オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』01.「Spring of the DEAD」

 原作は、単行本で既読。
 映画やゲームでよくある海外を舞台にしたものではなく、日本、しかも身近な学校にゾンビが発生したらどうなるだろう?というのは、ゾンビ物が好きな人間なら大抵思うことだし、自分も「漫画にするならどうするか」考えたことがある。
 この原作は、圧倒的な画力…今風に「萌え」系…でもって、ゾンビが発生した世界を説得力を持って描き出す。
 ジャンルへの愛情が深く、お約束のパターンは外さず、それに自分なりのドラマを足すことで、独自の雰囲気を生み出している。
 女性キャラを多目にすることにより、どのゾンビ物でも見たことがない「最悪の状況になった世界なのに、主人公周辺は居心地の良い環境」という矛盾した描写を確立。

 すぐ肢体を顕わにする巨乳女性陣、表情や欠落部分など思い切ってリアルに気持ち悪く描かれたゾンビ、バットで殴る・棒で突き刺す、刃物で切り落とす・銃器(やたら拘った)で吹き飛ばす・車両で挽き潰す…ありとあらゆる暴行を加えられる「もう人間じゃないから問題ない」ゾンビの群れ……
エロ・グロ・バイオレンス、という人間の根源に訴える直接的描写が満載。
 原作通り忠実にアニメ化していくと、ゾンビに関わらない部分でも「良識ある人々」を怒らせそうな所が…

 ゾンビ物は、失われる平穏な日常に、どれだけのバリエーションと、意味と、価値を持たせられるかが非常に重要。
この原作は、そこいらとても上手い。
 物事をよく知っていて──よく知っていることを「世界」にして描いている、という事でもあろうが──広がりを感じさせるテクニックも、巧妙。
 これは人気出るだろうなあ、と思っていたけれど、何しろ「エロ・グロ・バイオレンス」が強烈で、しかも作品にとって必要不可欠な要素となっているため、なかなかアニメ化は難しいと考えていた。

 アニメ。
 ああ、頑張っている。
エロもグロもバイオレンスも、テレビで出来る限界ギリギリまでやってるんじゃなかろうか。
 作画も原作の雰囲気をよく再現しているし、取りあえず原作ファンからも不満が出ないだろう第一話。
 屋上に立て籠もる理由と方法を論理的に説明する永、というシーンが少なくなっているため、「頼り甲斐のある賢い永」「彼が失われる事による内側からの不安」は薄くなってしまったが、まあ全てを詰め込むのは無理だし。

 原作を読んでいるから、アニメの感想を書くかどうかは分からないけれど、大きくクオリティーが落ちるようなことがない限り、最後まで見続けたい。
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