オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『魔法少女まどかマギカ』04.「奇跡も、魔法も、あるんだよ」

 剣呑な雰囲気もありつつ、しかしまだ「魔法少女」という言葉が持つイメージに引っ張られて内容を楽天的に捉えようとしていたけれど、三話目、あの悲惨なマミの最期を見て、そういう気持ちは粉々に打ち砕かれる。
 ああー、こういう作品で、ここまでやるのか。
こんなところまで見せるんだ。

 「魔法少女」は一つのジャンルを形成しており、かなり色々なタイプの作品があるけれど、シビアさ・嫌さにおいて、ここまでのものは無いと思う。
単にパロディーとして嫌なストーリーを作った、とする作品はあるかも知れないが、真面目に、独立した物語で こんな徹底したものは。
 『セーラームーン』『カードキャプターさくら』『プリキュア』なんかも「魔法少女」に含めるとして、辛い戦いぶりや死を賭して戦うシーンはあれど、メインの対象が「女の子」であるせいか、現実味の薄い、ファンタジックな「死」に描写を留めることが多い。
 この作品では、深夜枠であり、男性視聴者が多かろうという目算によってか、殺し合いの中で訪れる突然で無慈悲な死…感動的な意味を持たない(持たせない)戦場での一兵士の死、として彼女の最期は描かれる。
 『寄生獣』で、「ばつん」と頭を食い千切られるショッキングなシーンを彷彿とさせる、実に嫌な死に方。

 一つだけ叶えられる願いについて、普通の作品なら誉められてしかるべき選択を成そうとする さやかへの提言も、なかなかに聞いた事がないもので、重い。
 魔法少女物へのアンチテーゼ、嫌がらせのようにも思えてしまうけど、単発のネタではなく、各要素が絡み合って意味を持ちつつあり、何かを描く必要に応じて考えられたものだと分かる。
 こんなズッシリと重い話を、軽い・フワフワしたデザインのキャラクターに演じさせているのは凄い。
表情の変化がなく常に可愛いマスコットキャラだが、恐ろしい状況に際しても可愛い無表情を通すキュゥべえが、この作品のキャラ全体を象徴しているような。

 結局、魔法少女になる事を選択する さやか。
そこに一切の胸躍る要素はなく、ああ……やっちゃった、と思わせる作り方。
 凄い潜在能力を持つと言われながら、まだ魔法少女にならない まどかは、いつ決心する事になるのか。
 その際の願いが「マミを生き返らせて」というものであれば、(叶えられるなら)随分と雰囲気が明るく・軽くなるけれど、そーゆーのはナシっぽいなあ。
 面白い。
スポンサーサイト

アニメ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<『GOSICK―ゴシック―』04.「金色の糸はつかのまを切り裂く」 | HOME | 『フラクタル』03.「グラニッツの村」>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |