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『リーマンズクラブ』01.「アサイン」

 アニメオリジナル企画。
 学生でもプロでもなく、実業団競技を扱い、しかもバドミントンという珍し目の題材。
 自分が高校生時代、スポーツ全般に対する恐ろしいほどの無知から、バドミントン部の練習がキツイと嘆く同級生に、「あんなの昼休みとかにポンポン軽く打ち合って、あーっ落としちゃったあ、なんてキャッキャ言う程度のお遊びじゃないの?」と言ってしまった暗黒の記憶が。
後に実際の試合を見て、そんな侮った感想なんかまるで浮かばないハードな競技だと分かり、申し訳ない気持ちになったけど卒業後のことで時既に遅し。

 アニメ。
 失意の主人公が実業団に拾われ、癖のあるチームメイト達と出会い、意に染まないダブルス結成を賭けて試合をするまで、少々コミカルに、テンポ良く描いてある。
 会社員ならでは、仕事のことについて触れられるのが独自色。
 作画はキレイであり、野郎共を美しく描けている。
第一話の雰囲気だと、女性キャラへのウエイトは軽い、というかほとんど登場すらせず、そういう方面への期待は薄め。
 試合シーンには力が入っており、主人公が持つ特殊能力とその弱点まで含め、見応えあり。
 この画面クオリティを維持できる限り、十分見続けられる仕上がり。
ただ、得意としていないスポーツ物、しかも男性キャラ同士の関係性や魅力で惹き付ける内容なので、個人的な視聴意欲は少々弱い。
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『ぷちセカ』01.「練習の後といえば」

 スマートフォンゲーム『プロジェクトセカイ』を中心とするメディアミックスプロジェクト、TVアニメとしてはその第一弾。
 といっても、5分枠の軽い内容だけど。
 第一話は、ゲーム登場バンドの一つ、その女の子たちが登場し、ラーメンを食べに行く話。
ざっくりとしたキャラ紹介しかなく、既にゲームをプレイ済みの客を相手にした作品。
 ラスト、驚くぐらいふわっと終わっており、もうちょっとオチらしいことは言わせられたと思うが、それよりもキャラクターイメージを優先したものか。

 SDキャラを可愛く描いてある。
 見えない速さの指動きで『プロセカ』をプレイしているウチの娘にとっては、かなり満足のいく内容だったらしいから、ファン向けコンテンツとして成功しているのだろう。

『平家物語』01.「平家にあらざれば人にあらず」

 誰でもタイトルと粗筋ぐらいは知っている、日本文学の古典作品が原作。
 まず目を引くのは、ドキッとするぐらい巧みな画面づくり。
作画的なクオリティの高さに支えられ、レイアウトや動きの付け方、色合いまで、文句の言いようがない。

 戦国や江戸時代、幕末などに比べ、少々馴染みの薄い作品世界へ導くため、びわという少女を設定。
不思議な目で未来を見る彼女は、物語の開幕に立ち会い、そこから最後までを見通している。
一話段階では、平家滅亡の兆候すら無い(驕る平家は久しからず、ではある)のだが、既に「滅びを語る琵琶法師」となっているのが面白い。
 父を殺した仇ともいえる平家に、彼女と同様の、こちらは霊視能力を持つ重盛が存在し、その縁から関係が始まっていく、この流れも上手い。

 同時期に放送が始まった『鎌倉殿の13人』に難を感じるのは、びわのような、視聴者にも分かりやすい目線で世界を見つめ、提示してくれるキャラクターが存在しないこと。
三谷幸喜キャラと化しているので、みんな分かりやすい、といえばそうなんだけど。
 破滅を擁する清盛、理知的な重盛、その血を継いで温和な維盛、直情径行な資盛、穏やかで美しいだけでなく意外なほど鋭い徳子、人物像が明確で見やすい。
 これは、途中で恐ろしいほどの失速でもしない限り、最後まで見続けたい。

『殺し愛』01.「WHAT'S YOUR NAME?」

 原作漫画未読。
 第一話から冴えない作画。
 ヒロインを分かりやすく美人に「描いていない」のは、原作準拠で故意になのか、単に画力不足か。
素晴らしく有能ではないし、普通の可愛い女の子でもない、少々扱いの難しいヒロインの魅力が、この絵で更に伝わりづらくなっているような。

 画面のクオリティばかり気になって、ストーリーが頭に入ってこない。
 非常な殺し屋である男と、ヒロインの、何らかの因縁で結ばれた関係性を楽しむ作品?
 掴まれる部分がなく、視聴継続の意欲は弱め。

『あたしゃ川尻こだまだよ~デンジャラスライフハッカーのただれた生活~』01.「あたしゃ川尻こだまだよ」

 原作漫画は、Twitter掲載されたものを途中からと、Amazonでまとめてくれたものを既読。
 グダグダの日常生活が楽しげに描かれており、好きな作品。
思想信条やテーマ的なもの、社会に対する提言などを一切出さないネタを続けるのは、相当に大変なことだと思うけれど、ずっとそう出来ていて、凄いなあと。
 作中に登場するのは「キャラクターとしての作者」であって、本人は全然こんなタイプじゃないのでは?と思っていたこともあったが、飲みすぎて行ったためゲストなのにトークイベントをずっと寝て過ごした事実があるようで、そのまんま?

 アニメ。
 単独の枠でなく、『EXITV〜FODの新作・名作をPon!Pon!見せまくり!〜』という番組の一コーナーらしく、すっかり見逃してしまっていた。
慌ててTVerで鑑賞、こういう時、配信は本当にありがたい。
 原作のザカザカっとした線を上手く感じ取らせる作画で、違和感なく見られる。
 OPありで3分ちょいの内容とはいえ、ストーリーらしきものは全く無く、これも原作再現度高い。
 続けて見たいと思うんだけど、アニメ外の番組全体には興味なく、またTVerに頼るのが良いか……配信は一週間で終わるため、忘れそうだな。

『異世界美少女受肉おじさんと』01.「ファ美肉おじさんとおじさん」

 原作漫画は単行本で一巻を既読。
 転生時に性別が変わってしまうパターンの作品は一定数あるが、これは親友である男二人が転生し、一人だけ美少女になってしまうという、性転換恋愛?ギャグの要素を入れてあり、独特。
「男女で友情は成り立つのか」を、ちょっと複雑にしたような。
 原作はとにかく絵が上手く、美少女は本当に可愛く描けており、異質な世界の説得力も十分。
 タイトルの「おじさん」だけど、性転換させられた男の方は、高校生設定でも通りそうな年齢感、髪の毛で目は見せてないが顔立ちも悪くないと思わせ、そのために「元がアイツだと考えると……」という抵抗感は弱め。
まあ、脂ぎった余りにも汚いオッサンを見せられては、相方の男だけでなく読者・視聴者にも、ヒロイン?を可愛く思うのに抵抗が生じてしまうため、妥当なラインか。

 アニメ。
 原作から考えると、もっと作画を望みたくなってしまうが、今期中では相当にクオリティ高い部類。
 ギャグのテンポも良く、まず不満のない仕上がり。
 第一話だけ頑張りました、ということでなく、最後までこのレベルを期待したい。

『賢者の弟子を名乗る賢者』01.「わし、かわいい……」

 原作ライトノベル未読。
 冒頭から、三石琴乃の長~いナレーションで設定の説明が行われ、作画パワーの低さもあって、もうキツい(いや三石琴乃声自体はいいんだけど)。
 「単なるゲーム世界でのお話」だとハッキリ明言されては、魔物の軍勢と戦ったって、危機感もカタルシスもない。
しかも、敵も味方(召喚戦士)も3DCG、それ自体の作りも妥当というレベルだが、省力化のためロクに動かさず、更に音楽だけ流して効果音も入れないことで大いに迫力を削いでおり、面白味ゼロ。

 だがここまでは前座、このアニメの本領は中CM後。
 草原で少女が目覚めてからずーーっと、BGMが流れ続けるだけで一切セリフを入れていない、ちょっと意図の理解に困る演出。
 最後の一言と作品タイトルから、この少女が転生した(ゲーム中なので、容姿を改変された?)老賢者なのだろう。
草を食べたり匂いを嗅いでいる様子から、五感の伴わないゲームで、それが生じていることに困惑しているのか。
ぐらいが、読み取れる全て。
 確かに「ナレーションや説明ゼリフで何でも済ませようとする作品は良くない」けれど、それすら行わず視聴者をただ困惑させるのは、論外。
 「転生物でこの演出は史上初!どうだ驚いたか」という考え?
 京アニやufotableなど、圧倒的な作画力の会社で作るならまだしも、真面目に見ているのも辛いこの画面で……スタッフは誰か止めるべき。

 次回以降、何が起きて何故こうなったか、語られていくのだろう。
 どうにも面白くなりそうな予感がなく、視聴終了。

『天才王子の赤字国家再生術』01.「そうだ、国を売ってトンズラしよう」

 原作ライトノベル未読。
 原題には入っている「そうだ、売国しよう」という文言が、アニメだと削られている。
現在、「売国」には取り扱い注意な響きが伴うため、要らない問題が起こることを恐れたものか。
 ファンタジー世界の王子が主人公だけど、特に現実界から転生したり、生まれ変わってやり直している最中ではない様子。
そうなると、その世界の常人では持ち得ない知識や感覚を備えている、という訳ではないため、自分の国を売り飛ばそうというのは、単に酷いやつ。
 ここでの売国とは、「国家や領民が被る被害など知ったことか、自分さえ良ければいい」とまでいう最悪な行為ではなく、「単独で国家形態を維持するのは難しいため、強大な帝国の一部になって安定したほうが良い」とする穏当なものなのかな。

 そう考える主人公が、どうせダメだろうと思いついた作戦や行動により、心ならずも勝利を重ねてしまう物語。
「思いつき」といっても主人公、自軍将兵の顔と名前を大量に記憶しているとか、本人の自己評価より遥かに優秀な指導者なのだろう。
 一応の作戦が立てられていた初戦に比べ、金山攻略戦を、具体的描写ゼロで勝利してしまうのは拍子抜け。
この先にもっと面白い部分があるから、ここは省略した、ということなら良いのだが。

 作画はかなり頑張っており、美少女の剣士が敵将の首を切り落とすなど、容赦のない描写はインパクト強い。
 ここからは戦略戦術政治が描かれるのか、それとも他の面白味が現れてくるのか。
 視聴継続。

『錆喰いビスコ』01.「八十万日貨の男」

 原作ライトノベル未読。
 今期「錆」枠……って訳じゃないけど、そうそうタイトルに使われる漢字じゃないのに『錆色のアーマ』があるため。
といっても内容は、重なるところを探すのが難しいぐらい。
 隕石の落下から始まる?独自の世界観だが、長いナレーションで説明終わりとしなかったのは好感。
その代わり、一話の殆どを使い、作品世界の有り様を提示する形になったのは良し悪し。

 キャラの生活ぶりや会話、体を蝕む錆の描写により、下手すると視聴者を拒みかねない設定について、非常に分かりやすく提示。
 ただ物語としては、「秘密を抱えるお人好し医師が、街にキノコテロを起こすビスコと出会う」これだけしか進行しておらず、ツカミとしてちょっと弱め。
 整っており、アクションにメリハリを効かせた作画。
 面白くなるかはまだ分からないが、見続けたい気分。

『TRIBE NINE』01.「魂かけて」

 メディアミックス企画。
ゲーム展開はこれからの模様。
 冒頭にナレーション入れて世界観設定するのはダメだったら、と思ったけど、その辺あまり関係なく、街中に被害を出すことまで含め何でもありのバカ野球が、テーマの作品。
 兵器転用できそうな装備すら使って野球やってる訳で、普通に殺し合った方が早いと思う。
それじゃ逆に「よくある内容」になっちゃうのか。

 個人の超人的身体能力を活かす者もいるが、多くはメカの恩恵を受けている。
いや、ロケットを噴かしてブン回すバットだって、支点となる身体の筋力があってこそ機能する、のかな。
 最も要求される資質は、「下手すれば死ぬことさえありそうなバカ野球に参戦する酔狂」。
 第一話として、意表を突く……とまで行かず、意外と妥当な試合内容のすっ飛び具合。
ここから、どこまでエスカレートさせられるかが見どころ。
 しばらく視聴継続。

 関係ない話。
 劇中に「コーヒー酔い」するキャラが登場したが、架空の設定じゃなくて、この症状は実在する。
というか、自分もそうなる体質。
 カフェインの作用により、飲用後、酒に酔った時と同様の反応を起こす。
 自分は、コーヒーを飲むと目が覚める、どころか頭がクラクラっとして、逆に眠くなってしまった。
現在は、少しずつ飲んで慣らしたため、余り強い酔い方をすることはなくなっているが。
 警戒して、コーヒーを飲みすぎた経験はないので、そうした翌日、二日酔い症状を起こすのか、までは分からず。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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