オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『東京マグニチュード8.0』最終11話.「悠貴へ…」

 この作品は、放送開始当初、「東京大地震を描くドラマ」なのかと思っていたが、実際は「ドラマを描く背景として大地震を使っている」感じ。
 「家族の再生」をテーマに据えている、という予想を裏切り、「家族の喪失」が…「喪失の果ての再起」は あるにせよ…描かれるとは。
 とにかく色々と意外で、弟の生死を不明確にしたまま物語を進めるトリッキーさもあり、非常に興味深く見たけれど、腑に落ちたというか「良い作品だった!」という後味に繋がるかというと、うーん。

 死後現れた悠貴は、霊体としてそこに在ったのか、未来の贖罪意識が作り出した脳内幻影か。
未来が知るはずのない事は言ってない…ような気がするから、脳内のみの存在かなあ。
しかし、そうとハッキリ決めてしまうと、姉を許し愛する言動が(弟は確かにそういう性格だった、とはいえ)「勝手な自己満足」とも捉えられてしまうので、語らない方が良いんだろうな。
 良く出来た弟の魂を受け継ぎ、内包して生きる事で、「悠貴くんは未来ちゃんの中に生きている」という言葉が真実となり、いつも苛立っていた姉は一段階大人に近づく。
そういう物語だったのか。

 姉を庇って、とか、大勢の命を救うために、といった意味のない弟の死は、リアル。
 両親との再会にあたり、障害を設けてもっと盛り上げる事は出来たろうし(テーマをぼやけさせてしまったろうが)、演出や音楽で「泣き」を強調する事も難しくなかったかと。
おそらくは選んでそれを「しない」抑制された作りは、好み。
 もうちょっと、地震からシミュレートされる困難を極めた世界が見たかったかなあ。
そういうのは、わざわざ「アニメ」で見なくても良いでしょ?と言われると、その通りだけれど。
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