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映画『サマータイムマシン・ブルース』

 じきにフジで放送されるが、そういえば かなり昔に見て感想を書いてなかったなあ、と思い出し、映画『サマータイムマシン・ブルース』。
 演劇が原作みたいだけど、見たのは本広 克行監督による映画版。

 SF研究会の部員達が主人公となり、その部室が主な舞台。
それで題材がタイムマシン、という事で、なるほど!それならSF的素養が登場人物のベースにあるはずだから、「タイムマシンとは何か」とか「タイムパラドックスが──」といった基本的すぎて耳にタコができる説明など省略可能だなあ、ストーリーがテンポアップさせられそう、目の付け所がイイ……と感心したけれど……

 コレがもう、SF的知識とか思考とかいう問題以前に、部員は愕然とするようなアホばっかり。
 いや、まあ確かに各人が濃いSFオタクで「俺タイムトラベル理論」を勝手に喋り始めるような連中だった場合、観客もSF好きなら良いけれど、普通の人は付いて行けず引いてしまう恐れがあり、匙加減は必要だが。
 それにしたって、SFといっても『ドラえもん』ぐらいしか(これも立派なSF)読んだこと無さそうなヤツしか居らず…もう少し賢いキャラを出しても良かったんじゃなかろうか。
状況を整理する役割分担がボケているため、物語の進展が遅く客をイラつかせる可能性が。
とはいっても、伏線を仕込むため必要な遅さ(丁寧さ)ではあるし、そのどうしようも無さを「笑い」に繋げようとしている意図は分かるんだけど。

 中盤を過ぎ、後半からの加速と暴走ぶりは、見事。
 伏線を回収していく面白さは本広監督ならでは、だなあ。
 「夏のある暑い日、バカが集まって部室で大騒ぎしている様子」は妙に懐かしく、色々なことを思い出してしまう。
 楽しい、馬鹿馬鹿しい、下らない、良くできた映画。
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