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『サクガン』08.「MEMORIES & REGRETS」

 あれ?一話見逃した?と思うぐらい急展開の話。
 ザクレットゥ、こんなに恐ろしい気持ちを抱いて同行していたのか。
ガガンパーに対しては脅かして本音を引き出そうとかいうレベルでなく、ハッキリ殺そうとしていたし、メメンプーについても「怪我させたくない」とは思っておらず、死んだら死んだで仕方ないぐらい。
 金に汚い峰不二子的なキャラ、程度に思っていたので、落差に驚く。
 その怒りの理由は……しっかり描かれなかったので不明点多いが、理不尽なもの?
 これまで、彼女がドス黒い殺意を胸に秘めていると感じさせる演出、あったっけ?
唐突すぎて浮かぶは疑問符ばかり。

 ザクレットゥの兄って、一話目で死亡した父娘の父親の方かと勘違い。
むしろそちらが分かりやすかったような。
 ガガンパーが、娘危機一髪で発現するパワーも謎。
命の危険は以前にもあったと思うけど、なぜ使わなかった?
 完全に気が済んだか分からないだろうに、ザクレットゥを許すメメンプーの気持ち、不可解。
セリフで長々と心情を語られるのは困るんだけど、説明すらされなくちゃ良いも悪いもない、単にストーリーの都合。

 旅は今、どこまで進んでいるのか。
 地下都市間を移動してるらしいけど、旅程はほぼ略されており、「特に語るべき出来事はなかった」扱い。
そういえば巨大怪獣の脅威がある世界だっけ、というのを、今回出てきた足跡で久々に思い出す。
 旅の目的は何だったか、そこからもう、あやふや。
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『境界戦機』08.「再生の槌音」

 前回の対ゴースト戦は、互いに死力と智力を尽くす緊迫感があり、面白かった。
ロボットアニメの醍醐味を味わえた、というか。
主人公機が参戦してないのは何だったけど。
 今回は、突然の廃村リフォーム話。
 ロボットを使って井戸を掘ったり電線を引いたり、色々できたと思うが、あくまで人力にこだわるのは不思議。

 廃村といっても車で問題なく入れる環境なのに、支配国の目は届かない?まあ雑な統治してるけども。
 住んでいた街が戦場になって焼き出された、という避難民の話。
これまでの劇中で見せられる街中は(圧政があるにせよ)それなりに豊かで穏やかな雰囲気があり、切迫感薄い。
 八咫烏は物資も人材も不足しているゲリラ組織、だとばかり思ってきたが、時間も資材も費やし、貴重なパイロットを駆り出してまで、数人の暮らしを支える余裕なんてあるんだなあ。
 継続的に電力が必要なら、最も近い電力施設(電柱?)から無断で電線を引っ張り、あとはAIお得意のデータ改竄で使用を誤魔化せば。
または、同様にハッキングして、廃村住人らに対し、比較的安全な街での偽造戸籍や住居を用意する方が簡単か。
 今回、殺伐とした戦いの中(実際は呑気な話が多いような)、人間・日本人らしい暮らしを取り戻す目的を再確認する話だったのかな。

 「日本が複数の国により分割統治されている」という設定から、多少はリアルなシミュレートを期待してしまうのが間違い?
侵略者を宇宙人ってことにしておけば、変なところがあっても「まあ相手は異なる思考形態を持つ宇宙人だし」で済んだのに……『メガトン級ムサシ』みたいに。
 AI無双が強すぎて、ゲリラ活動の緊迫感ゼロ。
全ての無人ロボットにAIをコピーし、一斉蜂起させて駐屯軍を日本から追い出す作戦はどうだろ。
大規模には、ハッキングで占領国母国同士にミサイルの撃ち合いなどさせ、戦争状態に陥らせて日本占拠どころじゃなくしてしまえばいい。
 ああ、本当に人類滅亡規模でそれをゴーストが起こしそうになり、唯一対抗できるAIを持つ八咫烏に対し、占領国が日本返還を条件に協力を仰ぐとか。
どうすれば終わる話なのか疑問だったけど、それならまとまらなくもない……いや安易すぎ(笑)。

『ガンダムビルドリアル』01.「再会」

 タイトルからアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』シリーズの最新作かと思った。
ガンプラバトルのある世界観は引き継ぎつつ、キャラ設定などは一新、何より大きな違いは「実在の俳優が出演する実写ドラマ」だということ。
 見始めて気がついたけど、先にYouTubeで全話配信されていたのね。
そちらで一話目だけ見ていた……といっても、ドラマ部分はほぼ飛ばし、バトルシーンをちょっとだけ程度。

 ドラマ、ガンプラ関係を主軸に据えているのは当然として、青春物っぽい作り。
ヒロインとなるのだろう少女が可愛いのは、大きくポイント高い。
パンクブーブーのお兄ちゃんって、確かガンプラが趣味で、ビルダー大会の上位まで行ったという話だったような、出演はさぞや嬉しいことだろう。
 改めて見て、CGを用いたガンプラバトルがかなり作り込まれており、感心。
戦いの駆け引きや演出にも見応えがある。
 背景となった奥大井湖上駅は、一度訪れてみたい憧れの場所で嬉しい。
しかし、このためにわざわざロケに行き、風景とCGを重ねたのか!気合が入ってるなあ。
 ドラマ自体への興味は正直、薄いけれど、このバトルだけでも全6話、見ていきたい。

『ルパン三世 PART6』06.「帝都は泥棒の夢を見る 後篇」

 各話バラエティー5、6話は、芦辺 拓という小説家による脚本。
 昭和初期の東京は雰囲気が良く、和製名探偵の筆頭・明智小五郎登場で面白くなることを期待したが、うーん……
 キャラはもうちょっと整理できたんじゃなかろうか。
特に女性(?)ゲスト二人、まとめて一人にできたはず。
 レギュラーキャラの方を絞る手もあったろうが、全員出した上、名前を変えており、しかも実在・非実在が混合して無意味に分かり辛い。

 次元に見えた男、実は本郷義昭でした……誰?
これも古い小説の主人公らしいが、相当有名な、例えば金田一耕助とか、でもなければ、「おっ!そう来たか」なんて反応が視聴者から出るはずもなく。
 ほとんど夢オチと言って良い事件の真相と共に、脚本を書いている人だけが納得して楽しんでいる感、強い。
それは、ここ4話、全部そうだけど。

『ルパン三世 PART6』04.「ダイナーの殺し屋たち」

 宮崎駿監督の『カリオストロの城』に続き、「ルパン三世」の劇場版アニメ第三作を手掛けるはずだった押井守が、脚本のみとはいえ初めてシリーズに、ハッキリした形の足跡を残す。
ということで、当時、押井版映画企画の消失に大きく落胆した身としては、特別な思いで見た一本。
 ただまあ、監督の作品傾向は長い年月でハッキリと打ち出されており、劇場版『うる星やつら』『パトレイバー』のような、作家性とエンターテイメントのバランスが取れた作品はもう難しいんだろうな、というのも承知の上。

 内容。
 うーん、まあ、押井守。
脚本家を知らないで本編を見ても、「押井っぽいウンチクとか理屈の長さだなあ」と思っただろう。
 予告から、ダイナーという限定空間に詰め込まれた殺し屋たちの会話劇、誰がルパンなのか推理するとかそういう内容を予想したが、そうでもなく。
 なし崩しに撃ち合いになり、その他の殺し屋は、得物以外キャラクターも明確でないまま全滅してしまうし。

 ルパンたちが変装して店を訪れたのは何故?
殺し屋を刺激するのを恐れたから……あんまり気にしてない様子だったけど。
ターゲットを待ち構えるのにルパンの顔は有名すぎるから、かなあ。
 もう住所まで聞き出していたらしい不二子が、危険を犯して店内に留まった理由は?
ダイナーでターゲットを待っていたとしても、剣呑そうな客が大量来店した時点で、裏口から逃げて彼の元へ向かった方が良かったろうに。
「得意料理」をルパンに振る舞いたかった?
 原作漫画も『新ルパン三世』になると、盗むため・敵を倒すためではなく、読者の意表を突くため「物語としては合理的な意味のない」変装やトリックが用いられており、それと近いのかな。

 今回、ストーリーは実にアッサリしており、それ自体に面白味は薄め。
押井節を楽しめるかどうかが判断基準。
 どうせなら舞台を立ち食いそば屋にして、千葉繁の声でまくしたてるキャラを出し、ルパンは存在していたのか、全て夢だったのではないかと惑わせて、意味ありげな犬のカットで終われば、監督成分濃すぎで楽しかったかも。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版』

 金曜ロードショーで放送された、TVシリーズの総集編。
 2時間弱にまとめるのは難しいだろうと思っていたが、仕事としての手紙代筆を通じ、ヴァイオレットの再生がキレイにまとめられていて、感心。
最初から、こういう一本の映画として作られた作品のよう。
 劇場版並みの画面で語られたシリーズだったので絵的な問題は全く無く、エピソードの選択や編集も巧み。

 この総集編で、最後に据えられたのは第10話の内容。
 大事な娘と過ごせたはずの時間を犠牲にしてまで命がけで書かれた手紙が、過去から届き、未来へ生きていく娘を支え、見守り続ける。
 制作時にそう考えて作られたかはともかく、これ、この作品(京アニ全ての作品か)自体のことなのね。
 渾身の力で作り上げられたアニメは、例えその制作に関わった様々が喪われようと、時を越えて甦り、今を生きる者たちに感動を届け、力を与えることができる。
 ラストで示された、10話のサブタイトルでもある言葉が「愛する人は ずっと見守っている」というのには、何だかこう、奇跡的なものを感じてしまう。
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飛龍 乱

Author:飛龍 乱
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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