fc2ブログ

『平穏世代の韋駄天達』01.「平穏」

 原作漫画未読。
 オリンピックだし、同様のタイトルだったNHK大河的に、陸上競技出場を目指す選手たちの青春物語かと。
 可愛らしげなキャラクター、ポップな色使いでコミカルな内容を予想させるが、容赦ない暴行と出血、グロな表現を並べた作品。
 悪いわけではないものの感心する画面クオリティでもないため、意図的に乾いてアッサリした暴力表現にしているのが効果を上げず、淡々として感じられるのみ。

 シスターが兵士たちに暴行されるシーンで次回へ引き、って凄いなあ。
「早く続きが見たい!」とはならないような。
 韋駄天たちは好ましいキャラクターだ、という程でもなく、魔物や兵士が感情移入対象にならないのは当然。
せっかく引いたので、純粋被害者ポジションのシスターを韋駄天が救うなら、「勝って欲しい」役割を担えるだろうか。
 もう少し見続けての判断で。
スポンサーサイト



『Sonny Boy』01.「夏の果ての島」

 マッドハウス制作のオリジナル企画。
 ちょっと江口寿史っぽいキャラクターだなあ、と思えば、キャラ原案。
画面としての情報量制限もそれに合わせているんだろう、江口漫画っぽく感じる。

 冒頭から、何がどうしてこうなった、というのを細かく説明せず、日常的会話に交じる不穏さや、不可解な状況描写を通じ、視聴者に理解させていく演出を用いており、感心。
まあ、さすがに少し後では説明ゼリフを入れてしまうけど。
 要するに『漂流教室』が起きているのかな。
極限状態に際し、剥き出しになっていく人間のエゴや狂気の描写が、それらしい。

 このまま、真っ暗な閉鎖空間に浮かぶ校舎でドラマを展開したなら、本当に『漂流教室』っぽくなったろうが、ラストで青い海と島のある爽やかな風景に転移。
開放感ある……けど、海に鮫がいるとか、島に食料も水もなく居住に向かない、ということなら、状況はあまり変わらない?
 取り敢えずシリーズの目的としては「現実に帰る」なのだろう。
まだ明らかになってない(実はもう示されてる?)主人公の能力がキーになるのかな。
 先は読めず、楽しみに視聴継続。

『女神寮の寮母くん。』01.「孝士、寮母になる/みねるとフレイ、ワケあり」

 原作漫画未読。
 アバンが入浴サービスシーンで始まる、誤解しようもなく狙いが明確な作品。
 主人公、家が燃えて路頭に迷い飢えて倒れる前に、お役所へと駆け込むべきだったと思うな。
いくら何でも中学生相手に「知らん、帰れ」と言い放つ公的機関はない……はずなので。
 でもそんな現実的対応策なんか関係ない。
早く美女だらけの学生寮に住み込んで働き、嬉しいアクシデントに次々遭わなければならないから。

 急なエンディングで、もう30分終わった?と驚いてしまった。
この一話目だけなのか……中CM前にエンディングを流す、変則的編成なのね。
 目新しさはないが、その分安定しているとも言え、テンポよく見られる男性向けサービス重視コメディー。
 抜群の作画、という程でなくとも、作品の魅力を感じさせるべく女体については頑張って描かれている。
絵が崩れたら最後なので、何とか水準をキープして欲しいところ。

『NIGHT HEAD 2041』01.「結界 -Onset-」

 1992年に深夜枠で放送された、カルトな実写ドラマを元にするアニメ。
もう30年近く経つのか……当時、全部見たと思うけど、武田真治がやたら苦しんでたとか断片的な記憶しかない。
 2009年に『NIGHT HEAD GENESIS』として一度アニメ化されてるのね。
全然覚えてないが、こちらはBS日テレやアニマックスのみで地上波放送なし?

 今回は、白組による3DCGアニメ。
特に文句ないクオリティ。
 近未来、特殊部隊による突入作戦から始まるため、元の実写ドラマとはほぼ繋がらない話かと。
 その後始まる、超能力兄弟がバーに入る辺りからの展開は、さすがに記憶あり。
 サクサク進むので見やすいけれど、オリジナルのドラマは無用なほど時間を掛けてねっとり物語を進めることで、異様な緊張感を醸し出していたような。

 ドラマ版で原作・監督を努めた飯田譲治が、アニメでも脚本を書いており、旧来ファンの期待を裏切るってことはないのかな。
 面白くなるのかどうか、様子見。

『出会って5秒でバトル』01.「詭弁家」

 原作漫画未読。
 ひどく悪い、という訳ではないが、第一話なのでもう少し頑張って欲しい作画。
 それよりも演出に難があり、謎の怪物男が登場した際、目の前に止まったトラックを真横カメラのまま放り投げるシーン、手間の割に迫力がなく分かりづらい。
その後も、スピード感のない走り、一話中でも相当なインパクトになるはずの「主人公が撃ち抜かれ死亡する」カットの間が抜けた描き方、クライマックスで肝心な小道具となる「鳥の羽」が伏線としても後に舞い散る経緯にしても弱く、演出力の不足を感じてしまう。

 物語としては能力バトルで、使い方に知能が必要な主人公能力は、アイディア次第で面白くなりそう。
 原作漫画を読んでみたい気分。

『ラブライブ!スーパースター!!』01.「まだ名もないキモチ」

 根強い人気を誇る「ラブライブ!」シリーズ第四作。
 放送局をNHKに移しての開幕。
夢に向かい、友情と努力で歌に踊りに頑張る少女たちを描く、捻くれた所のない正しい作品なので、NHKの早い時間放送が相応しい。

 シリーズとして違和感のない、安定して高い作画。
 ヒロイン・かのんが抱える「人前では歌えない」心の傷を丁寧に描き、それでももう一度、大好きな歌に向かい歩き出そうとする、堅実で感動的な第一話。
 エンディングで突然歌い出すのは確か以前のシリーズでもやっており、その時は「イメージ映像」だったと思うが、今回は物語の一部?
ちょっと克服が早いような……メンバー全員と絡んでいることから、時系列だいぶ後の出来事なのかな?

 そのエンディングで、共にスクールアイドルを目指すグループメンバーが判明してしまい、可笑しい。
 大きなお友達でも楽しめる内容だけれど、今回また特に、年少の視聴者が元気になれる作品だと嬉しい。

『D_CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION』01.「覚醒」

 メディアミックス作品。
 キャラクターはサンジゲンによる3DCGで表現されており、さすがに手慣れたもので、ほとんど違和感ない。
アニメーターの労働環境が過酷であることは常識となり、人材の流出も続く現在、いずれ手描きのアニメは「珍しい」と言われるようになるかも。

 作品内容は、怪物との戦いに巻き込まれ、主人公が秘めた超常の力に目覚める、スタンダードな第一話。
 無用に分かりづらい所はなく、アクション演出にパワーがあって、堅実な作り。
 グイグイ引き込むには大人しくもあるけれど、面白くなっていくのかどうか、少し見続けての判断で。

『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』01.「光を繋ぐもの」

 「1996年に初放送され、2021年に誕生25周年を迎える『ウルトラマンティガ』に関連する企画として立ち上げられた(Wikipedia)」作品。
 好評だった『ウルトラマンZ』の後を受けるシリーズとして、期待の新作。

 映像的には、引き続き非常に頑張っている。
お馴染みとなった巨大戦での「どうやって撮影しているのか分からない」アクロバットなアングルや、スタート早々泥だらけになるウルトラマンスーツなど、「えっ」と思わせる刺激的な画が多々。
 邪悪な女ウルトラマンを最初から登場させ、対決の図式で進めようという狙いも悪くない。

 主人公の植物学者設定、短いシリーズとしては戦いから距離があって、感心しない。
このため、財団会長から武器を渡される流れに不自然さが生じているし。
 「みんなを笑顔にする花を咲かせたい」を主人公の行動テーマにしようという意図は理解するが、少々の押し付けがましさも。
 内面の動機づけは徐々に行うとして、GUTS-SELECTの新人隊員、から始めて良かったような。

 とはいえ、まだ物語の諸端であり、設定が活きてくるかどうかはこれから。
 面白くなることを願いつつ、最後まで見続けたい。

『迷宮ブラックカンパニー』01.「社畜の世界へようこそ」

 原作漫画未読。
 異世界へ転生・移行するキャラは、失うものを持っていないことが多い。
ニートだったり学生だったり社畜であったり、現世への執着をあまり持たないまま移転するパターンがほとんど。
 しかしこの作品の主人公は、努力と勉強と運にも助けられ、巨額の資産形成に成功し、人生の目標であったらしい「究極のニート生活」をようやく実現するに至った、その時点での異世界行き。
これはイヤだろうなあ(笑)。

 何も持たぬ異世界での最底辺労働から、文字通り「抜け穴」を見つけての成り上がり計画は見事。
 巨大怪物に食べられてエンド、となりそうなところを、卓越した交渉術で取り込み、更に有利なポジションを得る辺りなど、現実界での資産形成も納得の能力。
 雇われている職場から独立し、会社を起こして高めの給料で体力自慢を雇い、鉱石を掘ったほうが効率良いような。
起業するに先立つ物も無いのか。

 そもそも、彼が異世界に来た理由は?
誰かの召喚ではなく、たまたま運悪く、ということなら理由もなにもないだろうが。
 多種多様に渡る現実での詐欺犯罪、その中で異世界では未体験のものがあるなら、次々実行することで大儲け可能……さすがに作品として許されない?
 金のためなら禁忌無く行動できる主人公みたいなので、ここからまたどんな錬金術を捻り出すのか、期待して見続けたい。

『白い砂のアクアトープ』01.「熱帯魚、逃げた」

 漫画原作がありそうに思って見ていたが、オリジナル企画。
なので全く先が読めず、アイドル物?夢破れて帰省した実家で地方アイドルとして再起するとか?えっ沖縄に行くの?と揺さぶられつつ鑑賞。
 とにかく作画を頑張っており、女性キャラは皆可愛く、沖縄の強い日差しや海の美しさを表現する演出・美術も高いレベル。
水族館で見られる3DCG魚の動き、ファンタジックな水のイメージも素晴らしい。

 元アイドルの少女は、水族館の立て直しに関わるのかな。
せっかくだから「アクアリウム・ガールズ」とかいうアイドルユニットを手近で結成し、館内で歌って踊ってyoutube配信などすることで、客足を伸ばしても……「お仕事アニメ」としては軸がぶれそうか。
 謎の赤髪少年?はキジムナーなのか、公式のキャラ表に出ていないが。
 海は青く、風景は美しく、食べ物は美味しく、悲しい歴史を持ちながら人は陽気で温かい、大好きな沖縄が舞台なので、もうそれだけでも嬉しい。
 面白くなることを願って、視聴継続。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク