オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』最終12話.「蒼穹ニ響ケ」

 基本的にほのぼのした内容だが、意外にハードでありシビアな所もある作品だったので、最後はどうなるのか……開戦となる・戦争とは縁遠く終わる、身内から死者を出す・無事に済む、殺し殺される・そこには到らず終わる……可能性としてはどちらも有り得ると思え、最終話近くはちょっとドキドキしながら見た。
 敵兵を庇って報告しない、上官に銃口を向けて脅し監禁する、フィリシアの思い切った行動に驚く。
上官の方が間違っていたから良いようなモノの、彼の行いが全く軍命に沿っていた場合、どうしたんだろ。

 放送開始当初、「一応は軍隊を扱っている物語内容なのに、『けいおん』的なキャラクターを登場させるのは違和感だなあ」と思っていたけれど、恐らくはその違和感こそが作り手の狙いであって、おおよそ戦いには不向きに見える、平和な雰囲気を持つキャラクター達(実際は外見に反した傷を抱えている)が、戦い殺し殺される「軍隊」らしさに打ち勝っていく、このラストから逆算して作られた作品なんじゃなかろうか。
 音楽に乗せて迫力あるバトルを展開しエンターテイメントしてみせる『マクロス』に対し、少女の吹き鳴らす楽曲は、心を静め停戦を訴えるものであるのが面白い。
いや、『マクロス』だって音楽は「分かり合う」ツールでもあったか。

 ドタバタ走る多脚戦車は、絵的に楽しかった。
 戦いの回避が喜ばしいのは、守るべき価値ある日常がこれまで描かれてきたからであり、ヒロインらに魅力があり開戦を望まないその気持ちに説得力を持たせられていたから。
 ちょっと甘い最終回だ…とは思うけど、気持ちの良い終わり方だし、ここまでシリーズを見てきた視聴者の望んでいた結末なので問題なし。

 やたら重い荷物を背負っての訓練話とか、時系列を入れ替えたトリッキーな話、クラウスの侠気話と待ち続ける老婆の話あたりが、印象深い。
 軍隊設定でなくとも出来る作品じゃないか、と思ったこともあったが、振り返れば結構上手く物語に絡めてあり、このアニメならではの世界観を構築できていた。
 これでキレイに終わっているけれど、続けようと思えば第二期を作れなくもないかな。
せっかく確立できた女の子達のキャラクターが勿体ないので、日常話を中心に、もう少し先まで見せて欲しい気分。
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