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『侍戦隊シンケンジャー』46.「激突大勝負」

 シリーズ開始当初、これまでの戦隊物とは一線を画するチーム内での上下・主従関係の有り様に驚かされたものだが、回が進むに従い、殿である事の辛さや壮絶な努力が描かれ、それを知る他四人の丈瑠への気持ちが「仕える・仕えなければならない殿様」から「敬意を保ち支えながら共に戦う・戦っていきたい相手」へと変わっていく。
 時間をかけて描き、固めてきたこの関係は盤石のものかと思われたが…
 こういう形で激震を起こすとは、意外も意外。

 強敵の出現によりチームが敗北する、あるいは身内から裏切り者が出る、といった展開なら覚えもあるけど、丈瑠が影武者であり、彼の占める位置が「当然のもの」では「ない」とする波乱は、凄い。
普通の戦隊物で、上司から「お前はリーダーの器ではない」と言われてレッドをクビになる主人公、という展開があったとしても、ココまでの衝撃ではないはず。
 主従をテーマに描いてきた作品だったからこそ、何をもって主であり、どういう気持ちを抱いての家臣であるのか、とする問いかけが重い意味を持つ。

 本物の姫・薫が、アホだったり思い上がっていたり、実力が不足しているようなマイナス部分を持たず、最初からリーダーとして現れていれば資質に全く問題なかったろうキャラクターに描かれており、ストーリーを深くする。
 シリーズの雰囲気を明るく楽しくしていて、存在意義は理解しながらも、作品テーマから遠く、場違いにさえ感じていたゴールド・源太が、大波乱の現状では「主従関係に飲み込まれておらず、自由」という正にその特異な位置のため意味を持ち始める、この構成の巧さにも唸る。
 面白い。
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