fc2ブログ

『聖者無双〜サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道〜』01.「治癒士ギルド」

 原作ライトノベル未読。
 現実で不慮の死を遂げた主人公が、ボーナスポイントなど与えられて異世界に転生する、まずまず基本に忠実なスタート。
 拳銃を持って逃げる不審な男、撃たれ出血しながらも男を追う警官、周辺には多数の通行人、というシチュエイションなのだから、主人公に何かしら称賛されるべき行動があっても。
事態にさえ気づかないまま流れ弾で死亡、じゃあ、転生を司る存在に救われる価値が分からない。
 「神にも予定外な死のため、お詫びの意味で転生させた」もアリだし、理由が全く不明な作品すら珍しくないか。
 一時期は、ニートが交通事故で、というのが多かったけれど、最近、ブラックな職場で過労死パターンをよく見る。
そういう事例が、もう身近に感じられるから?
 主人公職場も同様だとばかり思って見ていた、しかし営業成功をみんなで喜んでくれるみたいだから、違うのかな?

 主人公が、自分の町の名を知らないと言うと受付嬢、今いる町の名を知らないと知られると女性騎士から、実に嫌な顔をされた。
世界設定と関わりがあるのかもしれないが、そんな顔しなくても。
第一話だというのに、時間を取って描いた女性二人が「嫌な感じ」と受け取られて良いのかな。
 宿屋で主人公が一人、本を読んで治癒魔法を覚えていくプロセスも、誰かを救いたい!といった切迫感がないため、ダラダラしている。
今回ラストで治癒能力を試すことになる、このイベントは、一話中盤ぐらいで終わらせて(成功でも失敗でも)良いのでは。

 問題なく見られる画面で、女性キャラには気合が入っている。
 初回に掴まれる部分がなかったため不安、もう少し見てから。
スポンサーサイト



『白聖女と黒牧師』01.「ふたりの関係」

 原作漫画は、ちょっとだけ既読。
 ダメダメ聖女と、しっかり者だが朴念仁の牧師が繰り広げる、ふわふわ恋愛コメディー。
 ファンタジー世界において聖女というと、傷病を癒やす、聖なるオーラによりモンスターや魔族などを街・国から遠ざける、などの超絶能力が期待されるけれど、どうもこのヒロインにはそこまでの力がなさそう。
悩み事相談したり、カウンセラーや占い師みたいな役割。
 実は凄いパワーを秘めている?原作読んだ範囲ではまだ不明だったが。

 しかし、悪意を持たず、ダラダラしたい気持ちを人々の前では押し隠し期待に応えている。
グテ~っとしたところも猫とか小動物みたいで、可愛い。
 快調な作画、聖女も牧師もキレイに描き出せており、魅力をしっかりアピール。
 聖女、スカート短くないかなあ。
修道女とは違うので、構わない?
 ストレスなく眺められる内容、だけど、このまま進展なく何話も続くと「飽きた」「いやこの終わらない平穏さこそ癒やし」に評価が分かれそう。

『SYNDUALITY Noir』01.「My name is…」

 アニメとゲームを基軸とするメディアミックス企画。
 原案が『さくら荘のペットな彼女』『青春ブタ野郎シリーズ』の鴨志田一で、監督は『ナイツ&マジック』『ヤマノススメ』『推しが武道館いってくれたら死ぬ』山本裕介、レジェンダリーデザイン宮武一貴ということで、なかなかに豪華な取り合わせ。

 レベルの高い作画、3DCGのメカも違和感ない。
 説明抜きのアクションから始め、謎の少女と出会い(拾得し)、一段落ついたところで周辺キャラや世界の基本設定を見せながら、再度襲撃に応戦するアクション、少女が持つ不思議な力による主人公の危機回避・逆転勝利で終わる、キレイにまとまった第一話。
 アッと驚くような所はないが、訳が分からず嫌になる箇所もなく、キャラは個性的で、次回以降を楽しみに思える快調なスタート。

映画『君たちはどう生きるか』

 宮崎駿監督の最新作……不謹慎なことを言えば恐らく遺作になる映画。
 イラスト一枚以外、何の情報も明かさないまま公開、という奇想天外な宣伝戦略(?)を取った本作。
『ナウシカ2』ではないか、いや宮崎駿自伝の可能性も、と様々な噂が飛び交った。
 自伝ストーリーを軸に、これまで映像化を諦めた、作品に入らなかった部分を改めて描いてくれるのではないか。
例えば『カリオストロの城』オートジャイロ空中戦、『ナウシカ』巨神兵と王蟲の大バトル、イメージボードだけで終わった美女と野獣タイプの『もののけ姫』、『戦国魔城』、心残りだろう『ゲド戦記』『NEMO/ニモ』『長くつ下のピッピ』なんかも世界的監督になった今ならちょっと描くぐらい許されそう。
これらアニメ制作の自分史を描きつつ、「私はこう生きた」そして「君たちはどう生きるか」を問う内容では、と期待して。
 初日の上映で鑑賞。

 まあ、自分の妄想なんか実現するはずない。
 それでも「宮崎駿総集編」的色合いはなくもなく、前の映画と同じようなストーリーになる?と思わせたり、このカット懐かしい!と感じさせてくれたりする。
 しかし実際は……うーん、まだネタバレはダメかなあ。
 作画監督・本田雄の絵は美しく、宮崎作品として違和感ない。
時折『エヴァンゲリオン』っぽさも感じるが。
エフェクトとか、監督に合わせてこう描いてるんだろうな、「自分が最も良いと思う表現をして」と言われたら違う描き方したんじゃないかな。

 正直言うと、前半がダルい。
無駄に思える場面、結構ある。
それが後半に生きているかというと、確かにそういう部分もあろうが、大部分逆で、「結果こうなるんだったら前半のあそこは変じゃない?」と疑問符が浮かんでしまう。
 この映画は好評を得られだろう、それを超えるほどの不評も得てしまうだろう。
 自分は、文句がたくさんあるけれど、結構好き。
 ただ、口コミの広がりで観客が劇場に押し寄せるかは疑問。
大コケしてしまう恐れ、十分ある。
今すぐにでも、物量作戦の宣伝をうつべき。
 退職金がわりの映画だと思えば、コケることなんて恐れる必要ないのかな。

『ダークギャザリング』01.「寶月夜宵」

 原作漫画は、数話だけ既読。
 霊を引き寄せてしまう体質の主人公と、彼が家庭教師をする先の、頭脳明晰で霊が見える上にそれらを退治拘束してしまう、異能力者少女。
この二人に、主人公の幼馴染である普通の女性……というには異常性高いけれど……を加え、三人でゴーストバスターズをする話、かな。

 少女による悪霊胎児は、世のため人のためというより、母親(の魂)を攫っていった悪霊を探しているのか。
 作画は問題なく良いし、緊張感高い、というほどでもないが、クライマックスのアクションは分かりやすく描けており、ベースのコミカルさも含めて楽しい仕上がり。
 博史池畠監督作品は、前期『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』など個人的に合わないことも多いんだけど、これは大丈夫そう。

『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』01.「アキラ オブ ザ デッド」

 原作漫画は単行本で2巻まで既読。
 Netflixで実写映像化もされる、人気作。
 ゾンビが発生し、人間社会が崩壊しかかった世界を、主人公は恐怖や絶望より開放・希望と捉える、コメディー。
 確かに、主人公は体力も度胸も咄嗟の閃きもあるけれど、走るタイプがいるゾンビ集団の中を、いつもいつも無事に通り抜けられるとは限らないだろう、自分の経験(山ほど見た同ジャンル作品のパターン)から言って。
楽しげに暮らすのはちょっと無理、と思うが……

 ブラック企業で休日どころか家にも帰れない状態のまま延々と働かされ、生ける屍「ゾンビ」のようになっていた主人公が、実際のゾンビ出現、社会システム崩壊、極限状況の中でようやく「人間」に戻る、というのがテーマと言うか皮肉で、作品の面白味。
 都合良すぎる?現状は、どこかの時点で過労死した主人公が転生した異世界なのではないか、と思うぐらい。
 もう一度、死んだような日常に帰るぐらいなら、したいことをして、例え最後はゾンビに食われるとしても、このアポカリプスに生きる方がずっと幸せなんだろう。

 アニメとしてのクオリティはかなり高い。
ただ……『ガンダム』の後番組であり、早い時間の放送はネック。
グロ描写は上手く抑制して描いているけれど、それでも深夜アニメにこそふさわしい内容かと。
 問題など起きず、過度な自粛もないまま、面白い作品として進行することを望む。

『英雄教室』01.「アーネスト」

 原作ライトノベル未読。
 勇者vs魔王の最終決戦で、倒れたどちらか、あるいは両者共に転生したことにより、若い身空で強力すぎる武力魔力を行使する俺TUEEEパターン。
 類似作品は数多い、ということを前提にしてか、面倒な説明や感情移入させるためのドラマ回しをスパッと省略し、美味しいところだけ飛び飛びにアニメ化したような(原作からこの通り?)作品。
 お陰でとにかくテンポが良いのは利点。
 「よくある段取り」を省いて、描いた他の部分も結局は「よくある筋立て」を超えるものでないため、まだ納得も共感も得ていないキャラクター達の活躍を眺めるだけ、長ーいアバンタイトルみたいな第一話。

 二話ぐらいに分ければ、もっと妥当な作りができたんじゃないかなあ。
それで面白さが増すかどうかは分からないけれど。
 作画的にはかなり頑張っており、画面から目を逸らさせない。
女の子は可愛く、魔法アクションもよく描けている。
 もう少し見てからの判断で。

『てんぷる』01.「カラダで払ってもらうことにしました!」

 原作漫画未読。
 テンポ良く進む第一話。
ただ、そのために主人公が結構なアホに設定されており、そこを上手くギャグに転化できれば良かったが、個人的に今一つ笑えず。
 出家しようと寺に行く際、借り物の袈裟を着込んでいるのは、準備が良くて結構・十年早いわふざけるな!どっちなんだろ。

 もちろん深夜アニメでストイックな物語になる訳なく、一目惚れした女性含み、ズラリと肉感的美女が揃っている寺が舞台。
 オープニングからも、お色気サービスを楽しむべき作品。
そこで肝心な作画について、ダメではないけれど、第一話としてちょっと弱い。
 主人公男性の声優さん、ふざけた時はともかく、普段の声が低すぎて大学生より年上に感じられてしまう。
声優さんが役に慣れ、視聴者の耳にも馴染めば大丈夫?

『ライアー・ライアー』01.「王と嘘」

 原作ライトノベル未読。
金田一蓮十郎『ライアー×ライアー』と勘違い。
 学園ゲームバトル物。
ちょっと『賭ケグルイ』を思わせる。

 記念すべき一番最初の勝負が「にらめっこ」でいいのか?
それなら『カイジ』だって、ジャンケンとか鉄骨綱渡りとか、ゲーム自体は「ハァ?」というものだけど。
 問われるのは、バカバカしいぐらいの勝負内容に持たせる説得力と緊張感、駆け引きの面白さ。
 それが上手くできていたかというと、うーーーん。
作画的に悪いってアニメではないけれど、女の子なんか、表情の豊かさよりも可愛く描くのを優先しているような作劇で、微妙な表情の差が重要なゲームされても。
 それならもっと、正面から笑わせる・驚かせる、いきなり自分の服を脱いで慌てさせる、相手の心理的弱点を言葉で突く、攻守交代のタイミングをずらし「勝った!」と油断させることで表情変化を誘う、等々、戦い方はあったと思う。
主人公は何もしないまま、偶然スプリンクラーの水が相手の少女にかかったので勝つ、ってどうなんだろ。
 運だけで勝ち上がる脱力系ギャグ、というなら、まあ。

 それにしては、校長の長々とした設定説明なんか無駄に思える。
こんなことより2つ目のゲームでも始めたほうが、ツカミとして有効。
 実力などないのに異常な状況へと放り込まれ、どうなる主人公!のドキドキで見せるにも、視聴者置いてきぼり・キャラの魅力をマイナスにしかねないノリノリ好戦的挨拶で、台無し。
 かなり厳しい船出。

『レベル1だけどユニークスキルで最強です』01.「スライムからドロップされた人間なのです」

 原作ライトノベル未読、漫画版を4巻まで既読。
 異世界転生、特化スキル所有パターン。
 レベルが1以上に上がらない制限付きで、転生した主人公。
力がなく、戦闘に活かせる特殊スキルもないため、スライム相手でさえ苦戦してしまう。
 異様に高いのは、アイテムドロップのランク。
武器や装備がドロップし、それで戦力アップを図るのかと思ったが、『ドラクエ』で言う「ちからのたね」「命のきのみ」的なもので、レベルアップに依らず能力値を上げられることが分かる。

 主人公の能力に合わせるため、この異世界では、食料から肉から全て農耕畜産ではなくモンスターを倒すことで入手しているという、エラく特殊な設定。
また、ドロップアイテムは人から離して放置しているとモンスターに戻り、それをまた倒すと特殊アイテムが入手できる、これも主人公のための設定がある。
 両方、ちょっと考えても「そんなんで社会が成り立つ?」と様々な疑問が湧いてくるけど、まあいいやと諦めなきゃ、この作品を楽しむのは不可能。
 ダンジョンで拾った幼女(家事一切が得意で年上を甘やかしてくれる)はまだしも、買い取り所の受付お姉さんにまで突然好意を持たれているような、お気楽ストーリーだし。

 「主人公は、幼女がスライムを倒した際、アイテム代わりにドロップする形で異世界に転生した」という導入に、既読分の漫画版ではまだ意味や理由を付けてないが、いずれ説明されるのかな。
だから、真面目に考える内容じゃないんだって?
 作画はまあまあ、異世界転生深夜アニメの標準くらい。
 肩の力を抜ききり、バニーガール可愛い~とかボンヤリ思いつつ眺めるには、良い作品。
プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク