オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

映画『アリス』

 衛星で放送されていた映画『アリス』を見る。
 『不思議の国のアリス』を映画化したものは沢山あるが、これはチェコ映画で、ヤン・シュヴァンクマイエルという人が監督。
聞いたことない監督だし、どんなもんかと期待せず視聴。

 うわー、凄い。
原作『アリス』からして幻想的でありシュールな物語だけど、こういう映像化が出来るとは思わなかった。
 気持ち良さと気持ち悪さの間にある違和感。
これが感性に合う人はホントに好きになり、合わない人はもう映画の最初から受け付けないだろう。
 1988年の映画だからCGとか気の利いた技術は使われておらず、セットや模型アニメで頑張っているぐらい。
画面的に凄く良くできて「いない」のがまた、違和感を加速させて面白くしているよう思える。

 物語は、大筋で原作に沿うが、でも相当違う。
『ドラえもん』みたいな異世界への入り方をして、落語の『頭山』を思わせるネタ(我慢強すぎだろアリス)もあり、駆け回るウサギは破れ目からオガクズをこぼし続ける不気味な縫いぐるみで、マッドハッターと三月ウサギのイカレっぷりは洒落にならないレベル。
 現実…なのだろう場面でも、紅茶が入ったカップに少し離れたところから小石を放り込み続けるアリスの異様さがスゲエ。
チェコにはこんな遊びでもあるのかな?
 出てくる食べ物は全部マズそう。
そればかりか、ジャム?に押しピンが入ってたり、パンには釘を打ってあったり、監督は食べ物が憎いのかと思うぐらい。

 アリスは、「美少女」と言えるかは分からないが可愛い。
 スカートから覗く足を妙に艶めかしく撮ってあり、靴下が脱げてしまうシーンなど少女足フェチの方は大喜びじゃなかろうか、いやそういう嗜好じゃないんで知らんけど。
 ナレーションを入れる際、アリスの口元が大写しになるのも、妙にフェティッシュ。

 ツボに入ってしまい、引き出しの取っ手が取れる度に笑い、意味不明なキャラクター達にも喜んでしまった。
 が、『アリス』大好きなヨメは最初の方だけ見て「もういい」という評価だし、娘は何故か映画を流している間 泣きっぱなし。
誰にでもお勧めできる映画、じゃないなあ。
 ティム・バートン『アリス・イン・ワンダーランド』より遙かに安く上げられた映画、だけど、気持ち良い気持ち悪さや今晩夢に見そうな強烈さでは、こちらが断然上。
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