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『涼宮ハルヒの憂鬱』最終28話.「サムデイ イン ザ レイン」

 今更ながら。
 最終回は、本来なら要らない描写を多めに入れて、「取り立てて何事も起こらない退屈な日常」を「意図して退屈に」描く旧作エピソード。
 高校・大学時代のウダウダ~とした部活の雰囲気がとても良く再現できていて、懐かしい気分。
学校に対し、「帰ってくる場所」だという感覚が持てるのは、嬉しい事だよね、と、そこから遙か遠くなってしまった年寄りは思う。

 競争心からか、所有欲か、本人同士は決して認めまいが恋の萌芽(だいぶ進んでる?)でもあるのか、キョンに掛けるカーディガンを通したハルヒのリアクションが可愛い。
 27話で、自信を分けて欲しいというキョンに対し顔を近付けてきたハルヒが、「体がポカポカしてくるとか、発汗作用が促進されるとか、そんなのをアンタも感じたでしょ?」と言う。
「アンタ『も』」ってのがミソかなあ。
ハルヒも、キョンが近づくと そういう状態にある訳ね。

 キョンは、本来ハルヒが好意を抱く対象となる男ではなかろうし、ハルヒもキョンが好みに感じる女の子ではない。
しかし、二人が表層意識で求めているものの裏側、ずっと深い所では惹かれ合っている事が感じられる、この辺がライトノベルや萌え物の常道的在り方より複雑な所で、この作品の面白さ。
 ハルヒ個人の心の中が作品宇宙とイコールで結びつけられるからこそ描写可能な、「大規模であり ごく小さい、迷惑な恋の話」。
 今期、物語の進展通りに話数が並び直され、間を埋めるエピソードも作られた事で、二人の関係は ぐっと分かりやすくなったと思う。

 ああ、何だか人気があるらしい原作のお話は、映画になるのか。
 「エンドレスエイト」を二回ぐらいで終わらせていれば、テレビで十分収まったかも知れないのに…
でもまあ、劇場ならではの超絶クオリティーで映像化される可能性もあり、この事自体の良し悪しはまだ判断保留。
 「エンドレス…」も、放送が終わって振り返れば、熱狂と狂乱と希望と失望と賞賛と怒号と、色々な感情を呼び起こしてくれ、普通の事ではさして心を動かされなくなったオタクの友人達と久しぶりに「アニメの話」をさせてくれる、なかなかに得難い事件ではあった。
 話の内容がそうだから、というだけではなく、何だか「夏」っぽい。
愚かで未整理で未熟な…作り手側だけでなく、見ている自分の中にも そういう部分を感じてしまう意味では、特に「思い出される(余り思い出したくない)学生時代の夏」っぽいかな。

 劇場版の出来に期待。
 「『ハルヒ』はやっぱり最高だ!」と感じさせてくれる完成度なら、嬉しい。
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