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映画『くもりときどきミートボール』

 衛星で放送された映画『くもりときどきミートボール』を見る。
 米では結構なヒット作となった、CGアニメーション。
 テレビで見たため当然ながら画面は普通だったが、3D映画として制作・上映されたらしい。

 「食べ物を粗末に扱っちゃいけません」という注意がよく使われるのは、食べ物を粗末に扱うことに楽しさがあるから。
そこを一番の売り所に設定し、難しいテーマはおろか無理なく入れられそうな「教育的要素」をも故意に無視して、ただただ大量の食べ物に はしゃいでみたり食べたり捨てたりする作品。
 食べ物に対する考え方で、評価が大きく変わるかなあ。
世界には飢饉に苦しむ人が大勢居るのに…とまで言わずとも、お伽噺にある お菓子の家だって「土足で入っちゃったら足元の床は、お菓子で出来ていようが、もう食べられないよね」などと余計なことまで考えるタイプの人は、引っ掛かりを感じるだろう。

 イワシも美味しいと思うんだけど、その価値が物語の中で見直されることがなくて、残念。
主人公父の仕事も、それはそれで素晴らしいものだ、とならず、最後に変わってしまうし。
 満たされない心を抱えた主人公とレポーター女性が、互いにその穴を埋め合う関係になる辺りは、上手い。
 画面は美しく、食べ物が降ってくるファンタジックな風景も、スパゲッティ嵐が吹き荒れる恐ろしい光景も、見とれる鮮やかさ。
 アクションだってよく考えられている。
風に吹き飛ばされた様々なモノを通り抜けながら主人公が地上に降りてくるシーンの、アイディアと馬鹿馬鹿しさには感心。
 クライマックスで入ってくるギャグと、逆転への伏線も素晴らしい。

 これだけの事件を起こし、被害を出して、どう責任を取れば良いのか…と思うけど、水から無制限に食べ物を生み出すマシンの特許料はいくらになるのか想像も付かず、それで十分補償できるのかな。
 子供に戻った気分で、きゃあきゃあ言いながら楽しむには全く悪くない。
 しかし、映画を見終わって「何か」が残ることを期待する真面目な観客には、まるで向かなそう。
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