オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『フラクタル - FRACTALE -』05.「旅路」

 飛空挺に乗り込んでいるメンバーの顔見せと、そこでコキ使われるウチ次第に自分の居場所と感じていく主人公の気持ちの変遷、フリュネとの関係深化、使いようによっては恐ろしい武器ともなろう厄介なネッサ能力の紹介を、イベントに乗せて描く話。
 …というような事をやりたかったんだろうけど、ネッサのイタズラがただ面倒なもので何のメリットもなく、雷雲に突っ込ませるなど下手をすると生命の危機にまで見舞われそうで(どの程度危険だったのか見ててよく分からないが)、フラクタルを憎みドッペルを嫌う、そのためには仲間の死でさえ厭わない人達の集団で受け入れられるに足るイベントかなあ?と疑問が。
 ネッサの利用価値を分かっているスンダはともかく、ブッチャーをフラクタル側に殺されたばかりのエンリやタカミーの反応は、もっと別の物であるべきでは。

 このアニメは、キャラクターの感情が その回その場で寸断されていて、繋がった一つの人格と思えない。
 平然と一般市民を巻き添えにババア達を殺しまくる、自身でもテロリストと嫌っていたはずの人達と行動を共にしながら、「自由」なんてものを感じる主人公の気持ちはサッパリ理解できず(理解したくもない)。
 相変わらずよく分からないフリュネは、第一話登場以降、記憶や人格を操作されている?それとも別人(今居るのは第一話以前のフリュネである、というような変な設定とか)なのか、単に制作者の都合で動いているだけの心がない人形だからか。

 古い機械が好き、という基本設定を使い、飛空挺のシステムに入り込みネッサのイタズラに対処して…しようとして存在価値をアピールする主人公。
 これも要するに『ラピュタ』。
オリジナルで「炭坑の機械技師見習いだったため(飛行機に乗っていた父親の薫陶もあり)、タイガーモス号で活躍できたパズー」というのは実に分かり易いが、「見た目分からないけれど…昔のプログラムだったので対処できるらしいクレイン」では、そういうならそうなんだろう、ぐらいに理解が留まり、実感的にならない。
 しかも、異常発生原因がシステム老朽化や落雷などの事故に因らず、「クレインと痴話喧嘩したネッサによる妨害」なので、彼が解決したところで「良くやった!」にはなりづらい。
 なのに結局、彼の古物好き・プログラムが分かる能力は、ネッサ事件を解決する役に立たないまま終わってしまうチグハグさ。

 全体の流れとしても何をやりたいのか不明確な作品だが、せめて一話一話に「今回はココがおもしろい」というポイントを設定して絞り込み、そこでは確実に点数を稼いで次回も見てもらう動機に変えてもらわないと。
 この話はシリーズ中でこういう役割があって作ったもの、というのは制作者の都合であって、その都合だけを受け取るよう無造作に投げ出されても、楽しめる視聴者は少ない気がするなあ。
 ああ、クレインのフンドシ姿で、せめて腐女子視聴者に喜んでもらおうとしたのか?
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