原作漫画未読。
タイトルから「美女と野獣」みたいな感じかなあ、と予想したが、本当にその通りの内容。
魔族の王に生贄として差し出された少女だが、死を免れた所で帰る場所もなく、魔族を恐れない彼女に対し、王は……
最初から自分を「娘」だと思わず育てていた親に、絶望を感じたヒロイン。
だからもう死が怖くない、まではともかく、王の優しさを理解してあげられる、という境地に行き着くには少々時間が必要なような。
そこは段取りだから早く次の段階に話を進めたい、その気持ちは分かるけど、ここで何か差別化がないと、他の似たタイプの作品に埋もれてしまいそう。
「異世界転生」までのプロセスが重視されないと同じく、(実はイケメン)獣の王とのラブラブ、それから周囲で起こる軋轢をコミカル・シリアスに描くことこそ大事。
それが顧客の読みたい・見たいもの、なのかな。
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「韓国で大ヒットを記録した、3D-VFⅩ-恐竜バトルアクション(公式Twitter)」。
CGで描かれた恐竜ロボット(パワードスーツ恐竜)は『トランスフォーマー』『ゾイド』風。
実写の人間が恐竜に追い回されるところは『ジュラシック・パーク』を思わせ、でも全体に戦隊シリーズなんかの雰囲気。
オープニングで見せられるメカ恐竜や宇宙船のCGは、なかなかクオリティが高く、通常の日本特撮以上、少々予算少なめの映画にも匹敵するだろう。
ウーバーイーツで生活費を稼ぐ少年が、山道の配達途中で事件に巻き込まれ……という物語導入も、入りやすくて結構。
ひどく悪いのは、冒頭から延々続く設定朗読。
恐竜ロボ誕生の経緯も良くないが、「宇宙から帰ってきたロボ達が地球支配を目論みエネルギー砲を発射しようとしたのを宇宙反乱軍による攻撃で食い止めたが地球にエターナルコアが降り注いだ」なんてのをササッと語られても、戸惑うばかり。
韓国ではTVシリーズ開始前に、映画かスペシャルでも放送され、そのダイジェストがこれ?
第一話時点では理解していなくて構わない設定ばかりなので、日本側が勝手に加えたものなのか。
とにかく、作品への期待値を萎ませる効果しかない。
武装兵士たちのリーダー。
プテラノドンロボに対し、「私が相手をする、下がっていろ」と他隊員に言いながら、助けてもらわないと死ぬところだったり。
主人公に現場を立ち去るよう言うのに、背中を守る・追手を仕留めるなどしないため、主人公が殺されかけたり(現場に残ったほうがまだ安全)。
判断が間違いばかりなのは、何か意図がある?
主人公を救ったのは、輸送部隊が運んでいたティラノサウルスだと思う。
しかし、「主人公の危機を察知し、拘束を引きちぎり、鋼鉄製コンテナを突き破って走り出す」ような「燃える」シーンがないため、事情が分かりにくく消化不良。
物語としての見せ場より、「突然現れてヴェロキラプトルに横から噛みつくティラノ」という『ジュラシック・パーク』クライマックスそのままパロディの方が優先?
良いところもあるし、恐竜や派手なシーンが見られれば満足な年少視聴者なら問題ないと思う。
ただ……「親世代でも話題沸騰した(公式サイト)」は、どうかなあ。
いっそ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』みたいに、声優さんたちのアドリブ怪演の応酬で、元のストーリーを無視した爆笑吹替版にしてくれた方が嬉しかったかも。
原作漫画は、単行本で二巻まで既読。
読み始めて最初は、アイドル美少女と年上医者のギャップ恋かな、と思い、次に子供を育てつつ秘密を抱えた二人の関係を描く?と予想したがこれも外れ。
えっ!と驚く転生、主人公の芸能的才能の片鱗、(キャラを好きになっていたこともあり)声を失う悲劇……もう全然先が読めない。
自分の浅薄な予想通りに物語を作っても、この作者なら十分以上面白いものが出来たと思う。
でもそんな可能性は通過点とばかり振り捨てて、読む者が考えもしなかった境地へと、作品パワーで引きずっていく。
凄い、これがトップ漫画家なんだな。
アニメ。
初回で三話分放送は、大変な力の入れよう。
しかも画面的クオリティは非常に高く、作画低下どころか放送さえ不可能になるアニメが多い中、贅沢な作り。
歌やダンスの出来も文句なく、これは視聴継続。
アニメオリジナル企画。
澁宿、という渋谷と新宿を掛け合わせたような都市を舞台にしているが、主人公は金髪、相棒は黒人、移民問題が起きている等々、海外配信を意識した作り。
成績を残しつつも強引な捜査が問題の主人公、バディを殺されたこともあり、無理解な上司により警察を追われる、なんてのも米ドラマ的。
物語は、時系列に添い、第一話として必要な程度の説明を挟んで進むため、問題なく理解できる。
ただ、主人公が所属することになる組織の概要はともかく、メンバー紹介なんか次回で良いような。
みんな揃って変な衣装で登場、変な武器で攻撃、世に知られてはいけないとか言いながら派手に大爆発、なんてのが早くやりたかったのか。
相棒黒人がアレで死んだ、というのは急だったけど、遺体が画面に出ていないことからも、事情ありかな?
相当に頑張った作画。
基本パターンは分かった気がして、予想を超えて面白くなるかは不明確。
もうちょっと見てから。
原作漫画未読。
インソムニアって何だっけ?と思ってしまったけど、あー不眠症か、クリストファー・ノーラン監督でそのタイトルの映画があったな。
同じく眠れない悩みを抱える男女が、校内で睡眠を取り、長い夜を共に過ごす活動?を始める、といった話。
大きな事件は起きず、主人公男子とヒロインの出会いにも過剰な演出などないため、淡々と進む印象。
それでも、「学園のアイドル」とまで言わないが、十分可愛らしい同級生と、二人だけの悩みの共有・秘密を持つ、というのは、心地よいドキドキ感。
しっかりした作画と、深夜の雰囲気をうまく伝える美術が、作品の魅力を支える。
世界を広げたり、物語を大きく展開などしそうもなく、そうなるとこの先は何をするのか?
二人が不眠症になった理由とか、症状の克服法を考える(ヒロインは主人公にくっつくと眠くなる?)などしても、何話もはもたない。
夜の街徘徊中、吸血鬼に出会う、ってこともなかろうし。
視聴継続して、確かめたい。
原作漫画未読。
冒頭の異世界バトルとタイトルから、てっきりヘッドマウントディスプレイを装着し、現実世界の人間がプレイしているバーチャルゲームなのかと。
勇者と魔王の決戦に伴い発生した膨大なエネルギーのため、勇者のみが、あるいは両者ともに過去・未来・現実世界へ転移してしまう、という設定は、そこそこある。
これもそういうパターンかと思わせ、勇者のくせに容赦なく殺すなあ、などと油断していれば、ちょっと意外な正体。
せっかく可愛く描かれていたのに殺された少女。
転生ラスボスはネクロマンサーみたいだから、彼により復活・使役される?
第一話だから、とはいえ、作画の頑張りは凄い。
緊迫感を出す演出も上手くできており、色々分からないことがありつつも、画面に引きつけられる。
クオリティが落ちないよう祈りつつ、視聴継続。
原作は韓国の小説家・漫画家さんによるものなのか、日本語版も配信されているようだけど未読。
韓国でも異世界転生が流行り?
「小説の中に転生しました」ぐらいのセリフだけで、状況説明を終了。
日本産であれば、皆様ご存知のアレです、以上は必要ないことになっているが、韓国も同じなのか、アニメでの改変か。
ヒロインが転生したキャラクターは、主人公でも悪役令嬢でもなく、脇役、しかも婚約者に殺される被害者。
少しヒネった設定だけど、それに意味が生じるかはまだ不明。
現実界での死因が「謎の人物に屋上から突き落とされ殺された」ということと関係?
転生先世界の未来を知っているが故、有利に行動してモテモテに……までは願望充足しないのかな。
まだ分からないけど。
腹に一物あるキャラクターたちの、ギリギリ危ない駆け引きが主軸になるなら、他作品と差別化でき、面白くなるかも。
どう展開していくのか、しばらく視聴継続。
漫画・ゲームと共に展開される、メディアミックスプロジェクト。
ワールドダイスターというぐらいだから、世界的なアイドルを目指す少女たちの物語、かと思えば、演劇テーマ。
歌も踊りも含まれるようなので、アイドルと有り様は余り変わらなくなるだろう、とはいえ。
キャラ絵が華やか。
キラキラ目の処理とか、凄いなあ、イラスト並み。
ヒロインには、気弱な部分を埋めてくれるような頼れる親友が、常に随伴。
演技に関してさえ、彼女の方が才能あるようで、テストを受けられないのが不思議。
アクシデントにより親友だけがテストに合格してしまい、いつも一緒だった二人の運命が強烈に分かれてしまう……とか最初は予想したけども。
途中から、まるで周囲に無視される扱いに不自然さを感じ、もしかしてと思ったら、やっぱり、ヒロイン脳内だけに存在するイマジナリーフレンド?
これはちょっと驚き。
エンディングやCMなんかにも幻の友人は出ているけど、今後はどういう扱いになるんだろ?
そもそも全く架空の存在なのか、「幼い頃亡くなったヒロインの親友」とか、「行方不明の親友、同じ舞台を目指す内に実物と再会する」可能性も。
苦境の中、ヒロインが演技の才能を示す重要シーン。
冷や汗がにじむタメや、「なるほど!あの経験を活かしたのか」みたいな納得感、周囲の驚きリアクションが物足りず、少々ケレン味に欠ける印象。
『ガラスの仮面』的なものを期待しすぎ?
女の子たちも可愛く、視聴継続したくなる面白さ。
原作漫画未読。
死神と蔑まれ、差別的に扱われているクラスメイト少女に対し、転校生の少年が仲良くなろうとする話。
タイトルの内容は、既に第一話時点で回収できている気がするなあ。
少年は、死神という呼称を「カッコいい」と感じる、中二病的感性。
僅かでも空気を読む能力があれば、さすがに少女の置かれている立場は理解できそうなもの。
それでもグイグイいくのは、一目惚れぐらいに好意を持ったから?
まあアホというか後先考えないというか、転校したばかりの学校に居づらくなる危険性とか考えないのか?
もう、もう、もう、お前スゲエ格好いいよ。
他者へのイジメに対し、正面から注意することは勿論、道化を装って加害者たちの矮小さに気づかせる(死神呼ばわりしながら都合によりただの人間としても扱っているのを指摘したり)なんて芸当、とてもできない。
人間としての上等さを感じさせ、一気に少年が好きになってしまう。
しかし、クラスから少女への加害が終われば、そこまでのような。
次は、性的な段階まで至る二人の関係進展を目指し、グイグイいくことになる?(サイテー)
これは面白い。
原作ライトノベル未読。
異世界再召喚もの。
その文脈で見れば、特に分かりづらい所はない。
しかし、単に一本の作品として鑑賞すると、面白さの核になりそうな部分が不明確。
異世界では勇者として大活躍したのに、現実では冴えない。
イジメ加害集団が、主人公の異世界超絶能力を目にして慌てふためく、こういうギャップが価値あるのでは?
主人公、クラスの陰キャっぽくはあるものの、可愛く積極的な幼なじみまで居て、異世界召喚に「やったぁ」も「もう嫌だぁ」も感じられない。
異世界で、当初は能力を隠している?ため、謎の存在として行動したいのかと思えば、自らアッサリとバラす。
隠蔽中に王国ザコ兵士たちが(下手するとクラスメイトも)死ぬのは構わない、と考えているのか。
国王のことは嫌っているようなので、それが理由?
幼なじみ含みクラスメイトを置き去りに、身軽で旅立つ主人公。
不可解に感じられた部分は、次第に説明されていくのかも知れないが……
初回で心を掴まれず、視聴継続意欲は弱め。