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オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

映画『マイマイ新子と千年の魔法』

 衛星で放送された映画『マイマイ新子と千年の魔法』を見る。
 事前に良い評価を聞いていたので、大いに期待しての鑑賞。

 丁寧な作画と美しい美術、懐かしい昭和の風景を再現する緻密さと子供達の気持ちを確かに伝えてくる高品質な演出。
画面の素晴らしさには、言うこと無い。
 が…
 お話らしいお話が無く、懐かしく心地良い気分を描き出す演出のみ目立ってしまい、内容に入り込めない。
 挟み込まれる千年前少女の生活がまた、上手く物語に乗らず、バラけた印象ばかりを強調してしまう。

 残念ながら、自分には合わないタイプの映画…かと思っていたところ…
 穏やかさを一気に突き破る事件に、度肝を抜かれる。
まさかこうなるとは!
 新子の「明日の約束の仇討ちじゃ!」というセリフにガッと心を掴まれ、そういうシーンじゃないと思うんだけど、何だろう、ちょっと泣きそうに。

 子供達にはどうすることも出来ない現実の壁を描くのかと思えば、いや実際そうではありつつ、全く取り合わない恐ろしい大人ではなく、もしかして選択次第では運命を変えられたかも知れない「人間」相手の話としており、逆にズシリと胸に堪えてしまう。
 ホンの僅かなことで人生は変わる。
千年前も今(昭和30年代)も、人は些細なことで喜んだり悲しんだり分かり合ったり断絶を感じたりする。
でも、ある限りの勇気を振り絞って一歩踏み出さなければ、決して迎えられない明日、その連続が千年の時間でもある。
 うーん、上手く言葉に出来ない。

 見終わって振り返ると、バラけて思えた保険女医のエピソードも、子供達が作った小さなダムで飼っていた金魚の名前と経過も、貴伊子の母も、アレもコレも、独自のラインとして流れつつ他の要素と混ざり合って大きな意味を持つよう設計されていたんだなあ。
 「こういうテーマを描いた、こういう作品」と一言で語ってしまうのが憚られる、複雑な、でも何も分かり辛くはない、凄い映画。
 もう一回、最初から、伏線や隠喩など逃さないよう見返してみたい。
結構、印象が変わりそう。
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