オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『真マジンガー衝撃!Z編』最終26話.「決着!ロケットパンチ百連発!」

 いやあ、面白かった!
 とにかくテンションを上げて上げて更に上げて もう一段階上げて極限まで上げる、話の整合性とか勢いに任せて広げきった風呂敷のたたみ方とか、そういった細けぇ事は気にせず全力で暴走し、「無理が祟って血圧を上げすぎバタッと倒れる人」さながら、ブッツリ事切れるように終わる、もう「今川節全開!」としか言い様がない渾身のクライマックスは、全否定か全肯定、どちらかの選択を見る者に強いる。
…付いていけない、もアリか。

 ナレーションで自らネタにしていたが、突然でてくる科学要塞研究所の無茶苦茶さに大笑い。
 光子力の平和利用を説きながら、科学要塞研究所…は兜十蔵の置き土産としても、大量生産したマジンガー軍団にロケットパンチを仕込み(これも三博士の計画?)、娘の危機には科学を兵器として使用するのに躊躇わない、見事なマッドサイエンティストぶりを見せてくれた弓教授が可笑しい。
まあ、素手で機械獣をバタバタ薙ぎ倒す戦闘力を発揮しなかっただけ、マトモか。
 最初は余計者と思った くろがね屋五人衆だが、異様な強さと永井豪作品らしい「狂」を感じさせるキャラクターぶりで、次第に思い入れが出来ていたらしく、全滅イベントでは寂しさを、何気ない復活では嬉しさを味あわせてくれた。
 安国寺、ガミアと、本来は そう多く登場する訳ではないキャラに大活躍させ、面白く見せてくれたのも楽しい。

 今作の主人公は、兜甲児…じゃなく、あしゅら男爵ではなかろうか。
と思うぐらい彼?彼女?は出張っており、敵だったのが味方になったかと思わせて やっぱり敵だった…のはピグマンが化けた姿で心の底からDr.ヘルの部下…なのは偽装で本当は……もう何度陣営を替えたのか分からないぐらい。
 恩義と復讐、使命と葛藤、恐ろしく複雑な内面を抱えたキャラクターに描かれており、「そういえば元々ミケーネ人夫婦の設定だっけ」という所に きちんと意味を与え、ゴーゴン大公との間に縁を結んでみせるヒネり方も見事。
 この作品は、数奇な運命と困難を越え、あしゅら男爵がその使命を全うするまでの過程を描いている、とさえ言えるかも。

 兜甲児・弓さやかの正統派主役・綺麗どころが影薄いのに比べ、アクの強いオジサンオバサンへの思い入れ…偏愛が著しいのは、今川作品の特徴。
 しかし、キャラに負けずマジンガーZが大活躍を見せてくれ、ロボット物としてのカタルシスが(珍しく)強かった事は、喜ばしい。

 煽るだけ煽って投げ出すように終わるラストシーンだけど、タイトルに「Z編」と付けている事から、この先は「グレート編(ミケーネ編?)」に入ってしまうから、と思えば納得できなくはない。
順当には、これも「今川節」と理解すべきか。
 作画の崩れがあったり、ドコへ行きたいのか分からなくなるような部分もあったが、永井豪ファンとしても、今川監督ファンとしても納得のいく、頑張った作品だったと思う。
 「グレート編」も見たいけど、どうかなあ。
テレビシリーズは無理かも知れないが、劇場版として『マジンガーZ対暗黒大将軍』にあたる内容だけでも。
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