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『涼宮ハルヒの憂鬱』24.「涼宮ハルヒの溜息 V」25.「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」26.「ライブアライブ」

 24話。
 ハルヒを神(あるいはそれに類した力を持つ者)とする世界について、見ながらウダウダと考えていたけれど、それがそのまま劇中でキャラクターの口を通して語られた。
 「我思う…」じゃなくて「ハルヒ思う、故に我あり」か、「我あり、その全てをハルヒは思う」なのか。
 現状の情報提示から視聴者(読者)が考え付くのは こんな所でしょ?と見透かされているみたいで、ハッとしつつも楽しい。
 この段階で、こういう仮説が語られるという事は、どれも真相ではない…のかな。
真相について、作品完結までに語る気持ち(必要?)があるかどうかも分からないが。

 古泉が言うように、みくるの外見・性格は、男性の・キョンの劣情と保護欲を掻き立てるモノに設定されている。
それは、彼女による自覚的企みでなくても、未来世界陣営が計画した可能性は、あるかな。
 そういうなら、長門のイメージも同様に考えられる。
 まるでキョンに好かれない古泉だけ、例外的。
彼が選ばれた訳は…機関には適当な年齢の人間が少ないからか(孤島話のメイドさんでも多少無理すれば務まりそうな)、キョンの「籠絡」ではなく「親友(BL的素養はキョンに無さそうだし)」という立場を狙ったものか、美少年によるハルヒ自体への直接的アピールが目的だったとか。

 また、古泉、みくる、長門が、本当の事を話しているか、という時点からして疑問。
 古泉は平然とウソをつくし、みくるは「禁則事項」により多く語る事を禁じられている。
長門は、嘘を言う訳ではないかも知れないが、膨大に抱える情報の、ドコを立脚点とし、ドコまで話すか、という選択によっては相反する事も矛盾無く言えるだろう。
「信長を殺したのは光秀か」とか、もっと身近に「古泉はウソツキか」という問いに対して、「そう」「違う」どちらでも「嘘を言う」訳ではなく、答えられるはず。
 「あたかも会話しているかのような行為を働いていたとして、それが正しい意思伝達を行っているかどうかなど、誰にも分からないのだ」
…と、喋る猫が若干哲学的に語った通り。
 喋るのはともかく、何であんなに頭良かったんかなー、猫。
魔法遣いの相棒だから皮肉を言う、とするハルヒの思いつきキャラクター設定に沿っているのか。

 疑うと果てがない、考え始めると真相を読もうとして裏の裏の裏まで思考が行ってしまいオモテを見失う、その辺りが、『涼宮ハルヒ』の面白さ。
 そういう部分を全部置いて、「ツンデレのハルヒ、怒って喫茶店を出ながらもキョンが追いかけてくるのを待ってる所なんて、可愛いじゃん」「長門萌え」で見ても問題無く楽しめるのが、コンテンツとしての出来の良さ。


 25話。
 初放送第一話でコレを見せる、ってのは、今考えても無茶だ。
撮影風景を見て、ハルヒや彼女の世界について色々な事を知ってから見ると、何故こんなフィルムが出来上がってしまったのか ようやく分かり、意味が通じてくる。

 掲示板で教えて頂いた通り、長門と古泉のアドリブ?会話など、本放送時は どう見たんだっけ…意味不明な映画の意味不明なやり取り、として特に気にする事はなかったのか…もう思い出せないけど、作品にとって かなり重要だろう部分がある。
確定された自分達の「未来」へと繋げるため、それ以外の選択肢を全て削ぎ落とさなければならない みくる陣営と、より良い(と考える)未来へ発展するなら あらゆる可能性を選び取れる古泉・長門陣営では、決定的な対立があるのかな。
 …SF的素養があるとは思えないキョンに、唐突に こんなこと語って聞かせても、通じるとは思えないが。
キョンと同居する形になっている「視聴者」に向けてのセリフにもなっているから、意味はあるけれど。

 それにしても、デタラメな、ビックリするぐらい完成度の低い、とても お客様に見せるレベルには達していない自主映画(本放送時書いたと思うけど、そう感じさせられるアニメに仕上げたスタッフの力量は、驚異的)。
 決して頭が悪い訳ではないハルヒ監督で、どうしてこんな内容になってしまったのか。
整合性とか全体像を考えず突っ走ってしまうハルヒの基本人格が100%表れた、そういう意味じゃ満点の素直な作品ではある。
他のあらゆる才能と、「監督」才能は別物であり、彼女は極端なまでに不適格(他者を楽しませようという視点から、無い)、と言えよう。
ハルヒが撮り上げた映画の、強引さと矛盾と行き当たりばったりこそ、彼女が創造した世界の有り様その物でもあるか。


 26話。
 ライブのシーンは、やはり迫力があって楽しい。
 ハルヒの演奏に向け、ガラガラだった講堂内に客が大勢集まってきたのは、何かやらかすという噂(古泉が播いた?)もあったろうが、彼女がそう望んだから、という部分も?
丁度 雨が降り始め、客の行き場を限定する「偶然」など、疑わしい。

 バンドメンバーから礼を言われ、どうしたら良いか分からず不機嫌に見える表情さえ作ってしまうハルヒが、可愛い。
 彼女にとっては、いつも通り やりたい事をやっただけ、だろうけど、それが他者を助け、多くの人々を楽しませる。
初めての、周囲の皆を幸せにする行動だったかも知れない。
 この経験で目が覚めて成長すれば凄い事だけど…あんまり円満な性格になると もうハルヒじゃない、とも思え、カン違いした方向へ暴走しようとするラストの方針表明こそ、彼女の魅力だったり。
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