オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『フラクタル - FRACTALE -』09.「追いつめられて」

 シェルター?に隠れ、無事だったクレイン達。
 死ぬ訳はないので妥当な続き方だけど、フリュネの膝で眠っているのは隠れ場所を教えてくれたクローン幼フリュネ(ネッサ姿)だとばかり思って見ていた。
服が違うし、彼女は、爆発に巻き込まれて死んだのか。
 クレインがそのことをまるで引っ張っていないよう思えるのが、不思議。
泣いて喚いて落ち込まれるのもウザったいけれど、僅かなりとリアクションはあるべき。

 「人を殺したんだろう」と言われて狼狽するエンリが不思議。
 前回の襲撃で僧院の研究所?を壊滅に追い込んだのはスンダ達じゃないが、その前の儀式急襲の際、少なくとも「僧院側のババアを皆殺しにする勢いだった」「一般市民に死者を出すことも厭わなかった」のは確かで。
 そこを踏まえて、エンリが「殺したから、何?」「悪いヤツらだから殺したのよ」とか言わせると、殺伐とした、救済が難しい物語になるのもまた確か。
 あの敵味方にバカバカ死者を出した儀式急襲イベントは、緩い物語をハッとさせる役割を果たしはしたけれど、それ以上に後の展開に説得力を失わせ、閉じ方を困難にしてしまったと思う。
ハッキリと殺人シーンを見せる厄介さ、について、余り考えずやってしまった、としか。

 フリュネのことを好きだと叫ぶクレインに、なるほどとかやっと言ったな、という同意の感情はとても抱けず、「なんで?」と思わせてしまうのが、この作品最大の失敗。
そこまでフリュネと感情的交流があったとは感じられないし、神の目で見る視聴者視点でもそんなに魅力的な少女ではないから。
 クレインの気持ちに説得力を持たせるのが、ここまでのシリーズで最も大切な事だったんじゃないのかなあ?
 結構な関わりを持ってしまった美少女であり、彼女のため厄介に巻き込まれてしまったけどそのお陰で目が開かれたのも確かで、放っておくと酷い目にあわされそうに思え、「フリュネとは自分にとって何なのか」分からないからこそもう一度会いたい、ぐらいが理解できる限界。

 出陣に臨み何故かクレインに好意を示すエンリも同じ。
制作者の頭の中では整合性が取れている、良いシーンですらあるのかも知れないが、コチラは「そんな要因あったっけ???」。
 グラニッツ一家出陣、テロ組織の飛空挺勢揃い、もらった一軒家でくつろぐクレインら、の場面で切ない感じの挿入歌が流されるけれど、どう受け取れば良いのか、受け取って欲しいのかが分からない。
 「パターンに思えるから嫌」かも知れないが、物語やキャラクターを描くには踏んでいかなければならない地道な段階、というものがあって、そこを飛ばした上でしかし「ちょっと良いシーンだけは見せておきたい」というワガママをムリヤリ通すと、こんな感じになる。

 どう終わらせる作品なのかと思っていたけど、僧院とロストミレニアム側の総力戦、攫われた(自ら出向いた)フリュネの奪回、恐ろしく小物な悪オヤジとの対決、という大きなイベントが組まれたので、カタは付けられそうだなあ。
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