オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

映画『サロゲート』

 WOWOWで放送された映画『サロゲート』を見る。
 監督は『ターミネーター3』のジョナサン・モストウ、主演ブルース・ウィリス。
 身代わりロボット・サロゲートを用い、人間自身は家の中に引き籠もった状態で生活することが当たり前になった未来。不可解な殺人事件を捜査していたFBI捜査官は、やがて……

 映画『アバター』の遠隔意識操作ボディーを本人の姿に似せ、ほとんどの人間が使用して、地球上で普通に暮らさせている世界。
 でも、せっかくだから…なのか、サロゲートは本人より若かったりキレイだったり筋肉質だったりして、オリジナル体のコンプレックスを映し出すものになっているのが面白い。
 男が美少女になることも、女が渋いオジサンになることも容易く、外見だけじゃ何も分からない所は、『攻殻機動隊』義体を思い出してしまう。
現実で言うと、自分がある程度造形できるネットワークゲームのキャラクターか。
 こうなると、人を好きになる理由に「見た目」はほとんど関係なくなり、態度・性格など「内面」だけが問われるようになる…はず。
それは、ある人々にとってはスタートラインを揃えられる(好きに設定できる)という意味で公平な、理想的な世界だろう。
これぐらいの条件変化で「やったぁ」と思う人間は、内面もまあ大したモンじゃない気はするが。

 見ながら。
『フラクタル』も、こういう感じで基本設定を手際よく見せられれば良かったんじゃないか、と。
 生活様式を変えてしまう大きな科学技術が導入され、当たり前になっている世界。
その技術が持つメリットとデメリット、主人公がそれに対して抱く気持ちとそうなった理由、我々の現実と違う生活を楽しむ者達と「許せない」として反発する者達それぞれの有り様。
 これぐらいは、映画の前半で不足無く示されるので。
『フラクタル』でも、ここまで平易に分からせてくれれば、後はもうちょっとドラマやキャラクターを楽しめる方向に行けた…かも知れないのにな(そこら辺りも作り方が上手くはないんだけど)。

 ああ、映画は、特に後半、示された特殊な世界の設定とか人間同士の対立にあんまり意味が無くなってしまい、ありがちなハリウッド方程式に乗せ、ムリヤリ盛り上げて終わらせようとしており、見終わった感想は「まーこんなもんでしょ」としか。
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