの衝動に正直な面については、「自分なら高潔に行動できるか」を棚上げするなら、結構賭けの部分。
成人女性相手にはまだしも、未成年のエリス相手に、あわやまで突っ走ってしまうのは、内面の実際年齢を考えると少々ヤバイ。
 そこも「引きこもっていたダメーな人間」としてはリアルなんだけど、嫌われかねない描き方で、特に女性視聴者にはどう捉えられているのか、気になるところ。

 最後まで高品質な作画、しかもOPを潰してまでストーリーを語る回が多く、スタッフの熱量は半端じゃない。
 世界観に雑なところは感じられず、純粋にファンタジー物として、よく出来ている。
 漫画版を読むと、それでも「勿体ない・無くすると説明不足になってしまう」アニメでの省略部分が見受けられる、が、アニメだけ見ていれば気づきもしないだろう。

 物語は一段落、という段階になどなく、ここで終わるのー?
 分割2クールで制作されているらしいから、二期開幕を楽しみに待ちたい。

『はたらく細胞BLACK』最終13話.「心筋梗塞、蘇生、変化。」

 開始当初は、本家アニメのオマケみたいな軽い気持ちで視聴していたけれど、次第に引き込まれ、半端ない感情移入度に。
 「悲惨な環境で働く細胞たち」だけでなく「ボロボロな体でギリギリ生きている労働環境の主(体の持ち主)」、両方を「自分のこと」と感じてしまうから。

 飲酒・喫煙・ストレス・運動不足・加齢も?等々、複合要因で痛みきっている体。
維持・改善すべく細胞たちが必死で働いても、体は悪化を続けるばかり。
 あああー、自分の体内もこんな状況だろうな、と思わせられ、怒りの余り(警告も与えるべく)体を傷つけ始める細胞たちの姿に、申し訳無さいっぱい。
 「俺の体だからどうしようと勝手だろう」という自暴自棄なセリフは、それでも精一杯頑張る細胞たちを思えば、言っちゃダメだなあ。

 シリーズラスト、突然の「異世界転生」に笑ってしまう。
 転生ボーナスなど付くはずもなく、せっかく改善された(入院・加療によって回復した?)労働環境を後に、再び過酷な戦場へ。
 しかし、心停止にまで追い込まれた人間から輸血なんかするものだろうか?
かなり時間が経過しており、自分の命が助かったように他の人も助かってほしい、とまで考えられるほど精神状態も良くなった「主人」が、献血したのかな?

 とても面白かったし、見て良かったと思えるアニメ。
 赤ちゃんや女性の体を舞台にしているのだろうスピンオフも、アニメ化希望。

『ひぐらしのなく頃に業』最終24話.「郷壊し編 其の七」

 ああ、そういえばこの作品、2クールも放送してたんだっけ。
そんなに長く感じてなかった。
 『ひぐらし』については、これまでのシリーズでストーリーのバリエーションを出し尽くした感があり、面白くできるのか不安に思っていたが……
 可能な限り広い範囲に助けを求めて沙都子を救おうと頑張る、グランドフィナーレ規模の盛り上がりを見せたエピソードなど、まだこんな手があったか!と感心すること多々。

 特に「郷壊し編」。
 理性的であり、苦難の歴史を繰り返していて、悲劇的な存在だった梨花が、親友・沙都子と志望校に合格し、村を出て理想的な生活を送る。
ハッピーエンド、と思わせて、幸せの皺寄せが全部、沙都子に降り掛かってしまう。
 梨花には何の悪気もなく、沙都子を心配してもいるのだが、夢のような学園生活の前に、親友への気遣いをどうしても怠りがちになり、意図せず彼女を追い詰める「加害者」の役割さえ。
 一緒に進学したら悲劇的最期が来ると分かっているのに、もう一度だけと梨花に付き合ってしまう沙都子が可笑しくて、哀しい。

 何度でもやり直せる「転生ボーナス」的な便利能力をもらっているのだし、授業やテスト内容を事前に知り、対策して臨めば、梨花以上の優等生で通せたんじゃないかなあ沙都子。
 校舎に放火する、異常者を校内に呼び込んで事件を起こす、などして閉校に追い込み、沙都子に合った学校に移ることも考えられたろうし。
 単純に悪評を撒いて、梨花の評価を(自分並みに)下げてもいい。
 そもそも、「二人、別々の学校に進学する」で悲劇は避けられそうなもの。
 簡単に離れられる関係ではないし、梨花の不幸を願っている訳でもない、のか。

 どういう決着になるのかと思っていたら、次シーズンに続く?
ええーっ、と思いつつ、7月からの再開を待ちたい。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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